若返ったオバさんは異世界でもうどん職人になりました

mabu

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とても美味しいフルコースのディナーを頂き満足していると
部屋の中で待機していたメイドさんがコーヒーを入れてくれました。

今朝までのメイドさんとは違いとても愛想が良くお礼を言うと返事をしてくれて笑顔を返してくれたので
逆に申し訳なくなり話す所を見られたら怒られるかもしれないから
返事はしなくて良いですヨ
と気をつかったのだが
愛想の良かったメイドさんはビックリした顔の後
返事位では怒られる事はないと教えてくれた。

ならあのメイドさんが
クソ真面目なのか別の禁止なのか、
今の状況だけでも別なのは分かるが一応確認がてらチクっておこう。

「でも、私と話すのは禁じられてると今朝までのメイドさんに教えて貰いました。
挨拶位なら良かったと言う事ですか?
あのメイドさんは挨拶も返してくれなかったから
貴女の方が位の高いメイドさん?
じゃなくて侍女さんだからとかなのかな?
教えて貰えるなら教えてくれませんか?
この世界の身分制度とかも
何も分からないから
変な事をしたら貴女達まで立場が悪くなるのは不本意ですし、」

私が話している間
ほんの少し顔色が悪くなったり赤みがかったりしたという事はあのメイドの独断か他からの指示だったのだろう

侍女さん?は顔色を戻し静かに頭を下げて謝罪し教えてくれた。

やはりあのメイドは下っ端であるのだけど
身分がある貴族の令嬢で
自分より身分の低い者には態度が悪く度々注意をされていたと

そしてこれ又やはりこの世界には身分制度があり
貴族主義等偏見や差別等も一部の貴族には残っているが今の国王は身分制度を廃止の方向で動いている人物だという事。

よくある異世界物の鉄板的な常識かな?
魔法もあり瘴気があるなら当然魔物もいるし、精霊や妖精、聖獣等もいるそうだ。

ただ冒険者や騎士等
森に行かなければ普通の人は魔物を見る事はなく
一生街から出ないで人生を終える人もいるので
生きた魔物を見た事がない人もそこそこいるそうだ。

食べる事のできる魔物もいるが基本は討伐されて解体して持って帰るか死体を持って帰って解体するかだから
当然なのかもしれないが街や街の外でも森にさえ近づかなければ割と平和な世界なのかな?

平和な世界でも人がいれば犯罪はあるし常識が違えれば生きて行くのは大変なのは分かりきっている。

日本に帰れないならこの世界で生きて行くしかないのだが
この国で生きて行く事になるのかもまだ分からない状態な上
そもそもこの国が私の事をどう判断するかでこの先は決まるだろうなと思う。

あまりだらだら答えを濁したり怪しい雲行きになればココから逃げる事も考えないとと
思考の波に沈みそうな時
先程の騎士様が戻って来た。

騎士様の話によると先程のお菓子にはやはり毒が入っており

それを私に食べさせようとした者を調べた結果、

昨日この部屋まで案内をしてくれた騎士の父親が主体となり
騎士がメイドに指示を出し私を毒殺するつもりだったとの事だった。

騎士の父親はこの国の重鎮なのだが貴族主義者で
平民を人とは思わない様な人物なのだと

聖女でもない無能な人物な上そもそも若返りなどと怪しいスキルを持ち魔女に違い!

人間以下の外道な魔女を城に留め置けば平等制度を推進する国王派達の支持が上がるかもしれないと

この先の処遇?が決まる前にと急いで実行に移したが
急過ぎてお粗末な結果になり重鎮の貴族父と騎士、メイドは捕らえられ今に至ると。

なぜ騎士様が毒に気づいたかは彼が真贋という鑑定より上のスキル持ちで害になるモノはすぐに分かるからなのだそうだ。
 
鑑定!

鉄板来た~!

異世界物で魔法があれば必ず出てくる鑑定!

転生とか転移じゃなくても召喚でもチートは多かったよね?

自分にチートがあるのか早く確認したいけど
先に身の振り先を決めてからでないと落ち着かないしそれどころではないよネ。

しかも毒殺されそうになったこの貴族ばかりが集まる場所で
迂闊にもチートな能力があろうモノなら何をされるか分かったものじゃない!

うん、
この先は平民として貴族等に関わらない様生きて行く事にしよう。

コレ決定!

そう自決(独自で決定)したタイミングで
吉報と凶報が届けられた。

まず吉報は
今回の件で国王が私と接触するのは私にとって危険が増えると今後接触しない事になった事

このまま城に留める事を反対する貴族主義者が多数いた為
表向きには貴族主義者の意見を聞いたとして無能スキルで平民なので当面の生活費を持たせ城からの退去を促す事
(追放とするとの事)

凶報はその生活費を貴族主義者には金貨30枚(1年分の生活費)
といったが
実際は城から私を出す事(追放
)を国王しぶり
召喚する前に決めた生涯の生活を保証事は変えないと

生活が安定するまでの護衛の同行、
安定しても定期的な訪問の義務と仕事が決まっても毎月の一般家庭の生活費の支給

今回の事件の慰謝料金貨300枚の引き渡しを条件付で
城の外での生活を了承したという監視付き生活の決定の事だった。
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