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運命の部活紹介
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「ゆき!こっちこっちはやくー!」
「まっ、待って真奈ー!」
人混みに流されはや10分間…
私は、午後からある部活紹介のため体育館に来ていた。
初めは真奈と一緒だったが、なにしろ全校生徒が集まるので体育館までの交通状態は混み混み状態。
案の定、真奈と向かって2分後にははぐれてしまった…。
「はぁ…はぁ…どんだけ多いんだこの学校の生徒は」
理由は一つ
この学校を所有する理事長はフランスの王族の血を引く一族と結婚し理事長自身も大手金融会社の社長であった。
そして、学校を作ったのには理事長が学校経営することが夢だったらしく勢いで作ってしまったらしい…。
なので、この学校にはセレブつまり金持ちが少数だが存在する。
何故、地味で貧乏な私が入学出来たかというと学力だけで授業料免除を獲得しなんとか真奈と一緒に通うことが出来たのだ。
3年生 385人
2年生 366人
一年生 411人
合わせて全校生徒1162人いる。
そんなにいたら全校生徒が集まるイベントなんて混み状態なんて当たり前だった。
なんとか交通状態から脱出した私と真奈は自分の座る場所に座り開始の合図を待つ。
学校内で一番広い体育館に1年と、2年と3年で半分わかれて座り真ん中をあける形をとる。
全校生徒が座り静まりつつなってきたころあいを見て部活紹介が始まった…。
部活紹介を取り締まるのは生徒会。
生徒会の人たちが脇に集まりはじめた。
「ゆき、今マイクの上に立ったのが3年の生徒会副会長の 神崎 葵 先輩だよ」
真奈の言った方向を見ると金髪碧眼のまさに白馬の王子のような美少年がいた。
うわぁ…本当にいるんだぁ
あんなおとぎ話のような王子様
「これより部活紹介の実行委員を務めます。生徒会副会長 神崎 葵 と言います。よろしくお願いします。」
パチパチパチ
「神崎先輩は噂によると世界的マフィアのボスの跡取りなんだって!本人も戦闘技術や喧嘩に強くてクールな見た目から年上女性にも大人気なの。神崎先輩のファンクラブは大人美人のお姉さま方が多いらしいよ」
「へぇ、そうなんだぁ…」
確かに、優しそうにはみえないや
王子様スマイルが逆に怖いかも…
だって、目が笑ってないんだもん…
「それでは開会の言葉。」
次に、マイクの上に立ったのはくせっ毛のある黒髪に金色の目をした威厳漂うイケメンだった。
「今から開会の言葉を話すのが3年の生徒会会長 金城 玲央先輩だよ」
「生徒会会長 金城 玲央だ。これより開会の言葉をはじめる。皆、この部活紹介を期に気に入った部活を見つけるがいい」
「金城先輩は、実はこの学校の理事長の息子なの!王族の血を引く正統な跡取りであり最高級のセレブだよ。だけど、気性が荒く気に入らないものはすぐに切り捨てるぐらいの暴君って話。でも、その威厳ある抜群のスタイルと金色の瞳に魅了される女子はほとんど。金城先輩のファンクラブは嫉妬や恨みをもつ女子が多いらしく金城先輩に少しでも近づこうものなら間違いなくイジメにあうらしいよ」
めちゃくちゃ怖っ…
絶対関わっちゃダメなパターンだこの人。
暴君っていうより完全に俺様気質高そうだ…
うーん、神崎先輩が白王子なら金城先輩は黒王子だな…うん。
次にマイクの上に立ったのは…ってあれ?めちゃ見たことあるこの人…
見たことあるというか昨日会った金持ちでチャラ男のチャラ男イケメン!
