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【2】ちーとにゃんことカミを巡る奇しき不可思議大冒険!
10にゃー
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「サラマンダー、警戒を」
"おう!"
スカーレットさんが武器を手に火の精霊王を呼ぶ。皆もはっとして武器を手に厳戒態勢を敷き、少しの異変も逃すまいと空気を張り詰めさせた。
私は部屋の様子をまじまじと見つめる。
物は散乱してはいるが、盗まれているというよりかは――
「物取りに見せかけた誘拐だな。招かれざる客が来たようだ」
同じ感想を持ったのか、部屋のあちこちを観察しながらティリオンがそう断じる。
「他の部屋に脅威は無いようだ」
"異常無しですじゃー。荒らされた形跡もこの部屋だけのようですじゃー"
ティリオンに加護を与えている地の精霊王ノームが手を振って報告した。
「これは……小さなものですが、血痕が」
マリーシャさんが目敏く床の小さな染みを見つけた。しゃがんで手を滑らせている。
「まだ新しいものです。転移を使っていなければ、遠くには行っていない筈ですけれど……」
「俺、家の周辺を見て来る!」
「ライオット、私も行きます!」
「待ちなさいよ! 私も行くわ!」
「待って。シルフィード、彼らに守護を!」
"りょーかーい!"
ライオットとサミュエル、カマエルが部屋を出て行き、咄嗟のスィルの命令に風の精霊王シルフィードがそれを追いかけて行った。
「血痕が他にも無いか探してみましょう」
「そうですね」
女性陣は目を皿のようにして床を探している。そうこうしている内、静かだった闇の精霊王オプスラスが狼狽し始めた。
"どうしよう、どうしよう! モミジが。世界全てを探っても、気配も何も感じないっ……! それどころか、光のも気配が消えてる!"
アンシェラ様が目を細めた。
精霊王でも気配が掴めないとは――私は暫し考えた。
「『この部屋で一時間前から起こった出来事を脳裏に投影する』にゃ」
咄嗟に口を突いて出た言葉と同時に、私の脳内にまるで目の前で起こっているが如くその光景が流れ始める。
***
『モミジ、ここは……?』
翼人ハニエルが黒い髪と尻尾を持つ可愛らしい狐獣人の女の子に訊ねている。
モミジと呼ばれた彼女はしょげた様子で床を見つめていた。
『ごめんなさい。お兄さんが捕まるって思ったから……』
ハニエルは腰を屈めてモミジの頭を優しく撫でる。
『ああ、闇の精霊王が知らせてくれたんだね。それで僕が危ないからと転移させてくれた。でも、あの人達は良い人達だったよ。そうだ、実はあの櫛なんだけど――』
ハニエルは櫛に問題があったとモミジに説明する。すると彼女は『嘘、そんな……』と青褪めて愕然としていた。
『ごめんなさ、ごめんなさい。モミジ、知らなかったの。どうしよう……櫛を買った人、とっても怒ってるよね』
『あの人達が魔王様の使いだったのなら、ちゃんと話して謝れば、きっと分かってくれるよ――』
だから、一緒にあの場所へ戻ろう――そうハニエルが優しく言ったその時、不意に部屋の扉が開かれた。
姿を現したのは白い耳と尻尾を持つ、美しい狐獣人の女性。腕には野草らしきものが入った籠を持っている。
『ママッ!』
『モミジ……その方は?』
驚いたのだろう、口に手を当ててハニエルの事をモミジに訊く女性。
ハニエルが名乗って経緯を簡単に説明すると、彼女は青褪めた。
「そ、そんなことが……あの櫛はチュヤバキの油の処理をしないといけなかったのに。申し遅れました、私はモミジの母、カエデ=ヨシノと申します。ハニエルさん、この度は娘が大変ご迷惑をお掛けして申し訳ございませんでした」
そう言ってハニエルに深々と頭を下げるカエデさん。ごめんなさい、と繰り返しながらべそをかくモミジを見て、溜息を吐いた。
「これも娘に不安を抱かせてこんなことをさせてしまった私がいけなかったのだわ。モミジ、もう二度と勝手にお父さんの倉庫から製品を持ち出しては駄目よ? 被害者の方にはお母さんも一緒に謝るわ」
だから魔王国の王都に共に連れて行け――そう言った時だった。
不意に後ろへ引っ張られ悲鳴を上げるカエデさん。その腕から落ちた籠、散乱する中身。
それは全身黒装束の男達だった。カエデさんを背後から捕らえた一人が、その喉元にナイフを突きつけている。
ハニエルは咄嗟にモミジを庇うように動いた。
何が起こったのか分からず硬直するモミジの前で両手と翼を広げて威嚇する。
『これは……想定外だな。翼人がこのような所にいるとは……』
"その女性を放しなさい!"
光の精霊王リュミーネがレーザーっぽい攻撃を放つ。しかし何かに遮られてそれは無効化されてしまった。
"な……私の攻撃が効きませんの!?"
『厄介な。光の精霊王――愛し子か』
男達が囁き合う。
ハニエルは警戒を強めていた。
『お前達は何者だ! 彼女達に何をしようとしている!?』
『翼人よ、下手な真似はするな。少しでも怪しい動きを見せればこの女の命は無いぞ』
『いえ、私の事よりもモミジを……っ』
『女、口を開くな』
『ああっ』
腕に突き立てられるナイフ。血が飛び散った。
モミジが悲鳴を上げる。
『やめて、ママを放して!』
『……我らが用があるのはお前だけだ、その闇の精霊の愛し子よ。翼人風情に用はない。小娘、こちらへ来るのだ。我らの言う事を聞けば、母親を助けてやろう』
『……!』
男達の方へふらりと歩き出すモミジ。それをハニエルが押し止める。ハニエルは何やら呟いており、その手に魔法の光が収束し始めていた。
『させん!』
黒装束の男の一人が何らかの装置を作動させると、ヴン……と低い音と共に結界のようなものが広がる。
『な、なにを……』
『モミジ!』
腕を押さえつつ叫ぶカエデさん。
崩れ落ちるように倒れるハニエル。モミジも同様人形のように床に倒れ伏した。
黒装束の男達は倒れた二人を縄で縛る。装置を作動させた一人が何かを見つめて首を傾げた。
『おや? 光の精霊王は封じたが、闇の精霊王が居ない……一体どこに』
『まあ構わぬだろう。愛し子を引き込みさえすれば闇の精霊王が戻ってこようが、自動的にこちらの味方になるしかないのだからな』
『それもそうですね。では行きます――』
そんな会話が交わされ。また別の装置を取り出して作動させると、彼らの姿はかき消えた。
"おう!"
スカーレットさんが武器を手に火の精霊王を呼ぶ。皆もはっとして武器を手に厳戒態勢を敷き、少しの異変も逃すまいと空気を張り詰めさせた。
私は部屋の様子をまじまじと見つめる。
物は散乱してはいるが、盗まれているというよりかは――
「物取りに見せかけた誘拐だな。招かれざる客が来たようだ」
同じ感想を持ったのか、部屋のあちこちを観察しながらティリオンがそう断じる。
「他の部屋に脅威は無いようだ」
"異常無しですじゃー。荒らされた形跡もこの部屋だけのようですじゃー"
ティリオンに加護を与えている地の精霊王ノームが手を振って報告した。
「これは……小さなものですが、血痕が」
マリーシャさんが目敏く床の小さな染みを見つけた。しゃがんで手を滑らせている。
「まだ新しいものです。転移を使っていなければ、遠くには行っていない筈ですけれど……」
「俺、家の周辺を見て来る!」
「ライオット、私も行きます!」
「待ちなさいよ! 私も行くわ!」
「待って。シルフィード、彼らに守護を!」
"りょーかーい!"
ライオットとサミュエル、カマエルが部屋を出て行き、咄嗟のスィルの命令に風の精霊王シルフィードがそれを追いかけて行った。
「血痕が他にも無いか探してみましょう」
「そうですね」
女性陣は目を皿のようにして床を探している。そうこうしている内、静かだった闇の精霊王オプスラスが狼狽し始めた。
"どうしよう、どうしよう! モミジが。世界全てを探っても、気配も何も感じないっ……! それどころか、光のも気配が消えてる!"
