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1章 異世界から来る死体魔術師
敵頭の首をとれ
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次々と敵兵を倒していき敵の頭らしき姿が見えると死体兵士に向かって大量の炎が飛ばされた。
あれは魔法…?
不思議と遠くにいるにもかかわらず死体兵士の目になっているかのように戦いの様子が見える目で敵頭の動きを読み取ると口元で何かを発したかと思えば掌から炎が浮かび上がり次々と飛ばしては新たに炎が次々と浮かび上がっていった。
「ふっ…死体に炎は無意味。骨だけとなっても傀儡に変わりなし」
その言葉通りに炎によって骨だけとなった死体兵士はそれでも尚動いていた。
『”今だ!敵頭の首をとれ!”』
思いもよらぬ死体兵士の動きに座り込んだ敵頭に最前列の骨となった死体兵士が持つ剣が振り下ろされた。
「ぎゃあぁぁぁ!!」
スパンッ
首が切られた音がしその場にいる死体兵士は役目が果たされたかのように次々と糸が切れ倒れていった。
全滅となった敵兵と敵頭の首と骨となった死体兵士達の残骸の元に立ち上がっているのは生き残った少ない味方兵士と遠くにて死体兵士を操っていた少女のみだった。
「ふぅ…終わった」
戦の終止符は時代劇なら敵頭の首をとれば終わる。
それをした少女は力を使い果たしその場に座り込んだ。
*
「アルディ団長!これはいったい何が…」
「俺にも分からぬ!ただ分かる事とすれば遠くにいる少女が何かしたとしか思えぬ…」
「少女?こんな戦に少女なんて…」
アルディの見つめる方向を見ると確かにこの場にそぐわない少女が一人地面に座り込んでいた。
「あの者はいったい…」
「確かめるしかないな…あの者の正体を」
あれは魔法…?
不思議と遠くにいるにもかかわらず死体兵士の目になっているかのように戦いの様子が見える目で敵頭の動きを読み取ると口元で何かを発したかと思えば掌から炎が浮かび上がり次々と飛ばしては新たに炎が次々と浮かび上がっていった。
「ふっ…死体に炎は無意味。骨だけとなっても傀儡に変わりなし」
その言葉通りに炎によって骨だけとなった死体兵士はそれでも尚動いていた。
『”今だ!敵頭の首をとれ!”』
思いもよらぬ死体兵士の動きに座り込んだ敵頭に最前列の骨となった死体兵士が持つ剣が振り下ろされた。
「ぎゃあぁぁぁ!!」
スパンッ
首が切られた音がしその場にいる死体兵士は役目が果たされたかのように次々と糸が切れ倒れていった。
全滅となった敵兵と敵頭の首と骨となった死体兵士達の残骸の元に立ち上がっているのは生き残った少ない味方兵士と遠くにて死体兵士を操っていた少女のみだった。
「ふぅ…終わった」
戦の終止符は時代劇なら敵頭の首をとれば終わる。
それをした少女は力を使い果たしその場に座り込んだ。
*
「アルディ団長!これはいったい何が…」
「俺にも分からぬ!ただ分かる事とすれば遠くにいる少女が何かしたとしか思えぬ…」
「少女?こんな戦に少女なんて…」
アルディの見つめる方向を見ると確かにこの場にそぐわない少女が一人地面に座り込んでいた。
「あの者はいったい…」
「確かめるしかないな…あの者の正体を」
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