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どんな大人になってると思う?

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 私はGrad dinner danceの日を迎えた。 当日になってダンスを申し込んだ私に、思った通りパパはとても驚いた。

「ねえ、パパ。あと一曲踊り終わったら、名前を呼んで。聖名のバーバラ・プラスティラスじゃなくて。これからは、イズミル・プラスティラスで行こうと思うの」

「いいよ。ところで質問なんだけど、君はシャリムの事どう思ってるんだ?」

「ただの知り合い。冗談抜きでそう思ってるから心配しないで。それとね、これから先の話になるけど、私が大学に行ってしばらくして、またパパと会うことになった時、どんな大人になってると思う?」

「君がなりたいような大人になってたらbestだね。その為にも、大学では可能な限り好きな事を学ぶべきだ。将来の事を考えてとか馬鹿馬鹿しい。そんなのなるようにしかならないし、興味の無い事なんて、どうせ大成しないから。覚えておいて、イズミル」

 踊り終わって手を離すと、シャリム・マリスが甲斐甲斐しくパパにシャンパングラスを手渡した。ねえちょっと、私の分は? 私は即座にお礼を言って、シャリム・マリスが手に持っていた方のグラスを無理やり分捕って一息ついた。

「はー、美味しい。とりあえず、あの国にはまた行きたいな」

「イズミル先輩の事だから、どうせ趣味の為だろ?」

「そんなの当たり前じゃん。何か文句でもある?」



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