「他人に労わりを示す必用はないことを学びました。嫌いは嫌いといってもよいことを学んだよ。出版社さんから。名前は伏せたが、一刀両断された。」

 人があなたの話を本当に聞いている時間とは、わずか2分間です。

その短い時間で人は、「あなたの話を聞くのか」、「あなたの話を聞かないのか」

これを定めます。つまりは人の関心や集中力とは、他人の話し手に対して、

わずか2分間しか時間を与えません。2分聞いてくれたらいい方なのです。

 編集者が、まずあなたに対して伝えることは、本の内容でもなければ、あなたが書いた本の駄目だしでもない。編集者があなたに告げる言葉とは、非常に辛らつでイライラする内容である。ほとんどがこのタイプです。しかし、その内容とは、「あなたに本当に今必要な言葉であること」が多いです。

 本当に重要な会話とは、2分間ですむのである。Xでも140文字以内に伝えるのではないでしょうか?それを読むのに2分間も時間を必要とはしません。あなたは人の時間を奪うのです。それなりの内容でなければ、人は貴重な時間を割くことをしません。

 これは何も編集者だからではありません。世の中の聞き手が聞く耳がないわけではありません。むしろ聞いてくれている方なのです。世の中の人自体が、「あなたの子守役ではない」ことを忘れてはいけません。世間は、「あなたの親ではない」ということです。親がいないのであれば、余計社会とは辛らつな場所になるでしょう。あなたを庇う人はいないからです。そして、社会や世間とは、当たり前ですが、そうしたあまい考えを許す場所ではありません。一刀両断に斬る場所です。「立ち直れない。」や「あんな言い方はない。」などとよく聞きますが、かえって甘い方だと思うべきです。あなたは赤の他人だからです。身内ならば、「何とかしてあげなくては・・・。」などと養う権限をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

 しかし、社会とは世間とは、そうした「あまあまな坊ちゃん、お譲ちゃん」の育成場所ではありません。不登校?だからなんだというのですか?これが社会であり、世間です。大学を卒業しても職がない場所です。あなたの面倒を見る場所ではありません。

 編集者だけではないといいましたが、どのような場所では、きつく、辛らつで、無慈悲な言葉をかけられた経験があるのか?ですが、労働した場所すべてといえるでしょう。派遣業務や飲食店、営業やパチンコ店、新聞社、コンビニ、それは店長になれば余計にお給料が多くなればなるほどに、眠れない、社会性を求められる、大人としての機微「機微とは裏表すべてです。」を含めて、毎日死にたくなるぐらいに責められます。そして、万引きはなくなりません。そうした社会性を通過して二十代、三十代、そこで店長になります。このままでは儲けが出ないと思い転職します。自営業を営み始めてもどの職業でもそうですが、これまで以上に成果は出ません。それが社会です。
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