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二章 “憐れみ掠する地獄の王”悪鬼編
第38話 紅き残虐の斬閃
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「──だよな~……? お、おい、あれ!」
「わかる! ……ってどうした? 後ろに何か……!?」
すっかり暗くなった、冬の夜空。
突然、街の静寂を破る振動が響き渡る。
それに、夜道を歩く二人の男子学生は振り返り、それを見た。
「あ、ああ……」
「な、なんだよ……あれ……」
ぼんやりとしか見えない距離にある山肌に、光を反射する何かが出現していた。
その距離なのに、しっかりと見える巨大な何かが、動きだす。
「ヴオオオオオオオオン!!!!」
「「「キャアアアアア!?」」」
蒸気の突風が吹き荒れる。
そんじょそこらの家なんかより数倍大きなそれが、咆哮したのだった。
~~~~~
「ごほ、ごほ……う……ここは?」
辺りがとても暗い。
それに、床がやけにゴツゴツしている……
「ヴオオオオオオオオ!!!!」
「ひゃああっ!?!?」
すぐ近くで、あの轟音が聞こえる。
(そうだ……私は……)
あの圧倒的な威圧感を持つボスに追いかけられて……想定以上の圧に腰を抜かして……
「お、お姫様抱っこされて……うぅぅ……! そ、そうだ、千縁君は!?」
「目を覚ましました?」
「うおっ!?」
千縁君が、天井を突き破って、手を伸ばす。
どうやら私は、何かの球体のような物の中にいたらしい。
(これは……木の……根っこ??)
「どうやら、あいつ、地上に出たようです」
「っ!!!!」
まさかダンジョンブレイク!?
ダンジョンブレイクとは、ダンジョンの中のモンスターが外に出てしまうことだ。
まずい……! あんなものが街に出たら……!
(大阪の人々が皆殺しにされてしまう!!)
「い、急いで応援を呼ばなくては!!」
しかし、私とは裏腹に、千縁君の声は先程までよりも一層、冷静だった。
「落ち着いてください、一絺さん」
「し、しかし! 急がねばならない!! 奴が街に出たら……!?」
そこまでいって、私は異常に気づく。
巨大化した鋼鉄のボスが、その場で咆哮するばかりで動かないのだ。
いや、動けないのだ。
「ヴオオオオオオオオ!!」
その足元には、巨大な樹の根のようなものが無数に絡まっており、動きを封じていた。
「な、何が……」
「安心してください、一絺さん」
千縁君はそういうと、ボスの方へゆっくりと歩いていく。
「ち、千縁君! ダメだ! 一人で行ってはそいつに……!!」
私は、超級探索者級だとしても、彼が先程勝てなかったのを思い出して止めようとする……が、彼は止まらない。
「そ、そうだ、海原に連絡を……!」
急いで協会長の海原に連絡しようにも、半壊した家の三階に行って携帯を探すことはできない。
階段は全て吹き飛んでしまったからだ。
それに、携帯も衝撃で壊れているだろう。
客観的に見てもオロオロと右往左往していた私に、千縁君はふう、と息をついて、振り返った。
「大丈夫です……あいつが地上に出てきた瞬間に、あいつが死ぬのは決まりましたから」
「っ」
その気配に、私は思わずヒュッ、と息を呑む。
突如千縁君に、今まで感じたこともない……あのボスをも凌ぐ圧がまとわりついたからだ。
「よお、苦しんでるなァ?」
「ヴオオオオオオオオ!!!!」
千縁の言葉に、ボスは再び無数のミサイルを射出した。
そして、その数は百を超える。
「ち、千縁君!!」
思わず手を伸ばすが、もう避ける時間はない。
私は死を覚悟して、ギュッ、と目を瞑った。
(お母さん……)
そして──
「俺がお前を叩きのめせなかったのは、地下が崩落してしまうからだ! お前はダンジョンブレイク成し遂げて、してやったりと思ってるだろうが……してやったのはこっちなんだよ! 【憑依】────悪鬼!!」
