若返ったオバさんは異世界でもうどん職人になりました

mabu

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今日は朝からお弁当作りをしています。


この後朝食を食べたら庭の奥の小さな森まで探索兼散歩をする事になり

どうせなら外でご飯を食べようかとつい、

口からこぼれたら

さす騎士ならぬ仔犬騎士様が拾ってしまい

キラキラ攻撃を受ける事になったのです。

夕べの晩御飯もそれはもう大変に喜んでくれまして
(この人こんなキャラだっけ?という位に)

終始ニコニコと満面の笑みのままでした。


最初に会った時は無表情に近い顔がデフォだったのに

一週間を過ぎた辺りからデフォが崩れて

今では笑顔がデフォになってます。

そんな笑顔のレオナルドさんも散歩に同行するそうなので

森の方角にも行く事にしました。


流石に魔物なんかは居ないのはわかっているけど

危険があるかもしれないと

まだ1人での森は許可されてなかったので楽しみです。

中身オバさんなんだから多少の事なら問題ないと思うのだけど

見た目が若いというだけで

敷地内での1人禁止ってどんだけ過保護なの?

っておもいますよね~?

まぁ、国王直々に護衛をお願いされたから大事になってるんでしょうね?

私はのんびり出来ればそれで良いので

その準備の為なら我慢しますよ、
あまり長くは無理だけど。



昨日ほんの少ししか残らなかった角煮入りのおにぎりと

召喚した昆布で作った佃煮入りのおにぎり、

卵焼きにソーセージと温野菜を炒めた物、

プチトマトを入れて完成。

少し淋しいけど小鍋に豚汁もどきを作って入れてあるので
丁度良い具合になるでしょう。


弁当箱と豚汁もどきの鍋はマジックバックに入れて持って行くから温かいまま食べれます。

さすマジ!

大好き鉄板チート!

で、

2人で並んでお庭を進みやって来ました森の入り口、

そこまで広くはないと言うけど、

ここから森の終わりが何処までか見えないので

個人の敷地には思えない位十分広いのです。

今日は奥の果樹園?

でフルーツ等をとっておきたいな~。

それを使って明日はジャム作りとかすれば

正にスローライフな感じがしません?

別にタルトとかでもイイけどタルトとかオシャレなお菓子は

本を見ながらとかじゃないと作れません。

うどん屋で店長として働いていたからといっても

調理師免許を持っていた訳でもなく

普通の人より自炊もしてなければ

お菓子作りなどそんな時間があったらその分寝てるわって

生活でしたからね。

休みの日に自炊する程度、

お店で賄いや新メニューの試作等それなりに作れるのは作れるけど

ただそれだけなのでぱっと思いついて簡単に作れるといえば

ジャムかゼリーかシャーベット位なので独断で

スローライフ=ジャムになりました!

さてさて何の果物があるかしら~♪




お~!

これはぶどうですね?

巨峰位の大きさの粒です。

美味しそう~!

あっ、あれはブルーベリーでは?

コレはジャム決定でしょ!

こっちは野苺?

コレもジャムです!


目に入る果物をどんどん収穫してマジックバックに入れていきます。


鳥や野生の小動物の為に全部は取らない様に気をつけて収穫していれば
あっと言う間にお昼の時間です。

少し先に開けた場所があるのでそこでお昼ご飯にしましょう。

隣の仔犬騎士様もソワソワしだしました。


「ココは空気も綺麗だし、
人が暫く寄り付かなかったのにこんなに果実が豊富に実っている。
多分精霊達が多く住んでいるのでしょう。
精霊達は果実を好むと昔からよく聞きます。」


ニコニコ、モグモグしながらレオナルドさんが言うには

この世界の精霊達は自然豊かな綺麗な泉の近くに住まい

果樹を育ててその実を食すのだそうです。

ふふ、精霊さんですか、

チート鉄板ではココで精霊王とか出て来て加護とか契約とかになる流れですよね~?

もしくはモフモフな大きな犬が怪我をしているとか?

確かテイム?

契約?

とかのスキルがあったはず、

精霊は精霊魔術に関係する?

まっ、分からないから何かあったら検証しよう。

で、

弁当箱をおいてレオナルドさんに豚汁もどきのおかわりをよそっていたのですが、


「キュキュッ!」


???

「ま、真由実さん、よ、横!」


昔の全員◯◯の◯村、後ろ!後ろ!

みたいなレオナルドさんのお知らせに、

古い記憶を不意に思い出し横を見ると

可愛らしい小さな動物が私のお弁当から卵焼きを出して食べていた。

うどん出汁で味付けしてネギを入れてるけどこの動物はネギは大丈夫?

本人?が自分でとったのなら大丈夫かな?

それより何の動物だろう?

リス位の大きさだけど顔は狐のような猫のような、でも、大きな目はまん丸で、

子供なのかな?

何て考えても分からないので現地人のレオナルドさんに聞こうと思ったら

先にむこうから教えてくれたました。


「真由実さん、
ソレは管狐だと思います。
管狐は精霊の守りを司ると云われていてあまり人前に姿を見せないと言われているのですが…がっつり食べてますね……」

はい、来た、

鉄板予想がフラグになったのか?

想像した大きな犬(神獣)とかじゃなくて良かったのかもだけど、

小さくて可愛らしいからイイのだけど

コレってアレじゃない?

又々普通の管狐とかじゃないパターンじゃないの?

もうソロソロ鉄板はお腹いっぱいなんですが…

まだスキルも全部検証してないのにどーするの?
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