轢き逃げ

すずりはさくらの本棚

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 よんごー室(4)は意味がありそうなのであえて書きません。

 心霊現象を挿むことであえて回避しました。

 轢き逃げで大怪我をした男の子。背中からぶつかったのに

 前のめりに転倒して、どうやったのだか、膝下の肉が削れていた。

 見るからに痛々しそうで、やるせなかった。

 痛そうにしていたので声をかけられずに心の中で呟くように過ぎた。

 その後どうなったのか気になって気遣いを示して見に行きました。

 悲痛な声を上げていてとっても可哀相だった。

 そのときに男の子にした内容はいまでも忘れない……。

 誰もいなかったので自転車の後方座席にすっぽりと入る大きさ。

 持ち帰りたかったけど以前に大人たちから注意を受けた。

 「翠、家(うち)に他の人の子供をつれてきてはダメでしょ!」

 持ち帰らずにハンカチで血を止めた。マキロンの独特の香り。

 消毒液の匂が二人を包み込む。介護の介があってか行為が成立。

 それ以来、男の子と関係を持つときは背中から襲うことになった。

 うつ伏せ寝(伏臥位「ふくがい」)からの挿入とは

 そのような意味があると思う。

 通常はでお尻を立てて四つ股で踏ん張り(仰臥位「ぎょうがい」)

 手足を張り伸ばすことで、お尻を突き出して性向を望む。

 後頭部から仙骨部まで真っ直ぐに綺麗に平らになる。

 この型を美学と考える思考と相手の顔を見てする型を美学とする

 遣り方がある。共にすき好きがあり張り合う体格でするとよい。

 お互い男子、お互いお尻の穴と口蓋そして鼻腔しかない。

 男根や男根の根元に付随するぶらーんとなった袋を嘗め上げる。

 男の子達は息を吸うときも吐くときも気持ちよさそう。

 消毒液の香りは芳香剤のように弾けて飛んだ……。

 ローションを塗らなければお尻の穴は自然には濡れない。

 ヴァギナと異なる点も楽しめる。怪我をさせることは変わらない。

 相手を人間として扱いたくない。人見知りで話しかけられない。

 それでも異性と同性と性向を交わすためにする行為。

 それが轢き逃げである。

 翠にとっては轢き逃げとは意思疎通を交わすきっかけであった。

 自分の体ばかりを傷つけて来て、相手に手を伸ばすために求めた自傷行為。

 その成れの果てが、他害行為となり、花を咲かせた。
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