刹那、先ほどまでとは圧倒的に桁が違う力が吹き荒れた。
耳下くらいの高さしかなかった黒髪は、肩下まである白髪に。
頭部からは二本の大きな赤黒き角が生え、瞳は真紅に染まっている。
更に、口を閉じているにも関わらず、大きくなった犬歯がその口からはみ出す。
それは、紛れもなく、学園対抗祭決勝で見せた“悪鬼”の姿だった。
「修羅のお目覚めだァ──ハハハハハハハハ!!」
魔力の衝撃波が辺りの瓦礫を粉砕した。
「ヴオオオオオオオオ!?!?」
「……っ、なんだ、あれは……!」
「目障りだ! 【劫源煥掠】!」
三叉槍から、地獄の黒炎が噴き出した。
ダンジョン内で千縁が見せたものとは違い、圧倒的なまでに赤黒く、暴力的な範囲を焼き尽くす地獄の業火は、ボスの光沢ある装甲をも容易く溶かし尽くす。
「ヴアアアアア!!」
一瞬で、機械ボスの赤い肉体が露わになる。
「ハッハア!! 俺様の前に膝まづけ!!」
そう、【憑依】には種類がある。
千縁はそれを、“深度”で表していた。
地下ダンジョン内部で使ったのは、深度Ⅰの【憑依】だ。
力の半分も出せないが、性格が引っ張られにくく、気配も察知されずらい。
そしてもう一つは、学園対抗祭でも見せた深度Ⅱの【憑依】だ。これには二つのデメリットがある。
一つは、千縁の持ちうる力の全てを解放する代わりに、性格が強度に引っ張られ、言葉遣いや行動に大きな変化が現れることだ。均衡が乱れるとも言う。
当然、スキル保持者の意向に大体は沿うが、いわばメイン人格を明け渡すようなものだ。そのため千縁は仲間全員と仲を深めてはいるが、誰かが癪に触ったり、何かの拍子にやらかす可能性がある。
だから普段は深度1段階を使用しているのだ。
二つ目は、先ほどの地下のように、周りの環境によっては、そのあまりの出力に巻き込み事故が発生する確率が高くなると言うことだ。
「ヴオオオオオン!!」
「終わりだ──【悪逆阿修羅】」
千縁が一瞬力を溜めると、深紅の魔力が溢れ出す。
ボスがビクッ、と体を跳ねさせ逃げ出そうとするが、いつの間にか出現していた例の大樹の根を振りほどけないでいた。
「ヴ、ヴオオオオオ!!!!」
慌ててボスがミサイルを乱射するも、時すでに遅し。
「ハーハッハッハッハハァ! ──消えろ」
夜空に紅閃が煌めいた。
百発を越える全てのミサイルが空中で静止し……一拍。その全てがズレる。
そして、その紅き斬光の連撃は、止まることを知らず、その全てがボスの身体を切り刻んだ。
「ヴオオオオオオオオオオオオ!!」
ドゴオオオオオオオン!!!!
貫通した斬撃が大地をも切り裂き、直後。
ボスの断末魔と同時に、大阪全域をも揺るがす大轟音が轟いた。
「ひゃ、ひゃああああああ!!」
夜の街にサイレンの音が響きだす。
そして、【憑依】を解除した千縁は、三叉槍を仕舞い、一絺の方を振り返った。
「……ね?」
「ぁ……」
それを最後に、一絺の意識は途切れたのだった。
~~~~~
「これは……どういう状況だ?」
俺が駆けつけた時には、静けさのみが残っていた。
「あ、協会長!?」
「宝晶!? それに……」
俺は宝晶の前に倒れる女性を見て、息を呑む。
「日月!!」
よかった……息はしている。
「宝晶……説明してもらうぞ」
「うぇっ、なんか敵意剥き出しですけど……一絺さんは俺が助けたんですよ? てか知り合いですか??」
「……何?」
確か宝晶が受けたのは日月の家の地下ダンジョンボス捕獲のはずだ。
しかし、今俺の目の前には、乱雑に切り裂かれた大地と、その上に乗る謎の肉片。
その肉の塊は、大地の紋様と同じ、乱雑な斬撃跡によって切断されていた。
(なんだこのサイズのモンスターは……!? 地下ダンジョンよりもでかい! そもそも、俺が定期的に間引きして抑えていたのになぜダンジョンブレイクが!?)
