若返ったオバさんは異世界でもうどん職人になりました

mabu

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「あ~、何かいいよねこーゆーの。
自分の店でのんびり気楽に営業して
気のイイお客さんとの気軽な会話。
コレからも時偶遊びに来させて貰おうかな~?
うん、良し、決定!
コレからも偶に手伝いに来させてもらいます。イイよね?」


フフっ

あんた今手伝いって言い直したけどハッキリ遊びって言いましたよ?

まぁイイけど。


少ししんみりした思考になったりしたけど無事営業も終了して

今はお片付けの時間です。

半日だけの営業なので

どんなに忙しくても次の日まで疲れを持ち越さないのが有り難い。

まぁ、私の場合は1日だけの道楽営業だけどね!

和美もチョクチョク遊びに来るそうなので

ますます道楽感が出てしまうけど気にしな~い!

さっと片付けてみんなのでお昼にうどんを食べましょう!

今ではレオナルドさんとオンハルトさんの2人がしっかりとお店を切盛りしてくれているので食材は色々あるけど

簡単に召喚で済ましましょう。

「何がイイ?
別にうどんじゃなくても◯ックとかでもイイし
◯牛とか◯っと◯っとの弁当とかでもいけるよ?
あっ、袋麺でイイならラーメンにする?
ラーメン食べたかっんでしょ?」

うどん屋なのにラーメン!

なんて気にしない気にしない。

営業時間が終わればココも我が家の一部です。

普通に何でもござれでイイんです!

「じゃぁラーメンで!
と、言いたいけどうどんにするわ。
折角店内で食べるんだからココで袋麺は何か違う気がするし、
久しぶりに真由美の作ったお家うどんじゃないプロ仕様のうどんも食べたくなったしね。
あの揚げたての天ぷら、
美味しいかったしねぇ~」


久しぶりに揚げたての天ぷらを食べたいと言う和美のリクエストにより
お昼は皆で天ざるうどんに決定!

因みに蕎麦もあるのでザル蕎麦も召喚。

この蕎麦はお店の姉妹店で提供していた冷凍蕎麦。

注文を受けたら解凍して出すだけの簡単仕様なもので
サンプルとして業者からもらったものです。

勿論普通のスーパーで売ってる乾麺状の茶蕎麦とかもあるけど
召喚してスグ食べれるのは
お店で食べたサンプル蕎麦で
冷たいザル蕎麦だけ。

次々と天ざるや蕎麦等を出す私を見て呆れる和美。

「ホント、チートだよね~。
食べ物が出せるなんて働かなくても生きて行けるんだから。」

「だよね~。
だから道楽営業での少しの現金収入があれば老後は安心!
ただ、今はレオナルドさんとオンハルトさんっていう従業員がいるから2人には頑張って独立してもやっていけるだけの力をつけて欲しいから営業は続けるけどね?」


そんな感じに話しながら遅いお昼ご飯を食べていく。

揚げたて天ぷらはサクサクあつあつ、

暫くの期間揚場で天ぷら職人の様にひたすら天ぷらを揚げていた私の力作。

米粉を加えてある天ぷら粉を
厚付きにならない様に薄付き衣にするのが私流。

牛蒡の天ぷらは乱切りにした牛蒡に粉をまぶしてから天ぷら液を絡ませて

牛蒡の香りとホクホク感、甘みを引き立たせる様に揚げる。

元々天ぷらの分厚い衣が
うどんの汁などでベチャーっとなるのが嫌いで
家でも外食でも天ざるオンリーだった私が
お店に勤めだして提案して薄付き衣にしてサクサク食感に拘った天ぷらは結構人気があったんだよ?

「うん、久しぶりの天婦羅!美味しい!
このサクサクは家では出せないのよね~。」

「軽くてサクサクした食感。
油で揚げてある料理とは思えません!
いくらでも食べれそうです。
てんぷらとはとても美味しい食べものですね!」


ほらね?

家の子?

家の子は既に食べた事はあるので静かですが

小さなお口でモクモクともぐもぐしゃくしゃくしております。

コハクちゃんは初めてなのでお目々がまん丸になっていますが

嬉しそうに皆と仲良くもぐもぐしゃくしゃくとどんどん食べ進めています。

あの小さな身体の何処に消えるのか

目の前の天ぷらがどんどん無くなるので追加で揚げたてを出しましょう。

「天ぷら粉があれば私でもできるかしら?」

なんて真剣に考え始める和美。

きっと萌ちゃん達家族に自分で揚げて食べさせてあげたいんだろう。

「う~ん、多分無理。
お店のフライヤーありきの仕上がりだからね。
私でも家では同じには揚げられないもん。」

温度を同じ様にしても無理だったんだよね~。

多分一定に温度を保ってくれてるフライヤーだからと思うんだよ。

「ま、お店の味はお店の味としておいておくれ。
てか、コハクちゃんにタマリちゃんの力が使えるなら収納できるんじゃない?
うどんも天ぷらもそうだけど
他の食材や食べ物もある程度収納して持っておく事が出来るんじゃね?」

なんだよね~。

今更だけど

コハクちゃんはチビ王ちゃん達の力から生まれた子。

ならチビちゃん達の力も少なからず使えるはずで

チート能力とはいえ収納ならあるんじゃね?と。

ソレは正解の様でチビ王ちゃん達やコハクちゃんが食べながらコクコクと頷いている。

「あらっ!
なら定期的に購入しなくてもある程度まとめて購入して持っておけるのね!」

嬉しそうにする和美のその案は却下。

「え~、何で~?
折角のチート能力なんだから使わないと勿体ないって!」


イヤ、和美さんや、

貴女王妃なの忘れてないかい?

最近置きっぱなしな王妃職に

ちゃんと明後日には戻れるの?


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