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あのまま召喚の儀?はお開きになり
少し雑に扱われながら一つの部屋に通された真由実はその部屋で食事をし、
誰も訪れず明日の事も何も分からないままその部屋に付いていたお風呂やトイレを済ませ早めの就寝をした。
朝、目を覚まし顔を洗い
用意されていた寝間着から
これまた用意されていたシンプルなワンピースに着替えると
どうして起きたのがわかったのかメイドさんが朝食を持ってきてくれてソレを頂いた。
またまた部屋に居なかったのにどうして分かったのか
食べ終わったタイミングでメイドさんが朝食の片付けをして
紅茶を入れておかわり用のポットと軽く摘めるお菓子を置いて頭を下げて出ていった。
此方から話しかけても
「話す事は禁じられております。」
と無表情で答えられ
お礼を言っても無反応でやり過ごされ
なんとも言えない気持ちのまま、
まだ半日経っただけだしコレからの方向性が決まらないと
どう対応していいか分からないよね?
と無理矢理自分に言い訳し、
モヤモヤした気持ちを誤魔化しただ国の話し合いの結果を待つだけにするより自分の置かれた状況とコレからの方向性を自分なりに考えようかと思い
紅茶を飲みながら長い思考の中に潜っていった。
コンコンコン
「真由実様入って宜しいでしょうか」
どれ位時間が経ったのか
紅茶は完全に冷めていて
窓から射す日もかるくオレンジがかっている。
「あれ?もう夕方?」
さっき朝食を食べ終わって紅茶を飲みながら考え始めたと思ったら
かなりの時間思考に潜っていた様で昼食も過ぎて夕方になっていたとは全く気づかなかた。
メイドさんがくれば声はかけなくてもノックをして
返事を待たずに入ってくるから来たら気づかないわけは無いので
誰もこの時間まで来なかったという事だ。
なんというか…
まぁ、今は来た人を迎え入れよう。
「はい、どうぞ」
そう声を掛ければ部屋に一人の男性が入ってくる。
入って来た男性は背が高く
如何にも騎士様というような制服を自然に着こなす黒髪黒目、そこそこ体格の良い美丈夫で
(実は細マッチョ?)
年は25、6歳?の見た目の本物の騎士様だった。
騎士様は入って来てすぐにテーブルに置かれたお菓子を見るや片眉を上げ難しい顔して眉間の皺を指でもみほぐしている。
「真由実様、此方のお菓子は?召し上がったりはしましたか?」
どうやらお菓子が気になる様だ。
私なんかにはお菓子は不要!とか?
そんな感じに思う様な人には見えないけど
お菓子を与える時間が遅いとか?
まぁ、昼食は食べてないけど時間的にはもうすぐ夕飯の時間に近そうだし
ご飯が食べれなくなるだろうが!的な?
それか夕飯を待ちきれなくてお菓子を催促したと思われた?
滅多に来れないお城に居るんだから
普段食べれない様な豪華なお菓子を催促したオバさんの言う事を素直に聞く奴が居るか!
的な?
いやいや、オバさんでも半日位でそんなに開き直れないって。
あっ、
今はオバさんじゃなかった、
ならなんだ?
ていうか、コレ、メイドさん達が怒られるのかな?
勝手にお菓子を与えるな的に。
アンナ無愛想でも食事を運んでくれたり身の回りの説明と服の用意をしてくれたので
ココはちゃんと説明して時間外に要求した物じゃないと説明しようかな?
食後のお菓子だから大丈夫だよね?
「えっと、これはですね?
朝食後の紅茶を用意してくれた時に一緒に出してくれた物でして、
私が考え事をしていたせいで今まで手をつけずに忘れて居ただけで片付けるに片付けられずに?
今まである状態でして…」
「朝食後?昼食後では?」
朝食後に引っかかるのか全て言い終わる前にかぶせて質問されてそのまま素直に答える
「朝食後です。
昼食は…私が気がつかなくて戻ったのかは分かりませんが食べてません」
それを聞いた騎士様は此方に謝罪しお菓子の皿を取ると
もうしばらくお待ち下さいと部屋を出ていった。
(あのお菓子自体が何か問題だったのかな?)
彼はお菓子を食べてない事を再度確認して
このお菓子は預からせて頂きますと言うから毒か薬入りという事なのかな?
でもなんでだ?
確かに昨日の私に係わったメイドさんや騎士は態度が悪かったがちゃんと夕飯に具沢山のスープとパンを持ってきてくれたし、
今朝もパンとハムエッグとオレンジジュースが出てきたのに?
