『罪と罰』

「しゃぶしゃぶ」と「さらさら」な脳のまま、夏のお散歩へ。見つかれば、警察に逮捕されたら、即豚箱へぶち込まれるだろう。脳みそは逮捕されないだろう、と比較的嘆息的な回答を出している。もちろん鼻は「薬物付け」になる。鼻を啜る。粉を嗅いでいるのか、空気を嗅いでいるのかすら理解できなかった。頭は朦朧とする最中、街中へと出るのは久しぶりである。朝のお散歩以来、今日は外へ出ていなかったからである。

1:30から5:30まで水風呂にゆっくり浸かり、4時間汗を流し続けた後の5時半に阿蘇を迎えると共に、ぼやけた早朝の鳥の騒音に撃ち叩かれながら、早朝を迎える。蝉の音だろうか。鳴き声は長く、ながくながーく続く。意図たるかな。公平な日常とは無い物である。何時の日も騒音と共に朝を迎えては、けたたましい、喧騒な日常が始まるのだ。この日も暑かった。

噎び泣くような愛情変心を、奥さんの愛を真に受けてしまい、聴音と愛情表現に似た美鷹が鷲を抱く格好で目を覚ました。薬物の粉は鼻を掠める。晴れ涼やかなる日々が開始した。一日の清々(すがすが)しい開始と共に「ざっくり」とした日を跨いだ文章を作品としてアルファポリスにて投稿した。幾つかの文書の投稿を終えたのが11時30分ぐらいであろうか。

奥さんはすやすやと隣で眠る。頭を撫でると、艶々としたおでこが頭を掠める。黒髪豊かな頭髪がばさりっと落ちた。掌が大きいせいか、ばかでかい鴉のように硬骨さを見せる。ごつごつとした掌は岩のようであり、剃られた剃刀の痕が傷を覗かせる。

財布に入っているパケを大きな鴉が袖を振る。すらすらとした白い結晶が微かに風に揺れた。木の机の上にぱらぱらと粉を撒き散らし、鼻で「ずずずっ」と啜る。蝉の鳴き声が急に大きく聞こえ出して、聴覚をやられたようである。脳は二日間のセックスと夜通しのぶっ通しの生中を通して、女の袖を嗅いだ。ぱたぱたと女の股間へと汗と涙の白い粉をばら撒いて、鼻で擦る。

火花を散らしたかのような「よなよな」を過ごして、「ずずずっ」と鼻が滑る。黒い瞳と睫を通して感じた「みゃあみゃあ」と鳴く子猫がいた。蹲りながら、股間を横ずった。弄られた腹部を擽ったそうに送信する。電波を受けて脳震盪を起こしたようになり、薬物付けの脳がヒートアップしたかのようである。夜な夜な帯びる興奮と生々しい毛並みが揺れる。

小粒の豆粒を擽ると女は股を揺らす。滴が飛び出してイキそうになる。興奮を覚えた脳震盪をした小さな小粒のような顔は、テラテラと揺らいで見えた。ユラユラと揺れているお化けのような少女が白い着物に包まれていた。素足と顔のみを包んでいる。ひっぱたが、強く抱きつかれた、裸体による女の身体が包まれていた。

つづく・・・。
24h.ポイント 0pt
0
小説 193,858 位 / 193,858件 現代文学 8,633 位 / 8,633件

あなたにおすすめの小説

最後の出会いと別れ

氷上ましゅ。
現代文学
30代目前のOL、斎藤幸恵(ゆきえ)は十和田湖行きのバスに乗っている。 理由は綺麗な景色を見ながら死にたかったから。 着いた先で、人生最後の出会いと別れをする━━━━ ※これは自殺を助長している訳ではありません。 少なくともフィクションです。 場所と出てくる文学作品とはなんの関係もありません。

名前のないその感情に愛を込めて

にわ冬莉
現代文学
幼い頃の記憶。 古びた鳥居と、小さな男の子。 その山で出会ったヒトは、ヒトならざる者だった。

エッセイのプロムナード

多谷昇太
ライト文芸
題名を「エッセイのプロムナード」と付けました。河畔を散歩するようにエッセイのプロムナードを歩いていただきたく、そう命名したのです。歩く河畔がさくらの時期であったなら、川面には散ったさくらの花々が流れているやも知れません。その行く(あるいは逝く?)花々を人生を流れ行く無数の人々の姿と見るならば、その一枚一枚の花びらにはきっとそれぞれの氏・素性や、個性と生き方がある(あるいはあった)ことでしょう。この河畔があたかも彼岸ででもあるかのように、おおらかで、充たされた気持ちで行くならば、その無数の花々の「斯く生きた」というそれぞれの言挙げが、ひとつのオームとなって聞こえて来るような気さえします。この仏教の悟りの表出と云われる聖音の域まで至れるような、心の底からの花片の声を、その思考や生き様を綴って行きたいと思います。どうぞこのプロムナードを時に訪れ、歩いてみてください…。 ※「オーム」:ヘルマン・ヘッセ著「シッダールタ」のラストにその何たるかがよく描かれています。

きみのオムレツはあいのあじ

有箱
現代文学
私たちにとって、オムレツは定番中の定番メニューだ。しかし特別なメニューでもある。 そんな我が家は片親家庭だ。 けれど、一人娘には寂しい思いをさせないよう、精一杯愛して育ててきた。 娘にとって十分であるかは、ちょっと不安だったりするけどね。 ……さてさて、今日も二人、ふわとろな幸せを頬張りましょう。

ダンス・バトル

オガワ ミツル
現代文学
或る街の中にある社交ダンスの教室には、様々な人が集まってくる。初心者や見学者。そして熟練者の男と女達は、更なる技を高める為に、汗を流している人たちの溜まり場でもある。この中では自分が最高と自負し驕る人、またレベルが高いのに誠実に振る舞う人、噂が好きな人たち。そんな彼等でそこはいつも活気があった。その教室には様々なドラマが始まっていた。

『ペーパー・ムーン』のように

紫 李鳥
現代文学
脱サラの隆雄は、訪問販売に転職したものの、営業が下手で商品を売ることができなかった。

寅さんと「少年寅次郎」

深町珠
エッセイ・ノンフィクション
映画「男はつらいよ」50周年を機に 50作が公開。 更に、TVで「少年寅次郎」が放映されました。 山田監督さんのお書きになった「悪童」と言う 寅さんの回想録が元になっています。 映画の「寅さん」とは、かなり違う「寅さん」の生い立ち。 そこから見ると、映画の「寅さん」が、なぜ ああいう恋をしたのか?が良く見えてきて。 それを書き留めておきました。

LINEに使う一言~飛行機雲・日常~

幸桜
現代文学
あなたは空を翔ける飛行機乗りです。 〝空〟その特別な空間の中で、日常を思い描きます。 『一言』と、『作者のちょっとした呟き』のコントラスト。 考えさせるもの、直球に伝えるもの。 あなたの飛行機は何処に向かって飛びますか?