うわぁ…この人も生徒会だったんだ…
もう二度と会わないと思ったのに、また会っちゃったよ…
「今回の部活紹介の実行委員会のサポートをおこなう生徒会会計の 高宮 光 です。よろしくお願いします。」
「あの人が…」
「あー、私もあの人は名前だけは知ってるよ」
「へぇー、そうだったんだぁ」
にまにま笑顔の真奈の心理が掴めんがきっとろくでもないに違いない。
「高宮 光先輩はインテリアや有名ブランドを中心とした大企業の跡取りで見た目によらず空手師範の実力をもちどの女の子にも優しくレディファーストがかかせないんだよ。ファンクラブには奥手な女子が多く金城先輩ほどじゃないけど嫉妬や妬みも多い女子が多いらしよ」
やっぱ金持ちだったか…この人
レディファーストってただチャラいだけじゃねーか…
「まず、初めに剣道部お願いします。」
「はい!」
武道着を着て竹刀を腰に挿して出てきた剣道部部員は真ん中に並ぶと二つに分かれた。
すると、分かれた半分の中心にいる男子二人が前にでて竹刀を構えた。
「今、右側の方で竹刀を構えてるのが2年5組の 桂馬 翔 先輩だよ 」
右側をみるとまさしく純和風男子のイケメンだった。
ストレートの黒髪に凛とした黒い瞳、袴越しでも分かるガタイのいい鍛え抜かれた肉体。
「桂馬先輩は警察本部長官の息子でいくつかの道場をもつ家柄なんだよ。桂馬先輩も剣道の師範で有名でもちろん和風男子好きの桂馬先輩のファンクラブもあるぐらいだよ。女子いわく、あの無口でクールな一面がたまらないんだって」
まさしく純和風男子だな…
見るからにしてあまり喋るの苦手そう
でも、口下手なだけかもしれないけど…
その勝負は桂馬先輩の圧勝に終わった。
「はーい!ここでインタビューしまーす!生徒会書記の 赤井 龍 と 赤井 遼がおうくりしまーす!」
無駄に子供ぽい感じの雰囲気の双子が試合終了と同時に出てきた。
「あのイケメン双子は、私たちと同じ1年の遼くんと龍くん。遼くんがお兄ちゃんで龍くんが弟だよ。二人の家は世界的おもちゃメーカーの社長で二人共後に日本と外国にわかれて社長跡取りとして有望視されてるの。二人とも可愛いものやお菓子が大好きで見た目からして可愛い弟みたいだから母性心がくすぐられると女子に大人気。赤井兄弟のファンクラブは可愛い系女子が多いらしいよ」
可愛い系男子かぁ…
赤いくせのある髪に茶色の大きな瞳に背が低くて弟キャラって感じだなぁ…二人共瓜二つだ。
赤井兄弟が感想を聞いて回り次々と部活紹介が進む中で真奈のいる茶道部や女子バスケ部の紹介も終わった。
真奈が出てきた瞬間、周りの一般男子はあまりの可愛さに息を呑んだり頬を赤らめる男子もいた。
見てて気持ち悪い映像だったが真奈の前では仕方ない。
真奈は、綺麗な栗色のパーマのかかったロングヘアをなびかせその愛らしい仕草と誰もを虜にするスマイルで一般男子共を撃沈させていった。
高校に入って告白は20回を超えることも…。
まぁ、真奈が全部振ってはいるが振られた男子は諦めるという言葉を知らないらしい。
いまだに諦められない男子がわんさかといる状況だ。
「次に、軽音部ですが部長の黒川くんが不在のため副部長の鈴木くんにお願いします」
ん?普通、部活紹介は必ず部長が出るはずだが不在なんて珍しいな…
軽音部の部活紹介が終わり最後のおおとりとして男子バスケ部が出てきた。
男子バスケ部は、この学校でかはかなりの人気らしく噂によるとバスケ部部長を見るために放課後や試合に集まる女子が多いらしい。
バスケ部は試合形式で、右側と左側のゴールに入れて紹介をする。
「ほら、今ボール持ってるのが 立川優希先輩だよ。2年にしてバスケ部部長でエースをはってるの。家は大手旅行会社の社長と世界的に有名なハリウッドモデルの息子でいつかは旅行会社の後を継ぐらしいよ。背が高くてスタイル抜群のルックスから甘いマスクを持っているうえに性格が面倒見がよくて色々助けてくれるの。だから、勘違いする女子が多くてファンクラブではそういった女子が過半数をしめてるって噂だよ。」
茶色のくせっ毛の髪を赤いピンで右側を留めて緑色のグリーンの瞳が綺麗な顔立ちを引き立てる。
スポーツマン男子って感じだなぁ…
まぁ、確かにあの顔で優しくされたら誰だって勘違いするわ…
