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16 真実の扉
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待合室で待ってどれくらいになるだろう。
―――病院は嫌いだ。
母が死んだあの日も僕はこうして待合室で母を待っていた。
そんな光景を思い出してしまう病院の雰囲気に僕は眉を寄せた。
彼女の症状は「過呼吸」だった。
直ぐに治療を受けたはずだし、きっと大丈夫だろう。
僕はそう自分に言い聞かせた。
しばらくそうしていると、看護師から、入室を許可された。
きっと付き添っている僕を彼女の親しい人間だと勘違いしてるのだろう。
僕は躊躇いながらも、彼女の家族が駆けつけている様子のないことから看護師の指示に従った。
「漸く容態が落ち着いたから、大丈夫だと思いますが、異変があったらボタンを押して教えてくださいね」
「はい」
「目を覚まされた時、どなたか、知ってる方がいらっしゃった方が、きっと安心すると想いますから。」
若い看護師さんは、テキパキと作業しながら、にっこりと微笑んだ。
僕は肯定も否定せず、その微笑みに小さく頷いて、促されるままに彼女のベッドの傍にある丸椅子に腰を下ろした。
(安心か… しないだろうな。)
そう思いながら、僕は彼女の寝顔を見つめた。
長い睫で、穏やかに眠る彼女の目尻にはまだ僅かに涙の跡が残っていて、僕は無意識にそれを指で拭った。
華奢な子だなとは思っていたけれど、近くで見つめると本当にほっそりしていて心配になる。病床にいた頃の母を思い出す色の白さと、細すぎる身体に既視感を感じた僕は瞳を曇らせる。
それでも、さっきまで真っ青だった彼女の唇は少しだけ赤みを取り戻していて、時々長い睫が揺らぐ。もうすぐ目を覚ますのかも知れない。
だとしたら、見ず知らずの僕なんかが傍にいる事は、逆に負担になるだろうか。
そう考えて、僕は帰ろうか、残って見ているべきなのか思案した。
そう迷いながら廊下の様子を伺うように見つめていると、何やら、後頭部に痛いくらいの視線を感じる気がして、僕はベッドの方を振り返った。
そこには彼女は目を命一杯見開いたまま、瞬きもせずに僕を見つめている彼女がいた。
「あ… 目…覚めたんだ」
僕は何と言っていいか判らずそう声をかけた。
だけど彼女は何も言わない。
ただ、只管に俺と目を合わせたまま睫毛すら動かないほど、硬直している。
「あの… 君…僕の前で苦しそうにして… 覚えてる?」
僕は、どうしていいか判らずに、彼女を見つめ返してそう説明するも、反応が無い事に不安になる。
「凛子ちゃん…? どう…しちゃったかな? また…調子悪くなっちゃったかな… ?」
その反応に不安になり、俺がそう言った瞬間彼女はハッとしたように、眉を寄せた。
「わ、わ、わ…」
焦った様子で身体を起こした彼女は、俺から少し距離をとるように身じろいでベッドの端に後退り、僕を見つめる。
怯えたような彼女を見て、感じるものがあった僕は慌てて、自分も距離を取り彼女に言った。
「だ…大丈夫だよ? ここ、病院。 君、意識を失ってから、ここに運ばれて…」
「………」
「あっ、きっと、君のご家族にも、連絡が行ってるはずだから、もうすぐ迎えもくると思う。だから、僕…もう帰るね?」
僕は鞄を持って立ち上がった。
なんだかよく判らないけど、僕がいることが彼女の病状を悪くしている気がした。そうしてそそくさと踵を返そうとした時、彼女は突然身体を前のめりにして僕の手首を掴んだ。
「え……」
さっきまで発作の症状で苦しんでいた彼女のどこにそんな力があるのかと思うくらいにしっかり握られた彼女の手を見つめた僕は戸惑いながら彼女の顔を見つめて、ハッとした。
そこには、今までになく、真剣に僕を見つめる、意思を感じる茶褐色の瞳があった。
「い…い…い…、いかないで、ください。 わ…わ… わたし、どうしても、き…聞いて貰いたいことが…あるんです」
彼女の言葉に僕は、踵を返そうとしていた身体を元に戻し、首を傾げた。
「は、話……?」
そう言えば、倒れる前にもそんな事を言っていた。
僕は眉を寄せて、足を止めた。
「は…はい… わ… わ… わたしの、せいなんです… 」
「え…?」
「み…みんな、少しずつおかしく、なっていく気がして… わ…わたし、怖くて…」
(……怖い?)
