若返ったオバさんは異世界でもうどん職人になりました

mabu

文字の大きさ
上 下
55 / 105

54

しおりを挟む

「はあ~~あああぁ」

〚きもち~ね~!〛

《きもちね~~!》

「気持ちイイ。」

「最高よね…」

「「「「確かに」」」」

しっかりとした夜空に輝く幾千もの星達

澄んだ空気に

泉の水面に浮かぶ星空と変わらぬ幾千もの光。

最高のロケーションに酔いしれながら

身体の底から出る声は

とても色気のある声とは言えず

言葉が代われば何処ぞのオヤジの様な音色の私の濁音と

オチビちゃん達の純粋な歓喜の清らかな声だった。

「本当に真由実さんの言う通り、

この景色を見ながらの露天風呂は最高ですね。

今までお風呂に入るのは

人間の身体を清潔に保つ為の作業でしかないと思っていましたが

この、

素晴らしい景色の中で温泉に浸かるという行為は

最高の贅沢なのですね。

コレからは何時でもこの最高の贅沢が出来るなんて

真由実さんと出会えた事に感謝します!」

大興奮のチビヒカちゃんの意見に

次々に興奮気味に賛同するチビ王達。

「でしょ~?

皆も気にいってくれて良かったよ!

皆が作ってくれたおかげで
何時でも入れるからとても嬉しい!

温泉は健康にも美容にもとても良いから助かるわ

本当に有り難うね!」


《〚ありあと~!〛》


小さくなったチビ王達と我が家の子達と家族総出で露天風呂を満喫しております。


我が家の地下室に突如出来た

泉と露天風呂。

露天風呂の後にはと


今日の営業を終了させてから

フルーツ牛乳とコーヒー牛乳を作り早速皆で堪能しに来ました。


本当は温泉が出来た昨日には入りたかったのですが

レオナルドさんとオンハルトさんに説明せず入ったら

(長時間戻って来ないと心配して入浴中に来られては困ると)

心配すると説得し

上に戻って再び2人を連れて説明して契約をしたりしてたら

時間が経ち過ぎ

(2人が固まり、戻って来るのに時間がかかり)

夕食の時間になり、

今日も営業日だからと営業終了後に延期になったんです。

因みに2人とはちゃんと契約を上乗せしており

オンハルトさんには明日作業を教える予定で

今はレオナルドさんと厨房の掃除をしてもらってます。

営業中の作業もレオナルドさんが説明して教えていましたが

すんなり覚えてテキパキと作業をしてました。

とても優秀で

即戦力となり本日の営業は

とても順調に終わりました。

私は接客に専念する事にしてレオナルドさんには厨房作業、

オンハルトさんはレオナルドさんに教えて貰いながら

厨房作業をしながら
接客も時折してもらいました。

お店のお客様にも好意的に受け入れられた

優秀なオンハルトさんに

レオナルドさんは誇らしそうな

悔しそうな微妙な顔をしてましたが

一緒に作業していて嬉しそうでした。


最後に私達が皆で露天風呂に入ると言ったら

赤ドラちゃんやモグラちゃんとタマリは

男のコの様だから反対だ!

とか言ってましたが

そもそも精霊に性別はなく、

男のコの様な姿や性格なだけであって男でも女でも構わないので問題ないんです。

ムギちゃんもミルちゃんも

男のコの様な感じですけど

何時も一緒にお風呂に入っていますしね~。

ブツブツ言うレオナルドさんは

オンハルトさんに任せて

2人で後からゆっくり入って下さい。

露天風呂用に建ててくれたログハウスの中に

魔道具の冷蔵庫を設置して


ビールに麦茶、

牛乳にフルーツ牛乳とコーヒー牛乳を入れておき

何時でも誰でも飲める様にしておきます。

この魔道具は冷えた状態にしてから時間停止をしてくれる

とても便利な冷蔵庫なので

入れ替える手間がなく

ただ補充するだけで良いので
とても楽です。


一気に賑やかになった我が家ですが

まだまだ生活リズムは定まっておらず

明日はオンハルトさんへの
授業と練習をしてから

又今後の動向も決めていきます。

取り敢えずバタバタしてしまいましたが

お風呂上がりには

家族が増えたお祝いと

オンハルトさんの歓迎会を

同時にしようかと思っています。


ほぼ召喚するだけですが

チビ王達もオンハルトさんも

召喚したアチラの世界の

食べものに興味津々な様ですし

うどんも食べたいと

もう興奮しっぱなしです。


チビ王達には気にせずうどんも出せるので

明日の朝からでも出すとして

今日はパーティーらしく

ピザや唐揚げ、

オードブルセットを出していくつもりです。

レオナルドさん達が片付け終わって

露天風呂に入ってからだから
まだまだ時間はありますよ?

ムギちゃんとミルちゃんは

そんなに興奮しては早くにおネムになってしまうから

お昼寝しましょうね?

眠たくない?

じゃぁ、おやつを食べましょうね?

そう、

皆でおやつを作って食べれば

少しは落ち着くでしょうし

お腹も満たされ眠たくなるでしょう。


おやつ作りに釣られたのはムギちゃんとミルちゃんだけでなく、

皆も釣れたけど…

うどんも解禁出来たので

ムギちゃんもミルちゃんも、
レオナルドさんもお気に入りの

うどんかりんとうを皆で作ります。

それぞれ2人一組になって

召喚した揚げたてのうどんに

それぞれの味付けの素をまぶしてもらいます。



イチゴミルク、

抹茶ミルク、ほうじ茶ミルク



ミルクティー味です。

私は1人でココア味を作ります。

定番の黒糖味は召喚して
 
今日は全部で6種類の味付けです。

種類が増えた事で

又又大興奮のムギちゃんとミルちゃんは

おやつもソコソコに

興奮疲れで寝てしまいましたとサ。


うどんかりんとう自体が初めてのチビ王達も

後から来た見習い仔犬様も大興奮だったのは言うまでもないのですが、

冷静な様で密かに興奮していたオンハルトさんが

一番食べてたのは

ちょっと以外でした~((笑))




しおりを挟む
感想 29

あなたにおすすめの小説

勇者パーティを追放された聖女ですが、やっと解放されてむしろ感謝します。なのにパーティの人たちが続々と私に助けを求めてくる件。

八木愛里
ファンタジー
聖女のロザリーは戦闘中でも回復魔法が使用できるが、勇者が見目麗しいソニアを新しい聖女として迎え入れた。ソニアからの入れ知恵で、勇者パーティから『役立たず』と侮辱されて、ついに追放されてしまう。 パーティの人間関係に疲れたロザリーは、ソロ冒険者になることを決意。 攻撃魔法の魔道具を求めて魔道具屋に行ったら、店主から才能を認められる。 ロザリーの実力を知らず愚かにも追放した勇者一行は、これまで攻略できたはずの中級のダンジョンでさえ失敗を繰り返し、仲間割れし破滅へ向かっていく。 一方ロザリーは上級の魔物討伐に成功したり、大魔法使いさまと協力して王女を襲ってきた魔獣を倒したり、国の英雄と呼ばれる存在になっていく。 これは真の実力者であるロザリーが、ソロ冒険者としての地位を確立していきながら、残念ながら追いかけてきた魔法使いや女剣士を「虫が良すぎるわ!」と追っ払い、入り浸っている魔道具屋の店主が実は憧れの大魔法使いさまだが、どうしても本人が気づかない話。 ※11話以降から勇者パーティの没落シーンがあります。 ※40話に鬱展開あり。苦手な方は読み飛ばし推奨します。 ※表紙はAIイラストを使用。

実家から追放されたが、狐耳の嫁がいるのでどうでも良い

竹桜
ファンタジー
 主人公は職業料理人が原因でアナリア侯爵家を追い出されてしまった。  追い出された後、3番目に大きい都市で働いていると主人公のことを番だという銀狐族の少女に出会った。  その少女と同棲した主人公はある日、頭を強く打ち、自身の前世を思い出した。  料理人の職を失い、軍隊に入ったら、軍団長まで登り詰めた記憶を。  それから主人公は軍団長という職業を得て、緑色の霧で体が構成された兵士達を呼び出すことが出来るようになった。  これは銀狐族の少女を守るために戦う男の物語だ。

解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る

早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」 解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。 そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。 彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。 (1話2500字程度、1章まで完結保証です)

異世界でのんびり暮らしてみることにしました

松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。

悪役令嬢に転生したので、ゲームを無視して自由に生きる。私にしか使えない植物を操る魔法で、食べ物の心配は無いのでスローライフを満喫します。

向原 行人
ファンタジー
死にかけた拍子に前世の記憶が蘇り……どハマりしていた恋愛ゲーム『ときめきメイト』の世界に居ると気付く。 それだけならまだしも、私の名前がルーシーって、思いっきり悪役令嬢じゃない! しかもルーシーは魔法学園卒業後に、誰とも結ばれる事なく、辺境に飛ばされて孤独な上に苦労する事が分かっている。 ……あ、だったら、辺境に飛ばされた後、苦労せずに生きていけるスキルを学園に居る内に習得しておけば良いじゃない。 魔法学園で起こる恋愛イベントを全て無視して、生きていく為のスキルを習得して……と思ったら、いきなりゲームに無かった魔法が使えるようになってしまった。 木から木へと瞬間移動出来るようになったので、学園に通いながら、辺境に飛ばされた後のスローライフの練習をしていたんだけど……自由なスローライフが楽し過ぎるっ! ※第○話:主人公視点  挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点  となります。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。 ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる 色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

出来損ないと呼ばれた伯爵令嬢は出来損ないを望む

家具屋ふふみに
ファンタジー
 この世界には魔法が存在する。  そして生まれ持つ適性がある属性しか使えない。  その属性は主に6つ。  火・水・風・土・雷・そして……無。    クーリアは伯爵令嬢として生まれた。  貴族は生まれながらに魔力、そして属性の適性が多いとされている。  そんな中で、クーリアは無属性の適性しかなかった。    無属性しか扱えない者は『白』と呼ばれる。  その呼び名は貴族にとって屈辱でしかない。      だからクーリアは出来損ないと呼ばれた。    そして彼女はその通りの出来損ない……ではなかった。    これは彼女の本気を引き出したい彼女の周りの人達と、絶対に本気を出したくない彼女との攻防を描いた、そんな物語。  そしてクーリアは、自身に隠された秘密を知る……そんなお話。 設定揺らぎまくりで安定しないかもしれませんが、そういうものだと納得してくださいm(_ _)m ※←このマークがある話は大体一人称。

〈完結〉妹に婚約者を獲られた私は実家に居ても何なので、帝都でドレスを作ります。

江戸川ばた散歩
ファンタジー
「私」テンダー・ウッドマンズ伯爵令嬢は両親から婚約者を妹に渡せ、と言われる。 了承した彼女は帝都でドレスメーカーの独立工房をやっている叔母のもとに行くことにする。 テンダーがあっさりと了承し、家を離れるのには理由があった。 それは三つ下の妹が生まれて以来の両親の扱いの差だった。 やがてテンダーは叔母のもとで服飾を学び、ついには? 100話まではヒロインのテンダー視点、幕間と101話以降は俯瞰視点となります。 200話で完結しました。 今回はあとがきは無しです。

処理中です...