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【6区 6.4km 小泉 柚希(2年)】
⑦ だからキミを選んだ
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(これが私の競技生活の最後かもしれない……もう一生走れなくなってもいい。この日のために、全てを捧げてきたんだから)
宮沢千種は、そう心の中で唱えながら、最後の急坂を駆け上っていた。ジャスミン大学の厳しい練習に何度も軋みを上げ、時には耐え切れなかったこの身体が、今だけは驚くほど心強く感じられた。次々に部を去っていった同期たちの姿を見ても、陸上を諦め切れなかった。
(走るのが好きだから! どうしても辞めたくなかった……!)
エリカちゃん――神宮寺エリカという後輩キャプテンは、窓際族の自分にも分け隔てなく接してくれた。特に今年に入ってからは、お互い授業の空き時間が重なり、一緒に練習する機会も増えた。
(向こうにとっては疲労抜きのジョグが、私にとってはガッツリ距離走だったんだけどね!)
それでも嬉しかった。大学ナンバーワンの選手と一緒に走れるなんて、ラッキーだと思ったんだ。
これ以上、エリカちゃんを負けさせるわけにはいかない。「神宮寺エリカのワンマンチーム」だなんて、もう言わせない。
(今年こそ、神宮寺エリカを優勝チームのエースにするんだ!)
◇
【それでは映像、1号車に切り替わります】
『先頭のジャスミン大学、宮沢千種が6区最後の難所、谷戸坂を登り切りました。高梨さん、この宮沢、まさに四年間の集大成の走りですね?』
「そうですね。今年のジャスミン大学が優勝候補として挙げられていたのは、主に神宮寺さんや下級生たちへの期待が大きな要因だったわけですが、こんなにも頼もしい四年生が控えていたとは驚きでした。チームとしての完成度の高さが際立っていますね」
『四年生がしっかりしているチームは、やはり強いですね?』
「はい。彼女のような上級生のひたむきな努力を、下級生たちも見ているはずですから。まさに全員で築き上げたチーム力だと思います」
『宮沢が、事前の取材に答えてくれました。一つ下に神宮寺エリカが入学し、監督が求める練習のレベルが一気に引き上げられた。多くの同期がそれについていけず、チームを去っていった。けど宮沢だけは、神宮寺キャプテンのアドバイスで強くなっていくチームを見るのが好きで、最後まで部に残りました。本気で取り組むからこそ毎日が楽しくなったと言います。いよいよ、第6中継所が見えてきました。山手中継所、リポートお願いします!』
「はい。横浜山手の洋館通り、色づく秋の葉がひらひらと舞い、ランナーたちを歓迎しているかのようです。さあ、最初に姿を現したのはジャスミン大学の緑のユニフォームです!」
『チグサ先輩、ラストファイトです!』
「待ち受けるのは二年生、又吉綾。見事トップを守りきった四年生宮沢、初優勝に向け、ジャスミン大学がトップで第6中継所タスキリレーです!」
走り終えた宮沢はコースに一礼した。しばらく息を整えようとしていると、サポートの部員が駆け寄り声を掛けた。
「後ろとだいぶ差つきましたよ! 多分区間3位には入りました!」
それを聞いて、宮沢は天を仰ぎながら苦笑した。
「ははは……区間賞取れないところが、私っぽーい! あはは、あはははっ!」
過呼吸気味に自嘲して笑うが、その表情には確かな達成感が滲んでいた。
* * *
その数分前、アイリスの小泉柚希は、既にローズ大学の五十嵐に抜かれ、3位に後退していた。
(ハァ、ハァ、ハァ、ハァ……)
全力を尽くしているのに、紅色のユニフォームは無情にも遠ざかっていく。
(なんで……こんなことに……!)
焦りがさらに呼吸を乱す悪循環に陥っていた。周囲の視界がぼやけ、ピントのズレた写真のように視界が白く飛んでしまっている。
(身体が、重い……!)
