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一章 目覚めと出会い編
第12話 デートと遭遇
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「おはよう! ちよ君!」
「ん、優香おはよう」
日曜。
第四学園と第二学園の間の、以前優香に出会った場所の近くにある大舎駅で、俺は優香と待ち合わせした。
「で、今日は急にどうしたんだ? サーカスに行きたいって」
「あ、ああ~えっとね、お母さんがチケットくれたのよね」
優香はそう言って、スーパーサーカスの最前列チケットを一枚手渡してくれた。
「へぇ、そんなこともあるんだな」
にしてもサーカスか。行ったことないな。
ダンジョンが出現してから、サーカスの人気が急上昇している。
特殊な能力を手に入れた人たちが集まって、従来ありえないような挙動で芸をするからだ。それらを一部残る昔ながらのサーカスと区別して、スーパーサーカスと呼ぶ。
「と、とりあえず行きましょ! なかなか見れないんだから!」
「お、おう、そうだな」
何か焦っている優香に押されて、俺は劇場へ向かった。
「私初めてきた!」
「おお、結構珍しいもんな」
「ねぇ~ゆうくんもあんなのできないの~?」
「出来ねぇよ! 俺土魔法使いだから」
俺たちが着くと、もう会場はたくさんの人で埋まっていた。
今はメインの準備中に軽い曲芸をステージで披露していたところらしい。
「レディースアーンドジェントルメーン! 本日はご来場いただきありがとうございマース! どうぞ我々『白黒無常隊』の技で、お楽しみくだサーイ!」
「白黒無常……だと!?」
「えっ、ちよ君知ってるの!?」
俺はつい、【虹の門】を思い出して臨戦態勢に入りそうになる。
(何やってんだ……それにい、今の俺ならあのくらいなんでもない、うん……)
「いや、何でもない、勘違いだ」
隣の人までもが注目しているという事実に、俺は恥ずかしくなって座り直す。
「なんだ? あいつ、頭おかしい野郎だな」
「こらっそういうこと言わない!」
隣に座っていたいかにも不良ですっていう同年代の茶髪が堂々と言い放つ。それを隣にいるお姉さん風の女子が諌めていた。
なんかすげぇアンバランスな光景だな……と目を奪われていると、今度は俺の隣の優香がジッと俺の方を見つめてきた。
「? ど、どうした?」
俺は何か得体の知れない圧力にちょっと面食らいつつ聞き返したが、優香はツンとして返事を返さなかった。
(てか、結局サーカス見にきたのにこっちばっか見て、あんましサーカス見てなかったな優香……)
ボールを20個以上使ったスーパージャグリングなんかはとても盛り上がったが、優香はなぜかずっとご機嫌斜めだった。
そして、最後にリーダーらしきピエロがみんなでジャグリングをつなげ、大きな虎が動く様を形どる。
「ええ!? あれどうなってるの!?」
「俺にもわからん……スキルかなんかじゃないか?」
いや、本当すごいよな、こういう人って。中級以上の探索者なら給料的に探索者一筋の方が多いからおそらく下級探索者だろうし、すごい技術だ。
「それでは! 本日はご来場いただき、ありがとうございました!」
ピエロがそういうと、最後の一つのお手玉が頭に降ってきて、ポコンッ! と音が鳴る。
会場は歓声に包まれた。
「すごーい!!」
「やばかったよねあれ!」
そんな時だった。
跳ねたボールが、最前席にいた茶髪ヤンキーの頭に直撃した。
ヤンキーが立ち上がる。
「では、これにて公演を──」
「──オイ」
「なっ……ガッ!?」
「ちょっと! 鬼塚君!?」
ヤンキーは一瞬にして会場の上に跳ぶと、ピエロの胸ぐらを掴みあげたのだった。
「テメェ……人の頭に何ぶつけてんだよ! 喧嘩売ってんのか、あぁ!?」