「あー……色々聞きたいこともあると思うんですけど、まずは……すみませんでした!」
「……っ?」
俺が言葉を失っていると、宝晶がいきなり頭を下げて謝ってきた。
「なぜだ……?」
「いえ……色々あって、中で全力が出せず……やむなく外を破壊してしまいました。弁償できる金がありませんが……せめて今回の報酬の二億は一絺さんの研究所に寄付しておいてください」
あ、違反金代わりにでも……と宝晶は付け足した。
馬鹿な……
子供が、膨大な力を持っていて、俺を殺して逃げることも可能だと言うのに……。
探索者とは、自らの大成のために身勝手に奔放するのが常識なのに……
(たった16、7の学生が日本でも有数の実力を保持していて驕り高ぶらないだと!?)
それどころか、謙虚ですらある。
「それは……」
というかそもそも、こんな馬鹿げたサイズのモンスターをこの場で倒したこと自体が驚愕だ。それに、明らかに一撃両断! といった跡だし……
(死体からもこいつがイレギュラーだったことはわかる……これほど強烈な気配を感じたのは初めてだ。それに……)
……これほど恐怖を感じたのも、初めてだ。
俺は、無傷で苦笑いを見せる彼の方を向く。
「とりあえず、後処理だけは頼んでもいいですか。もうなんか夜中だし、おそらく大騒ぎだと思うんで」
「あ、ああ……任せろ」
彼の言葉に俺は、そう返すことしかできなかった。
「わかる! ……ってどうした? 後ろに何か……!?」
すっかり暗くなった、冬の夜空。
突然、街の静寂を破る振動が響き渡る。
それに、夜道を歩く二人の男子学生は振り返り、それを見た。
「あ、ああ……」
「な、なんだよ……あれ……」
ぼんやりとしか見えない距離にある山肌に、光を反射する何かが出現していた。
その距離なのに、しっかりと見える巨大な何かが、動きだす。
「ヴオオオオオオオオン!!!!」
「「「キャアアアアア!?」」」
蒸気の突風が吹き荒れる。
そんじょそこらの家なんかより数倍大きなそれが、咆哮したのだった。
~~~~~
「ごほ、ごほ……う……ここは?」
辺りがとても暗い。
それに、床がやけにゴツゴツしている……
「ヴオオオオオオオオ!!!!」
「ひゃああっ!?!?」
すぐ近くで、あの轟音が聞こえる。
(そうだ……私は……)
あの圧倒的な威圧感を持つボスに追いかけられて……想定以上の圧に腰を抜かして……
「お、お姫様抱っこされて……うぅぅ……! そ、そうだ、千縁君は!?」
「目を覚ましました?」
「うおっ!?」
千縁君が、天井を突き破って、手を伸ばす。
どうやら私は、何かの球体のような物の中にいたらしい。
(これは……木の……根っこ??)
「どうやら、あいつ、地上に出たようです」
「っ!!!!」
まさかダンジョンブレイク!?
ダンジョンブレイクとは、ダンジョンの中のモンスターが外に出てしまうことだ。
まずい……! あんなものが街に出たら……!
(大阪の人々が皆殺しにされてしまう!!)
