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欺瞞1
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青りんご……。殺人をした事がないものに殺人は語れない。それは直ぐに偽りとバレるだろう。嘘を吐いた事がないものも同様となる。世の中を回る周囲の物騒な出来事とは、常に徘徊する殺人鬼のようである。人殺しとは、自らを慮らない。それが出来るとするならばそいつは殺人鬼ではないからである。全てはフィクションなのだから……。
口元に布切れをあてられた彩子の目は血色のない黒ずんだ瞳に、光すらもない。溝鼠のような顔色に、アルコールを大量に含んだ肉体から発する幻覚作用は、灰色の茶褐色の肉体を蝮が蝕み。色褪せた頬は、地の抜け切った煤け色をしていた。黒で覆われたドレスは窃盗で入手したものばかりで値札がそのままコビリ付く。女の衣装としては高級ブランドで身を固めたロエベの薫りに似合わず、口蓋から舌を出してニガヨモギでも、噛み潰したような顔をしていた。真っ白だった顔はアルコールに溺れる度に、湿度と熱を失う。今は煤けた色だけが残るかのようである。カンジダという病が別の形で彼女を蝮とは別に蝕み始めていた。
ここ最近はビジネスが忙しく、日に数十人を相手にしていた彩子。肉体はボロボロ。心は水を得ない鳥のようであり、タラチネのような胸は今は無き綻びを思わせる。射精すると迎えられる男根は彩子の精神を蝕み、惚けたような面構えにさせる。感情がない人形とは扱いやすく、人情を知らないビジネスには持って来いであった。顔射や口内射精を繰り返し受ける度に、噎び泣くような蝉の羽音と共に、バタバタと進む人間模様は、山あり谷ありといったところか……。腑抜けた面していると、暴力という名の咆哮が飛ぶ。彼女は尻の穴を犯されながらも、素足は揺れながら、バッグ挿入が禁制とされるベッドの上でのた打ち回る鯉であった。
何度言ったらわかるんだ?と言われる度に頬をグーで殴られる。殴られる度に頬は最初は赤く蚯蚓腫れになる。次第に紫色へと変化して、毎日の仕事を終える頃には黒ずんだ顔面を札束で叩「はた」かれる。その度に目だけは死んでおらず、反抗的な視線を投げかけては口から痰を吐き捨てる。自分で吐き捨てた粘液を舐めろと言われ抵抗する度に、ぶん殴られ、顔面を革靴で捩じ込むように抑え付けられた。時々洩らす弱音は決まって女に生まれてきたことの惚気話「のろけばなし」であった。愛妻家にはなったことはなく、常に女性としての品格ばかりを押し付けられる。お前は嫁じゃねえよ!と吐き捨てるように顔面を踏み躙ると彩子は、床へと涙を流すのであった。カーペットをテメーの汚い涙で汚すんじゃねえよ!と言われて、「ごめんなさい」と謝罪しても許されない。殴打と顔面への執拗なまでの蹴りが飛ぶ。顔面は切れて顎は外れ、阿婆擦れ彩子!と罵られる度に、不敵な笑みを浮かべた。
要するにテメーは頭が可笑しいんじゃねえのか!と言われる度に、「あんたの方こそ……。」という敵意を剥き出しにする。金は?の呼びかけにも重々従うことは無く、彩子は亡くなるまで暴力をその身体に宿した。殺されたのは別の理由からでお腹に赤ん坊が出来たとの話が縺れて、テキーラが切れて、赤ん坊ごとあの世に行けよ!と怒鳴ると、死ぬまで、動かなくなるまで蹴飛ばし続けた。彩子は、お腹を守るようにしてノーガードで亡くなっていた。何時間にも及ぶ暴行と性的捌け口にしか利用されない女の末路とは、その程度の利用価値しかなかった。ただそれだけのことである。
最後に彩子が亡くなる時に、言った言葉は、「この人でなし!」であったと言う。女を物以下に扱い、レディーをレディーとして扱えない最低な男。それが、テキーラこと、姓も名も変更になった、男の生涯となる。暴君として知られ、実の母に向かって、『テメーが身体を売って、金をつくらねえから、苦労してんじゃねえのか……。』と罵る男であり、そのイカレ具合は、人間のそれではなかった。
貴様!!と爺が怒号をトバセバ、44口径の火が噴く。親を親とも思わぬその言動は、カリスマと呼ばれるようになり、今ではヒトデナシ扱いされるに到る。腕力で適わない間は、おとなしゅうしとるんだが……。地元警察のマル暴は言う。自分の方が上と決まれば、親でも噛み殺す。それがこの男の素であった。近頃では物騒になり、公園での強姦騒動なども含めると子供をひとりでは遊ばせられないとご両親の間で、学校のPTAで結論が下る。近くの公園一体で官戸令が敷かれ、誰も遊ぶものは居なくなっていた。偶に見かける子供は、摘み食いと称してこの男に食べられ、かなり遠くの場所でも、この男の顔をみるや、いなや、その子供は頭を掻き毟り、男子に見せようとする滑稽な姿が窺えた。笑いながら通り過ぎたかと思うと引き返してきて、その子供を攫い、好き勝手して、その子供を孕ませた。まさに人でなしである。自分を知ってか知らずか、ひとでなし、ひとでなーし……と歌うほどであり、昭和の影に見せた、悪の祖業は絶たれていない。切断されたのは、女の子に似た男子のペニスであった……。かまととぶってんじゃねえぞ!と言い放つ。天に物を吐き捨てる……。人畜無害な新宿へ店を出しヤニ歯を搾取させる。酔巻「シガー」のルーツから現在日本にて、ヘロイン以外を全て生成していた。ただキングだけは別物であった。キングとはヘロインの事であり、彼が最も愛したドラッグである。