試合が延長戦に入ったのを見計らって試合に、夢中の真奈をよそにこっそりその場から立ち去ることにした。
このままここにいたら真奈のイベントに巻き込まれる。
攻略対象者と関わるのだけは何としても避けなければ…
”真奈ごめん!”と心の中で謝りながら人混みをかき分けて出口へと向かう。
「いけー!ん?あれ?ゆきがいない!どこにいって……あっ、ゆき危ない!後ろー!」
その時、私は出口への扉を手にかけた瞬間だった。
真奈の叫び声に振り返ると目の前にバスケットボールが飛び混んできた。
バタン…
強い衝撃を覚悟に目を瞑ると同時に私は意識を失った。
「やっべー、うわ…やっちゃった…」
「ゆきー!」
「大丈夫かー!ごめん!シュートしようとしたら当たっちまって…っておい!しっかりしろ!」
「おい!何事だ…って相浦!大丈夫か!」
「緑先生、俺とにかくこいつ保健室まで運びます。当てた責任もあるし」
「分かった。目が覚めたら伝えてくれ」
「はい」
「ゆきちゃん!ゆきちゃん大丈夫?」
「七瀬、大丈夫だ。とにかく相浦は立川に任せて元の場所に戻れ」
「はい…優ちゃん、ゆきちゃんのこと頼んだよ?私の大事な大事な親友なんだから!」
「分かってるって!ませとけ」
「うん…」
後に部活紹介でのバスケットボール事件は全校生徒の噂になった。
理由はというとある女子生徒が飛んできたボールにより倒れ、倒れた女子生徒をイケメンバスケ部部長がお姫様抱っこをして助けたと…
実際には、女子生徒にボールをぶつけたのはその当の本人の部長なのだけどそこは何故か省かれていた…。
ん?また、フカフカベッドの感覚だぁ…
私は激しい頭痛がまだする中、うっすらと目を開けた。
「ん…ここどこ?」
「良かったー!目覚ました!わりぃ、本当にごめん!俺がボールぶつけたばっかりに…」
……?
「わぁ!?」
ビックリしたぁ…起きたら目の前にイケメンって心臓止まるかと思った…
私の前で両手を合わせて左目を瞑りながらごめんのポーズをするバスケ部部長 立川 優希 先輩に私は唖然とした…
「おい、大丈夫か?頭どっか痛くねぇ?」
すると立川先輩は、心配しながら私のおでこに手をかざした。
揃えられた前髪をかき揚げ手をかざすと同時に立川先輩の顔が至近距離に近づいた。
耳から熱が集まるのを感じ思わず横を向いた。
「だっ、大丈夫です…。ただ、少し頭痛がするくらいなので氷かなんかで冷やしとけばすぐ治りますっ!」
「あぁ!氷か!よし、ちょっと待ってろ作ってやるから」
そういうと立川先輩は、かざしていた手をはずし席を立つと保健室にあるミニ冷蔵庫の氷を取り出した。
「あれ?保健室の先生はいないんですか?」
「ちょうど出張で留守にしてたから変わりに職員室で鍵もらって開けてもらったんだ」
「あー、なるほど」
そういうと立川先輩は、手際よく氷を袋にいれ水を流し入れて結び私にくれた。
「あ、あとこれも貼っとけ」
ペタッ
「冷たっ」
前髪をかき揚げられ冷却シートを貼ると予想通りの反応に立川先輩はイタズラ顔で笑い出す。
その顔は確かに、女子を一瞬で虜にするものだった。
だが、色恋沙汰には興味ゼロの私には効かないものだったが…
「お前、真奈の親友だろ?いつも仲良くしてくれてありがとな。真奈に振り回されてねーか?」
「え?真奈を知ってるんですか?」
「あぁ、真奈とは親同士が昔から仲良くてな俺たちは幼なじみなんだ。まー、あいつのお兄ちゃんみたいなもんでありバスケのライバルみたいなもんだな」
「へぇー、初めて聞きました。真奈からはお兄ちゃんがいるとしか聞いてなかったので…」
「あいつ、重要な事だけ話さねーから」
「確かに」
お互いに顔を合わせると同時に笑い出した。
真奈も立川先輩もお互いに兄妹として信頼してるんだなぁ…
「あっ、ところで名前は?真奈の親友としか知らねーからさ」
「真奈と同じクラスの 相浦 雪です。よろしくお願いします。」
「あぁ、よろしく!俺は…」
「立川 優希 先輩ですよね。さっき部活紹介の時に聞きました。バスケ部部長さんだってことも」
「そうか、じゃあ改めてよろしくな!」
「はい」
本当に優しい先輩だなぁ…
面倒見がよさそうで一緒にいると何だか暖かい気持ちになる…
バタンッ!