「い、急いで応援を呼ばなくては!!」
しかし、私とは裏腹に、千縁君の声は先程までよりも一層、冷静だった。
「落ち着いてください、一絺さん」
「し、しかし! 急がねばならない!! 奴が街に出たら……!?」
そこまでいって、私は異常に気づく。
巨大化した鋼鉄のボスが、その場で咆哮するばかりで動かないのだ。
いや、動けないのだ。
「ヴオオオオオオオオ!!」
その足元には、巨大な樹の根のようなものが無数に絡まっており、動きを封じていた。
「な、何が……」
「安心してください、一絺さん」
千縁君はそういうと、ボスの方へゆっくりと歩いていく。
「ち、千縁君! ダメだ! 一人で行ってはそいつに……!!」
私は、超級探索者級だとしても、彼が先程勝てなかったのを思い出して止めようとする……が、彼は止まらない。
「そ、そうだ、海原に連絡を……!」
急いで協会長の海原に連絡しようにも、半壊した家の三階に行って携帯を探すことはできない。
階段は全て吹き飛んでしまったからだ。
それに、携帯も衝撃で壊れているだろう。
客観的に見てもオロオロと右往左往していた私に、千縁君はふう、と息をついて、振り返った。
「大丈夫です……あいつが地上に出てきた瞬間に、あいつが死ぬのは決まりましたから」
「っ」
その気配に、私は思わずヒュッ、と息を呑む。
突如千縁君に、今まで感じたこともない……あのボスをも凌ぐ圧がまとわりついたからだ。
「よお、苦しんでるなァ?」
「ヴオオオオオオオオ!!!!」
千縁の言葉に、ボスは再び無数のミサイルを射出した。
そして、その数は百を超える。
「ち、千縁君!!」
思わず手を伸ばすが、もう避ける時間はない。
私は死を覚悟して、ギュッ、と目を瞑った。
(お母さん……)
そして──
「俺がお前を叩きのめせなかったのは、地下が崩落してしまうからだ! お前はダンジョンブレイク成し遂げて、してやったりと思ってるだろうが……してやったのはこっちなんだよ! 【憑依】────悪鬼!!」
刹那、先ほどまでとは圧倒的に桁が違う力が吹き荒れた。
耳下くらいの高さしかなかった黒髪は、肩下まである白髪に。
頭部からは二本の大きな赤黒き角が生え、瞳は真紅に染まっている。
更に、口を閉じているにも関わらず、大きくなった犬歯がその口からはみ出す。
それは、紛れもなく、学園対抗祭決勝で見せた“悪鬼”の姿だった。
「修羅のお目覚めだァ──ハハハハハハハハ!!」
魔力の衝撃波が辺りの瓦礫を粉砕した。
「ヴオオオオオオオオ!?!?」
「……っ、なんだ、あれは……!」
「目障りだ! 【劫源煥掠】!」
三叉槍から、地獄の黒炎が噴き出した。
ダンジョン内で千縁が見せたものとは違い、圧倒的なまでに赤黒く、暴力的な範囲を焼き尽くす地獄の業火は、ボスの光沢ある装甲をも容易く溶かし尽くす。
「ヴアアアアア!!」
一瞬で、機械ボスの赤い肉体が露わになる。
「ハッハア!! 俺様の前に膝まづけ!!」
そう、【憑依】には種類がある。
千縁はそれを、“深度”で表していた。
地下ダンジョン内部で使ったのは、深度Ⅰの【憑依】だ。
力の半分も出せないが、性格が引っ張られにくく、気配も察知されずらい。
そしてもう一つは、学園対抗祭でも見せた深度Ⅱの【憑依】だ。これには二つのデメリットがある。
一つは、千縁の持ちうる力の全てを解放する代わりに、性格が強度に引っ張られ、言葉遣いや行動に大きな変化が現れることだ。均衡が乱れるとも言う。
当然、スキル保持者の意向に大体は沿うが、いわばメイン人格を明け渡すようなものだ。そのため千縁は仲間全員と仲を深めてはいるが、誰かが癪に触ったり、何かの拍子にやらかす可能性がある。
だから普段は深度1段階を使用しているのだ。
二つ目は、先ほどの地下のように、周りの環境によっては、そのあまりの出力に巻き込み事故が発生する確率が高くなると言うことだ。
「ヴオオオオオン!!」
「終わりだ──【悪逆阿修羅】」
千縁が一瞬力を溜めると、深紅の魔力が溢れ出す。
ボスがビクッ、と体を跳ねさせ逃げ出そうとするが、いつの間にか出現していた例の大樹の根を振りほどけないでいた。
「ヴ、ヴオオオオオ!!!!」
慌ててボスがミサイルを乱射するも、時すでに遅し。
「ハーハッハッハッハハァ! ──消えろ」
夜空に紅閃が煌めいた。
百発を越える全てのミサイルが空中で静止し……一拍。その全てがズレる。
そして、その紅き斬光の連撃は、止まることを知らず、その全てがボスの身体を切り刻んだ。
「ヴオオオオオオオオオオオオ!!」
ドゴオオオオオオオン!!!!