ふと気づけば、左側の沿道に並んだ観客が驚くほど近くに迫っていた。
知らずのうちに、身体が沿道寄りによろめき、走路員の蛍光ピンクのウィンドブレーカーの生地を、左肩がかすめた。その拍子にバランスを崩しかけると、観客たちからは驚きと心配の悲鳴が上がった。しかし、それもかすれたノイズのようにしか耳に届かなかった。
頭の中では何度もこの道を走る姿をイメージしてきたはずだったが、現実は思い通りにはいってくれない。痛感する。今の自分の身体は、かつてのそれとは違ってきていることを——。
◇
高校二年まで、自己ベストは右肩上がりだった。努力した分だけ結果がついてくるのが楽しかった。3000メートル9分8秒、5000メートル15分50秒。大学や実業団からは引く手数多の記録だった。
しかし、高校三年生になると、突然壁にぶつかった。かつての自分の記録が、まるで他人のもののように思え、それまで無尽蔵に湧いていた自信の所在もわからなくなった。
ほぼ決まりかけていたジャスミン大学への進学を、土壇場で断ることになったのは、その自信の揺らぎからだった。代わりと言っては悪いが、その推薦枠を同期の月澤奈波が引き継いだことで、高校と大学の関係はなんとか保たれた。
それどころか、高校で二番手だった月澤がジャスミンの主力選手にまで成長した。断りを入れた際、苦い顔をしていたという神宮寺監督も、今では自分のような早熟の「ハズレ」を引かずに済んだことに安堵していることだろう。
高校三年の秋、記録会の会場に、アイリス女学院大学の監督が現れた。スカウト活動などとっくに終わっているはずの時期に、その男は「グラウンドがパッと明るくなるような、華のある選手が欲しいんです」と言って昼間からずっと引き下がらなかったらしい。らしい、というのは、それが後になって高校の顧問に聞かされた話だからだ。ウチの選手は観葉植物じゃない、と顧問は門前払いしたそうだが、その男は夜まで駐車場で待っていたという。
おかしなことを言う人だと思った。けれど、やけにその言葉が心に残った。自分を勧誘する際にタイムの話をしない人は初めてだった。
持ちタイムに見合わない無名の大学に進むことを顧問は反対したが、最後には自分の意思を貫き通した。
もうすぐ二十歳になる。
大人になるにつれ、身体は自然と丸みを帯び、女性らしい身体へと変化する。望んだわけではなくても、少女の頃の軽快さを失っていく。その成長が、必ずしもアスリートとしての自分に有利に働くものではないことは、十分理解していた。
(それでも、なぜ走るのか?)
女性として、競技者として、その狭間で揺れながら、走る意味を自問し続けてきた。
家出同然で京都の実家を飛び出し、アイリス駅伝部の寮に転がり込んだのは、変化していく自分の心身も全て受け入れた上で、納得いくまで競技をやり抜きたかったからだ。
(あたしは……この瞬間、限界までやり抜く自分を、表現したかったんだ)
後頭部に、ドンと声がぶつかってきた。
「さあ、ラスト1キロ切ったぞ、柚希!」
音の激流の中で、はっきりと耳に届いた。
「好きで遅れる選手なんていないんだ。いいか、こうなったら自分との戦いだ。ここで俺がなんと言おうと、状況を変えられるのは柚希だけだ!」
その言葉に、とっさに意識が現実に引き戻され、身体が再び動き出した。
「お前は強い! 乗り越えてみせろ!」
(まだ……まだ走れる。まだ終わってない!)
再び足元に力を込める。
「もう少しだぞー!」
「最後まで頑張ってー!」
今まで気づいていなかった。こんなにもたくさんの人が応援してくれていた。しかし……。
(応援してくれるのはありがたいけど、同情で注目の的になるなんて……御免だわ、あたしは!)
◇
後ろから人形遣いのように指示してやれば、指導した気分には浸れる。だが、それでは真に選手のためにはならない。
立花はそう信じている。今のこの状況も受け入れた上で、彼女に全てを託した。楓の時のような、フットギアのセーフティーブレーキは作動していない。柚希はまだ大丈夫だ。
鱒川さんが柚希の巻き返しに言及した。
「小泉さん、上り坂の一番キツいところですけど、また息を吹き返していますね!」
経験者の茉莉が6区を走れないことになった時、キミを選んだのは、何も上り坂が得意だからというだけじゃない。
練習後、トレッドミルに傾斜をつけて追加で走っていたことを知っている。面倒くさがりに見えて、負けず嫌いで努力家。そして、往生際が悪い。
(柚希ならきっと、なんとかしてくれる!)