「ゆきー!大丈夫?大丈夫?大丈夫?怪我してない?頭痛くない?」
いきよいよく開け放たれたドアから物凄い形相で真奈が飛び込んできた。
「大丈夫だよ、少し頭痛がするだけで冷やせば治るから。心配してくれてありがとう」
「ゆっ、ゆきー!」
そういうと真奈は私に抱きつき泣き崩れた。
「おい、大丈夫だっていってんだろう?あんま泣くと相浦に引かれるぞ」
キッ
「元はと言えば優ちゃんのせいでしょ!優ちゃんがゆきにボールなんかぶつけなければこんなことにはならなかったんだから!」
「わりぃって、ちゃんと相浦にも謝ったからさ…」
「私も立川先輩のこと責めてないし大丈夫だよ、真奈」
「ゆきが、そう言うならいいけどさ…」
すっごい不満のある真奈は頬を膨らませた。
「あっ、そうだ!今から、緑先生にゆきが目覚めたこと報告しにいくんだけど…ゆきも行く?」
「うん、もうだいぶ痛みも引いてきたし私も一緒にいくよ」
「分かった!じゃあ行こう」
「じゃ俺、教室戻るわ」
「うん、バイバイ優ちゃん」
「あの、ここまで運んでくれてありがとうございました。」
「お礼を言われる立場じゃねぇよ。元はと言えば俺がボールぶつけたせいでこんな事になっちまったんだし」
「それでも氷や冷却シート嬉しかったし、何より心配してくれた事が一番嬉しかったです!本当にありがとうございました。」
私は深々とお礼をしそのまま真奈と一緒に保健室を後にした。
真奈と雪が去った保健室にて…
「たく…あんな恥ずかしい言葉よく平気で言えるよな…だいたいお礼言わなきゃいけないのは俺の方なのに…」
真っ直ぐに素直な気持ちを表す雪に立川 優希は妙に嬉しい気持ちでいっぱいになった。
本当はぶつけて怪我させた事をあっさりと許してくれた事に自分がありがとうと言いたかった。
それなのに、逆にありがとうと言う雪に純粋で真っ直ぐな心に立川 優希の心は小さな暖かい気持ちでいっぱいになったのだ。
「今度、真奈と一緒に昼飯でも誘うかな…」
そんな事を立川 優希が呟いていたともつゆ知らず当の本人の雪は部活紹介で見たイケメンたちを思い出していた。
まず、まとめると予想としてはこうだよね…
ハート は、赤のつく 赤井兄弟
スペードは、青のつく 神崎 葵 先輩
クローバーは、緑のつく 緑 幸 先生
ダイヤは、 チャラ男こと 高宮 光 先輩
キングは、この学校の理事長の息子であり王族の血を引く 金城 玲央 先輩
ナイトは、家が警察本部長官の息子で剣道師範をもつ 桂馬 翔 先輩
エースは、バスケ部部長でありバスケ部のエースの 立川 優希 先輩
残るは、クイーンだけどあと調べてないのって風紀だよね。
風紀にクイーンがいるってことかな?
あっ!あー、私もう三人と関わっちゃてるよ…
チャラ男の高宮先輩に緑先生に立川先輩…
もう、かかわらないようにしないと真奈のイベントに巻き込まれるっ!
って、あれ?部活紹介のイベントってもしかして私がボールぶつけられた事で起きちゃったってこと?!
でも、ボールぶつけられて立川先輩に保健室で看病してもらったの私だし…
真奈に起きるはずだったイベントが私に起きちゃったってことー?!