貫通した斬撃が大地をも切り裂き、直後。
ボスの断末魔と同時に、大阪全域をも揺るがす大轟音が轟いた。
「ひゃ、ひゃああああああ!!」
夜の街にサイレンの音が響きだす。
そして、【憑依】を解除した千縁は、三叉槍を仕舞い、一絺の方を振り返った。
「……ね?」
「ぁ……」
それを最後に、一絺の意識は途切れたのだった。
~~~~~
「これは……どういう状況だ?」
俺が駆けつけた時には、静けさのみが残っていた。
「あ、協会長!?」
「宝晶!? それに……」
俺は宝晶の前に倒れる女性を見て、息を呑む。
「日月!!」
よかった……息はしている。
「宝晶……説明してもらうぞ」
「うぇっ、なんか敵意剥き出しですけど……一絺さんは俺が助けたんですよ? てか知り合いですか??」
「……何?」
確か宝晶が受けたのは日月の家の地下ダンジョンボス捕獲のはずだ。
しかし、今俺の目の前には、乱雑に切り裂かれた大地と、その上に乗る謎の肉片。
その肉の塊は、大地の紋様と同じ、乱雑な斬撃跡によって切断されていた。
(なんだこのサイズのモンスターは……!? 地下ダンジョンよりもでかい! そもそも、俺が定期的に間引きして抑えていたのになぜダンジョンブレイクが!?)
「あー……色々聞きたいこともあると思うんですけど、まずは……すみませんでした!」
「……っ?」
俺が言葉を失っていると、宝晶がいきなり頭を下げて謝ってきた。
「なぜだ……?」
「いえ……色々あって、中で全力が出せず……やむなく外を破壊してしまいました。弁償できる金がありませんが……せめて今回の報酬の二億は一絺さんの研究所に寄付しておいてください」
あ、違反金代わりにでも……と宝晶は付け足した。
馬鹿な……
子供が、膨大な力を持っていて、俺を殺して逃げることも可能だと言うのに……。
探索者とは、自らの大成のために身勝手に奔放するのが常識なのに……
(たった16、7の学生が日本でも有数の実力を保持していて驕り高ぶらないだと!?)
それどころか、謙虚ですらある。
「それは……」
というかそもそも、こんな馬鹿げたサイズのモンスターをこの場で倒したこと自体が驚愕だ。それに、明らかに一撃両断! といった跡だし……
(死体からもこいつがイレギュラーだったことはわかる……これほど強烈な気配を感じたのは初めてだ。それに……)
……これほど恐怖を感じたのも、初めてだ。
俺は、無傷で苦笑いを見せる彼の方を向く。
「とりあえず、後処理だけは頼んでもいいですか。もうなんか夜中だし、おそらく大騒ぎだと思うんで」
「あ、ああ……任せろ」
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