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コスプレホスト開店
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店内に戻り既に盛り上がってる中、接客をしていると何故だか年上の大人の女性ばかりに囲まれる状況になった。
「せ~なちゃん!あぁ~もうっ!可愛い!!」
「宮さん、苦しいです」
五~六人ぐらいの大人の女性達に頭を撫でられ膝の上に乗せられキスされて…現在は両脇から宮さんと富さんに抱きつかれていた。
ついでに言うとお得意さんともなると愛称で呼ぶようになるためお客様の名前は把握しやすくなっている。
「え~?いいじゃな~い!これくらい…」
更に頬づりをされ”もうどうにでもなれ…”と諦めた。
「せ~なちゃん!パイナップル食べる~?」
目の前にいる美和さんにフォークで刺されたパイナップルを差し出され頷く。
「美和さん、ありがとうございます…」
口を開き”あ~ん!”の状態でパイナップルを口に入れる。
「あ~!可愛い!可愛過ぎるっ!」
はぁ…この状況いつになったら終わるんだろか…?
ホストとしてというよりメイドとしての接客に嫌気をさしていた頃、周りではそれぞれ様々なコスプレにそって接客をしていた。
「明くん、ついであげようか?」
「あ、ありがとうございます!浜さんは俺が守ります!」
警察官の服装をした明は浜さんにお酒をついで貰いながらもなりきるために隙を見てはいちいち意味不明な言葉を挟んでいた。
警察官らしい言葉いいたいんだろうが間が悪すぎで意味不明だし、それに守る警察官がお酒ついでもらってどうすんだよ…
呆れた視線を明に投げかけ他を見渡すと軍服姿の隆二さんが目に入った。
「へ~…今日は初めて来てくれたんだ?楽しんで帰ってくれるようにめいっぱい楽しませなきゃね!」
「いえ、もう既にすっごく楽しいで…」
女性は、口元に向かって隆二の指が伸ばされ近づく顔に目が離せず言葉を飲み込むと口元についたケーキのクリームを指先でとりそのまま口に含む隆二の行動に顔を赤くしていた。
「そういう抜けてるところは俺がしっかり調教しないと駄目だね…」
フッと妖艶な笑みを零しすぐに優しい笑顔に戻る隆二に、女性の心は完全に射抜かれていた。
「よ、よろしくお願いしますっ!」
さすが隆二さんだな…明と大違いだ。
明とは格が違う隆二の接客に関心していると、ふと豹の声が聞こえ視線を巡らせると和服姿の豹を捉える。
「豹くん、餡蜜食べませんか?」
「いらない」
清楚系の女性ばかりが集まる豹の席にて、一人の女性が和服と称し和のスイーツである餡蜜を差し出すも相変わらず素っ気ない豹の言葉が返された。
うわぁ…あれで接客大丈夫なの?
若干心配になり見つめていると素っ気なく返された女性の目は何故かハートになっており嬉しそうだった。
どこにときめいてるのか分かんないんだが…
「豹くん、抹茶のムースは?食べませんか?」
すると次に抹茶のムースを手に豹に挑む女性がおずおずと聞くと、少し間を置き口を開いく。
「…食べる」
「えっ…!?あ、どうぞっ!」
思わぬ豹の返答に女性は戸惑いながらも承諾された事に嬉しさがいっぱいでムースをスプーンで掬い口元に運ぶ。
パクッ
「…ありがとう」
「っ…い、いえ!」
素っ気なくお礼を言われた女性は頬を赤く染め嬉しそうに頷いた。
ん~…これはこれで上手くいってるっぽいな…
結果、豹の接客は女性からしたら大好評だと分かり安堵し視線を巡らせると海賊の服装をした蓮さんの姿が見えた。
「蓮さん、何かスイーツ食べますか?」
「ん?ん~…」
パシッ
メニュー表を取る女性の手を止めると顔を近づけ空いている手を女性の唇に伸ばし指先でそっとなぞった。
「俺はこっちが欲しい…」
「っ…あ、えっと…」
色っぽさ全開の蓮の行動に女性は固まり戸惑いあらわに真っ赤に染まると、真剣な顔が笑顔に変わり女性に笑いかる。
「クスッ…冗談」
「あ、えっ!?冗談か…」
「…唇だけじゃなくて麗さんごと欲しい」
「っ…」
蓮さんの言葉に女性の頬が染まっていき、見事に海賊らしい接客をしている蓮さんに尊敬の眼差しで見ていた。
さすがナンバーワンホストの蓮さんだな…こういう時だけ格好よく見える。
皆の接客を一通り見終わると自分も頑張らなきゃ!という気持ちが湧き目の前のお客様に意識を向き直った。
「…宮さん、今日のルビーのネックレス素敵ですね!…宮さんの美しさが益々引き立ってます」
「えっ、そう?ありがとう!せなちゃ~んだ~い好きっ!」
周りの同僚と違う喜びように自分がメイドという事を思い出し心内で落胆した。
駄目だ…メイドじゃ通用しない!早くホスト姿に戻りたいよぉぉぉ!!
「せ~なちゃん!あぁ~もうっ!可愛い!!」
「宮さん、苦しいです」
五~六人ぐらいの大人の女性達に頭を撫でられ膝の上に乗せられキスされて…現在は両脇から宮さんと富さんに抱きつかれていた。
ついでに言うとお得意さんともなると愛称で呼ぶようになるためお客様の名前は把握しやすくなっている。
「え~?いいじゃな~い!これくらい…」
更に頬づりをされ”もうどうにでもなれ…”と諦めた。
「せ~なちゃん!パイナップル食べる~?」
目の前にいる美和さんにフォークで刺されたパイナップルを差し出され頷く。
「美和さん、ありがとうございます…」
口を開き”あ~ん!”の状態でパイナップルを口に入れる。
「あ~!可愛い!可愛過ぎるっ!」
はぁ…この状況いつになったら終わるんだろか…?
ホストとしてというよりメイドとしての接客に嫌気をさしていた頃、周りではそれぞれ様々なコスプレにそって接客をしていた。
「明くん、ついであげようか?」
「あ、ありがとうございます!浜さんは俺が守ります!」
警察官の服装をした明は浜さんにお酒をついで貰いながらもなりきるために隙を見てはいちいち意味不明な言葉を挟んでいた。
警察官らしい言葉いいたいんだろうが間が悪すぎで意味不明だし、それに守る警察官がお酒ついでもらってどうすんだよ…
呆れた視線を明に投げかけ他を見渡すと軍服姿の隆二さんが目に入った。
「へ~…今日は初めて来てくれたんだ?楽しんで帰ってくれるようにめいっぱい楽しませなきゃね!」
「いえ、もう既にすっごく楽しいで…」
女性は、口元に向かって隆二の指が伸ばされ近づく顔に目が離せず言葉を飲み込むと口元についたケーキのクリームを指先でとりそのまま口に含む隆二の行動に顔を赤くしていた。
「そういう抜けてるところは俺がしっかり調教しないと駄目だね…」
フッと妖艶な笑みを零しすぐに優しい笑顔に戻る隆二に、女性の心は完全に射抜かれていた。
「よ、よろしくお願いしますっ!」
さすが隆二さんだな…明と大違いだ。
明とは格が違う隆二の接客に関心していると、ふと豹の声が聞こえ視線を巡らせると和服姿の豹を捉える。
「豹くん、餡蜜食べませんか?」
「いらない」
清楚系の女性ばかりが集まる豹の席にて、一人の女性が和服と称し和のスイーツである餡蜜を差し出すも相変わらず素っ気ない豹の言葉が返された。
うわぁ…あれで接客大丈夫なの?
若干心配になり見つめていると素っ気なく返された女性の目は何故かハートになっており嬉しそうだった。
どこにときめいてるのか分かんないんだが…
「豹くん、抹茶のムースは?食べませんか?」
すると次に抹茶のムースを手に豹に挑む女性がおずおずと聞くと、少し間を置き口を開いく。
「…食べる」
「えっ…!?あ、どうぞっ!」
思わぬ豹の返答に女性は戸惑いながらも承諾された事に嬉しさがいっぱいでムースをスプーンで掬い口元に運ぶ。
パクッ
「…ありがとう」
「っ…い、いえ!」
素っ気なくお礼を言われた女性は頬を赤く染め嬉しそうに頷いた。
ん~…これはこれで上手くいってるっぽいな…
結果、豹の接客は女性からしたら大好評だと分かり安堵し視線を巡らせると海賊の服装をした蓮さんの姿が見えた。
「蓮さん、何かスイーツ食べますか?」
「ん?ん~…」
パシッ
メニュー表を取る女性の手を止めると顔を近づけ空いている手を女性の唇に伸ばし指先でそっとなぞった。
「俺はこっちが欲しい…」
「っ…あ、えっと…」
色っぽさ全開の蓮の行動に女性は固まり戸惑いあらわに真っ赤に染まると、真剣な顔が笑顔に変わり女性に笑いかる。
「クスッ…冗談」
「あ、えっ!?冗談か…」
「…唇だけじゃなくて麗さんごと欲しい」
「っ…」
蓮さんの言葉に女性の頬が染まっていき、見事に海賊らしい接客をしている蓮さんに尊敬の眼差しで見ていた。
さすがナンバーワンホストの蓮さんだな…こういう時だけ格好よく見える。
皆の接客を一通り見終わると自分も頑張らなきゃ!という気持ちが湧き目の前のお客様に意識を向き直った。
「…宮さん、今日のルビーのネックレス素敵ですね!…宮さんの美しさが益々引き立ってます」
「えっ、そう?ありがとう!せなちゃ~んだ~い好きっ!」
周りの同僚と違う喜びように自分がメイドという事を思い出し心内で落胆した。
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