若返ったオバさんは異世界でもうどん職人になりました

mabu

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初めてコウダイ君が来訪してから1週間。

毎日温泉に入りに来ていた様です。


初日の夜はレオナルドさん達と時間を合わせていた様で

一度上まで転移して来て
態々挨拶をしてから
又温泉に入りに行ったりと
してましたが

ソレ以外はそのまま温泉に直行パターンでした。

ただ初日にレオナルドさん達と上の部屋まで転移して来た時に

今後レオナルドさん達と一緒じゃない時、

万が一私達に用事があった場合、

態々温泉場から上まで歩いて来るのも色々と不便だという事に
気がついてしまい

国王達が来訪して来て用事がある時等
気軽に連絡が取れる様にと

国王達についている妖精さんに
連絡係になって貰う事になりました。

勿論事前にチビ王達がつけてくれていた子達です。


やはりと言うか何と言うか
コウダイ君は和美の子なので
萌ちゃんと同じ様に
少なからず私との繋がりが出来た様で
妖精さんが見える様になっていました。

和美、国王、萌ちゃんについているのは精霊さん。

宰相さん、コウダイ君についているのは
精霊ではなく妖精。

精霊より力が弱いので
見える能力を持った人でないとナカナカ見る事が出来ないそうです。

……

逆かとおもってました。


よく妖精さんのお話とかあるじゃないですか?

精霊さんの方が見えにくくて
妖精さんは普通に多くの人が見えるのだとばかり思ってましたが
違いました。


ただ精霊さんが見えにくいのは正解な様で
力のある精霊さん程姿を見せない様にしていて

本人の意思で姿を見せたり隠蔽したりとしてるらしいです。

コレは前に聞いてたから驚かないけど

妖精さんは自分の意思では隠蔽とか出来ないから
人間の世界に居る時は隠れる様にしながら行動するんだって。


今回のコウダイ君との初対面の時から
コウダイ君には自分の肩や私達の頭の上に居る小さな妖精さんが見える様になっていたらしい。

折角見えている妖精さんを
驚かせるのも可哀想だし、
声を掛けて離れて行ってしまうかもしれないと思うと声を掛けれなかったと…

イイ子だねぇ~(⁠≧⁠▽⁠≦⁠)


おばちゃん嬉しくなるよ~!



で、

その妖精さんに連絡係になって貰う事になりました。

2人の間に会話は出来ないけど
コウダイ君の言っている事は
分かるので

コウダイ君が妖精さんにお願いすれば彼?(男の子っぽい)
が私達に知らせに来てくれます。

私?

私は勿論妖精さんとも会話は出来ますよ?

元々精霊さんや妖精さん達を見る事が出来る様だったらしいし

今は全属性の精霊王達の加護があるので…

全属性の加護があれば見えない人や会話が出来ない人でも出来る様になるそうです。

そもそも見えない人や会話出来ない人には加護をあげる機会はそうそうないだろうけどね?


国王は今だに精霊王達の様に許可してもらわないと見えないみたいだから妖精さんも見えないみたい。

国王には女の子の精霊さんがついてるんだけど残念ですなぁ~…

ただ非常事態の時か
我が家の温泉に入りに来た時だけは
精霊さんにお願いすれば
精霊さんが私達に声を掛けに来てくれる事になりました。

本来国王達についているのはあくまでも護衛の為だからね?

妖精さんも精霊さんより力は無くても人より十分強いから!

強さよりも可愛さにヤラれているコウダイ君は
やはり和美の子と言うべきか
カナリ我慢してるんだろうけど
我慢しきれず顔がニマニマしてたけどね!

そんなコウダイ君を羨ましそうに見ている国王は
似たもの夫婦なのか
和美と同じ可愛いモノ好きな様でした。

そんな感じで
毎日温泉を利用する為に来ていた様で
私の営業日の2日前にコウダイ君についてる妖精さんから連絡がありました。

言伝でも良かったのに
態々上まで上がって来てくれたコウダイ君から
2日後の営業後に宰相さんも揃って来訪する事が確定したと
お知らせがあり

無事に?
二度目のカレーうどんパーティーならぬ
カレーうどん試食会が開催されました。


宰相さんは豆乳カレーうどんがお気に召した様でしたが

一番は

豆乳カレーにスパイスカレーを混ぜ
ソコにトマトと素揚げの野菜を入れたモノで

オンハルトさんの様に
大皿に変更して食べていました(⁠・⁠o⁠・⁠)

宰相さんもカレーライスには興味津々で
是非とも食べたいと熱望していたし
妖精さんの話を聞いて感謝もしてくれました。

宰相さんは基本的に仕事後は御自宅の邸に帰りソチラで入浴するので
温泉に入れないのを悔しがり、
コレからは
たま~に国王に便乗して入りに来る事にした様です。

宰相さんも妖精さんは見えない様で
コウダイ君が見える様になった事を羨ましがっていました。

息子のレオナルドさんも見える様になったもんねぇ~…。

ぐぐぐっと悔しがるイケおじが2人。

悔しがりながら自分も可愛いモノを見て癒されたい!

と国王が嘆けば
彼の肩に座っていた精霊さんが肩を竦めながら国王の頬を叩き慰めていた。

「もうしばらくしたら可愛い赤ちゃんが生まれて来るんだから赤ちゃんに癒して貰えばイイのよ。」


!!!!!

「「赤ちゃん!!」」

私の影響で精霊さんの声が聴こえる様になった和美も驚きの声を上げる。

私達2人の声に皆が驚く中
ヒカちゃんの爆弾発言。

「あら、本当ね。おめでとう和美!その子も男の子みたいだわ!きっと王子の様に素直な子になるわ!」


その他のチビ王達もニコニコと笑いながら頷く様を見て皆が叫ぶまで残り5秒です………






 
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