若返ったオバさんは異世界でもうどん職人になりました

mabu

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「ダークボール!」

手をかざしイメージしながら
魔法をとばす。

数メートル先にいるスライムに黒い球体が当たり

スライムが消滅して

その場に笹の葉の様な葉っぱの包みが落とされます。

「何かな?何かな?」

近づき拾い上げ包みを解くと

中には魚の柵がありました。

「コレは鯛。」

「おお~!」

タマリちゃんの鑑定で

鯛の柵と分かり

私はウキウキです。

「鯵にマグロに平目ときて、

今度は鯛ですか。

本当に私の知識から

ドロップ品が決まるんですね…」

この世界にも食用の魚は

いるけど

確かラノベでよく聞く名前の

魚だったはず、

ソードフィッシュとか

なんたらとかいう感じで

元の世界の魚と似た様な

魚はいても

名前は違うはずなのに

モロに日本名の名前で

ドロップされたという事は

チビ王達の言う通り

ココのダンジョンは

本当に

私仕様に出来たダンジョンだという事です。





チビ王達やオンハルトさんと

一緒に住む事になって

一月が経ちました。

オンハルトさんには

うどん作りを一通り教え終え

彼の宣言通りに

業務全般を任せられる程になり

自分の営業日以外は

自由な時間を取れる様になり

一週間前から

魔法の練習を初めました。


練習といっても

イメージしながら 出ろ!

と念じる?と

簡単に出来るご都合チートな上

加護が加わり

強さの調節やら諸々、

何でもアレな感じで使えるので

数日前に完成したダンジョンにチャレンジする事になりました。

今は一階層でスライム中心に

色々な魔法を試していて

ドロップ品の検証をしている

ところです。

流石にチビ王達の加護が加わっても

鑑定スキルが生えてくる事はなく

見た目だけではわからないので

その都度タマリちゃんが鑑定して教えてくれています。


この階層は林が主になるのかな?

木々の間にある草むらから出て来るスライムは

カラフルな色ばかりだけど

中には

メタル?

の様な色や

石の様な姿、

驚いたのが

羽がついてるスライムまで

本当に色々な種類がいて

羽がついてるスライム等の

珍しいスライムは

レアスライスみたいで

ドロップ品ではなく、

雫の様な形の魔石?が出る。

この魔石を

ミルちゃんが欲しがったので

あげてみると

体内から吸収して嬉しそうにして

「まま~!ミウたん、はね、できうよ!」

と、

自身に羽を生やして私の目線の前で浮いていた。


「は、羽!
ミルちゃんが本物の天使に!」

ただでさえ天使の様に可愛い

家の子が


本物の天使になってしまいました!

小さな透明な水色のボディーから

ちょこんと可愛らしい純白な羽が……

はぅ~♡

かわゆいです!

羽が生えて飛べる様になって

喜ぶミルちゃんに

お兄ちゃんとして(勝手に3人を男の子として接する様になりました)

良かったね!



寄り添い

タマリちゃんも

ムギちゃんと同じく

横に寄り添い褒めていましたが

タマリちゃんは

私が羽に過剰反応をした事で

自分も欲しいと言い出し


なんと!

自分とムギちゃんに

羽を生やしてしまいました!

2人は元々魔法で飛べるので

羽が無くても問題ないのに

あまりに私が悶えていたので

ヤキモチを焼いた様です。

小さな可愛子ちゃん達が

ますます可愛らしくなるとか

誰特ですか!

私特です!

タマリちゃんの

黒子猫の背中にちょこんと生えてる羽!

ムギちゃんの純白の毛並みとお揃いで元から生えていたのかの様に違和感の無い羽!

ムギちゃんもタマリちゃんも

とてもとても天使ちゃんで

ココがダンジョン内だという事も忘れて

3人に頬ずりしまくりです♡

3人もお揃いになり

私から褒められ続け

ご機嫌な頬ずりのお返しをしてくれます。

…タマリちゃんは

頬よりも首にスリスリしてくれるので

頬も首も温かくて眠たくなりそうです。

そんな3人と私のイチャイチャを

後ろで呆れ気味と羨ましそうに見ていた

チビヒカちゃんと小鳥ちゃんが

「私達にも羽はあるよ!」



主張します。

でも、

違うんです!

2人の羽も可愛らしいのですよ?

とてもキュートな妖精さんと

綺麗な小鳥ちゃんは

凄く可愛いけど

完成体?

羽込みで

元からその姿でしょ?

同じ可愛らしい姿でも

後付の可愛らしさっていうか

小さな子供が

動物ものの着ぐるみを着てる感じな可愛さが

羽の生えた子達にはあるのですよ!

「確かに真由実の言う通り

羽の生えた3人は可愛さが増しましたね。」

同じく本日の付き添いに来ている

クリオネちゃんが言うと

チビヒカちゃんと小鳥ちゃんも

確かにと頷き納得してくれました。

一緒に住む様になり

勝手に私がそれぞれの雰囲気で

女性と男性とに分け

今日は女性達と私達の契約組とで

ダンジョン開始になっているのですが

流石女性と定めたという感じで

まぁ、

賑やかに会話が続き

途中で3人が白熱したりするものだから

中々先に進まなく

仕方無いなぁ~と

契約組でスライス討伐と

ドロップ検証をしていて

この流れに至り

朝から挑んで

お昼ごはんもすませて

おやつとお昼寝タイムになるので今日は終了です。


多分一階層の半分も来ていないと思うのですが…

次は男性陣枠の

赤ドラちゃんとモグラちゃんの2人なので

一階層はクリア出来るでしょう。

その次からは

……男女混合のくじ引きかな?

毎回皆で挑んでも

チビ王達は討伐には参加しないので

付き添いだけならと


2人か3人が付き添う事になりました。

1人でも十分過保護な感じなのに

2人か3人って…

どんだけ過保護なんでしょう?













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