6 / 105
5
しおりを挟む「あ~~…」
思わず声に出してしまいレオナルドさんが反応してしまった。
さて急いでまずは支障が無さそうなものを選ばねば。
「どうしました真由実さん?何かスキルの事ではっけんが?」
鋭い指摘、さすが副団長、さす副。
「ええ、なんかうどん職人に詳細があったので驚いただけです。」
コレは本当の事。
スキルに詳細がある場合があると教えてくれたのはレオナルドさんだし、
隠すにしても全ては無理がくるので小出しで誤魔化す方向にもっていく。
バレても国の為に利用されそうに無いのは召喚かな?
(うどん屋に関わったって文字が気になるけどまぁそこは隠れて確かめるしかないかな?
まずは当たり障りの無い物から試して国の利益になる物は避けるか?
でも多少は利益になるけどわざわざ頼むのはと思わせる物もオッケーにしないとかな?
要求される事はあの国王様なら無いだろうけどその他は分からないからなぁ、
最悪いつでも逃げれる事も考えて濁しつつ準備だけはしておこうかな?)
その詳細を教えてくれという顔で次の言葉を待っているレオナルドに詳細の全容として
一部を教える
「なんかうどん職人のレベルが高いみたいでうどんメニューに?関する物なら召喚が可能と出ています。
多分ですけど材料とか道具とかだと思うのですが
普通物の召喚なんて可能なんですか?」
「ええっ?
凄いじゃないですか!
魔力が高ければそれなりに召喚できますが何でもとはいかないはずです。
まぁ、一般的な召喚といえば使役する魔獣や精霊、
今回の様な聖女や勇者等の場合はかなりの高レベルですが。
…いや、やろうと思えば出来るのか?
試した事がないだけで無機物ならそこそこの魔力でいけるはず、
コレは新しい発見では?
…はっ!すみません。
多分ですが
真由実さんのうどん関連の召喚が可能という事は
我々は今まで固定概念に囚われていたという事の証明になるのだと思います。
後程国王に報告後検証する事案だと思いますが
万が一真由実さんだけが多岐の召喚が可能となれば一度専門家と検証させて頂けないでしょうか?
他言は致しませんし、国から何か要求する事は致しませんので宜しくお願いします!」
さす騎士レオナルドさん。
国から何か要求や強要があれば私が逃げるつもりでいるのは予測済みで先手を打ってきたわね。
多分今の説明通りだと必要な魔力量が十分足りれば
生き物が可能だったんだから
物になればなおさら簡単なんじゃなかろうか。
私だけとかは間違いなく免れるかな?
もしもの場合は小さい物や少量に留める様にすれば大丈夫かな?
魔力量=召喚量にしなければいけるはず。
そもそも私の魔力量が無限になっているのはバレてないしね。
ステータスオープンで開示されてるレベルは見た目年齢の23で平均より少し高い位だったはずだし
適正魔法も不明?になってた上に魔力量が限定的適応とか意味不明な掲示だったんだよね~。
だからなおさら無能スキル判断になったんだけどね!
自分でもスキルチートがあるのでは?
ってラノベ鉄板の知識がなかったら考え込んで
なんとなくだけど
オロオロして城のお世話になる方向で過ごして
あの事件の時には普通にお菓子を食べて死んでたんだろうなぁ~。
あ~、つくづくラノベを読んでて良かった~!
本当にいらない知識はないよネ~(^^)
とりあえずレオナルドさんは交代で来た護衛と代わりお城に帰り
夕飯迄に戻るとの事なので
私の方でも無理のない範囲で検証をしておく事になった。
交代の護衛さんとは顔を合わせる事は無く
私の護衛とは本人は知らない。
レオナルドさんによればこの敷地に人が侵入しない様に配置された極秘の特任としているそうだ。
なので今は回りに人はいないので先に2つの検証をしていこう!
召喚した物を隠す為には見えない様にする。
ならば空間魔術を試して収納すれば良い。
あの説明ならば間違いなくコレは収納のスキルなはず!
うどん職人スキルの詳細がコレ来た!
鉄板!
ばかりなはずだから!
まぁ、重量無限とか時間経過有無しとかソレしかないでしょ!
と、いう訳で先に簡単な物を召喚してサクッと検証します。
まずはうどんといえば麺でしょう!
粉なのか仕込んだ麺帯なのか、
茹でる前の状態なのか
茹でた後の玉取り状態なのか
そんな事を考えてたからか漠然と考えたからか
「麺、召喚!」
と声に出せば光が現れ目の前に粉に始まり先程考えた物全てが現れた。
「あ、成功?」
とりあえず召喚は出来たけど成功なのかな?
ひとつずつより沢山同時に出来るのは効率が良いけどバレたら良くない様な気がする。
「麺、召喚!」
今度は完成系のうどんを思い浮かべたらそのまま丼に入った
温かいかけうどんが出てきた。
コレはコレで凄いけど又又見せられない様な?
「麺、召喚!」
「……」
2回連続茹でた玉取り状態のうどんを思い浮かべ声に出すのと頭の中で唱えるのとで、
「うん、成功!」
両方成功。
そのまま今度は収納を試す。
さっきのかけうどんを先に収納しないと冷めてしまうので
丼を持ってひとつの部屋にテーブルがあってそこに置くイメージで
「収納!」
おおっ!
手に持っていた丼が消えた!
なんか召喚で目の前に物が出てくるより手に持っていた物が突然消える方が実感する!
サクサクっと召喚した物を収納していこう!
205
お気に入りに追加
1,223
あなたにおすすめの小説

