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男装ホスト
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「いらっしゃいませ~!今宵のご指名は?プリンセス」
「きゃあああああ!勿論、せなくんで!」
「では、お手をどうぞ。愛しのマイプリンセス…」
「はい!」
*
「また、せなかよ~」
「へへ~ん!ナンバースリーの名はだてじゃないんだよ、ナンバーフォーくん」
「うるせぇ!俺より一個格上だからって調子乗ってると足元救われるからな!」
「はいはい、その台詞百回目だよ?馬鹿、明」
「くっそぉ…」
俺はホスト三年目の人気ナンバースリー、せなこと美嶋 星那は女を騙し色を売り金を取るホストをしている。
その俺より一個下のナンバーフォーこと明とはこのホストクラブ『Start』に入りたての頃からの同期で今じゃ誰がより多くの客を取るかやナンバーワンの座をかけて競い合ういいライバルだ。
赤髪の髪に頬に傷のある元ヤンキーの明はいつもの客勝負での言い合いに負け悔しそうに肩を落としていた。
「せな、もう帰宅時間だろ?はやく着替えて帰れ」
休憩室のドアが開き入って来たのは俺の一個格上のナンバーツーこと隆二さん。
金髪で穏やかで面倒見のいい隆二さんは俺達後輩からも好かれお兄さん的存在となっており、お客さんからはその穏やかで優しい性格から癒しの王子様として人気をはくしている。
「あ、隆二さん!お疲れ様です!もうそんな時間ですか?はやく着替えてきます!」
そう隆二さんに言い休憩室を後にし更衣室へと向かった。
星那が更衣室へと走っていった頃、残った明は休憩室にてゆったりと白ワインを飲む隆二に不満を漏らしていた。
「隆二さん、何であんな背も低くて痩せ型の豆粒みたいなあいつがナンバースリーなんすか?あいつより俺の方が断然勝ってんのに…」
「そりゃあ、せなのあの顔と詐欺師みたいな口のうまさがあるからだな」
「確かにそう言われれば少し納得出来る所もあります。あいつ客と寝るような事一切しねぇし…」
「そうだな。そこは俺も感心してる。普通は客と寝るような事もホストとしては当たり前になってるから、せなみたいな寝ることもなく体を売らずに色だけで売る奴は初めてだ」
「ちっ…豆粒のくせに口だけは敵わねぇ」
明は悔しそうにそう漏らすとそれ以上の不満を漏らすことはなかった。
*
ホスト全員が着替える更衣室。
男しかいない更衣室では男特有の汗臭い匂いが漂っており、普通の時間なら数人のホストが着替えを済ませにいるのだが俺の場合は誰もいる事のない時間に着替えるのが鉄則になっている。
いつものように誰も居ないことを確認し部屋に鍵をかけ自分のロッカーをあける。
「ふぅ…今日も一日疲れたなぁ」
着ている黒いスーツのホスト服を脱ぎ巻いているサラシを巻き直す。
何故、サラシを巻いているかというと理由はただ一つ…ホスト美嶋 星那は実は”女”だからだ。
昼は女子高生、夜はホストとして働いており何故女の身でありながらホストとして働いているかというと話は長くなるが簡単に言えば借金返済のため貧乏暇なしで店の人にも客にも嘘をつきホストをしている。
三年間ホストをしていれば何かしらバレる事は普通だが俺…私の場合、ある”力”のおかげでバレる事は一切ないのだ。
それは先読みの力…つまり、”未来を見る”力だ。
未来を見るといっても三十分先の未来しか見えず、発動するのは自分自身や身近な人が危険に迫った時のみだ。
その力のおかげで女とバレる事はなく客に体を売ることは一切ないまま三年間働いている。
それが私、美嶋 星那という男装ホストである。
「きゃあああああ!勿論、せなくんで!」
「では、お手をどうぞ。愛しのマイプリンセス…」
「はい!」
*
「また、せなかよ~」
「へへ~ん!ナンバースリーの名はだてじゃないんだよ、ナンバーフォーくん」
「うるせぇ!俺より一個格上だからって調子乗ってると足元救われるからな!」
「はいはい、その台詞百回目だよ?馬鹿、明」
「くっそぉ…」
俺はホスト三年目の人気ナンバースリー、せなこと美嶋 星那は女を騙し色を売り金を取るホストをしている。
その俺より一個下のナンバーフォーこと明とはこのホストクラブ『Start』に入りたての頃からの同期で今じゃ誰がより多くの客を取るかやナンバーワンの座をかけて競い合ういいライバルだ。
赤髪の髪に頬に傷のある元ヤンキーの明はいつもの客勝負での言い合いに負け悔しそうに肩を落としていた。
「せな、もう帰宅時間だろ?はやく着替えて帰れ」
休憩室のドアが開き入って来たのは俺の一個格上のナンバーツーこと隆二さん。
金髪で穏やかで面倒見のいい隆二さんは俺達後輩からも好かれお兄さん的存在となっており、お客さんからはその穏やかで優しい性格から癒しの王子様として人気をはくしている。
「あ、隆二さん!お疲れ様です!もうそんな時間ですか?はやく着替えてきます!」
そう隆二さんに言い休憩室を後にし更衣室へと向かった。
星那が更衣室へと走っていった頃、残った明は休憩室にてゆったりと白ワインを飲む隆二に不満を漏らしていた。
「隆二さん、何であんな背も低くて痩せ型の豆粒みたいなあいつがナンバースリーなんすか?あいつより俺の方が断然勝ってんのに…」
「そりゃあ、せなのあの顔と詐欺師みたいな口のうまさがあるからだな」
「確かにそう言われれば少し納得出来る所もあります。あいつ客と寝るような事一切しねぇし…」
「そうだな。そこは俺も感心してる。普通は客と寝るような事もホストとしては当たり前になってるから、せなみたいな寝ることもなく体を売らずに色だけで売る奴は初めてだ」
「ちっ…豆粒のくせに口だけは敵わねぇ」
明は悔しそうにそう漏らすとそれ以上の不満を漏らすことはなかった。
*
ホスト全員が着替える更衣室。
男しかいない更衣室では男特有の汗臭い匂いが漂っており、普通の時間なら数人のホストが着替えを済ませにいるのだが俺の場合は誰もいる事のない時間に着替えるのが鉄則になっている。
いつものように誰も居ないことを確認し部屋に鍵をかけ自分のロッカーをあける。
「ふぅ…今日も一日疲れたなぁ」
着ている黒いスーツのホスト服を脱ぎ巻いているサラシを巻き直す。
何故、サラシを巻いているかというと理由はただ一つ…ホスト美嶋 星那は実は”女”だからだ。
昼は女子高生、夜はホストとして働いており何故女の身でありながらホストとして働いているかというと話は長くなるが簡単に言えば借金返済のため貧乏暇なしで店の人にも客にも嘘をつきホストをしている。
三年間ホストをしていれば何かしらバレる事は普通だが俺…私の場合、ある”力”のおかげでバレる事は一切ないのだ。
それは先読みの力…つまり、”未来を見る”力だ。
未来を見るといっても三十分先の未来しか見えず、発動するのは自分自身や身近な人が危険に迫った時のみだ。
その力のおかげで女とバレる事はなく客に体を売ることは一切ないまま三年間働いている。
それが私、美嶋 星那という男装ホストである。
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