愛に形があるのなら 遠藤さくら(著)
☆☆☆☆☆
「愛に形があるのなら……。きっと、それは、美しいものなのだろう。」
「微笑とは、優しさの力がこもった、愛の形なのだろう。」
「つらくて、涙を流す時、わたしやあなたの心はそこにあるでしょう。」
「愛に形があるのなら……。きっとそれは、ほほえましい。」
☆☆☆☆☆
「潤う瞳。長い睫毛をたなびかせ、うるうると涙を流す時……。」
「それはきっと、美しい、愛の形をしていることだろう。」
「心をかきみだされるとき。大切にその心は、保管されて、あなたのもとへと返却されるだろう。」
「踏みにじられた心が、泣いている……。愛に形は無いというではないか……。」
「わたくしは悲しみ、あなたを思い、伝(つて)はわたくしの悲しみをあなたへと伝えた。」
「それは、割れた、愛の形となるだろう……。」
☆☆☆☆☆
「壊れた愛の形がある。割れて、罅が入った、愛の形がそこにある。」
「愛に形があるならば……。愛に形があるのなら……。」
「きっとその形とは、無数にちりばめられた、きっと、優しい形をしているのだろう。」
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「微笑とは、優しさの力がこもった、愛の形なのだろう。」
「つらくて、涙を流す時、わたしやあなたの心はそこにあるでしょう。」
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「それはきっと、美しい、愛の形をしていることだろう。」
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「踏みにじられた心が、泣いている……。愛に形は無いというではないか……。」
「わたくしは悲しみ、あなたを思い、伝(つて)はわたくしの悲しみをあなたへと伝えた。」
「それは、割れた、愛の形となるだろう……。」
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「壊れた愛の形がある。割れて、罅が入った、愛の形がそこにある。」
「愛に形があるならば……。愛に形があるのなら……。」
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目次
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