1 / 1
忖度~腹上死「刑務所内」か「社会」か
しおりを挟む
現在、刑務所内での処遇については「麦飯やタイ米の方が高い」ため、拘置所や刑務所内の食事は「銀シャリ(普通の白飯)」が基本となっています。朝食には白米、お味噌汁、おしんこ(ほうれん草のおひたし)、焼き魚が提供されます。昼食には白米やパン(パンの際にはジャムとマーガリンがセットで出されることもあります)と、おしるこやたんぱく質が多く摂れる料理が用意されています。正直なところ、社会に出て自分の体調を自分で管理するようになり、刑務所内の食事の方が美味しかったと感じています。滋養や強壮のために試行錯誤せずに、出されたものだけを食べていればよかったからです。
社会では、コンビニのお弁当やファーストフードなど、さまざまな食の選択肢がありますが、それでもカロリーが不足していると感じることがあります。栄養士が各刑務所内に常駐し、その日のカロリーを計算して食事を管理しているため、食事の質が保たれています。しかし、私が刑務所に戻らない理由は一つではありません。複数の理由が重なり、自由と刑務所内の生活に大きな違いはないと感じるからです。自由であろうと、刑務所内であろうと、同じ一つの部屋にいるような感覚があり、社会にいる方が良いと考えています。
また、刑務所内ではいじめやその他の問題もありますし、私には徳がありません。損得なく生きると言われますが、最終的に人間は忖度に頼ってしまうのが現実です。社会にいれば、刑務所内のようにアダルトビデオが見られないことはありませんが、相手がいないため、悪事を犯さずに済む結果となります。つまり、人間社会においての悩みやストレスを晴らす必要がないため、私はその点で刑務所内よりもマシだと感じています。
刑務所においては、悪事を重ねることで支払い用紙以外には腹が立つことはありませんでしたが、今は逆にストレスの中にあります。家を失い、ストレスに恵まれた現在では、家の中での口論が絶えません。殴ったり、蹴ったり、斬り付けたりといった行為が頻繁に起こりますが、警察署や救急車の世話になるときだけは、口裏を合わせるようにしています。無駄な罪で警察が私服を肥やさないためです。
刑務所内では、人と接する機会があり、雑居では良いこともあります。部屋長や五番手まで固まった部屋では、悪事を重ねても罪に問われることはほとんどありません。これは、懺悔や罪の意識を強化することで身を守ることができるためです。早く出たいと思えば思うほど、脚の引っ張り合いが行われることもあります。その一つの社会的概念がセックスです。男性同士のセックスで安堵することもありますが、精神病棟内で男女のセックスが問題となるのを多くの病院で見てきました。女性の方が困るでしょうね。
セックスがいくら発達した神経や肉体で行われても、同一の体験にはなりません。男と男であれば問題が少ない分、苦痛が続くことになります。私は男根を銜え続けて出所した男性を多く知っています。風俗店を探さずに済む点では、迷いなく刑務所の方が楽です。いくらでもサボる方法を編み出すことができるからです。しかし、一つだけ許されないことがあります。それは、男女の恋愛に陥る前触れすら味わえないことです。これは拷問であると感じています。ですから、私は刑務所には戻りません。戻るくらいなら、腹上死を選ぶでしょう。そして、煙草とお酒が飲めているうちは、刑務所内には戻らないでしょう。
社会では、コンビニのお弁当やファーストフードなど、さまざまな食の選択肢がありますが、それでもカロリーが不足していると感じることがあります。栄養士が各刑務所内に常駐し、その日のカロリーを計算して食事を管理しているため、食事の質が保たれています。しかし、私が刑務所に戻らない理由は一つではありません。複数の理由が重なり、自由と刑務所内の生活に大きな違いはないと感じるからです。自由であろうと、刑務所内であろうと、同じ一つの部屋にいるような感覚があり、社会にいる方が良いと考えています。
また、刑務所内ではいじめやその他の問題もありますし、私には徳がありません。損得なく生きると言われますが、最終的に人間は忖度に頼ってしまうのが現実です。社会にいれば、刑務所内のようにアダルトビデオが見られないことはありませんが、相手がいないため、悪事を犯さずに済む結果となります。つまり、人間社会においての悩みやストレスを晴らす必要がないため、私はその点で刑務所内よりもマシだと感じています。
刑務所においては、悪事を重ねることで支払い用紙以外には腹が立つことはありませんでしたが、今は逆にストレスの中にあります。家を失い、ストレスに恵まれた現在では、家の中での口論が絶えません。殴ったり、蹴ったり、斬り付けたりといった行為が頻繁に起こりますが、警察署や救急車の世話になるときだけは、口裏を合わせるようにしています。無駄な罪で警察が私服を肥やさないためです。
刑務所内では、人と接する機会があり、雑居では良いこともあります。部屋長や五番手まで固まった部屋では、悪事を重ねても罪に問われることはほとんどありません。これは、懺悔や罪の意識を強化することで身を守ることができるためです。早く出たいと思えば思うほど、脚の引っ張り合いが行われることもあります。その一つの社会的概念がセックスです。男性同士のセックスで安堵することもありますが、精神病棟内で男女のセックスが問題となるのを多くの病院で見てきました。女性の方が困るでしょうね。
セックスがいくら発達した神経や肉体で行われても、同一の体験にはなりません。男と男であれば問題が少ない分、苦痛が続くことになります。私は男根を銜え続けて出所した男性を多く知っています。風俗店を探さずに済む点では、迷いなく刑務所の方が楽です。いくらでもサボる方法を編み出すことができるからです。しかし、一つだけ許されないことがあります。それは、男女の恋愛に陥る前触れすら味わえないことです。これは拷問であると感じています。ですから、私は刑務所には戻りません。戻るくらいなら、腹上死を選ぶでしょう。そして、煙草とお酒が飲めているうちは、刑務所内には戻らないでしょう。
0
お気に入りに追加
2
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説