兎に角待つしかないと冷めた紅茶を飲み窓の外の夕焼けを空をぼ~っと見つめた。
結局その後長い時間騎士様は戻って来る事はなく
今朝までのメイドさんとは違うメイドさんが夕飯を持って来てくれ
夜9時までは寝る準備はせずに待っていてくれると助かりますとの事ですと
丁寧に謝罪付のお願いの言付けを受けた。
因みに夕飯は昨日とは違いしっかりとしたフルコースディナーで
たいへん美味しかったです。
少し雑に扱われながら一つの部屋に通された真由実はその部屋で食事をし、
誰も訪れず明日の事も何も分からないままその部屋に付いていたお風呂やトイレを済ませ早めの就寝をした。
朝、目を覚まし顔を洗い
用意されていた寝間着から
これまた用意されていたシンプルなワンピースに着替えると
どうして起きたのがわかったのかメイドさんが朝食を持ってきてくれてソレを頂いた。
またまた部屋に居なかったのにどうして分かったのか
食べ終わったタイミングでメイドさんが朝食の片付けをして
紅茶を入れておかわり用のポットと軽く摘めるお菓子を置いて頭を下げて出ていった。
此方から話しかけても
「話す事は禁じられております。」
と無表情で答えられ
お礼を言っても無反応でやり過ごされ
なんとも言えない気持ちのまま、
まだ半日経っただけだしコレからの方向性が決まらないと
どう対応していいか分からないよね?
と無理矢理自分に言い訳し、
モヤモヤした気持ちを誤魔化しただ国の話し合いの結果を待つだけにするより自分の置かれた状況とコレからの方向性を自分なりに考えようかと思い
紅茶を飲みながら長い思考の中に潜っていった。
コンコンコン
「真由実様入って宜しいでしょうか」
どれ位時間が経ったのか
紅茶は完全に冷めていて
窓から射す日もかるくオレンジがかっている。
「あれ?もう夕方?」
さっき朝食を食べ終わって紅茶を飲みながら考え始めたと思ったら
かなりの時間思考に潜っていた様で昼食も過ぎて夕方になっていたとは全く気づかなかた。
メイドさんがくれば声はかけなくてもノックをして
返事を待たずに入ってくるから来たら気づかないわけは無いので
誰もこの時間まで来なかったという事だ。
なんというか…
まぁ、今は来た人を迎え入れよう。
「はい、どうぞ」
そう声を掛ければ部屋に一人の男性が入ってくる。
入って来た男性は背が高く
如何にも騎士様というような制服を自然に着こなす黒髪黒目、そこそこ体格の良い美丈夫で
(実は細マッチョ?)
年は25、6歳?の見た目の本物の騎士様だった。
騎士様は入って来てすぐにテーブルに置かれたお菓子を見るや片眉を上げ難しい顔して眉間の皺を指でもみほぐしている。
「真由実様、此方のお菓子は?召し上がったりはしましたか?」
どうやらお菓子が気になる様だ。
私なんかにはお菓子は不要!とか?
そんな感じに思う様な人には見えないけど
お菓子を与える時間が遅いとか?
まぁ、昼食は食べてないけど時間的にはもうすぐ夕飯の時間に近そうだし
ご飯が食べれなくなるだろうが!的な?
それか夕飯を待ちきれなくてお菓子を催促したと思われた?
滅多に来れないお城に居るんだから
普段食べれない様な豪華なお菓子を催促したオバさんの言う事を素直に聞く奴が居るか!
的な?
いやいや、オバさんでも半日位でそんなに開き直れないって。
あっ、
今はオバさんじゃなかった、
ならなんだ?
ていうか、コレ、メイドさん達が怒られるのかな?
勝手にお菓子を与えるな的に。
アンナ無愛想でも食事を運んでくれたり身の回りの説明と服の用意をしてくれたので
ココはちゃんと説明して時間外に要求した物じゃないと説明しようかな?
食後のお菓子だから大丈夫だよね?
「えっと、これはですね?
朝食後の紅茶を用意してくれた時に一緒に出してくれた物でして、
私が考え事をしていたせいで今まで手をつけずに忘れて居ただけで片付けるに片付けられずに?
今まである状態でして…」
「朝食後?昼食後では?」
朝食後に引っかかるのか全て言い終わる前にかぶせて質問されてそのまま素直に答える
「朝食後です。
昼食は…私が気がつかなくて戻ったのかは分かりませんが食べてません」
それを聞いた騎士様は此方に謝罪しお菓子の皿を取ると
もうしばらくお待ち下さいと部屋を出ていった。
(あのお菓子自体が何か問題だったのかな?)
彼はお菓子を食べてない事を再度確認して
このお菓子は預からせて頂きますと言うから毒か薬入りという事なのかな?
でもなんでだ?
確かに昨日の私に係わったメイドさんや騎士は態度が悪かったがちゃんと夕飯に具沢山のスープとパンを持ってきてくれたし、
今朝もパンとハムエッグとオレンジジュースが出てきたのに?
兎に角待つしかないと冷めた紅茶を飲み窓の外の夕焼けを空をぼ~っと見つめた。
結局その後長い時間騎士様は戻って来る事はなく
今朝までのメイドさんとは違うメイドさんが夕飯を持って来てくれ
夜9時までは寝る準備はせずに待っていてくれると助かりますとの事ですと
丁寧に謝罪付のお願いの言付けを受けた。
因みに夕飯は昨日とは違いしっかりとしたフルコースディナーで
たいへん美味しかったです。
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