うっ…嘘でしょ…
私はあまりの出来事に頭を抱えたくなった。
地味キャラの私がヒロインになるわけないと思って安心していたのが間違いだった。
しかし、こんな地味な私をイケメンたちは好きになるはずがない。
だが、何としてでもイベントに巻き込まれるのだけは避けようと心に誓ったのだった…
「まっ、待って真奈ー!」
人混みに流されはや10分間…
私は、午後からある部活紹介のため体育館に来ていた。
初めは真奈と一緒だったが、なにしろ全校生徒が集まるので体育館までの交通状態は混み混み状態。
案の定、真奈と向かって2分後にははぐれてしまった…。
「はぁ…はぁ…どんだけ多いんだこの学校の生徒は」
理由は一つ
この学校を所有する理事長はフランスの王族の血を引く一族と結婚し理事長自身も大手金融会社の社長であった。
そして、学校を作ったのには理事長が学校経営することが夢だったらしく勢いで作ってしまったらしい…。
なので、この学校にはセレブつまり金持ちが少数だが存在する。
何故、地味で貧乏な私が入学出来たかというと学力だけで授業料免除を獲得しなんとか真奈と一緒に通うことが出来たのだ。
3年生 385人
2年生 366人
一年生 411人
合わせて全校生徒1162人いる。
そんなにいたら全校生徒が集まるイベントなんて混み状態なんて当たり前だった。
なんとか交通状態から脱出した私と真奈は自分の座る場所に座り開始の合図を待つ。
学校内で一番広い体育館に1年と、2年と3年で半分わかれて座り真ん中をあける形をとる。
全校生徒が座り静まりつつなってきたころあいを見て部活紹介が始まった…。
部活紹介を取り締まるのは生徒会。
生徒会の人たちが脇に集まりはじめた。
「ゆき、今マイクの上に立ったのが3年の生徒会副会長の 神崎 葵 先輩だよ」
真奈の言った方向を見ると金髪碧眼のまさに白馬の王子のような美少年がいた。
うわぁ…本当にいるんだぁ
あんなおとぎ話のような王子様
「これより部活紹介の実行委員を務めます。生徒会副会長 神崎 葵 と言います。よろしくお願いします。」
パチパチパチ
「神崎先輩は噂によると世界的マフィアのボスの跡取りなんだって!本人も戦闘技術や喧嘩に強くてクールな見た目から年上女性にも大人気なの。神崎先輩のファンクラブは大人美人のお姉さま方が多いらしいよ」
「へぇ、そうなんだぁ…」
確かに、優しそうにはみえないや
王子様スマイルが逆に怖いかも…
だって、目が笑ってないんだもん…
「それでは開会の言葉。」
次に、マイクの上に立ったのはくせっ毛のある黒髪に金色の目をした威厳漂うイケメンだった。
「今から開会の言葉を話すのが3年の生徒会会長 金城 玲央先輩だよ」
「生徒会会長 金城 玲央だ。これより開会の言葉をはじめる。皆、この部活紹介を期に気に入った部活を見つけるがいい」
「金城先輩は、実はこの学校の理事長の息子なの!王族の血を引く正統な跡取りであり最高級のセレブだよ。だけど、気性が荒く気に入らないものはすぐに切り捨てるぐらいの暴君って話。でも、その威厳ある抜群のスタイルと金色の瞳に魅了される女子はほとんど。金城先輩のファンクラブは嫉妬や恨みをもつ女子が多いらしく金城先輩に少しでも近づこうものなら間違いなくイジメにあうらしいよ」
めちゃくちゃ怖っ…
絶対関わっちゃダメなパターンだこの人。
暴君っていうより完全に俺様気質高そうだ…
うーん、神崎先輩が白王子なら金城先輩は黒王子だな…うん。
次にマイクの上に立ったのは…ってあれ?めちゃ見たことあるこの人…
見たことあるというか昨日会った金持ちでチャラ男のチャラ男イケメン!
