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漆黒6
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IDR「ルピア」は銀行の金利ほどであり、0.0098円である。1億IDR「ルピア」で100万円相当となる。インドネシア通貨はコードネームが広い分野で使用される。それと同様に、暗号資産もまた、Agave「アガベ/龍舌蘭(りゅうぜつらん)」のように希少である。その使用は、コードネームのように使用され、その値段の上がり下がりは、麻薬密売に依存していた。幼少期に過ごした麦畑と少量の金銭を手にして、野や畑へ出る。そこで出会った少年に犯され、幼少期の記憶がない。もともと貧しい町にて育ち、行く当ても無く彷徨い歩いた。泣きっ面に蜂が刺すとでも言うのだろうか。イキナリ襲われ、足を抱えられて初めての男子との性向を覚えた。性の営みの知識はまるで無かった。だが、少年たちは違った。幼いわたくしの足を持ち上げて、抱えるように持ち上げる。持てない分は三人で抱えるようにして……。脚を広げられて股が割くぐらい引っ張られた。真ん中にボス猿が、その中心に居る男の子が笑いながら何かを股間へと押し付ける。グニョリとした感触が股間を伝わり脳へと突き刺さる。その衝動は生涯忘れられないものとなる。痛み激痛、股間からの卑劣な音。何をされているのかは一切不明だった。何かが押し開くように肉体に突き刺さる。何度も何度も入り込むようにして。支える手先が疲れたのか、少年たちの手が疲労に身を竦めたのかは分からない。肉体からに悲痛な叫び声が、止んだかと思えば、何かが入り込む。腸を抉られているみたいだ。二回目も、三回目も、同じ少年と同じ行為をした。その破廉恥な行動はバイオレンスのように、肉体を蝕む。にょきにょきとぐにょぎょにょと股間に割れ目を伝って何かが入り込んだ。肉が裂けるみたいだ。上下に揺す振り始めたのは、遠い時間が経過してからであった。裂け目は痛み、裂傷を生じさせ、感傷はただもの悲しいウシガエルが鳴く時間だった。ぐちょりぐちょりと蛇のように縫いながら体の中を這いずり回る如意棒がある。最初は鉄の棒を突き刺されたかのような痛みを伴う。経験したことの無い絶句が出た。ぐりぐりと割れ目を割いて挿入され侵入する異物がある。肉体は悲鳴を上げて、腰が独りでに踊り始める。尻が持ち上げられて、男の子たちの体位にそぐう形に持っていかれた。ガタガタと震える指先が悲しいと告げている。ガチガチとなる歯音がギリギリと噛み合いながら助けてと告げている。悲鳴は烈火の如く燃え広がる。だが誰も助ける者はなし。男の子たちの好きなようにされ、男の子たちの道具と化し男の子たちにわたくしは犯されたのだ。悲鳴は掠れながら、夕闇が沈むのを眺める瞳から自然と涙が零れる。犯されながら快楽を知った。叱咤を受けながら、何かを銜えた。何かを銜えながら嘔吐した。嘔吐しながら蹴り飛ばされた。蹴り飛ばされながら、好きなように扱われた。体位は自在になるらしい。悲しいかな。何を悲しむ必要があるか。わたくしは記憶が無いのに具に蘇る伝統が揖屋らしく思えた。揺すぶられながらも大人と子供ほどある背丈の肩を殴った。正直早く終わらせたかった。一分一秒の苦痛が忌々しい。呪い殺したいほどの激痛が股間に走る。忌々しいほどの傷みと苦痛である。わたくしは記憶が無いまま捨てられていた。その体を拾ってくださった恩人が居る。私はどこかも分からぬ街で育つことになる。行く当ても無く、帰る所も無し。犯され続けた毎日が、日毎に肉体を弱らせた。思いが融けてしまうほど這い蹲った。お腹が痛くて、蹲り続けた。殴られ蹴飛ばされて、解けた髪紐が肌蹴て開かれ結び目がパックリと割れてしまう。父様にいただいたものなのに……。15に鳴るまでに三度の妊娠を経験し、腹部を殴られて、その子供は孕んだ子供を失った。失いながら、項垂れた思いがある。思い出は、カラスの鳴き声と鳥の囀り。それが好きだった。他には欲しい物は無いかと聞かれたが、それが思い遣りから出た言葉でないことを肉体が悲鳴を上げるほど知っていた。17までに四度の妊娠を繰り返し、その後は子供が産めない体へ。二度とは子供は授かれないと聞く。子供を作りたいから父様たちはわたくしを抱いたのだと思っていた。しかし、子供が産めなくなると乱暴は益々増えた。此の世のものではない苦痛を経験し此の世のものではない夜啼きと記憶の介在が息衝いている。それでも父様が嫌いだとは言えなかった。犯されながらも人を愛し、嫌われながらも人にやさしく接し、敲かれながらも寝ずに晩をした夜が懐かしい。その晩父様は他の女を連れ込んだ。わたくしが小さな頃に経験した過ちをこの子供にさせてはなるまい。その思いから父様を出刃包丁で刺し通した。救われた気がしたのは気のせいかな。わたくしはいま刑務所の中で人殺しと言われている。人の物を盗ったことは一度もなく、嘘も吐いたこともねえ。けれどもおらは、殺人鬼らしいのです。神様が居るならば、わたくしは救われるのでしょうか?人一倍人を愛した夜がある。人一倍悲しんだ夜もある。今は外に出ることがとても怖くて堪らない。また人のいいように扱われることが、否で嫌で堪らないのです。震える指先と凍える体……。今日も股割りは続く。
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