10 / 61
一章 目覚めと出会い編
第10話 中級昇給試験
しおりを挟む
「ここで試験を行う。その前に、ここから武器を選んでもらおうか」
連れてこられた場所は、協会の闘技場兼試験施設とされる地下だった。
「この中から、ですか?」
俺がテーブルを見回すと、剣から槍、さらには蛇腹剣のような数年前まで空想の域を出なかった武器まで、数十種類だけの武器が置いてあった。
「ああ。いい武器でも持って調子に乗ってる奴なんてごまんといるからな。お前も下級探索者でアイテムボックスなんか持ってるくらいだし、今までは武器に頼ることができたかもしれないが……それじゃ試験の意味がないからな」
まあアイテムボックスなんて畳一畳サイズでも一千万近くするもんな。下級探索者なんかが持ってたら金持ちの子としか思えんだろう。
下級探索者がいけるダンジョンのアイテムボックスなんかはとうの昔に全部回収されてるだろうしな。入手もほぼ不可能。
まあ、これは俺が作ったんだが……
「俺にそんな金ありませんよ。あったら履歴書みたいな貧乏生活してませんし」
「ふむ……それもそうだな。なら作ったのかって疑問もあるが、アイテムボックスを作れるのは“王”ベネジアだけ……そんなわけないか」
今まで唯一マジックアイテムを作れたのは、世界が異例と認めた5人の“王級”の一人のみ。
だから俺は、大した規模じゃないとは言っても、制作技術には自信がある。
マジックアイテムを作れるんだからな。
これも門の中でみっちり教えられたんだが。
「改めて、俺は重吾。斉藤重吾だ。お前の試験官を担当する上級探索者だ、よろしく」
「よろしくお願いします」
俺は、重吾さんの差し出された手を握って握手をすませた後、少し後ろへ歩いて距離を取った。
「? アイテムボックスはちゃんと瑞樹に預けてこいよ? 試験中自分のアイテムを使ったら失格だからな」
俺がなんの武器も取らず下がったのを見て、重吾さんが咎めるように言う。
俺は、それに返事をせず受付の可愛い系お姉さん……瑞樹さんにアイテムボックスを渡して、肩を鳴らした。
「……? お前、武器は……」
「重吾さんは、槍使わないんですか?」
俺は重吾さんの言葉を遮って聞く。
「なんで俺が槍を使うって……」
「歩き方とか、所作ですかね? それより、自前のとかはちょっと困りますけど、なんの武器も使わないんですか?」
俺は急くように促した。
「……下級探索者の昇級試験に武器を持ち出す上級探索者がいるか」
俺の言葉に重吾さんが苛立ったようにして言った。
それに俺は、先ほどの仕返しに煽って返す。
「それで下級探索者に手も足も出ずに負けたって言われる方が余程恥ずかしいと思いますけどね」
「……あ?」
重吾さんは、「黙って武器をとれ」と言わんばかりに睨んできた。
「あ、でも俺ただの探索者じゃないですし、負けても気にしなくて良いですよ。あと、どっちみち僕は武器使いませんから。身体強化系なんで素手で十分です」
「だったらやってみろ!!」
重吾さんは、俺の挑発の甲斐あったか、槍を出して突っ込んできた。
こういう嫌味な性格の人は後で武器がなかったからと言って試験をやり直しさせようとかする可能性がある。
流石にそこまでだとは思いたくないが、念のためだ。
それに……
(俺はちゃ~んと根に持つからなァ!)
重吾さんの態度も気に入らないが、そんなことよりも俺の母に関する言葉の方が許せない。
正確に言えば、許せないのは母である。
まあ……そんなことを今言ったって仕方がない。
「ハアア!!」
「ス────【螺旋拳】!!」
いきりたって突進してきた重吾さんの槍を前進しながら回転して二の腕の裏で捉える。そしてそのまま腕を引き絞る動作に合わせて、不自然なほど自然に槍と頭を下げさせた。
更に重吾さんの目が見開かれる……よりも早く、今の回転の力を乗せたまま、グッと軸足に力を込めて反対向きに回転しつつ拳を放つ。
ゴガァッッッッッ!!!!
