若返ったオバさんは異世界でもうどん職人になりました

mabu

文字の大きさ
上 下
40 / 105

39

しおりを挟む


 営業2日目の翌日の今日は

 レオナルドさんの練習もお休みです。

 流石に練習だけで

 午前中だけだからとしても

 連続して何かしらしていたら

 スローライフには程遠いので

 週に一度はお休みにしないと

 私が発狂します。


 レオナルドさんは毎日午前中だけだし、

 早く覚えたいので

 休みは要らないと言ってましたが譲りません。

 というか、

 来週からは週2回はお休みにします。

 主に私の為に!

 切実に毎日うどんを食べるのは勘弁して欲しいのです。

 レオナルドさんや

 ムギちゃん、ミルちゃんは

 まだ飽きてないみたいですけど

 私は20年近くうどんを食べてきてるのですよ?

 元の世界でも飽き飽きしていて

 うどんを食べるのは

 味や麺質の確認の為に週1回か週2回だったのに

 毎日って……

 確認は大事です。

 自分が仕込んだ麺の特長を

 舌でも確認して身体で覚えて

 確認していくのは

 大事な事だと私も教わりました。

 でも!

 それでも折角異世界に来て仕事漬けから解放されて

 気ままなスローライフをと

 スタートさせたのに

 毎日うどんって……(泣)

 一応毎日味は変えてますよ?

 温かいのだったり、

 冷たいのだったり、

 肉だったり、

 天ぷらだったりと…

 それでも味を変えるだけで

 出汁の確認もあるから

 基本はお店のメニューにある種類の物になるんです。

 それ以外で味変しようとすると

 麺質が分かりづらくなる料理になるんです。


 なので強制で週2回はお休みです!

 レオナルドさんだけうどんで

 良いと言っても

 食事は皆で食べるので

 1人だけうどんを食べさせるとか出来ないじゃないですか!

 私1人の我儘でレオナルドさんだけでも

 私だけでも別メニューにするつもりは無いので決定です。


 そして今日はお休みにしたのでのんびりします。


 レオナルドさんは折角のお休みなのに

 国王様と宰相様の所に報告に行くそうです。

 私との契約書も渡すとの事なので

 聖女様への料理の依頼も

 正式に受けて来るそうです。


 ……おぉう、忘れてました。

 聖女様への料理を用意する事になるのでした。

 何時作ろう?

 暫くは魔法の練習や

 森の探索に充てる日は

 レオナルドさん練習になるし

 休みはお休みしたいし…


 ……今回は重なっても仕方無いですね。

 どれだけの量を用意するかによりますが

 練習後の午後の時間や休みを使ってしましょう。


 仕事の事は今日はおいといて

 ムギちゃんミルちゃんと

 おやつ作りをします。

 今週は練習やら開業やらで

 ゆっくり2人とおやつ作りをする事ができなかったので

 2人からのおねだりを受けたのです。

 朝から癒やし全開のスリスリぷるぷる挟み打ちで

 即決しましたとも!


「さてさて、今日は何を作りましょうかね~?」

 ご機嫌な3人で何食べたい?

 とお話し合いをしていると

 何やら髪の毛を引かれた様な感覚がします。

 ムギちゃんもミルちゃんも

 今は目の前のカウンターキッチンのカウンターの上に居ますし

 窓からは離れて居るので風では無いでしよう。

 ???

 となっていると

 微かに音?

 が聞こえた様な?

「……、…、」

よく聞こえませんが誰かの喋る声のような感じがします。

意識すると

微かに何かが其処に存在している様な気がしてきて

何も無い空間に意識を集中していくと

急に意識がクリアになった感じがしました。

「ねぇ、聞こえる?」

今度はハッキリと声が聞こえたので聞こえた方を見ると

薄ぼんやりと小さなシルエットが見えました。

シルエットに意識を集中させると段々とハッキリしてきました。

!!!

妖精さんです!

