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執着は手段をも選ばない ⭐︎ルシアン視点
2 嘘ならコロス!!
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その後も細かく、実に細かくシェガードから詳細を聞き出した俺は、ある話題になった瞬間、言葉に出来ないほどのショックに顔を強張らせた。
ーーークラリスとあの男が??
形ばかりの夫婦であった、というシェガードの証言に俺はまるで突然石で頭を殴られた気分に陥った。
ーーーふ、夫婦だと?
明らかに家の事情からの結婚であり、俺の命令を遵守し身体の繋がりは阻止した、とシェガードは云うが焼き尽くされる程の嫉妬心に支配された俺は見るもの全てを石にしそうな勢いでシェガードを睨みつけた。
「シェガードよ、そなたの魔術は本当にあれの大事な場所に奴の汚らわしいモノが触れる前に起動したということで間違いはないのであろうな!?」
―――嘘ならばコロス
「そ、そそそ、それはもう、間違いはございません!」
狼狽えるシェガードに俺は立ち上がって詰め寄った。
「嘘はないな? そなたが知らぬだけでもしかしたらもしかして、ということも必ずないと責任を持って言い切れるのか!?」
―――そうでなければコロス、お前もあの男も
「そ、そそそ、それはもちろんでございます! 私の呪いの効力は絶対でございますから!!」
声を裏返しながら何度も頷いて見せるシェガードを威嚇するように俺は再度詰問した。
「誓えるな? 誓ってそう言えるのだな?? そうなのだな???」
―――頼むから早くそうだと言ってくれ、もっと力強く!! この俺を納得させるくらいに!!!
「は、はいいぃっ!!」
俺の憤死寸前の勢いに老いた魔術師は悲鳴ともとれる返事をした。
「…………で、あるか」
俺は重く大きな息を吐いた。
「………気に入らぬことばかりだ、気に入らぬが、仕方がない」
心に渦巻く黒い霧に腑が焼き尽くされそうな自分をもち得る限りの理性で俺は落ち着かせようと足掻いていた。
ーーー仕方がない?
本当はきっとそう思うべきなのだろう、なのにその心とは裏腹に治ってはくれない嫉妬心と重く大きく広がる胸の痛みに俺は顔を歪めながら唸るように呟いた。
ーーーあぁ、俺は何と愚かだったのか
「…………そうか、そうであったか、それで」
―――お前に誰を責められる?
そう自分が自分を責め立てる。
そうだ、全ての責任はこの俺にあるのだ。
己の立場を考えれば長い孤独のなかで他の男に気を許し頼りにするしかなかったもう一つの未来での妻を責められる立場ではないのは明白なのだ。
―――だが、しかし
顔だけのあの男に若気の至りで一瞬だけ気持ちを奪われた、そう信じようとしてきたし、それだけでも言い尽くせないほどに苦しかった。
なのに、あの瞬間のクラリスは生活を共にした男を慕って俺の元から去ろうとしていた、ということになる。その事実に俺は顔を歪めた。
ーーーあぁ、しんどい
多分この先一生抱えていくことになるだろうモヤモヤに頬をぴくぴくと引き攣らせ、懸命に耐えようとする俺を見た魔術師は、この時ばかりは同情するように眉を下げた。
「…………陛下、心中お察し申し上げます」
―――愛する妻が他の男を夫としていた
例えもう一つ存在していた別世界のことであったとしても男として決して知りたくなかった事実だ。
ましてその妻の記憶は現在と紐づいているだなどと。
ーーーまるで呪いのようだな
そしてその全ては我が身の不徳が原因であることは明白だった。
ーーー何と辛い思いをさせてきたのか
今はちょっとこの気持ちを何と表現していいのか分からない。
ーーー俺はどう償えばいいのか
「陛下……」
何とも云えない痛ましそうなシェガードの呟きに、同情されているのに気付いた俺は、目の前の男の実に長かったであろう苦労とプレッシャーにも思い至り、今はまずそれをしっかりと労うことにした。
「あぁ、すまぬな、そなたも本当に大義であったな、随分と長い間苦労をかけたようだ」
あちらで十二年、こちらでも十二年、実に気が遠くなる話である。
そしてそれは妻であるクラリスも同じであったのかと胸が痛む。
シェガードはそんな俺の言葉にようやく自らの苦労にも思い至ってくれたかと言わんばかりに感無量の声を上げた。
「へ、へいかぁぁ! 恐悦至極に存じます!! このシェガードずっとずーっと、この事実を胸にしまって陛下が三十を迎えられる日を待つのは、実に長うございましたぞぉ!!!」
―――確かに、大袈裟とは云えぬか
そう感じ入った俺は表情を和らげてシェガードに同調するように頷いた。
「すまなかったな、知らなかったとはいえ、よく仕えてくれた。安心しろ、前の世で俺がお前に約束したという報酬と隠居と隠居先の別荘はこの俺が色を付けて保障しよう」
「ははっ!! さすが陛下!! 有難き幸せにございます!!!」
俺の言葉に現金に顔を明るくしたあと、コホンと取り繕うように咳払いする魔術師にやや呆れながらも、俺は頷いた。
ーーークラリスとあの男が??
形ばかりの夫婦であった、というシェガードの証言に俺はまるで突然石で頭を殴られた気分に陥った。
ーーーふ、夫婦だと?
明らかに家の事情からの結婚であり、俺の命令を遵守し身体の繋がりは阻止した、とシェガードは云うが焼き尽くされる程の嫉妬心に支配された俺は見るもの全てを石にしそうな勢いでシェガードを睨みつけた。
「シェガードよ、そなたの魔術は本当にあれの大事な場所に奴の汚らわしいモノが触れる前に起動したということで間違いはないのであろうな!?」
―――嘘ならばコロス
「そ、そそそ、それはもう、間違いはございません!」
狼狽えるシェガードに俺は立ち上がって詰め寄った。
「嘘はないな? そなたが知らぬだけでもしかしたらもしかして、ということも必ずないと責任を持って言い切れるのか!?」
―――そうでなければコロス、お前もあの男も
「そ、そそそ、それはもちろんでございます! 私の呪いの効力は絶対でございますから!!」
声を裏返しながら何度も頷いて見せるシェガードを威嚇するように俺は再度詰問した。
「誓えるな? 誓ってそう言えるのだな?? そうなのだな???」
―――頼むから早くそうだと言ってくれ、もっと力強く!! この俺を納得させるくらいに!!!
「は、はいいぃっ!!」
俺の憤死寸前の勢いに老いた魔術師は悲鳴ともとれる返事をした。
「…………で、あるか」
俺は重く大きな息を吐いた。
「………気に入らぬことばかりだ、気に入らぬが、仕方がない」
心に渦巻く黒い霧に腑が焼き尽くされそうな自分をもち得る限りの理性で俺は落ち着かせようと足掻いていた。
ーーー仕方がない?
本当はきっとそう思うべきなのだろう、なのにその心とは裏腹に治ってはくれない嫉妬心と重く大きく広がる胸の痛みに俺は顔を歪めながら唸るように呟いた。
ーーーあぁ、俺は何と愚かだったのか
「…………そうか、そうであったか、それで」
―――お前に誰を責められる?
そう自分が自分を責め立てる。
そうだ、全ての責任はこの俺にあるのだ。
己の立場を考えれば長い孤独のなかで他の男に気を許し頼りにするしかなかったもう一つの未来での妻を責められる立場ではないのは明白なのだ。
―――だが、しかし
顔だけのあの男に若気の至りで一瞬だけ気持ちを奪われた、そう信じようとしてきたし、それだけでも言い尽くせないほどに苦しかった。
なのに、あの瞬間のクラリスは生活を共にした男を慕って俺の元から去ろうとしていた、ということになる。その事実に俺は顔を歪めた。
ーーーあぁ、しんどい
多分この先一生抱えていくことになるだろうモヤモヤに頬をぴくぴくと引き攣らせ、懸命に耐えようとする俺を見た魔術師は、この時ばかりは同情するように眉を下げた。
「…………陛下、心中お察し申し上げます」
―――愛する妻が他の男を夫としていた
例えもう一つ存在していた別世界のことであったとしても男として決して知りたくなかった事実だ。
ましてその妻の記憶は現在と紐づいているだなどと。
ーーーまるで呪いのようだな
そしてその全ては我が身の不徳が原因であることは明白だった。
ーーー何と辛い思いをさせてきたのか
今はちょっとこの気持ちを何と表現していいのか分からない。
ーーー俺はどう償えばいいのか
「陛下……」
何とも云えない痛ましそうなシェガードの呟きに、同情されているのに気付いた俺は、目の前の男の実に長かったであろう苦労とプレッシャーにも思い至り、今はまずそれをしっかりと労うことにした。
「あぁ、すまぬな、そなたも本当に大義であったな、随分と長い間苦労をかけたようだ」
あちらで十二年、こちらでも十二年、実に気が遠くなる話である。
そしてそれは妻であるクラリスも同じであったのかと胸が痛む。
シェガードはそんな俺の言葉にようやく自らの苦労にも思い至ってくれたかと言わんばかりに感無量の声を上げた。
「へ、へいかぁぁ! 恐悦至極に存じます!! このシェガードずっとずーっと、この事実を胸にしまって陛下が三十を迎えられる日を待つのは、実に長うございましたぞぉ!!!」
―――確かに、大袈裟とは云えぬか
そう感じ入った俺は表情を和らげてシェガードに同調するように頷いた。
「すまなかったな、知らなかったとはいえ、よく仕えてくれた。安心しろ、前の世で俺がお前に約束したという報酬と隠居と隠居先の別荘はこの俺が色を付けて保障しよう」
「ははっ!! さすが陛下!! 有難き幸せにございます!!!」
俺の言葉に現金に顔を明るくしたあと、コホンと取り繕うように咳払いする魔術師にやや呆れながらも、俺は頷いた。
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