「か────」
大気が、骨の砕けた音を上から消すほどの轟音をあげ、重吾さんは闘技場の対岸まで吹き飛んでめり込んだ。
「やっべ……やりすぎた? いやまあ上級探索者だし大丈夫だろ……」
つい追撃しそうになるのをなんとか堪える。
ほぼ無意識だった……全く、スキルの唯一のデメリットって言っても良いかもな。非活性状態でもこれだ。
まあ……恐らく腹部周囲の骨は全部砕け散っただろう。確実に何本か心臓に刺さってそうだ。
だが、上級探索者にもなると心臓が止まっても数分は普通に生きてる。
俺は拳に魔力込めてなかったからな。
そして、上級回復術師ならここからでも回復できるはずだ。
「き──キャアアアアアアア!!??」
「あっ!」
大惨事に受付嬢の瑞樹さんが叫び声を上げた。協会全体に響くほどの衝撃によって他の探索者たちも地下の闘技場で何か起きたのかと駆けてくる足音がする。
「瑞樹さん!! 早く回復を!! 上級回復術師なんですよね!?」
「私じゃこんなの……治せない……! このままじゃ、重吾さんが……」
試験には試験後の怪我を治すため、回復術師が必ず同伴しなければならないのだが、受付の瑞樹さんがそのままついてきたのを見て瑞樹さんが回復術師だと当たりをつけた……のだが。
「落ち着いてください!! ここはダンジョンじゃありませんし、邪魔も入りませんから、落ち着いてゆっくり……」
「わっ私はまだ中級なんです!」
は?
最初はこんな事態に慣れてないから焦ってるのかと思ったが……瑞樹さんは中級探索者資格持ちだった。
本来、未来ある探索者を下手にミスして障害を残してしまうと国の損失になるため、確実に治せるよう上級探索者がどのランクの昇格試験でも同伴するのが決まりとなっている。
これは法律にもなっていて、協会支部を置くにあたって必要な項目だったはずだ。今回の場合は、試験官がだが。
「どういうことだ!?」
あのくそ試験官、マジで適当やってやがったな……
瑞樹さんを連れてきた理由って自分の強いとこを見せるため、とか?
下級探索者にそんなことやるわけない……よな?
「マジで救いようがねぇ……」
「どうした!? 何があったん……斉藤さん!?」
急いで上級回復術師を呼ばなければならないが、探してるほどの時間はないだろう。
俺がスキルを使おうとしたその時……上の階から探索者たちが降りてきた。
「なんだこの状況は!!」
先頭にいた探索者たちが、死にかけの重吾さんと傍の瑞樹さん、そして無傷の俺を見て、大声を上げた。
「お前……アイテムでも使ったのか!?」
「違うわ! そんなことよりさっさと治療できるやつ連れてこい! 死ぬぞ!」
焦ってちょっと人格が引っ張られたが、とりあえず上級探索者の回復術師は見つかった。急いで重吾さんを治療してもらい、治癒術師を連れてきてくれたパーティの人に瑞樹さんと一緒に事情説明をする。
「ふんふん……本当に、今から中級探索者になるお前が、一撃で重吾をこんな風にしたっていうのか……」
助けてくれたパーティの人たちが俺に疑いの目を向けるが、瑞樹さんの証言もあって、信じてもらえた。
この人たちは、ここのギルドで一番強い『アレクシスの牙』という、超級探索者一人と上級探索者三人からなるパーティの人たちだ。
超級探索者というのは、日本でも数十人……たしか29人だっけ? それだけしかいない超トップの実力者だ。
さらに上の極級探索者となると日本に3人しかいない。
ちなみに、アレクシスっていうのは魔物の名前らしい。
連れてこられた場所は、協会の闘技場兼試験施設とされる地下だった。
「この中から、ですか?」
俺がテーブルを見回すと、剣から槍、さらには蛇腹剣のような数年前まで空想の域を出なかった武器まで、数十種類だけの武器が置いてあった。
「ああ。いい武器でも持って調子に乗ってる奴なんてごまんといるからな。お前も下級探索者でアイテムボックスなんか持ってるくらいだし、今までは武器に頼ることができたかもしれないが……それじゃ試験の意味がないからな」
まあアイテムボックスなんて畳一畳サイズでも一千万近くするもんな。下級探索者なんかが持ってたら金持ちの子としか思えんだろう。
下級探索者がいけるダンジョンのアイテムボックスなんかはとうの昔に全部回収されてるだろうしな。入手もほぼ不可能。
まあ、これは俺が作ったんだが……