「た、たっくんに…迷惑かけているのも、つ、辛くて… そして、きっと、あなたや…も、桃子さんにも…わ…わたし…、め、迷惑かけてますよ…ね…? 」
そう言って彼女は、少し俯いた彼女は、再び大粒の涙をポロリと流した。
「へ!?」
僕は意味が判らなくて立ち尽くした。
そして、今になり、彼女に他の人にない違和感のようなものを感じた。
(この子……、話し方が…?)
僕はそう思い至り、彼女を伺った。
僕が今まで彼女の声を聞いたとき、常に彼女は常に思いつめた顔をしていたから、動揺して、泣いているから、言葉が詰るのかと思っていたが、それとは少し違う気がして、じっと彼女の言葉の続きを待った。
「君は、一体…」
「わ…わたしが、ち、ちゃんと、して、ないから…」
「……?」
「だ…だから、わ…わたし、いつも、皆に、心配かけてばかりで…、わ…わたしが、ひ…ひ…一人で、に、逃げずに、学校に、いけてたら…き…きっと、こ…こんな迷惑を…かけなく…て、きっと、皆… つ…辛そうじゃ…な…なかったはずなのに…」
(一体、何を、言ってるんだ?…逃げずに、学校??)
「だ…だから…。ご…ごめんなさい…。ず…ずっと、み…みなさんに、そ…そう言いたくて…で…でも、上手く言える気がしなくて…」
「……君、なにを?」
「で、でも、今日、や…やっと言おうと思ったのに、…言えそうな気が、したのに、や…やっぱり、迷惑かけて…ほ…ほんとうに…わたし…なんで…こんな、なんだろうって… ほ…ほんとうに、 ご… ごめんなさい… 」
そう言って彼女は、話すうちに再び溜まった涙をポロリポロリと頬に流しながら、僕に悲しげな顔で頭を下げた。
「え!?…ちょ…ちょっと待ってよ。謝ってもらう理由が判らないし?」
「……ごめん、なさ…い」
「僕、き、君に謝られるような覚え、何もないから?」
そう言うと、彼女は悲しげに口元を歪めて、首を小さく振った。
「も…桃子さんのこと…」
「え……?」
「き…きっと…す…好きになっちゃったん、ですよね…」
「……!?」
「ご…ご…ごめん、なさい…、きっと… す…すごく… 辛いんじゃ…ないかなって… 」
「っ… 」
僕は、その言葉に絶句して、彼女を見つめた。
彼女は僕の表情に少しビクッと肩を震わせたけれど、耐えるように続けた。
「た…たっくんと… も…桃子さん…、ぜ…絶対に… べ…別々に… いられ、ない…」
「………」
「な…なのに、わ…私が… 変な事、頼んじゃったから… こ…こんな風に…ご…誤解を受けるなんて… お…思わなかった… だ… だって… わ… わたしとたっくん… 釣合う訳なんて、ないし…せ…世界すら…ち、違うはずだから、ずっと、そうだったのに…」
(別々にいられない… 変な事を頼んだ? 世界が違う… )
僕は、嫌な予感しか感じない中で、眉を寄せた。
「何を、…言ってるの?」
「……」
「一体… 君、何を頼んだの? 世界が違うって… 」
僕は引き攣りながら、恐る恐る彼女に聞いた。
本当は、聞きたくないと叫んでいるもう一人の自分が胸の中にいた。
「こ…こ…こ…」
息をつめる僕に彼女の声がゆっくりと聞こえた。
「…恋人の、ふり」
(やはり、…そうか)
目の前が暗くなる思いで、頭を抱えた。
(………勝負する場すら、無いんだね、初めから)
心臓を鷲づかみにされたような衝撃の中で、心音が暗く重く脈打ち始める自分に気付いていた。
(………ようやく、合点が入ったよ、一之瀬)
しばらく、声すら出せなかった。
僅かにも、ほんの僅かにも縋っていたかった桃子ちゃんとの幻想にしか過ぎなかった未来が、今、はっきりとこの一言で、ここで絶たれたような、絶望に近い痛みを感じる。
だけど、同時に、この瞬間に全ての疑問と蟠りが自分の中で解消されたのも感じた。
「何で、そんな事を…?聞いても、いいかな?」
僕は、掠れた声で、彼女にそう問いかけた。
その質問に覚悟していたかのように、沈痛な面持ちで頷いた彼女はたどたどしい口調で説明を始めた。
「……ゆっくりで、いいからね?もし、無理なら、途中で辞めたっていいからね?」
その言葉に、彼女はコクリと頷いた。
「わ…わ… わたし… 長い事… は…話す事… できなくて、が…がっこうにも…いけなくて… 」
睫と手をワナワナ震わせながら、必死に言葉を紡ぐ彼女から語られる真実を、僕はただ呆然と聞くしか無かった。それが、僕の恋を決定的に終わらせるものだったとしても。
―――病院は嫌いだ。
母が死んだあの日も僕はこうして待合室で母を待っていた。
そんな光景を思い出してしまう病院の雰囲気に僕は眉を寄せた。
彼女の症状は「過呼吸」だった。
直ぐに治療を受けたはずだし、きっと大丈夫だろう。
僕はそう自分に言い聞かせた。
しばらくそうしていると、看護師から、入室を許可された。
きっと付き添っている僕を彼女の親しい人間だと勘違いしてるのだろう。
僕は躊躇いながらも、彼女の家族が駆けつけている様子のないことから看護師の指示に従った。
「漸く容態が落ち着いたから、大丈夫だと思いますが、異変があったらボタンを押して教えてくださいね」
「はい」
「目を覚まされた時、どなたか、知ってる方がいらっしゃった方が、きっと安心すると想いますから。」
若い看護師さんは、テキパキと作業しながら、にっこりと微笑んだ。
僕は肯定も否定せず、その微笑みに小さく頷いて、促されるままに彼女のベッドの傍にある丸椅子に腰を下ろした。
(安心か… しないだろうな。)
そう思いながら、僕は彼女の寝顔を見つめた。
長い睫で、穏やかに眠る彼女の目尻にはまだ僅かに涙の跡が残っていて、僕は無意識にそれを指で拭った。
華奢な子だなとは思っていたけれど、近くで見つめると本当にほっそりしていて心配になる。病床にいた頃の母を思い出す色の白さと、細すぎる身体に既視感を感じた僕は瞳を曇らせる。
それでも、さっきまで真っ青だった彼女の唇は少しだけ赤みを取り戻していて、時々長い睫が揺らぐ。もうすぐ目を覚ますのかも知れない。
だとしたら、見ず知らずの僕なんかが傍にいる事は、逆に負担になるだろうか。
そう考えて、僕は帰ろうか、残って見ているべきなのか思案した。
そう迷いながら廊下の様子を伺うように見つめていると、何やら、後頭部に痛いくらいの視線を感じる気がして、僕はベッドの方を振り返った。
そこには彼女は目を命一杯見開いたまま、瞬きもせずに僕を見つめている彼女がいた。
「あ… 目…覚めたんだ」
僕は何と言っていいか判らずそう声をかけた。
だけど彼女は何も言わない。
ただ、只管に俺と目を合わせたまま睫毛すら動かないほど、硬直している。
「あの… 君…僕の前で苦しそうにして… 覚えてる?」
僕は、どうしていいか判らずに、彼女を見つめ返してそう説明するも、反応が無い事に不安になる。
「凛子ちゃん…? どう…しちゃったかな? また…調子悪くなっちゃったかな… ?」
その反応に不安になり、俺がそう言った瞬間彼女はハッとしたように、眉を寄せた。
「わ、わ、わ…」
焦った様子で身体を起こした彼女は、俺から少し距離をとるように身じろいでベッドの端に後退り、僕を見つめる。
怯えたような彼女を見て、感じるものがあった僕は慌てて、自分も距離を取り彼女に言った。
「だ…大丈夫だよ? ここ、病院。 君、意識を失ってから、ここに運ばれて…」
「………」
「あっ、きっと、君のご家族にも、連絡が行ってるはずだから、もうすぐ迎えもくると思う。だから、僕…もう帰るね?」
僕は鞄を持って立ち上がった。
なんだかよく判らないけど、僕がいることが彼女の病状を悪くしている気がした。そうしてそそくさと踵を返そうとした時、彼女は突然身体を前のめりにして僕の手首を掴んだ。
「え……」
さっきまで発作の症状で苦しんでいた彼女のどこにそんな力があるのかと思うくらいにしっかり握られた彼女の手を見つめた僕は戸惑いながら彼女の顔を見つめて、ハッとした。
そこには、今までになく、真剣に僕を見つめる、意思を感じる茶褐色の瞳があった。
「い…い…い…、いかないで、ください。 わ…わ… わたし、どうしても、き…聞いて貰いたいことが…あるんです」
彼女の言葉に僕は、踵を返そうとしていた身体を元に戻し、首を傾げた。
「は、話……?」
そう言えば、倒れる前にもそんな事を言っていた。
僕は眉を寄せて、足を止めた。
「は…はい… わ… わ… わたしの、せいなんです… 」
「え…?」
「み…みんな、少しずつおかしく、なっていく気がして… わ…わたし、怖くて…」
(……怖い?)