刑務所に住む女の子
さき
現代文学
罪を犯した若い女性が刑務所でいろんな人の助けを借りながら更生していく物語。
何も悪いことをしていない小学生くらいの女の子を大きな無理なく刑務所にぶちこんで囚人服を着せるにはどうすればいいのか試行錯誤した結果できた小説です。ただし、主人公はその女の子のお母さんです。
作中のキーとなる法律は実際の法律を参考にしていますが、条文は概ね架空のものです。また、刑務所内の描写や仮釈放の制度は現実とは大幅に異なります。
同じ作品をPixiv、ノクターンノベルズにも投稿しています。

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語
六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。


凍結した心が叫んでいる
すずりはさくらの本棚
現代文学
「凍結した心が叫んでいる『すずりはさくらの本棚』」は、心に深い傷を抱えた主人公が、過去の出来事と向き合いながら自分自身を取り戻していく姿を描いた小説です。物語は、主人公の「すずり」が過去の痛みと向き合わせられる瞬間から始まります。彼女は、心の中で凍結したような感情を抱えており、その冷え切った心の中で叫び続けています。
物語の舞台は、古びた本棚が象徴的な場所として登場します。この本棚は、すずりが大切にしていたものであり、過去の記憶と深く結びついています。本棚には彼女が読み続けた本や、大切な人との思い出が詰まっています。しかし、すずりはその本棚を避けることで過去から目を背けていました。そんな彼女が再び本棚の前に立ったとき、過去と向き合うことが避けられない状況が訪れます。
物語は、すずりが心の中の痛みを乗り越え、過去の傷を癒していく過程を描いています。彼女は、忘れようとしていた記憶と再び向き合うことで、徐々に心の氷が溶け、閉ざされていた感情が解放されていきます。本棚の本の一冊一冊が彼女の成長とともに意味を持ち、過去の自分と向き合わせる鏡のような存在になります。
本作の魅力は、主人公の繊細な心情を丁寧に描写する点です。読者は、すずりの痛みや苦しみを共感しながら物語を追い、彼女が成長していく過程に胸を打たれます。また、過去と向き合うことで未来への希望が見えてくる様子は、読む者に強い感動を与えるでしょう。
「すずりはさくらの本棚」は、単なる過去の再生の物語にとどまらず、心の再生や自己肯定感を取り戻す過程を描いた作品として、多くの人々に深い感銘を与えることでしょう。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる