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自分の存在はダンジョンコアらしい。

文字を読んでいく度に徐々に自分の知識の中に日本語という文字の国がある世界で存在していた事を思い出した。

自分の存在が人という種族であった事
性別という種別があったが
自分がどの性別だったかは分からない。

どれだけの寿命だったとか
どういう生き方をしていて
どういう形で生が終わったのかも分からないが

読み進めていくと
知識もどんどん思い出していく。

「人間だったのか…」

初めての発声がスンナリ出来た。

発声ができて人間だった知識も思い出したので自分の姿を確認してみようとしたが無理だった。

知識を思い出して人間だった感覚も思い出したが
いざ自分の姿を確認しようにも
手も足も無い存在の様だった。

姿が見える鏡というものも無いので自分が見れない。

見れないとなると見たくなるのは
記憶の中の人の影響なのだろう。

時間と共に記憶が蘇り続けると同時に思考も引き寄せられる様になる。

ある程度記憶と思考が落ち着いたので改めてボードを見ると
既に1日が過ぎていた。

この身体、
いや、存在は
睡眠を取らなくてもイイみたいだ。

まぁ、
知識の中のダンジョンコアは人では無いから必要性が無いのかもしれない。

まだまだコレから日を積み重ねれば何れ必要になるかもしれない。
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