「えっ!? なになに、誰あれ!?」
鬼塚と呼ばれたヤンキーが舞台上に一瞬で移動したのに気づいた優香が声を上げると同時に、鬼塚はピエロを掴んだ手で投げ飛ばす。
ありとあらゆる機材を破壊しながら、ピエロは壁に激突した。
ポコっと鬼塚の頭にお手玉が落ちて笑っていた観客たちは、一瞬にして静まり返る。
「ちょっと!」
「おいどうした!? テメェも探索者なんだろうが。さっさと立ち上げって見ろよ! 謝る気もないのか、あぁ!?」
横にいたお姉さん風の女子が止めようとするが、鬼塚の力が圧倒的だからだろうか、止めようにも止めれないでいる。
「キャ、きゃあああああ!」
「なんだ!? テロか!?」
「いやだ、死にたくない!!」
一拍遅れて、観客たちは悲鳴をあげて逃げ出した。
確かに普段探索者に触れない人は、あんな飛び方をしたら死んだと思うだろう。だが、ピエロも、下級でも腐っても探索者だ。その程度で死んだりはしない。気絶しているだけのようだ。
「舐めやがって……俺が誰だと──」
「やめなさい!」
まだ暴れようとする鬼塚を見て、俺は逃げようと優香の方を見て……俺が逃げようという前に、優香が立ち上がっていた。
「ああ?」
「迷惑なのよ! 私たちはサーカスを見にきただけなのに、あんたのせいで楽しくなかったしめちゃくちゃよ!」
「……あ?」
「いますぐやめなさい! これはアイドル命令よ!」
いやなんだよアイドル命令って。と俺は思ったが、鬼塚が一瞬で優香の胸ぐらを掴んだのを見て意識を切り替える。
「うっ……」
「凡人が……どいつもこいつも俺のことを舐めやがって……テメェ、どう落とし前──」
「おい」
「……?」
俺は、優香の胸ぐらを掴む鬼塚の腕を掴んで下ろす。
【死壊圧】を発動しながら、俺は鬼塚と対峙する。
「いい加減にしとけよ。さっきから好き勝手やりやがって……優香にも手を出したな?」
「ああ?」
俺の圧を受けて、鬼塚は逆に不敵に笑った。
「テメェ、俺が誰だと……」
「……黙れ」
「──ガッ!?」
俺は言葉を遮ると、超速のサイドキックを放つ。
ヒュドンッ! と大気が普通ありえないほどの音をあげ、鬼塚の体は優に壁を貫いて吹き飛んだ。
「……!?!?」
これに驚いたのは、連れのお姉さんだ。
「すみません、お姉さん。あいつ、殺しますね」
「っ!」
俺はお姉さんにそういうと、鬼塚の方へ追撃しようとして……
「待った! 俺が悪かった!」
「あ?」
寸前で止まった。
鬼塚が両手をあげて降参したからだ。
「……どういうつもりだ?」
「いや、本当気持ちが高ぶりすぎてた! 悪ぃ」
瓦礫から出てきた鬼塚のそばに、お姉さんが駆け寄る。
「鬼塚君! あんなにすぐキレちゃダメって言ってるのに!!」
「お、おう、悪い、つい、な」
鬼塚は、まるで人が変わったように謝罪をしていた。
ぶっきらぼうで威圧的なのは変わらないが、あれほど沸点の低くすぐぶちぎれてたやつがすぐ落ち着くものなのか?
『………、……!』
「なに……?」
……なるほど。
俺はこの現象をよーく知っている。
なら、ここは許しておいてやるか。
(いや、でも、まさかな……)
こんなところで会うとは。
「わーったよ。俺も全力で蹴り飛ばして悪かった。だが、優香にも謝れ」
「ああ。本当にすまなかった! 興奮しすぎて周りが見えてなかった!」
「え、うん……別にいいよ!」
そのまま、なぜか機嫌の良くなっている優香と一緒に、俺たちはサーカステントから退場した。
「……本当に迷惑かけたな」
「すみませんでした!!!!」
別れしな、鬼塚とお姉さんがもう一度謝ってくる。
「ああ……もうこんなことしないようにな」
「うっ……それは……」
「はい、ちゃんということ聞かせますので!!」
「おい!?」
まあ、十中八九副作用だろうから無理だろうが、仕方ない。
(どうりでなんか、憎めない野郎だ……同類だからか?)