「2位でやってきたのはローズ大学です。二年生五十嵐から、四年生坂本へのタスキリレー。トップのジャスミン大学とは21秒差で行きました! そして3位のアイリスも来た!」
柚希が最後の力を振り絞り、中継所へ駆け込んでくる。
『柚希センパイッ! ラスト!』
「二年生小泉から、一年生栗原へタスキが渡されました」
『頼んだわよ、バンビ!』
「栗原楓、右手の拳を高く突き上げ、勢いよくスタートしていきました。先頭との差は30秒です!」
宮沢千種は、そう心の中で唱えながら、最後の急坂を駆け上っていた。ジャスミン大学の厳しい練習に何度も軋みを上げ、時には耐え切れなかったこの身体が、今だけは驚くほど心強く感じられた。次々に部を去っていった同期たちの姿を見ても、陸上を諦め切れなかった。
(走るのが好きだから! どうしても辞めたくなかった……!)
エリカちゃん――神宮寺エリカという後輩キャプテンは、窓際族の自分にも分け隔てなく接してくれた。特に今年に入ってからは、お互い授業の空き時間が重なり、一緒に練習する機会も増えた。
(向こうにとっては疲労抜きのジョグが、私にとってはガッツリ距離走だったんだけどね!)
それでも嬉しかった。大学ナンバーワンの選手と一緒に走れるなんて、ラッキーだと思ったんだ。
これ以上、エリカちゃんを負けさせるわけにはいかない。「神宮寺エリカのワンマンチーム」だなんて、もう言わせない。
(今年こそ、神宮寺エリカを優勝チームのエースにするんだ!)
◇
【それでは映像、1号車に切り替わります】
『先頭のジャスミン大学、宮沢千種が6区最後の難所、谷戸坂を登り切りました。高梨さん、この宮沢、まさに四年間の集大成の走りですね?』
「そうですね。今年のジャスミン大学が優勝候補として挙げられていたのは、主に神宮寺さんや下級生たちへの期待が大きな要因だったわけですが、こんなにも頼もしい四年生が控えていたとは驚きでした。チームとしての完成度の高さが際立っていますね」
『四年生がしっかりしているチームは、やはり強いですね?』
「はい。彼女のような上級生のひたむきな努力を、下級生たちも見ているはずですから。まさに全員で築き上げたチーム力だと思います」
『宮沢が、事前の取材に答えてくれました。一つ下に神宮寺エリカが入学し、監督が求める練習のレベルが一気に引き上げられた。多くの同期がそれについていけず、チームを去っていった。けど宮沢だけは、神宮寺キャプテンのアドバイスで強くなっていくチームを見るのが好きで、最後まで部に残りました。本気で取り組むからこそ毎日が楽しくなったと言います。いよいよ、第6中継所が見えてきました。山手中継所、リポートお願いします!』
「はい。横浜山手の洋館通り、色づく秋の葉がひらひらと舞い、ランナーたちを歓迎しているかのようです。さあ、最初に姿を現したのはジャスミン大学の緑のユニフォームです!」
『チグサ先輩、ラストファイトです!』
「待ち受けるのは二年生、又吉綾。見事トップを守りきった四年生宮沢、初優勝に向け、ジャスミン大学がトップで第6中継所タスキリレーです!」
走り終えた宮沢はコースに一礼した。しばらく息を整えようとしていると、サポートの部員が駆け寄り声を掛けた。
「後ろとだいぶ差つきましたよ! 多分区間3位には入りました!」
それを聞いて、宮沢は天を仰ぎながら苦笑した。
「ははは……区間賞取れないところが、私っぽーい! あはは、あはははっ!」
過呼吸気味に自嘲して笑うが、その表情には確かな達成感が滲んでいた。
* * *
その数分前、アイリスの小泉柚希は、既にローズ大学の五十嵐に抜かれ、3位に後退していた。
(ハァ、ハァ、ハァ、ハァ……)
全力を尽くしているのに、紅色のユニフォームは無情にも遠ざかっていく。
(なんで……こんなことに……!)
焦りがさらに呼吸を乱す悪循環に陥っていた。周囲の視界がぼやけ、ピントのズレた写真のように視界が白く飛んでしまっている。
(身体が、重い……!)
