若返ったオバさんは異世界でもうどん職人になりました

mabu

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「ソレはもう少しこっちで!」

「タマリ様、もう少し広くお願いします。」

「真由実さん、このバーベキュー台はどのへんに?」

現在ワイワイがやがやとしております泉周辺です。

国王様達の襲撃後

朝食を終え話し合いを軽くして王妃様へのお弁当を作ったら

皆が食べたがり、

お昼に泉でピクニックとなったのですが

元々私達のお気に入りの場所は国王様達も感動級の空気感であった様です。

皆で賑やかにお弁当を食べ
食後はマッタリお茶を飲みながら泉に癒やされていた国王様と宰相様は

レオナルドさんの話で

自分達もと駄々を捏ねだしました。

その話とは

「真由実さんは以前ここでお泊りをしているし今はタマリ様のお力で更に快適にお泊りが出来そうですよね?」

という、

1日中癒やしの場所で過ごせるという癒やしに飢えていたであろう2人には魅惑的なお話でした。

自分達も今日は此処に泊めさせて欲しい!

飲み会は次回に延期してもイイからこの場所で過ごしたい!

と。

別に泊まって貰っても良いのだけど、

王妃様へのお伺いとお土産を出したそうそう

国王様達だけ勝手に泊めるのは何か違う気がするし

背中が寒くなる感じがするので今日は却下しました。

泊まる時は改めて事前に用意をして

お二人共是非
奥さま同伴か了承を得てからと約束をしてもらいます。

なので今日は予定通りに飲み会をします。

ただし、このまま泉でバーベキューをしながら飲む事になり

国王様と宰相様は泉で癒やしてもらっておいて

レオナルドさんと私、オチビちゃん達で母屋にテーブル等必要な道具を取りに行く事にしました。

前回使った敷物や卓上テーブルは改造した魔導車?の中にしまっているのでココでは出せません。

レオナルドさん達には契約してもらっているので
説明しながらお披露目したのですが

暫くは自分達以外には絶対に誰にも見せるな!
話にも出すな!

と言われてお説教されたのは
つい最近です………

オンハルトさんの笑顔が
とても
おうつくしかったです…ハイ。

でもその後で2人がはしゃいで地下の温泉地で車中泊したから

出来栄えがかなり良いのは間違いありません。えっへん!

契約者2人からオッケーが出るまでは国王様達へのお披露目は出来ないので

母屋に戻って道具やら家具やらを運ぶ素振りをとります。

あとはマジックバッグから出してセットしていくだけです。

そうして泉に戻る前にオンハルトさんが帰って来たので

皆で泉に戻りセッティングを開始。

今日はバーベキュー飲み会なので食べる場所と

食事がある程度落ち着いたらゆっくり飲める様にと
くつろげる場所を準備します。

バーベキュー台の近くに同じ位の高さのテーブルを2つ出し椅子も並べます。

どうせバーベキューをするなら焚き火をして魚を串で刺して塩焼きもつくろう!

食後用でも良いしついでに焼き芋も作りたいので
オチビちゃん達には
さつま芋をアルミホイルに包んでもらいます。

チビ王達にはテーブルをセットしてもらったりレオナルドさん達のお手伝いです。

皆魔法で重たい物もらくらく運べるしね!

ムギちゃんも使えるけど
ソコはほら、まだ生まれてわずかなお子ちゃまなのでね?

ミルちゃんも触手?を出して軽々重たい荷物も運べるけど
2人はまだまだ赤ちゃんなのです!


夜は流石に冷えるので
敷物を敷いて卓上テーブルの代わりに炬燵を2つ出しくっつけます。

クッションを置いてマッタリ準備完了。

炬燵の魔力を知らない国王様達は興味深い様でワクワクが隠せていませんよ?

でも残念、

炬燵はあとです。

先に炬燵に案内してしまえば
炬燵の魔力に負けて動かなくなりますから。

炬燵の説明はまた後程しますのでと2人の興味をバーベキューに戻します。

バーベキュー台に炭をセットし着火させたら台の横に準備している作業台に食材を出していきます。

次々に出される食材に皆の目線が集中するのが分かり
ついつい笑ってしまいました。



火も良い感じになってきたのでいよいよ開始です。

焚き火の方にも魚をセットして此方の網には野菜や甲殻類。

帆立貝
サザエ
車海老
伊勢海老
蟹の足
白身魚と茸のホイル包み
ずわい蟹の甲羅の味噌焼

野菜はココでは
とうもろこし
茄子
トマト
を、焼いて

隣のバーベキュー台は網はおかずに肉と野菜を串に刺した分を焼いていきます。

串焼は塩コショウでかるく味付けをし

網焼きの帆立貝やサザエには
お酒や醤油をたらすと

辺りに良い匂いが漂い皆も待ち切れない様子に。

私も早く食べたいのを我慢して先に他の妖精さんや精霊さん達用にお菓子等をこっそり出しておきます。

ソロソロ食べれるものも出来そうなのでビールで乾杯しましょう。

「では皆さんおまたせしました。ソロソロ焼き上がりそうなので始めましょう!」

私の一言で皆ニコニコとグラスを持ち国王様の音頭で乾杯です。

チビちゃん達もそれぞれに小さなコップを小さなお手々と触手を使って両手持ちで飲む姿はたまらなく可愛ゆいです。

ちゃんとチビちゃん達専用に作った力作です!

チビちゃん2人と
タマリちゃん
チビヒカちゃん
小鳥ちゃんは

小さなコップやお猪口で飲んでます。

あとの残りのチビ王ちゃん達は普通のビアジョッキで飲んでます。

身体と同じ位か身体より大きなジョッキで飲まなくてもと思うのですが

本人達がそうしたいそうなので気にしない様にしました。

なので国王様と宰相様は張り合おうとしないで普通のビアジョッキで飲んで下さい。

大きなジョッキもありますが決してある事は言わないでおきます。












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