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昼間の仕事
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朝は目覚ましの音でもなく小鳥の鳴き声でもなく大家さんの起こす声で目が覚める。
「せなちゃーん!朝よー!起きなさーい!」
「はーいっ!」
一階から聞こえる大家さんの声に返事をしすかさず毛布から飛び起きる。
「支度しなきゃ!」
夜はホスト、昼は女子高生として学校に通う私は普段は胸まである黒髪を下ろし女の子として活動している。
なので、カツラやサラシは夜のみで昼はスカートを履き女言葉を使い傍から見ても女子高生である。
朝の身支度を済ませ家の戸締りをし大家さんに挨拶を済ませアパートを出ると当たり前のようにアパート前で待っていた心友の理沙に声をかける。
「おはよう、理沙」
「おはよう。あ、星那寝ぐせ!」
慌てて出たものだからブラッシングするの忘れてた!
理沙にブラシで整えてもらい笑顔でお礼をいう。
「ありがとう!」
「いーえ!ふふっ 星那はどこかしらいつも抜けてるよね」
「そう?」
しっかりはしてると思うが…
首を傾げがらも理沙といつものように学校に向かい歩く。
理沙…平戸理沙は私と同じ学校に通い同じクラスの心友である。
私のホストの仕事を唯一知っている人でもあり何でも話せるただ一人の人の理沙は、長い髪をポニーテールにし赤いリボンを付け小柄だが剣道七段の持ち主である。
「星那、昨日も変な人に絡まれたの?」
「んー、まぁね…」
苦笑い混じりに答えると心配そうにする理沙の顔が近づく。
「もう、星那は中身はれっきとした女の子なんだからいくら男装しても危ないんだからね!そこんところちゃんと分かってるの?」
「分かってるって、理沙は心配しすぎなんだよ。それにちゃんと護身術覚えてるんだから大丈夫大丈夫!」
「むぅ…」
笑顔で答えても理沙の心配は拭えないらしく更に顔を強ばらせる。
困ったなぁ…こうなると話の切り替え大変なんだよなぁ…
どうしようかと悩んでいると急遽そこに助け舟が切り出される。
「星那ー!おはよう!」
勢いよく目の前から走って現れたのはスポーツ刈りに右を少し刈り上げている同じクラスの渡辺 真昼だった。
「まひる、おはよう~」
緩く返事をしつつ今のうちとばかりに話を切り替える。
「まひる、今日も元気だね」
「おうよ!元気がねぇと部活出来ねぇからな!」
如何にもスポーツ少年の真昼はサッカー部に入っておりその実力は副部長としての責任感もありエースとしてチームの要になるほどだ。
まぁ、帰宅部の私達には無縁なのだが。
「サッカーの試合またあるの?」
それまで黙ってみていた理沙が真昼に質問する。
「おう、あるぜ!来週の日曜日に練習試合だが強豪校とやるから今からワクワクしてんだ!」
「へ~、試合見に行けたら行くよ」
「うそっ!?マジか!絶対頑張るから見てろよ!」
「行けたらね」
既に決定事項のような口ぶりに念を押す。
「あ、でもその前に少しワクワクする情報あるんだけど聞くか?」
「え?何何?」
私達帰宅部と違い学校に貢献している真昼は色々とたまに皆がまだ知らない学校の情報を入手してくる事がある。
それが真昼の唯一使えるところだ。
「今日な…実は、なんと!転校生が来るらしいんだ!」
「は?この時期に?」
今は三年の五月…三年の時期に転校生が来ることは希で来るとしたらそれほどの理由があるとしか考えられないのだ。
「やっぱりそうなるよな~俺も初め聞いた時はびっくりしたぜ」
「まぁ、転校生が来るにしても星那の苦労が半減されるわけじゃなさそうだけど…」
理沙がおもむろにそう呟き、その言葉に顔が引きつった。
その理由はというと…
学校の校門の前に着くと先生達と並んでこちらをガン見する男子生徒と女子生徒達数人が待ち構えていた。
「またか…」
「ほんと、飽きないよね…」
理沙と一緒に半目でその現実を受け止める。
そう、理由はこれなのだ。
何故、このような現象が起こっているかというと話は長くなるが簡単に言えば私の日頃の行いが幸いした結果ともいえる。
学校での…女子高生 美嶋 星那の生活は人助けで始まり人助けで終わる。
困っている人を見るとつい助けたくなる性分らしく、それはホストの仕事が影響しているとも言える。
最初はさして目立つ事はなかったのだが、危険が来る人の未来がみえるせいでその人達を危険が救う度それが注目を呼びその容姿も含め周りから…男からは心優しき美少女と呼ばれ、女からは美しすぎる美少年と呼ばれるようになった。
それが段々日に日に悪化していくにつれ三年になる頃には男子生徒と女子生徒で私を巡り対立するようになり今の私には終止符が付けられない状態になってしまったのである。
それが私の昼のお仕事である…
「せなちゃーん!朝よー!起きなさーい!」
「はーいっ!」
一階から聞こえる大家さんの声に返事をしすかさず毛布から飛び起きる。
「支度しなきゃ!」
夜はホスト、昼は女子高生として学校に通う私は普段は胸まである黒髪を下ろし女の子として活動している。
なので、カツラやサラシは夜のみで昼はスカートを履き女言葉を使い傍から見ても女子高生である。
朝の身支度を済ませ家の戸締りをし大家さんに挨拶を済ませアパートを出ると当たり前のようにアパート前で待っていた心友の理沙に声をかける。
「おはよう、理沙」
「おはよう。あ、星那寝ぐせ!」
慌てて出たものだからブラッシングするの忘れてた!