アンシェラ様が目を細めた。
精霊王でも気配が掴めないとは――私は暫し考えた。
「『この部屋で一時間前から起こった出来事を脳裏に投影する』にゃ」
咄嗟に口を突いて出た言葉と同時に、私の脳内にまるで目の前で起こっているが如くその光景が流れ始める。
***
『モミジ、ここは……?』
翼人ハニエルが黒い髪と尻尾を持つ可愛らしい狐獣人の女の子に訊ねている。
モミジと呼ばれた彼女はしょげた様子で床を見つめていた。
『ごめんなさい。お兄さんが捕まるって思ったから……』
ハニエルは腰を屈めてモミジの頭を優しく撫でる。
『ああ、闇の精霊王が知らせてくれたんだね。それで僕が危ないからと転移させてくれた。でも、あの人達は良い人達だったよ。そうだ、実はあの櫛なんだけど――』
ハニエルは櫛に問題があったとモミジに説明する。すると彼女は『嘘、そんな……』と青褪めて愕然としていた。
『ごめんなさ、ごめんなさい。モミジ、知らなかったの。どうしよう……櫛を買った人、とっても怒ってるよね』
『あの人達が魔王様の使いだったのなら、ちゃんと話して謝れば、きっと分かってくれるよ――』
だから、一緒にあの場所へ戻ろう――そうハニエルが優しく言ったその時、不意に部屋の扉が開かれた。
姿を現したのは白い耳と尻尾を持つ、美しい狐獣人の女性。腕には野草らしきものが入った籠を持っている。
『ママッ!』
『モミジ……その方は?』
驚いたのだろう、口に手を当ててハニエルの事をモミジに訊く女性。
ハニエルが名乗って経緯を簡単に説明すると、彼女は青褪めた。
「そ、そんなことが……あの櫛はチュヤバキの油の処理をしないといけなかったのに。申し遅れました、私はモミジの母、カエデ=ヨシノと申します。ハニエルさん、この度は娘が大変ご迷惑をお掛けして申し訳ございませんでした」
そう言ってハニエルに深々と頭を下げるカエデさん。ごめんなさい、と繰り返しながらべそをかくモミジを見て、溜息を吐いた。
「これも娘に不安を抱かせてこんなことをさせてしまった私がいけなかったのだわ。モミジ、もう二度と勝手にお父さんの倉庫から製品を持ち出しては駄目よ? 被害者の方にはお母さんも一緒に謝るわ」
だから魔王国の王都に共に連れて行け――そう言った時だった。
不意に後ろへ引っ張られ悲鳴を上げるカエデさん。その腕から落ちた籠、散乱する中身。
それは全身黒装束の男達だった。カエデさんを背後から捕らえた一人が、その喉元にナイフを突きつけている。
ハニエルは咄嗟にモミジを庇うように動いた。
何が起こったのか分からず硬直するモミジの前で両手と翼を広げて威嚇する。
『これは……想定外だな。翼人がこのような所にいるとは……』
"その女性を放しなさい!"
光の精霊王リュミーネがレーザーっぽい攻撃を放つ。しかし何かに遮られてそれは無効化されてしまった。
"な……私の攻撃が効きませんの!?"
『厄介な。光の精霊王――愛し子か』
男達が囁き合う。
ハニエルは警戒を強めていた。
『お前達は何者だ! 彼女達に何をしようとしている!?』
『翼人よ、下手な真似はするな。少しでも怪しい動きを見せればこの女の命は無いぞ』
『いえ、私の事よりもモミジを……っ』
『女、口を開くな』
『ああっ』
腕に突き立てられるナイフ。血が飛び散った。
モミジが悲鳴を上げる。
『やめて、ママを放して!』
『……我らが用があるのはお前だけだ、その闇の精霊の愛し子よ。翼人風情に用はない。小娘、こちらへ来るのだ。我らの言う事を聞けば、母親を助けてやろう』
『……!』
男達の方へふらりと歩き出すモミジ。それをハニエルが押し止める。ハニエルは何やら呟いており、その手に魔法の光が収束し始めていた。
『させん!』
黒装束の男の一人が何らかの装置を作動させると、ヴン……と低い音と共に結界のようなものが広がる。
『な、なにを……』
『モミジ!』
腕を押さえつつ叫ぶカエデさん。
崩れ落ちるように倒れるハニエル。モミジも同様人形のように床に倒れ伏した。
黒装束の男達は倒れた二人を縄で縛る。装置を作動させた一人が何かを見つめて首を傾げた。
『おや? 光の精霊王は封じたが、闇の精霊王が居ない……一体どこに』
『まあ構わぬだろう。愛し子を引き込みさえすれば闇の精霊王が戻ってこようが、自動的にこちらの味方になるしかないのだからな』
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