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手紙

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プルルル…プルルル

「今度は何?メールの次は電話ですか!いいかげんに…」

「あぁ?何、ふざけた事言ってやがる!」

「あっ…」

起きてすぐ出た電話の相手が思っていた人と違っていた。

「すみません。違う人と勘違いしてしまいまして…」

「まぁ、そんな事はいい。今日の放課後、生徒会室にこい!以上だ」

ツーツー…

「嘘!?切られた…」

私の意見無視ですか!あの黒王子!
メイドだから大人しく従うしかないけど、私は忘れてないんだからね。首のキスマークの事!
放課後あったら一発殴る。
 
「はぁ…高宮先輩のせいで寝不足」

金城先輩の電話を間違えたのには理由がある。
昨日、高宮先輩に教えたアドレスのせいで昨日からずっと質問攻めのメールが来るのだ。
その内容は、本当どうでもいい事で好きな食べ物とか好きなスポーツとか休日何してるかとかで内心いいかげんにしろチャラ男が!と言ってやりたいが一様先輩なので一言” 迷惑 ” と返信した。その後、かかってくるメールは完全に無視していたが金城先輩の電話がかかって来た時についに電話までしてきたかと思い本気で怒ろうかと思っていたのだが思いもよらない金城先輩からの電話によりさっきの様な出来事になってしまったのだ。

「ふぁ…ダメだ…授業中寝ないように気おつけなきゃ」 

私は眠い頭を振りほどき夢と優を叩き起しいつものように支度をして家を出た。

学校に着くと上靴を取り出そうとした時、下駄箱の中に見たこともない白い封筒が入っていた。

何だろう?

封筒を取り出すと封筒の中に手紙らしきものがあった。
その場に誰もいないのを確認し中の手紙を取り出して見てみると宛先人は私の名前が書かれていた。
書いていた内容は…

相浦 雪様へ
あなたが、転生者でこの世界がトランプ・クロスの恋愛ゲームの世界だと言うことを私は知っています。
何故なら、私もあなたと同じ転生者だからです。
私はあなたと違いイベントが起こる場所だけではなく誰と起こるのか、時間や日にちまですべて知っています。
あなたが知るイベントが起こる場所は少し違います。
新キャラが登場したことにより転生前のあなたが死んだあとストーリーが変わってしまったからです。
あなたは、イベントから逃げる事は出来ません。
私が必ず逃げないようにさせるからです。
そして、私はあなたと関わりのあるものです。
追伸、私が誰かはあなた自身が探してください。

私と同じ転生者?!
しかも、私と関わりのある人って誰?
それに、イベントから逃げられないって…

何もかも分からなくなり目の前が真っ白になった…



    
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