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それから一週間、
和美は毎日遊びにきました。

今はまだ寝込んでる設定中なので

一週間の休みが終わり政務に復活したら

お泊まりの了承を得てのんびりするそうです。

(今も十分のんびりしてるけど…)


あの後

2人で味噌汁を作ったけど

何も問題なく普通に味噌汁が作れた事で

毎日一品作っていく事になり

当然のごとく毎日温泉に入る事にもなりました。

政務が再開すれば毎日はこれなくなるかもと言ってたけど

通常の生活に戻っても
一週間に一度は入りに来るそうです。

扉で繋がってるんだから
何時でも良いのだけど

週1の温泉タイムだけは時間を決めて

他の人達と被らない様にしたいそうです。

まぁ、私とチビちゃん達だけじゃないからね?

流石に王妃様が他の男性と温泉で鉢合わせは頂けませんからね?

一応アレからチビ王ちゃん達が
男風呂と女風呂に分ける為に
もう一つ同じ大きさの露天風呂を隣に作ったんだけど

同じ空間?に他の男性が居るのが駄目らしく

基本的に

王妃様が入浴中は

この地下施設には男性は立ち入り禁止にする事になりました。

ただし、

家族は例外なので
偶に国王様を連れて来るそうです。

国王様も和美から地下の露天風呂の話しを聞いて

ソレはもうキラキラした目で自分も一緒に入りに行きたいと言っていたそうですから…。

王族にもなると一人でゆっくり風呂に入る事も出来ないそうで
露天風呂なんて論外!
ってな感じなのでしょう。

そもそもこの国自体に温泉は湧いておらず

露天風呂自体もないそうです。

(家のも地下室にあるから本当の露天風呂とは違うのかな?って
チビ王ちゃん達に聞いたら温泉は本物だし空間は本物だから本物の露天風呂だと言われました(笑))

異国の文化にある様な……との認識レベルなので
とても興味があるみたいです。

和美も貴族生まれの貴族育ちなので
今までの入浴は必ず誰かお世話係が付き添い、
髪や身体を洗ってもらうのが当たり前だったそうで

記憶が戻った今は一人でゆっくり入れる機会が出来たので嬉しいそうです。

週1の風呂タイムには国王様も時間を合わせる様にしてなるべく2人で来る様にすると言っていました。

国王様はソレ以外にも色々と見たい場所や聞きたい話しがあるみたいで

早目に政務をこなして次の飲み会時間を作ると奮闘していると

和美が笑って教えてくれました。

(まぁ、夫婦仲が良い事はイイ事ですし、旦那様も理解してくれるなら遊びに来やすいですしね?)


そんな話しをしながら
この世界で初めての露天風呂を堪能した和美は余裕で3時間も堪能してくれましたよ!

途中までは私も出たり入ったりで
付き合ってたけど

最後の方はのぼせ気味になったので休憩用の部屋にマッサージ機を作って設置したりして過ごしました。

やっぱり温泉ときたら

マッサージ機でしょ!

流石にマッサージ機は召喚出来ないのでどうしようかと悩んだ末

思いついたのが

車の座席!

車は持ち物として魔導使用になっており

自動修復機能みたいなのがあったから

なら、

と助手席を力技で外してみたら

本当に修復されて助手席は元通り!

なのでもう一度助手席をとって

2つの座席を使用して

マッサージ機を2つ作ります。

座席にマッサージ機能のイメージをしっかりと頭に浮かべ
付与魔術を起動すれば

ハイ、出来上がり~!

「我ながら流石ご都合主義チート。でも、有り難う!チート様!」

座席の横にはちゃんとスイッチらしき物もあり座ってオンにすれば

ちゃんとマッサージ機になってました!

付与する前と違い背もたれもしっかり凸凹ができており

叩いたりギューっとしたりと本格的です。

肘掛けが片方しかないので
又2回、肘掛け部分だけぶん取り
片方に取りつけて出来上がりです。

本当はもっと本格的な足や腕などもマッサージしてくれる大きさのマッサージ機が欲しかったのですが

我がマイカーの座席ではコレが限界なんでしょう、

…想像した足先までの座席部分は増える事はありませんでした…

あくまでもある物に対してなのかな?

兎に角マッサージ機が出来たので
1人で堪能していたら

もう一台はチビちゃん達が使って楽しんでおりました。

チビ王達は身体を人形に戻し
交代で堪能し、

「スゲ~!」

やら

「気持ちイイ~!」

やらで大好評。

赤ちゃんコンビは

「おもちろ~い!」

と動く背もたれに突進して喜んでました。

小さな動く凸凹に必死に掴まり動きで落とされない様にと遊んでる姿は可愛いかっです♡

和美が戻って来た時にチビモグちゃんが人形になっていたので

カミオールさんが戦闘態勢になったりして一悶着あったけど、

改めて人形の精霊王達の紹介をしたら驚かれたり

2人にもマッサージ機を堪能してもらって

その後に赤ちゃんコンビのマッサージ機遊びに悶絶してもらったりと

大満足な露天風呂デビューでこの日は終わりました。

カミオールさんがマッサージ機を偉くお気に召した様で

和美の付き添いで来た一週間、

入浴時間の半分は

和美をほっておいてマッサージ機を堪能していたのはとても以外でした…

流石に2時間も一緒に入るのは
きつかったのかな?

カミオールさんだけでなく

国王様達やレオナルドさん達にも大好評で追加で2台作って設置したのはもう少し後になります。






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