理沙にブラシで整えてもらい笑顔でお礼をいう。
「ありがとう!」
「いーえ!ふふっ 星那はどこかしらいつも抜けてるよね」
「そう?」
しっかりはしてると思うが…
首を傾げがらも理沙といつものように学校に向かい歩く。
理沙…平戸理沙は私と同じ学校に通い同じクラスの心友である。
私のホストの仕事を唯一知っている人でもあり何でも話せるただ一人の人の理沙は、長い髪をポニーテールにし赤いリボンを付け小柄だが剣道七段の持ち主である。
「星那、昨日も変な人に絡まれたの?」
「んー、まぁね…」
苦笑い混じりに答えると心配そうにする理沙の顔が近づく。
「もう、星那は中身はれっきとした女の子なんだからいくら男装しても危ないんだからね!そこんところちゃんと分かってるの?」
「分かってるって、理沙は心配しすぎなんだよ。それにちゃんと護身術覚えてるんだから大丈夫大丈夫!」
「むぅ…」
笑顔で答えても理沙の心配は拭えないらしく更に顔を強ばらせる。
困ったなぁ…こうなると話の切り替え大変なんだよなぁ…
どうしようかと悩んでいると急遽そこに助け舟が切り出される。
「星那ー!おはよう!」
勢いよく目の前から走って現れたのはスポーツ刈りに右を少し刈り上げている同じクラスの渡辺 真昼だった。
「まひる、おはよう~」
緩く返事をしつつ今のうちとばかりに話を切り替える。
「まひる、今日も元気だね」
「おうよ!元気がねぇと部活出来ねぇからな!」
如何にもスポーツ少年の真昼はサッカー部に入っておりその実力は副部長としての責任感もありエースとしてチームの要になるほどだ。
まぁ、帰宅部の私達には無縁なのだが。
「サッカーの試合またあるの?」
それまで黙ってみていた理沙が真昼に質問する。
「おう、あるぜ!来週の日曜日に練習試合だが強豪校とやるから今からワクワクしてんだ!」
「へ~、試合見に行けたら行くよ」
「うそっ!?マジか!絶対頑張るから見てろよ!」
「行けたらね」
既に決定事項のような口ぶりに念を押す。
「あ、でもその前に少しワクワクする情報あるんだけど聞くか?」
「え?何何?」
私達帰宅部と違い学校に貢献している真昼は色々とたまに皆がまだ知らない学校の情報を入手してくる事がある。
それが真昼の唯一使えるところだ。
「今日な…実は、なんと!転校生が来るらしいんだ!」
「は?この時期に?」
今は三年の五月…三年の時期に転校生が来ることは希で来るとしたらそれほどの理由があるとしか考えられないのだ。
「やっぱりそうなるよな~俺も初め聞いた時はびっくりしたぜ」
「まぁ、転校生が来るにしても星那の苦労が半減されるわけじゃなさそうだけど…」
理沙がおもむろにそう呟き、その言葉に顔が引きつった。
その理由はというと…
学校の校門の前に着くと先生達と並んでこちらをガン見する男子生徒と女子生徒達数人が待ち構えていた。
「またか…」
「ほんと、飽きないよね…」
理沙と一緒に半目でその現実を受け止める。
そう、理由はこれなのだ。
何故、このような現象が起こっているかというと話は長くなるが簡単に言えば私の日頃の行いが幸いした結果ともいえる。
学校での…女子高生 美嶋 星那の生活は人助けで始まり人助けで終わる。
困っている人を見るとつい助けたくなる性分らしく、それはホストの仕事が影響しているとも言える。
最初はさして目立つ事はなかったのだが、危険が来る人の未来がみえるせいでその人達を危険が救う度それが注目を呼びその容姿も含め周りから…男からは心優しき美少女と呼ばれ、女からは美しすぎる美少年と呼ばれるようになった。
それが段々日に日に悪化していくにつれ三年になる頃には男子生徒と女子生徒で私を巡り対立するようになり今の私には終止符が付けられない状態になってしまったのである。
それが私の昼のお仕事である…
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