「た、たっくんに…迷惑かけているのも、つ、辛くて… そして、きっと、あなたや…も、桃子さんにも…わ…わたし…、め、迷惑かけてますよ…ね…? 」
そう言って彼女は、少し俯いた彼女は、再び大粒の涙をポロリと流した。
「へ!?」
僕は意味が判らなくて立ち尽くした。
そして、今になり、彼女に他の人にない違和感のようなものを感じた。
(この子……、話し方が…?)
僕はそう思い至り、彼女を伺った。
僕が今まで彼女の声を聞いたとき、常に彼女は常に思いつめた顔をしていたから、動揺して、泣いているから、言葉が詰るのかと思っていたが、それとは少し違う気がして、じっと彼女の言葉の続きを待った。
「君は、一体…」
「わ…わたしが、ち、ちゃんと、して、ないから…」
「……?」
「だ…だから、わ…わたし、いつも、皆に、心配かけてばかりで…、わ…わたしが、ひ…ひ…一人で、に、逃げずに、学校に、いけてたら…き…きっと、こ…こんな迷惑を…かけなく…て、きっと、皆… つ…辛そうじゃ…な…なかったはずなのに…」
(一体、何を、言ってるんだ?…逃げずに、学校??)
「だ…だから…。ご…ごめんなさい…。ず…ずっと、み…みなさんに、そ…そう言いたくて…で…でも、上手く言える気がしなくて…」
「……君、なにを?」
「で、でも、今日、や…やっと言おうと思ったのに、…言えそうな気が、したのに、や…やっぱり、迷惑かけて…ほ…ほんとうに…わたし…なんで…こんな、なんだろうって… ほ…ほんとうに、 ご… ごめんなさい… 」
そう言って彼女は、話すうちに再び溜まった涙をポロリポロリと頬に流しながら、僕に悲しげな顔で頭を下げた。
「え!?…ちょ…ちょっと待ってよ。謝ってもらう理由が判らないし?」
「……ごめん、なさ…い」
「僕、き、君に謝られるような覚え、何もないから?」
そう言うと、彼女は悲しげに口元を歪めて、首を小さく振った。
「も…桃子さんのこと…」
「え……?」
「き…きっと…す…好きになっちゃったん、ですよね…」
「……!?」
「ご…ご…ごめん、なさい…、きっと… す…すごく… 辛いんじゃ…ないかなって… 」
「っ… 」
僕は、その言葉に絶句して、彼女を見つめた。
彼女は僕の表情に少しビクッと肩を震わせたけれど、耐えるように続けた。
「た…たっくんと… も…桃子さん…、ぜ…絶対に… べ…別々に… いられ、ない…」
「………」
「な…なのに、わ…私が… 変な事、頼んじゃったから… こ…こんな風に…ご…誤解を受けるなんて… お…思わなかった… だ… だって… わ… わたしとたっくん… 釣合う訳なんて、ないし…せ…世界すら…ち、違うはずだから、ずっと、そうだったのに…」
(別々にいられない… 変な事を頼んだ? 世界が違う… )
僕は、嫌な予感しか感じない中で、眉を寄せた。
「何を、…言ってるの?」
「……」
「一体… 君、何を頼んだの? 世界が違うって… 」
僕は引き攣りながら、恐る恐る彼女に聞いた。
本当は、聞きたくないと叫んでいるもう一人の自分が胸の中にいた。
「こ…こ…こ…」
息をつめる僕に彼女の声がゆっくりと聞こえた。
「…恋人の、ふり」
(やはり、…そうか)
目の前が暗くなる思いで、頭を抱えた。
(………勝負する場すら、無いんだね、初めから)
心臓を鷲づかみにされたような衝撃の中で、心音が暗く重く脈打ち始める自分に気付いていた。
(………ようやく、合点が入ったよ、一之瀬)
しばらく、声すら出せなかった。
僅かにも、ほんの僅かにも縋っていたかった桃子ちゃんとの幻想にしか過ぎなかった未来が、今、はっきりとこの一言で、ここで絶たれたような、絶望に近い痛みを感じる。
だけど、同時に、この瞬間に全ての疑問と蟠りが自分の中で解消されたのも感じた。
「何で、そんな事を…?聞いても、いいかな?」
僕は、掠れた声で、彼女にそう問いかけた。
その質問に覚悟していたかのように、沈痛な面持ちで頷いた彼女はたどたどしい口調で説明を始めた。
「……ゆっくりで、いいからね?もし、無理なら、途中で辞めたっていいからね?」
その言葉に、彼女はコクリと頷いた。
「わ…わ… わたし… 長い事… は…話す事… できなくて、が…がっこうにも…いけなくて… 」
睫と手をワナワナ震わせながら、必死に言葉を紡ぐ彼女から語られる真実を、僕はただ呆然と聞くしか無かった。それが、僕の恋を決定的に終わらせるものだったとしても。
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