うわぁ…この人も生徒会だったんだ…
もう二度と会わないと思ったのに、また会っちゃったよ…
「今回の部活紹介の実行委員会のサポートをおこなう生徒会会計の 高宮 光 です。よろしくお願いします。」
「あの人が…」
「あー、私もあの人は名前だけは知ってるよ」
「へぇー、そうだったんだぁ」
にまにま笑顔の真奈の心理が掴めんがきっとろくでもないに違いない。
「高宮 光先輩はインテリアや有名ブランドを中心とした大企業の跡取りで見た目によらず空手師範の実力をもちどの女の子にも優しくレディファーストがかかせないんだよ。ファンクラブには奥手な女子が多く金城先輩ほどじゃないけど嫉妬や妬みも多い女子が多いらしよ」
やっぱ金持ちだったか…この人
レディファーストってただチャラいだけじゃねーか…
「まず、初めに剣道部お願いします。」
「はい!」
武道着を着て竹刀を腰に挿して出てきた剣道部部員は真ん中に並ぶと二つに分かれた。
すると、分かれた半分の中心にいる男子二人が前にでて竹刀を構えた。
「今、右側の方で竹刀を構えてるのが2年5組の 桂馬 翔 先輩だよ 」
右側をみるとまさしく純和風男子のイケメンだった。
ストレートの黒髪に凛とした黒い瞳、袴越しでも分かるガタイのいい鍛え抜かれた肉体。
「桂馬先輩は警察本部長官の息子でいくつかの道場をもつ家柄なんだよ。桂馬先輩も剣道の師範で有名でもちろん和風男子好きの桂馬先輩のファンクラブもあるぐらいだよ。女子いわく、あの無口でクールな一面がたまらないんだって」
まさしく純和風男子だな…
見るからにしてあまり喋るの苦手そう
でも、口下手なだけかもしれないけど…
その勝負は桂馬先輩の圧勝に終わった。
「はーい!ここでインタビューしまーす!生徒会書記の 赤井 龍 と 赤井 遼がおうくりしまーす!」
無駄に子供ぽい感じの雰囲気の双子が試合終了と同時に出てきた。
「あのイケメン双子は、私たちと同じ1年の遼くんと龍くん。遼くんがお兄ちゃんで龍くんが弟だよ。二人の家は世界的おもちゃメーカーの社長で二人共後に日本と外国にわかれて社長跡取りとして有望視されてるの。二人とも可愛いものやお菓子が大好きで見た目からして可愛い弟みたいだから母性心がくすぐられると女子に大人気。赤井兄弟のファンクラブは可愛い系女子が多いらしいよ」
可愛い系男子かぁ…
赤いくせのある髪に茶色の大きな瞳に背が低くて弟キャラって感じだなぁ…二人共瓜二つだ。
赤井兄弟が感想を聞いて回り次々と部活紹介が進む中で真奈のいる茶道部や女子バスケ部の紹介も終わった。
真奈が出てきた瞬間、周りの一般男子はあまりの可愛さに息を呑んだり頬を赤らめる男子もいた。
見てて気持ち悪い映像だったが真奈の前では仕方ない。
真奈は、綺麗な栗色のパーマのかかったロングヘアをなびかせその愛らしい仕草と誰もを虜にするスマイルで一般男子共を撃沈させていった。
高校に入って告白は20回を超えることも…。
まぁ、真奈が全部振ってはいるが振られた男子は諦めるという言葉を知らないらしい。
いまだに諦められない男子がわんさかといる状況だ。
「次に、軽音部ですが部長の黒川くんが不在のため副部長の鈴木くんにお願いします」
ん?普通、部活紹介は必ず部長が出るはずだが不在なんて珍しいな…
軽音部の部活紹介が終わり最後のおおとりとして男子バスケ部が出てきた。
男子バスケ部は、この学校でかはかなりの人気らしく噂によるとバスケ部部長を見るために放課後や試合に集まる女子が多いらしい。
バスケ部は試合形式で、右側と左側のゴールに入れて紹介をする。
「ほら、今ボール持ってるのが 立川優希先輩だよ。2年にしてバスケ部部長でエースをはってるの。家は大手旅行会社の社長と世界的に有名なハリウッドモデルの息子でいつかは旅行会社の後を継ぐらしいよ。背が高くてスタイル抜群のルックスから甘いマスクを持っているうえに性格が面倒見がよくて色々助けてくれるの。だから、勘違いする女子が多くてファンクラブではそういった女子が過半数をしめてるって噂だよ。」
茶色のくせっ毛の髪を赤いピンで右側を留めて緑色のグリーンの瞳が綺麗な顔立ちを引き立てる。
スポーツマン男子って感じだなぁ…
まぁ、確かにあの顔で優しくされたら誰だって勘違いするわ…