私を裏切った相手とは関わるつもりはありません
みちこ
ファンタジー
幼なじみに嵌められて処刑された主人公、気が付いたら8年前に戻っていた。
未来を変えるために行動をする
1度裏切った相手とは関わらないように過ごす

実家から追放されたが、狐耳の嫁がいるのでどうでも良い
竹桜
ファンタジー
主人公は職業料理人が原因でアナリア侯爵家を追い出されてしまった。
追い出された後、3番目に大きい都市で働いていると主人公のことを番だという銀狐族の少女に出会った。
その少女と同棲した主人公はある日、頭を強く打ち、自身の前世を思い出した。
料理人の職を失い、軍隊に入ったら、軍団長まで登り詰めた記憶を。
それから主人公は軍団長という職業を得て、緑色の霧で体が構成された兵士達を呼び出すことが出来るようになった。
これは銀狐族の少女を守るために戦う男の物語だ。
勇者パーティを追放された聖女ですが、やっと解放されてむしろ感謝します。なのにパーティの人たちが続々と私に助けを求めてくる件。
八木愛里
ファンタジー
聖女のロザリーは戦闘中でも回復魔法が使用できるが、勇者が見目麗しいソニアを新しい聖女として迎え入れた。ソニアからの入れ知恵で、勇者パーティから『役立たず』と侮辱されて、ついに追放されてしまう。
パーティの人間関係に疲れたロザリーは、ソロ冒険者になることを決意。
攻撃魔法の魔道具を求めて魔道具屋に行ったら、店主から才能を認められる。
ロザリーの実力を知らず愚かにも追放した勇者一行は、これまで攻略できたはずの中級のダンジョンでさえ失敗を繰り返し、仲間割れし破滅へ向かっていく。
一方ロザリーは上級の魔物討伐に成功したり、大魔法使いさまと協力して王女を襲ってきた魔獣を倒したり、国の英雄と呼ばれる存在になっていく。
これは真の実力者であるロザリーが、ソロ冒険者としての地位を確立していきながら、残念ながら追いかけてきた魔法使いや女剣士を「虫が良すぎるわ!」と追っ払い、入り浸っている魔道具屋の店主が実は憧れの大魔法使いさまだが、どうしても本人が気づかない話。
※11話以降から勇者パーティの没落シーンがあります。
※40話に鬱展開あり。苦手な方は読み飛ばし推奨します。
※表紙はAIイラストを使用。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)

異世界でのんびり暮らしてみることにしました
松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。

契約結婚のはずが、気づけば王族すら跪いていました
言諮 アイ
ファンタジー
――名ばかりの妻のはずだった。
貧乏貴族の娘であるリリアは、家の借金を返すため、冷酷と名高い辺境伯アレクシスと契約結婚を結ぶことに。
「ただの形式だけの結婚だ。お互い干渉せず、適当にやってくれ」
それが彼の第一声だった。愛の欠片もない契約。そう、リリアはただの「飾り」のはずだった。
だが、彼女には誰もが知らぬ “ある力” があった。
それは、神代より伝わる失われた魔法【王威の審判】。
それは“本来、王にのみ宿る力”であり、王族すら彼女の前に跪く絶対的な力――。
気づけばリリアは貴族社会を塗り替え、辺境伯すら翻弄し、王すら頭を垂れる存在へ。
「これは……一体どういうことだ?」
「さあ? ただの契約結婚のはずでしたけど?」
いつしか契約は意味を失い、冷酷な辺境伯は彼女を「真の妻」として求め始める。
――これは、一人の少女が世界を変え、気づけばすべてを手に入れていた物語。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

悪役令嬢に転生したので、ゲームを無視して自由に生きる。私にしか使えない植物を操る魔法で、食べ物の心配は無いのでスローライフを満喫します。
向原 行人
ファンタジー
死にかけた拍子に前世の記憶が蘇り……どハマりしていた恋愛ゲーム『ときめきメイト』の世界に居ると気付く。
それだけならまだしも、私の名前がルーシーって、思いっきり悪役令嬢じゃない!
しかもルーシーは魔法学園卒業後に、誰とも結ばれる事なく、辺境に飛ばされて孤独な上に苦労する事が分かっている。
……あ、だったら、辺境に飛ばされた後、苦労せずに生きていけるスキルを学園に居る内に習得しておけば良いじゃない。
魔法学園で起こる恋愛イベントを全て無視して、生きていく為のスキルを習得して……と思ったら、いきなりゲームに無かった魔法が使えるようになってしまった。
木から木へと瞬間移動出来るようになったので、学園に通いながら、辺境に飛ばされた後のスローライフの練習をしていたんだけど……自由なスローライフが楽し過ぎるっ!
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる