連続放火魔の意図

タイトル：『連続放火魔の意図』 文体：日本語、随筆、推論。 内容：「無敵の人（住居不定無職）であり、彼が連続放火に至る経緯。15歳から転々と職を変えていた彼。病院へは通えず、お金は無かった。それでもまがりなりにも彼を安定させていた鎮痛剤とは、矢張り世間との接点であった。小学から登校拒否となり、学が無く職もない。そんな彼への糸口はその母親であった。彼は当初は放火などが出来る神経は持ち合わせておらず、彼は発達障害に悩んでいた。しかし、不運にも彼は持病を感知出来る医学には出合えてはいなかった。行く先々の医学病院で告げられる。死の宣告は、悲痛な彼の胸のうちを抉った。数度目の大学病院にて胸のうちを話すが三十年前の医療では「ゲーム中毒」とは、怠け者がなる病としか判断できなかったのである。現在は「ゲーム中毒」は若者が最もかかりやすい病と識別されている。時代が彼の頭脳に追いついてはいなかったとも言えるかも知れない。その後、幾百時間の苦痛と離脱症状。ならびに薬物反応による現在でいうならば「トー横キッズ」たちと同様の生活を営み、時にはお寺の境内にて「あおかん（外で眠ること）」をした。それは彼の精神を表していた。一つの家に落ち着いて住まうことが出来ず、飛び出して行き、何度も警察署にて面倒を見てもらう。それが彼の住居不定無職としての生活様式だった。放火などは犯すはずもない人生である。彼が犯行に至った経緯とは、にっちもさっちもいかなくなり、生活が次第に追い込まれてゆく。水道を止められ、ガスや電気も真夏なのに止められた。彼は公園へと水を汲みに行き、生活用水を賄っていた。その頃からである。男性と肉体関係を持ち、お金を恵んでもらうようになったのは。彼はそれでしか生活を建て直す事が困難だったのである。その後、将棋連盟にて、仲間と呼ぶべき痴漢グループと出会う。彼は生活のためならば、なんでもした。もともと、人の物を盗んだり、強盗へ入ることを悪気もなく行っていた彼は、罪悪感の欠片もない人間へと仕上がってしまう。誰かが助けを出したとしても、彼は悪の道をこの時には進まざるをえなかったといえるだろう。その後、彼はギャンブルや酒へと溺れて行く。時には病院から出された友人の薬へと手を出しては何の薬かわからないのに薬物へと頼る。この癖がみられはじめる。経過観察として東京拘置所にてカメラがある部屋にて精神鑑定を一年七ヶ月にわたり行われた。その結果、犯行的には懲役十三年のところをこれらの意図を吟味されて、懲役五年というそれ程、長くはない期間で懲役生活を終えている。薬物に頼りきり、一人の人生が無駄になった。これはごく最近の「トー横キッズ」にも言える事である。彼ら彼女らは自分の精神を病み、男や女に身を捧げて、その人生をドラッグへと捧げている。」