「じゃあ、帰るか」
「うん!」
俺は、優香と一緒に駅まで歩み出した。
「ん、優香おはよう」
日曜。
第四学園と第二学園の間の、以前優香に出会った場所の近くにある大舎駅で、俺は優香と待ち合わせした。
「で、今日は急にどうしたんだ? サーカスに行きたいって」
「あ、ああ~えっとね、お母さんがチケットくれたのよね」
優香はそう言って、スーパーサーカスの最前列チケットを一枚手渡してくれた。
「へぇ、そんなこともあるんだな」
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特殊な能力を手に入れた人たちが集まって、従来ありえないような挙動で芸をするからだ。それらを一部残る昔ながらのサーカスと区別して、スーパーサーカスと呼ぶ。
「と、とりあえず行きましょ! なかなか見れないんだから!」
「お、おう、そうだな」
何か焦っている優香に押されて、俺は劇場へ向かった。
「私初めてきた!」
「おお、結構珍しいもんな」
「ねぇ~ゆうくんもあんなのできないの~?」
「出来ねぇよ! 俺土魔法使いだから」
俺たちが着くと、もう会場はたくさんの人で埋まっていた。
今はメインの準備中に軽い曲芸をステージで披露していたところらしい。
「レディースアーンドジェントルメーン! 本日はご来場いただきありがとうございマース! どうぞ我々『白黒無常隊』の技で、お楽しみくだサーイ!」
「白黒無常……だと!?」
「えっ、ちよ君知ってるの!?」
俺はつい、【虹の門】を思い出して臨戦態勢に入りそうになる。
(何やってんだ……それにい、今の俺ならあのくらいなんでもない、うん……)
「いや、何でもない、勘違いだ」
隣の人までもが注目しているという事実に、俺は恥ずかしくなって座り直す。
「なんだ? あいつ、頭おかしい野郎だな」
「こらっそういうこと言わない!」
隣に座っていたいかにも不良ですっていう同年代の茶髪が堂々と言い放つ。それを隣にいるお姉さん風の女子が諌めていた。
なんかすげぇアンバランスな光景だな……と目を奪われていると、今度は俺の隣の優香がジッと俺の方を見つめてきた。
「? ど、どうした?」
俺は何か得体の知れない圧力にちょっと面食らいつつ聞き返したが、優香はツンとして返事を返さなかった。
(てか、結局サーカス見にきたのにこっちばっか見て、あんましサーカス見てなかったな優香……)
ボールを20個以上使ったスーパージャグリングなんかはとても盛り上がったが、優香はなぜかずっとご機嫌斜めだった。
そして、最後にリーダーらしきピエロがみんなでジャグリングをつなげ、大きな虎が動く様を形どる。
「ええ!? あれどうなってるの!?」
「俺にもわからん……スキルかなんかじゃないか?」
いや、本当すごいよな、こういう人って。中級以上の探索者なら給料的に探索者一筋の方が多いからおそらく下級探索者だろうし、すごい技術だ。
「それでは! 本日はご来場いただき、ありがとうございました!」
ピエロがそういうと、最後の一つのお手玉が頭に降ってきて、ポコンッ! と音が鳴る。
会場は歓声に包まれた。
「すごーい!!」
「やばかったよねあれ!」
そんな時だった。
跳ねたボールが、最前席にいた茶髪ヤンキーの頭に直撃した。
ヤンキーが立ち上がる。
「では、これにて公演を──」
「──オイ」
「なっ……ガッ!?」
「ちょっと! 鬼塚君!?」
ヤンキーは一瞬にして会場の上に跳ぶと、ピエロの胸ぐらを掴みあげたのだった。
「テメェ……人の頭に何ぶつけてんだよ! 喧嘩売ってんのか、あぁ!?」
「えっ!? なになに、誰あれ!?」
鬼塚と呼ばれたヤンキーが舞台上に一瞬で移動したのに気づいた優香が声を上げると同時に、鬼塚はピエロを掴んだ手で投げ飛ばす。
ありとあらゆる機材を破壊しながら、ピエロは壁に激突した。
ポコっと鬼塚の頭にお手玉が落ちて笑っていた観客たちは、一瞬にして静まり返る。
「ちょっと!」
「おいどうした!? テメェも探索者なんだろうが。さっさと立ち上げって見ろよ! 謝る気もないのか、あぁ!?」
横にいたお姉さん風の女子が止めようとするが、鬼塚の力が圧倒的だからだろうか、止めようにも止めれないでいる。
「キャ、きゃあああああ!」
「なんだ!? テロか!?」
「いやだ、死にたくない!!」
一拍遅れて、観客たちは悲鳴をあげて逃げ出した。
確かに普段探索者に触れない人は、あんな飛び方をしたら死んだと思うだろう。だが、ピエロも、下級でも腐っても探索者だ。その程度で死んだりはしない。気絶しているだけのようだ。
「舐めやがって……俺が誰だと──」
「やめなさい!」
まだ暴れようとする鬼塚を見て、俺は逃げようと優香の方を見て……俺が逃げようという前に、優香が立ち上がっていた。
「ああ?」
「迷惑なのよ! 私たちはサーカスを見にきただけなのに、あんたのせいで楽しくなかったしめちゃくちゃよ!」
「……あ?」
「いますぐやめなさい! これはアイドル命令よ!」
いやなんだよアイドル命令って。と俺は思ったが、鬼塚が一瞬で優香の胸ぐらを掴んだのを見て意識を切り替える。
「うっ……」
「凡人が……どいつもこいつも俺のことを舐めやがって……テメェ、どう落とし前──」
「おい」
「……?」
俺は、優香の胸ぐらを掴む鬼塚の腕を掴んで下ろす。
【死壊圧】を発動しながら、俺は鬼塚と対峙する。
「いい加減にしとけよ。さっきから好き勝手やりやがって……優香にも手を出したな?」
「ああ?」
俺の圧を受けて、鬼塚は逆に不敵に笑った。
「テメェ、俺が誰だと……」
「……黙れ」
「──ガッ!?」
俺は言葉を遮ると、超速のサイドキックを放つ。
ヒュドンッ! と大気が普通ありえないほどの音をあげ、鬼塚の体は優に壁を貫いて吹き飛んだ。
「……!?!?」
これに驚いたのは、連れのお姉さんだ。
「すみません、お姉さん。あいつ、殺しますね」
「っ!」
俺はお姉さんにそういうと、鬼塚の方へ追撃しようとして……
「待った! 俺が悪かった!」
「あ?」
寸前で止まった。
鬼塚が両手をあげて降参したからだ。
「……どういうつもりだ?」
「いや、本当気持ちが高ぶりすぎてた! 悪ぃ」
瓦礫から出てきた鬼塚のそばに、お姉さんが駆け寄る。
「鬼塚君! あんなにすぐキレちゃダメって言ってるのに!!」
「お、おう、悪い、つい、な」
鬼塚は、まるで人が変わったように謝罪をしていた。
ぶっきらぼうで威圧的なのは変わらないが、あれほど沸点の低くすぐぶちぎれてたやつがすぐ落ち着くものなのか?
『………、……!』
「なに……?」
……なるほど。
俺はこの現象をよーく知っている。
なら、ここは許しておいてやるか。
(いや、でも、まさかな……)
こんなところで会うとは。
「わーったよ。俺も全力で蹴り飛ばして悪かった。だが、優香にも謝れ」
「ああ。本当にすまなかった! 興奮しすぎて周りが見えてなかった!」
「え、うん……別にいいよ!」
そのまま、なぜか機嫌の良くなっている優香と一緒に、俺たちはサーカステントから退場した。
「……本当に迷惑かけたな」
「すみませんでした!!!!」
別れしな、鬼塚とお姉さんがもう一度謝ってくる。
「ああ……もうこんなことしないようにな」
「うっ……それは……」
「はい、ちゃんということ聞かせますので!!」
「おい!?」
まあ、十中八九副作用だろうから無理だろうが、仕方ない。
(どうりでなんか、憎めない野郎だ……同類だからか?)
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