口元に布切れをあてられた彩子の目は血色のない黒ずんだ瞳に、光すらもない。溝鼠のような顔色に、アルコールを大量に含んだ肉体から発する幻覚作用は、灰色の茶褐色の肉体を蝮が蝕み。色褪せた頬は、地の抜け切った煤け色をしていた。黒で覆われたドレスは窃盗で入手したものばかりで値札がそのままコビリ付く。女の衣装としては高級ブランドで身を固めたロエベの薫りに似合わず、口蓋から舌を出してニガヨモギでも、噛み潰したような顔をしていた。真っ白だった顔はアルコールに溺れる度に、湿度と熱を失う。今は煤けた色だけが残るかのようである。カンジダという病が別の形で彼女を蝮とは別に蝕み始めていた。
ここ最近はビジネスが忙しく、日に数十人を相手にしていた彩子。肉体はボロボロ。心は水を得ない鳥のようであり、タラチネのような胸は今は無き綻びを思わせる。射精すると迎えられる男根は彩子の精神を蝕み、惚けたような面構えにさせる。感情がない人形とは扱いやすく、人情を知らないビジネスには持って来いであった。顔射や口内射精を繰り返し受ける度に、噎び泣くような蝉の羽音と共に、バタバタと進む人間模様は、山あり谷ありといったところか……。腑抜けた面していると、暴力という名の咆哮が飛ぶ。彼女は尻の穴を犯されながらも、素足は揺れながら、バッグ挿入が禁制とされるベッドの上でのた打ち回る鯉であった。
何度言ったらわかるんだ?と言われる度に頬をグーで殴られる。殴られる度に頬は最初は赤く蚯蚓腫れになる。次第に紫色へと変化して、毎日の仕事を終える頃には黒ずんだ顔面を札束で叩「はた」かれる。その度に目だけは死んでおらず、反抗的な視線を投げかけては口から痰を吐き捨てる。自分で吐き捨てた粘液を舐めろと言われ抵抗する度に、ぶん殴られ、顔面を革靴で捩じ込むように抑え付けられた。時々洩らす弱音は決まって女に生まれてきたことの惚気話「のろけばなし」であった。愛妻家にはなったことはなく、常に女性としての品格ばかりを押し付けられる。お前は嫁じゃねえよ!と吐き捨てるように顔面を踏み躙ると彩子は、床へと涙を流すのであった。カーペットをテメーの汚い涙で汚すんじゃねえよ!と言われて、「ごめんなさい」と謝罪しても許されない。殴打と顔面への執拗なまでの蹴りが飛ぶ。顔面は切れて顎は外れ、阿婆擦れ彩子!と罵られる度に、不敵な笑みを浮かべた。
要するにテメーは頭が可笑しいんじゃねえのか!と言われる度に、「あんたの方こそ……。」という敵意を剥き出しにする。金は?の呼びかけにも重々従うことは無く、彩子は亡くなるまで暴力をその身体に宿した。殺されたのは別の理由からでお腹に赤ん坊が出来たとの話が縺れて、テキーラが切れて、赤ん坊ごとあの世に行けよ!と怒鳴ると、死ぬまで、動かなくなるまで蹴飛ばし続けた。彩子は、お腹を守るようにしてノーガードで亡くなっていた。何時間にも及ぶ暴行と性的捌け口にしか利用されない女の末路とは、その程度の利用価値しかなかった。ただそれだけのことである。
最後に彩子が亡くなる時に、言った言葉は、「この人でなし!」であったと言う。女を物以下に扱い、レディーをレディーとして扱えない最低な男。それが、テキーラこと、姓も名も変更になった、男の生涯となる。暴君として知られ、実の母に向かって、『テメーが身体を売って、金をつくらねえから、苦労してんじゃねえのか……。』と罵る男であり、そのイカレ具合は、人間のそれではなかった。
貴様!!と爺が怒号をトバセバ、44口径の火が噴く。親を親とも思わぬその言動は、カリスマと呼ばれるようになり、今ではヒトデナシ扱いされるに到る。腕力で適わない間は、おとなしゅうしとるんだが……。地元警察のマル暴は言う。自分の方が上と決まれば、親でも噛み殺す。それがこの男の素であった。近頃では物騒になり、公園での強姦騒動なども含めると子供をひとりでは遊ばせられないとご両親の間で、学校のPTAで結論が下る。近くの公園一体で官戸令が敷かれ、誰も遊ぶものは居なくなっていた。偶に見かける子供は、摘み食いと称してこの男に食べられ、かなり遠くの場所でも、この男の顔をみるや、いなや、その子供は頭を掻き毟り、男子に見せようとする滑稽な姿が窺えた。笑いながら通り過ぎたかと思うと引き返してきて、その子供を攫い、好き勝手して、その子供を孕ませた。まさに人でなしである。自分を知ってか知らずか、ひとでなし、ひとでなーし……と歌うほどであり、昭和の影に見せた、悪の祖業は絶たれていない。切断されたのは、女の子に似た男子のペニスであった……。かまととぶってんじゃねえぞ!と言い放つ。天に物を吐き捨てる……。人畜無害な新宿へ店を出しヤニ歯を搾取させる。酔巻「シガー」のルーツから現在日本にて、ヘロイン以外を全て生成していた。ただキングだけは別物であった。キングとはヘロインの事であり、彼が最も愛したドラッグである。
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