試合が延長戦に入ったのを見計らって試合に、夢中の真奈をよそにこっそりその場から立ち去ることにした。
このままここにいたら真奈のイベントに巻き込まれる。
攻略対象者と関わるのだけは何としても避けなければ…
”真奈ごめん!”と心の中で謝りながら人混みをかき分けて出口へと向かう。
「いけー!ん?あれ?ゆきがいない!どこにいって……あっ、ゆき危ない!後ろー!」
その時、私は出口への扉を手にかけた瞬間だった。
真奈の叫び声に振り返ると目の前にバスケットボールが飛び混んできた。
バタン…
強い衝撃を覚悟に目を瞑ると同時に私は意識を失った。
「やっべー、うわ…やっちゃった…」
「ゆきー!」
「大丈夫かー!ごめん!シュートしようとしたら当たっちまって…っておい!しっかりしろ!」
「おい!何事だ…って相浦!大丈夫か!」
「緑先生、俺とにかくこいつ保健室まで運びます。当てた責任もあるし」
「分かった。目が覚めたら伝えてくれ」
「はい」
「ゆきちゃん!ゆきちゃん大丈夫?」
「七瀬、大丈夫だ。とにかく相浦は立川に任せて元の場所に戻れ」
「はい…優ちゃん、ゆきちゃんのこと頼んだよ?私の大事な大事な親友なんだから!」
「分かってるって!ませとけ」
「うん…」
後に部活紹介でのバスケットボール事件は全校生徒の噂になった。
理由はというとある女子生徒が飛んできたボールにより倒れ、倒れた女子生徒をイケメンバスケ部部長がお姫様抱っこをして助けたと…
実際には、女子生徒にボールをぶつけたのはその当の本人の部長なのだけどそこは何故か省かれていた…。
ん?また、フカフカベッドの感覚だぁ…
私は激しい頭痛がまだする中、うっすらと目を開けた。
「ん…ここどこ?」
「良かったー!目覚ました!わりぃ、本当にごめん!俺がボールぶつけたばっかりに…」
……?
「わぁ!?」
ビックリしたぁ…起きたら目の前にイケメンって心臓止まるかと思った…
私の前で両手を合わせて左目を瞑りながらごめんのポーズをするバスケ部部長 立川 優希 先輩に私は唖然とした…
「おい、大丈夫か?頭どっか痛くねぇ?」
すると立川先輩は、心配しながら私のおでこに手をかざした。
揃えられた前髪をかき揚げ手をかざすと同時に立川先輩の顔が至近距離に近づいた。
耳から熱が集まるのを感じ思わず横を向いた。
「だっ、大丈夫です…。ただ、少し頭痛がするくらいなので氷かなんかで冷やしとけばすぐ治りますっ!」
「あぁ!氷か!よし、ちょっと待ってろ作ってやるから」
そういうと立川先輩は、かざしていた手をはずし席を立つと保健室にあるミニ冷蔵庫の氷を取り出した。
「あれ?保健室の先生はいないんですか?」
「ちょうど出張で留守にしてたから変わりに職員室で鍵もらって開けてもらったんだ」
「あー、なるほど」
そういうと立川先輩は、手際よく氷を袋にいれ水を流し入れて結び私にくれた。
「あ、あとこれも貼っとけ」
ペタッ
「冷たっ」
前髪をかき揚げられ冷却シートを貼ると予想通りの反応に立川先輩はイタズラ顔で笑い出す。
その顔は確かに、女子を一瞬で虜にするものだった。
だが、色恋沙汰には興味ゼロの私には効かないものだったが…
「お前、真奈の親友だろ?いつも仲良くしてくれてありがとな。真奈に振り回されてねーか?」
「え?真奈を知ってるんですか?」
「あぁ、真奈とは親同士が昔から仲良くてな俺たちは幼なじみなんだ。まー、あいつのお兄ちゃんみたいなもんでありバスケのライバルみたいなもんだな」
「へぇー、初めて聞きました。真奈からはお兄ちゃんがいるとしか聞いてなかったので…」
「あいつ、重要な事だけ話さねーから」
「確かに」
お互いに顔を合わせると同時に笑い出した。
真奈も立川先輩もお互いに兄妹として信頼してるんだなぁ…
「あっ、ところで名前は?真奈の親友としか知らねーからさ」
「真奈と同じクラスの 相浦 雪です。よろしくお願いします。」
「あぁ、よろしく!俺は…」
「立川 優希 先輩ですよね。さっき部活紹介の時に聞きました。バスケ部部長さんだってことも」
「そうか、じゃあ改めてよろしくな!」
「はい」
本当に優しい先輩だなぁ…
面倒見がよさそうで一緒にいると何だか暖かい気持ちになる…
バタンッ!