幼女が小さくなった感じの見た目で透明な羽があり

とても可愛いらしいです。

私が目を見開き驚いていると

「見えた?聞こえる?」

と話し掛けてきました。

「はい、聞こえます。

貴女は妖精さんですか?」

声も聞こえると分ると嬉しそうに飛び回り喜んでいます。

「やったー!

私にも出来たー!」

「人間さん、
お菓子をください!」

「お菓子が無くなったのに
人間さん来ないし、

又来るって言ってたのに来てくれないから

私が貰いに来てあげたの!」

おおっ!

森に居た妖精さん?

なのでしょう。

前回のお菓子がお気に召した様で

お菓子が食べたいのに私が来ないから催促に来た様です。

「丁度今から作るところだったんです。

妖精さん?も一緒に作りますか?」 


「本当?
やった~!

プリンがイイ!

この前貴女達が食べてたプリンが食べたい!」

「それと私は精霊。

まだ精霊になったばかりだから幼子に見えるけど

貴女達より長生きよ?」

ふむふむ、

妖精さんではなく

精霊さんでした。

この前カボチャプリンを3人で食べていたのを見ていた様です。

…カボチャプリンは置いて来てませんでしたね。

カボチャプリンは召喚した物なんですけどね…

では、

今日はカボチャプリンを使ったプリンアラモードにしましょう!

4人になりましたが3人が小さいので盛り付けだけでも
十分でしょう。

他の妖精さん?

精霊さん?達の分も作りますから今から泉に行きましょう!








しおりを挟む
感想 29

あなたにおすすめの小説

勇者パーティを追放された聖女ですが、やっと解放されてむしろ感謝します。なのにパーティの人たちが続々と私に助けを求めてくる件。

八木愛里
ファンタジー
聖女のロザリーは戦闘中でも回復魔法が使用できるが、勇者が見目麗しいソニアを新しい聖女として迎え入れた。ソニアからの入れ知恵で、勇者パーティから『役立たず』と侮辱されて、ついに追放されてしまう。 パーティの人間関係に疲れたロザリーは、ソロ冒険者になることを決意。 攻撃魔法の魔道具を求めて魔道具屋に行ったら、店主から才能を認められる。 ロザリーの実力を知らず愚かにも追放した勇者一行は、これまで攻略できたはずの中級のダンジョンでさえ失敗を繰り返し、仲間割れし破滅へ向かっていく。 一方ロザリーは上級の魔物討伐に成功したり、大魔法使いさまと協力して王女を襲ってきた魔獣を倒したり、国の英雄と呼ばれる存在になっていく。 これは真の実力者であるロザリーが、ソロ冒険者としての地位を確立していきながら、残念ながら追いかけてきた魔法使いや女剣士を「虫が良すぎるわ!」と追っ払い、入り浸っている魔道具屋の店主が実は憧れの大魔法使いさまだが、どうしても本人が気づかない話。 ※11話以降から勇者パーティの没落シーンがあります。 ※40話に鬱展開あり。苦手な方は読み飛ばし推奨します。 ※表紙はAIイラストを使用。

異世界でのんびり暮らしてみることにしました

松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。

善人ぶった姉に奪われ続けてきましたが、逃げた先で溺愛されて私のスキルで領地は豊作です

しろこねこ
ファンタジー
「あなたのためを思って」という一見優しい伯爵家の姉ジュリナに虐げられている妹セリナ。醜いセリナの言うことを家族は誰も聞いてくれない。そんな中、唯一差別しない家庭教師に貴族子女にははしたないとされる魔法を教わるが、親切ぶってセリナを孤立させる姉。植物魔法に目覚めたセリナはペット?のヴィリオをともに家を出て南の辺境を目指す。

出来損ないと呼ばれた伯爵令嬢は出来損ないを望む

家具屋ふふみに
ファンタジー
 この世界には魔法が存在する。  そして生まれ持つ適性がある属性しか使えない。  その属性は主に6つ。  火・水・風・土・雷・そして……無。    クーリアは伯爵令嬢として生まれた。  貴族は生まれながらに魔力、そして属性の適性が多いとされている。  そんな中で、クーリアは無属性の適性しかなかった。    無属性しか扱えない者は『白』と呼ばれる。  その呼び名は貴族にとって屈辱でしかない。      だからクーリアは出来損ないと呼ばれた。    そして彼女はその通りの出来損ない……ではなかった。    これは彼女の本気を引き出したい彼女の周りの人達と、絶対に本気を出したくない彼女との攻防を描いた、そんな物語。  そしてクーリアは、自身に隠された秘密を知る……そんなお話。 設定揺らぎまくりで安定しないかもしれませんが、そういうものだと納得してくださいm(_ _)m ※←このマークがある話は大体一人称。

契約結婚のはずが、気づけば王族すら跪いていました

言諮 アイ
ファンタジー
――名ばかりの妻のはずだった。 貧乏貴族の娘であるリリアは、家の借金を返すため、冷酷と名高い辺境伯アレクシスと契約結婚を結ぶことに。 「ただの形式だけの結婚だ。お互い干渉せず、適当にやってくれ」 それが彼の第一声だった。愛の欠片もない契約。そう、リリアはただの「飾り」のはずだった。 だが、彼女には誰もが知らぬ “ある力” があった。 それは、神代より伝わる失われた魔法【王威の審判】。 それは“本来、王にのみ宿る力”であり、王族すら彼女の前に跪く絶対的な力――。 気づけばリリアは貴族社会を塗り替え、辺境伯すら翻弄し、王すら頭を垂れる存在へ。 「これは……一体どういうことだ?」 「さあ? ただの契約結婚のはずでしたけど?」 いつしか契約は意味を失い、冷酷な辺境伯は彼女を「真の妻」として求め始める。 ――これは、一人の少女が世界を変え、気づけばすべてを手に入れていた物語。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。 ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる 色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

悪役令嬢に転生したので、ゲームを無視して自由に生きる。私にしか使えない植物を操る魔法で、食べ物の心配は無いのでスローライフを満喫します。

向原 行人
ファンタジー
死にかけた拍子に前世の記憶が蘇り……どハマりしていた恋愛ゲーム『ときめきメイト』の世界に居ると気付く。 それだけならまだしも、私の名前がルーシーって、思いっきり悪役令嬢じゃない! しかもルーシーは魔法学園卒業後に、誰とも結ばれる事なく、辺境に飛ばされて孤独な上に苦労する事が分かっている。 ……あ、だったら、辺境に飛ばされた後、苦労せずに生きていけるスキルを学園に居る内に習得しておけば良いじゃない。 魔法学園で起こる恋愛イベントを全て無視して、生きていく為のスキルを習得して……と思ったら、いきなりゲームに無かった魔法が使えるようになってしまった。 木から木へと瞬間移動出来るようになったので、学園に通いながら、辺境に飛ばされた後のスローライフの練習をしていたんだけど……自由なスローライフが楽し過ぎるっ! ※第○話:主人公視点  挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点  となります。

姉から奪うことしかできない妹は、ザマァされました

饕餮
ファンタジー
わたくしは、オフィリア。ジョンパルト伯爵家の長女です。 わたくしには双子の妹がいるのですが、使用人を含めた全員が妹を溺愛するあまり、我儘に育ちました。 しかもわたくしと色違いのものを両親から与えられているにもかかわらず、なぜかわたくしのものを欲しがるのです。 末っ子故に甘やかされ、泣いて喚いて駄々をこね、暴れるという貴族女性としてはあるまじき行為をずっとしてきたからなのか、手に入らないものはないと考えているようです。 そんなあざといどころかあさましい性根を持つ妹ですから、いつの間にか両親も兄も、使用人たちですらも絆されてしまい、たとえ嘘であったとしても妹の言葉を鵜呑みにするようになってしまいました。 それから数年が経ち、学園に入学できる年齢になりました。が、そこで兄と妹は―― n番煎じのよくある妹が姉からものを奪うことしかしない系の話です。 全15話。 ※カクヨムでも公開しています

処理中です...