ふと気づけば、左側の沿道に並んだ観客が驚くほど近くに迫っていた。
知らずのうちに、身体が沿道寄りによろめき、走路員の蛍光ピンクのウィンドブレーカーの生地を、左肩がかすめた。その拍子にバランスを崩しかけると、観客たちからは驚きと心配の悲鳴が上がった。しかし、それもかすれたノイズのようにしか耳に届かなかった。
頭の中では何度もこの道を走る姿をイメージしてきたはずだったが、現実は思い通りにはいってくれない。痛感する。今の自分の身体は、かつてのそれとは違ってきていることを——。
◇
高校二年まで、自己ベストは右肩上がりだった。努力した分だけ結果がついてくるのが楽しかった。3000メートル9分8秒、5000メートル15分50秒。大学や実業団からは引く手数多の記録だった。
しかし、高校三年生になると、突然壁にぶつかった。かつての自分の記録が、まるで他人のもののように思え、それまで無尽蔵に湧いていた自信の所在もわからなくなった。
ほぼ決まりかけていたジャスミン大学への進学を、土壇場で断ることになったのは、その自信の揺らぎからだった。代わりと言っては悪いが、その推薦枠を同期の月澤奈波が引き継いだことで、高校と大学の関係はなんとか保たれた。
それどころか、高校で二番手だった月澤がジャスミンの主力選手にまで成長した。断りを入れた際、苦い顔をしていたという神宮寺監督も、今では自分のような早熟の「ハズレ」を引かずに済んだことに安堵していることだろう。
高校三年の秋、記録会の会場に、アイリス女学院大学の監督が現れた。スカウト活動などとっくに終わっているはずの時期に、その男は「グラウンドがパッと明るくなるような、華のある選手が欲しいんです」と言って昼間からずっと引き下がらなかったらしい。らしい、というのは、それが後になって高校の顧問に聞かされた話だからだ。ウチの選手は観葉植物じゃない、と顧問は門前払いしたそうだが、その男は夜まで駐車場で待っていたという。
おかしなことを言う人だと思った。けれど、やけにその言葉が心に残った。自分を勧誘する際にタイムの話をしない人は初めてだった。
持ちタイムに見合わない無名の大学に進むことを顧問は反対したが、最後には自分の意思を貫き通した。
もうすぐ二十歳になる。
大人になるにつれ、身体は自然と丸みを帯び、女性らしい身体へと変化する。望んだわけではなくても、少女の頃の軽快さを失っていく。その成長が、必ずしもアスリートとしての自分に有利に働くものではないことは、十分理解していた。
(それでも、なぜ走るのか?)
女性として、競技者として、その狭間で揺れながら、走る意味を自問し続けてきた。
家出同然で京都の実家を飛び出し、アイリス駅伝部の寮に転がり込んだのは、変化していく自分の心身も全て受け入れた上で、納得いくまで競技をやり抜きたかったからだ。
(あたしは……この瞬間、限界までやり抜く自分を、表現したかったんだ)
後頭部に、ドンと声がぶつかってきた。
「さあ、ラスト1キロ切ったぞ、柚希!」
音の激流の中で、はっきりと耳に届いた。
「好きで遅れる選手なんていないんだ。いいか、こうなったら自分との戦いだ。ここで俺がなんと言おうと、状況を変えられるのは柚希だけだ!」
その言葉に、とっさに意識が現実に引き戻され、身体が再び動き出した。
「お前は強い! 乗り越えてみせろ!」
(まだ……まだ走れる。まだ終わってない!)
再び足元に力を込める。
「もう少しだぞー!」
「最後まで頑張ってー!」
今まで気づいていなかった。こんなにもたくさんの人が応援してくれていた。しかし……。
(応援してくれるのはありがたいけど、同情で注目の的になるなんて……御免だわ、あたしは!)
◇
後ろから人形遣いのように指示してやれば、指導した気分には浸れる。だが、それでは真に選手のためにはならない。
立花はそう信じている。今のこの状況も受け入れた上で、彼女に全てを託した。楓の時のような、フットギアのセーフティーブレーキは作動していない。柚希はまだ大丈夫だ。
鱒川さんが柚希の巻き返しに言及した。
「小泉さん、上り坂の一番キツいところですけど、また息を吹き返していますね!」
経験者の茉莉が6区を走れないことになった時、キミを選んだのは、何も上り坂が得意だからというだけじゃない。
練習後、トレッドミルに傾斜をつけて追加で走っていたことを知っている。面倒くさがりに見えて、負けず嫌いで努力家。そして、往生際が悪い。
(柚希ならきっと、なんとかしてくれる!)
「2位でやってきたのはローズ大学です。二年生五十嵐から、四年生坂本へのタスキリレー。トップのジャスミン大学とは21秒差で行きました! そして3位のアイリスも来た!」
柚希が最後の力を振り絞り、中継所へ駆け込んでくる。
『柚希センパイッ! ラスト!』
「二年生小泉から、一年生栗原へタスキが渡されました」
『頼んだわよ、バンビ!』
「栗原楓、右手の拳を高く突き上げ、勢いよくスタートしていきました。先頭との差は30秒です!」
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