「ゆきー!大丈夫?大丈夫?大丈夫?怪我してない?頭痛くない?」
いきよいよく開け放たれたドアから物凄い形相で真奈が飛び込んできた。
「大丈夫だよ、少し頭痛がするだけで冷やせば治るから。心配してくれてありがとう」
「ゆっ、ゆきー!」
そういうと真奈は私に抱きつき泣き崩れた。
「おい、大丈夫だっていってんだろう?あんま泣くと相浦に引かれるぞ」
キッ
「元はと言えば優ちゃんのせいでしょ!優ちゃんがゆきにボールなんかぶつけなければこんなことにはならなかったんだから!」
「わりぃって、ちゃんと相浦にも謝ったからさ…」
「私も立川先輩のこと責めてないし大丈夫だよ、真奈」
「ゆきが、そう言うならいいけどさ…」
すっごい不満のある真奈は頬を膨らませた。
「あっ、そうだ!今から、緑先生にゆきが目覚めたこと報告しにいくんだけど…ゆきも行く?」
「うん、もうだいぶ痛みも引いてきたし私も一緒にいくよ」
「分かった!じゃあ行こう」
「じゃ俺、教室戻るわ」
「うん、バイバイ優ちゃん」
「あの、ここまで運んでくれてありがとうございました。」
「お礼を言われる立場じゃねぇよ。元はと言えば俺がボールぶつけたせいでこんな事になっちまったんだし」
「それでも氷や冷却シート嬉しかったし、何より心配してくれた事が一番嬉しかったです!本当にありがとうございました。」
私は深々とお礼をしそのまま真奈と一緒に保健室を後にした。
真奈と雪が去った保健室にて…
「たく…あんな恥ずかしい言葉よく平気で言えるよな…だいたいお礼言わなきゃいけないのは俺の方なのに…」
真っ直ぐに素直な気持ちを表す雪に立川 優希は妙に嬉しい気持ちでいっぱいになった。
本当はぶつけて怪我させた事をあっさりと許してくれた事に自分がありがとうと言いたかった。
それなのに、逆にありがとうと言う雪に純粋で真っ直ぐな心に立川 優希の心は小さな暖かい気持ちでいっぱいになったのだ。
「今度、真奈と一緒に昼飯でも誘うかな…」
そんな事を立川 優希が呟いていたともつゆ知らず当の本人の雪は部活紹介で見たイケメンたちを思い出していた。
まず、まとめると予想としてはこうだよね…
ハート は、赤のつく 赤井兄弟
スペードは、青のつく 神崎 葵 先輩
クローバーは、緑のつく 緑 幸 先生
ダイヤは、 チャラ男こと 高宮 光 先輩
キングは、この学校の理事長の息子であり王族の血を引く 金城 玲央 先輩
ナイトは、家が警察本部長官の息子で剣道師範をもつ 桂馬 翔 先輩
エースは、バスケ部部長でありバスケ部のエースの 立川 優希 先輩
残るは、クイーンだけどあと調べてないのって風紀だよね。
風紀にクイーンがいるってことかな?
あっ!あー、私もう三人と関わっちゃてるよ…
チャラ男の高宮先輩に緑先生に立川先輩…
もう、かかわらないようにしないと真奈のイベントに巻き込まれるっ!
って、あれ?部活紹介のイベントってもしかして私がボールぶつけられた事で起きちゃったってこと?!
でも、ボールぶつけられて立川先輩に保健室で看病してもらったの私だし…
真奈に起きるはずだったイベントが私に起きちゃったってことー?!
うっ…嘘でしょ…
私はあまりの出来事に頭を抱えたくなった。
地味キャラの私がヒロインになるわけないと思って安心していたのが間違いだった。
しかし、こんな地味な私をイケメンたちは好きになるはずがない。
だが、何としてでもイベントに巻き込まれるのだけは避けようと心に誓ったのだった…
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