「俺にそんな金ありませんよ。あったら履歴書みたいな貧乏生活してませんし」
「ふむ……それもそうだな。なら作ったのかって疑問もあるが、アイテムボックスを作れるのは“王”ベネジアだけ……そんなわけないか」
今まで唯一マジックアイテムを作れたのは、世界が異例と認めた5人の“王級”の一人のみ。
だから俺は、大した規模じゃないとは言っても、制作技術には自信がある。
マジックアイテムを作れるんだからな。
これも門の中でみっちり教えられたんだが。
「改めて、俺は重吾。斉藤重吾だ。お前の試験官を担当する上級探索者だ、よろしく」
「よろしくお願いします」
俺は、重吾さんの差し出された手を握って握手をすませた後、少し後ろへ歩いて距離を取った。
「? アイテムボックスはちゃんと瑞樹に預けてこいよ? 試験中自分のアイテムを使ったら失格だからな」
俺がなんの武器も取らず下がったのを見て、重吾さんが咎めるように言う。
俺は、それに返事をせず受付の可愛い系お姉さん……瑞樹さんにアイテムボックスを渡して、肩を鳴らした。
「……? お前、武器は……」
「重吾さんは、槍使わないんですか?」
俺は重吾さんの言葉を遮って聞く。
「なんで俺が槍を使うって……」
「歩き方とか、所作ですかね? それより、自前のとかはちょっと困りますけど、なんの武器も使わないんですか?」
俺は急くように促した。
「……下級探索者の昇級試験に武器を持ち出す上級探索者がいるか」
俺の言葉に重吾さんが苛立ったようにして言った。
それに俺は、先ほどの仕返しに煽って返す。
「それで下級探索者に手も足も出ずに負けたって言われる方が余程恥ずかしいと思いますけどね」
「……あ?」
重吾さんは、「黙って武器をとれ」と言わんばかりに睨んできた。
「あ、でも俺ただの探索者じゃないですし、負けても気にしなくて良いですよ。あと、どっちみち僕は武器使いませんから。身体強化系なんで素手で十分です」
「だったらやってみろ!!」
重吾さんは、俺の挑発の甲斐あったか、槍を出して突っ込んできた。
こういう嫌味な性格の人は後で武器がなかったからと言って試験をやり直しさせようとかする可能性がある。
流石にそこまでだとは思いたくないが、念のためだ。
それに……
(俺はちゃ~んと根に持つからなァ!)
重吾さんの態度も気に入らないが、そんなことよりも俺の母に関する言葉の方が許せない。
正確に言えば、許せないのは母である。
まあ……そんなことを今言ったって仕方がない。
「ハアア!!」
「ス────【螺旋拳】!!」
いきりたって突進してきた重吾さんの槍を前進しながら回転して二の腕の裏で捉える。そしてそのまま腕を引き絞る動作に合わせて、不自然なほど自然に槍と頭を下げさせた。
更に重吾さんの目が見開かれる……よりも早く、今の回転の力を乗せたまま、グッと軸足に力を込めて反対向きに回転しつつ拳を放つ。
ゴガァッッッッッ!!!!
「か────」
大気が、骨の砕けた音を上から消すほどの轟音をあげ、重吾さんは闘技場の対岸まで吹き飛んでめり込んだ。
「やっべ……やりすぎた? いやまあ上級探索者だし大丈夫だろ……」
つい追撃しそうになるのをなんとか堪える。
ほぼ無意識だった……全く、スキルの唯一のデメリットって言っても良いかもな。非活性状態でもこれだ。
まあ……恐らく腹部周囲の骨は全部砕け散っただろう。確実に何本か心臓に刺さってそうだ。
だが、上級探索者にもなると心臓が止まっても数分は普通に生きてる。
俺は拳に魔力込めてなかったからな。
そして、上級回復術師ならここからでも回復できるはずだ。
「き──キャアアアアアアア!!??」
「あっ!」
大惨事に受付嬢の瑞樹さんが叫び声を上げた。協会全体に響くほどの衝撃によって他の探索者たちも地下の闘技場で何か起きたのかと駆けてくる足音がする。
「瑞樹さん!! 早く回復を!! 上級回復術師なんですよね!?」
「私じゃこんなの……治せない……! このままじゃ、重吾さんが……」
試験には試験後の怪我を治すため、回復術師が必ず同伴しなければならないのだが、受付の瑞樹さんがそのままついてきたのを見て瑞樹さんが回復術師だと当たりをつけた……のだが。
「落ち着いてください!! ここはダンジョンじゃありませんし、邪魔も入りませんから、落ち着いてゆっくり……」
「わっ私はまだ中級なんです!」
は?
最初はこんな事態に慣れてないから焦ってるのかと思ったが……瑞樹さんは中級探索者資格持ちだった。
本来、未来ある探索者を下手にミスして障害を残してしまうと国の損失になるため、確実に治せるよう上級探索者がどのランクの昇格試験でも同伴するのが決まりとなっている。
これは法律にもなっていて、協会支部を置くにあたって必要な項目だったはずだ。今回の場合は、試験官がだが。
「どういうことだ!?」
あのくそ試験官、マジで適当やってやがったな……
瑞樹さんを連れてきた理由って自分の強いとこを見せるため、とか?
下級探索者にそんなことやるわけない……よな?
「マジで救いようがねぇ……」
「どうした!? 何があったん……斉藤さん!?」
急いで上級回復術師を呼ばなければならないが、探してるほどの時間はないだろう。
俺がスキルを使おうとしたその時……上の階から探索者たちが降りてきた。
「なんだこの状況は!!」
先頭にいた探索者たちが、死にかけの重吾さんと傍の瑞樹さん、そして無傷の俺を見て、大声を上げた。
「お前……アイテムでも使ったのか!?」
「違うわ! そんなことよりさっさと治療できるやつ連れてこい! 死ぬぞ!」
焦ってちょっと人格が引っ張られたが、とりあえず上級探索者の回復術師は見つかった。急いで重吾さんを治療してもらい、治癒術師を連れてきてくれたパーティの人に瑞樹さんと一緒に事情説明をする。
「ふんふん……本当に、今から中級探索者になるお前が、一撃で重吾をこんな風にしたっていうのか……」
助けてくれたパーティの人たちが俺に疑いの目を向けるが、瑞樹さんの証言もあって、信じてもらえた。
この人たちは、ここのギルドで一番強い『アレクシスの牙』という、超級探索者一人と上級探索者三人からなるパーティの人たちだ。
超級探索者というのは、日本でも数十人……たしか29人だっけ? それだけしかいない超トップの実力者だ。
さらに上の極級探索者となると日本に3人しかいない。
ちなみに、アレクシスっていうのは魔物の名前らしい。
43
お気に入りに追加
209
あなたにおすすめの小説

ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばして大バズりしてしまう~今まで住んでいた自宅は、最強種が住む規格外ダンジョンでした~
むらくも航
ファンタジー
Fランク探索者の『彦根ホシ』は、幼馴染のダンジョン配信に助っ人として参加する。
配信は順調に進むが、二人はトラップによって誰も討伐したことのないSランク魔物がいる階層へ飛ばされてしまう。
誰もが生還を諦めたその時、Fランク探索者のはずのホシが立ち上がり、撮れ高を気にしながら余裕でSランク魔物をボコボコにしてしまう。
そんなホシは、ぼそっと一言。
「うちのペット達の方が手応えあるかな」
それからホシが配信を始めると、彼の自宅に映る最強の魔物たち・超希少アイテムに世間はひっくり返り、バズりにバズっていく──。
☆10/25からは、毎日18時に更新予定!

ダンジョンで有名モデルを助けたら公式配信に映っていたようでバズってしまいました。
夜兎ましろ
ファンタジー
高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。
ダンジョンに足を踏み入れたユウはとある女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。
バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。

世界樹を巡る旅
ゴロヒロ
ファンタジー
偶然にも事故に巻き込まれたハルトはその事故で勇者として転生をする者たちと共に異世界に向かう事になった
そこで会った女神から頼まれ世界樹の迷宮を攻略する事にするのだった
カクヨムでも投稿してます

俺だけに効くエリクサー。飲んで戦って気が付けば異世界最強に⁉
まるせい
ファンタジー
異世界に召喚された熱海 湊(あたみ みなと)が得たのは(自分だけにしか効果のない)エリクサーを作り出す能力だった。『外れ異世界人』認定された湊は神殿から追放されてしまう。
貰った手切れ金を元手に装備を整え、湊はこの世界で生きることを決意する。

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。


チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる