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【2】ちーとにゃんことカミを巡る奇しき不可思議大冒険!
8にゃー
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ライオットが私の頭にポンと手を置いた。
「まあでも、買った前後の記憶がないっていう原因が判明して良かったな」
「後はお前が闇の大精霊を呼んで愛し子のことを訊けば解決するだろう」とティリオン。
確かにそうだ。ただ、場所を選ばなきゃいけない。スカーレットさんに会いに行き、判明した事を報告して、精霊を呼んでも差し支えない部屋を借りよう。
そう言うと、マリーシャが頷いた。
「では、急いだ方が良いですね」
「私達で分かった事は道すがらお話します。と言っても、時間は限られていましたし、新しい情報は多くありませんが」
そう残念そうに肩を落とすサミュエルは、魔王の執務室へ向かう間新たに判明した事を話してくれた。
「チュゲの木の生産地、チュヤバキの木のあるゴトゥ島は転移魔法が使えないそうなんです。
恐らく、グンマールと同じく余りの魔力の濃さに、精霊が酔うのでしょう」
獣人国家クースゥーでは神事を行う神官や櫛職人、油職人等の限られた人間しか入ることを許可されていない――所謂禁足地なのだという。
「その地に入る事を許可されている人々もまた、普段はその外で生活しているそうですよ」
成程、日本でもそう言う場所はあったな。沖ノ島だっけか。そういう感じなのだろう。
他にも、ふと思いついてスカーレットさんに許可を得て件の櫛を本物と比較して魔力を流し込む実験をしてみたのだという。
すると、本物は反発があったのに対し、件の櫛は底なし沼のように吸い込んで行ったのだそうだ。
「恐らくですが、問題のあった櫛を使うと魔力を吸い取られるのだと思います。」
世界樹の亜種であるチュヤバキの実には魔力が豊富に含まれていた。
それを絞った油をじっくりと櫛に染み込ませることで魔力が櫛全体に満たされる。
チュヤバキの魔力で満ちた使うことで、染み出るようになった魔力が作用し――髪を強く美しくするのでは、とサミュエルとマリーシャは仮定した。
魔力増強や若返り、お守りとしての効果もそれに付随するものではないか、と。
「そして、件の櫛にはチュヤバキの油が欠けていたのだ、と考えると辻褄が合います。櫛自体は職人の手によるものでしょう。しかしそれが何らかの理由で、チュヤバキの油を欠いた未完成のまま外へ流出した――」
――"お母様を探していらっしゃる小さな淑女の為に、商人の真似事をしているんですの"
光の精霊王リュミーネの言葉。
『小さな淑女』。
もしかして、と声を上げようとした時、丁度執務室へと到着した。
まあいいか、スカーレットさんにも話さなきゃいけないし。
――そう、思っていたのだが。
「にゃっ、スカーレットしゃん居ないのかにゃ?」
「申し訳ありません。陛下は今しがた、急な来客がありまして……」
「にゃー……」
申し訳なさそうな近衛のお姉さんによれば、獣人国家への使者を選別中、無下に出来ない相手が乗り込んで来たらしい。
「翼人の方でした。何でも大事なお方が行方不明になったのだ、と」
その言葉に私達は顔を見合わせた。
***
「魔王陛下! どうか、ハニエル殿下捜索の手を貸して下さいませんか! 出来れば転移の出来る精霊の愛し子を!」
「光の愛し子であるのなら、そのハニエル殿がそうやすやすと攫われるとも思えないけれど……」
「分かりませんよ? 本人の意思を捻じ曲げるような、怪しげな薬などを盛られれば! この魔王国王都でいなくなったのだもの、陛下には治安維持の責任がおありの筈!」
「……自分の意思でいなくなった、という線は」
「ありえないわ! ハニエル殿下がこのカマエルを置いて行くなんて!」
案内された部屋に近付くと、そんな言い合いが漏れ聞こえて来る。というか、スカーレットさんと言い合っている声が……嫌に低いのが気になる。
近衛のお姉さんが扉をノックすると、中が静まり返った。
「あー……スカーレットさん。取込み中ちょっと良いか?」
ライオットが声を掛けると「こっちが先なの、後にしなさいよっ!」と低い声がヒステリックに答える。
「まあまあ、カマエル殿。彼らが貴殿の問題を解決してくれるかも知れませんよ?」
スカーレットさんはそう相手を宥めた後、入室許可を出してくれた。
部屋に入ると、鈍色の短髪を逆立てた、虹色に輝く翼をもつマッチョな翼人が腰を浮かせてこちらを見ている。この翼人がカマエルなのだろう……オカm……オネエの。
「人間!?」
カマエルは、こちらを見るなり顔を険しくした。
あまり人間に良い印象を抱いていないらしい。
「魔王陛下、何時から魔王国は野蛮な人間と仲良くするようになったのかしら?」
「おいおい、ご挨拶だな」
「人間に奴隷にされて酷い目に遭った翼人の記録は枚挙に暇がないわ――はっ、まさかハニエル殿下は!」
凄い形相でライオットを睨みつけるカマエル。その前にスィルが躍り出た。
「違うわ、誤解よ!」
「……エルフ?」
「話を聞いて。私の目の前でハニエルさんは姿を消したの。多分、闇の精霊王だと思う」
「な、なんですってぇぇぇ!?」
カマエルはヒステリックに絶叫した。
「何時、どこで見たの!? 答えなさいエルフ!」とスィルに掴みかからんばかりである。ライオット達男衆三人が止めようとするも、「触らないで!」と振り払う。
三人纏めて吹っ飛ばされかけた。凄い膂力だ。空を飛ぶ分、筋肉が強いのだろう。
「カマエルしゃん、とりあえず落ち着くにゃ」
私は翼人オネエに飛びついた。「『翼人カマエルの精神が冷静になる』にゃ」
「神語……って、希少種族のケット・シーが何でここに!?」
カマエルが瞠目してこちらを見る。私はその腕をポンポンとしてから飛び降りた。
「落ち着いたみたいだにゃ。頭がカッカしてるとハニエルしゃんを探すのもそれだけ遅れちゃうから、先ずは座るにゃー」
カマエルは呆然となってソファーに尻を落とす。それを見て、私達もめいめい空いている席に着席した。
「まあでも、買った前後の記憶がないっていう原因が判明して良かったな」
「後はお前が闇の大精霊を呼んで愛し子のことを訊けば解決するだろう」とティリオン。
確かにそうだ。ただ、場所を選ばなきゃいけない。スカーレットさんに会いに行き、判明した事を報告して、精霊を呼んでも差し支えない部屋を借りよう。
そう言うと、マリーシャが頷いた。
「では、急いだ方が良いですね」
「私達で分かった事は道すがらお話します。と言っても、時間は限られていましたし、新しい情報は多くありませんが」
そう残念そうに肩を落とすサミュエルは、魔王の執務室へ向かう間新たに判明した事を話してくれた。
「チュゲの木の生産地、チュヤバキの木のあるゴトゥ島は転移魔法が使えないそうなんです。
恐らく、グンマールと同じく余りの魔力の濃さに、精霊が酔うのでしょう」
獣人国家クースゥーでは神事を行う神官や櫛職人、油職人等の限られた人間しか入ることを許可されていない――所謂禁足地なのだという。
「その地に入る事を許可されている人々もまた、普段はその外で生活しているそうですよ」
成程、日本でもそう言う場所はあったな。沖ノ島だっけか。そういう感じなのだろう。
他にも、ふと思いついてスカーレットさんに許可を得て件の櫛を本物と比較して魔力を流し込む実験をしてみたのだという。
すると、本物は反発があったのに対し、件の櫛は底なし沼のように吸い込んで行ったのだそうだ。
「恐らくですが、問題のあった櫛を使うと魔力を吸い取られるのだと思います。」
世界樹の亜種であるチュヤバキの実には魔力が豊富に含まれていた。
それを絞った油をじっくりと櫛に染み込ませることで魔力が櫛全体に満たされる。
チュヤバキの魔力で満ちた使うことで、染み出るようになった魔力が作用し――髪を強く美しくするのでは、とサミュエルとマリーシャは仮定した。
魔力増強や若返り、お守りとしての効果もそれに付随するものではないか、と。
「そして、件の櫛にはチュヤバキの油が欠けていたのだ、と考えると辻褄が合います。櫛自体は職人の手によるものでしょう。しかしそれが何らかの理由で、チュヤバキの油を欠いた未完成のまま外へ流出した――」
――"お母様を探していらっしゃる小さな淑女の為に、商人の真似事をしているんですの"
光の精霊王リュミーネの言葉。
『小さな淑女』。
もしかして、と声を上げようとした時、丁度執務室へと到着した。
まあいいか、スカーレットさんにも話さなきゃいけないし。
――そう、思っていたのだが。
「にゃっ、スカーレットしゃん居ないのかにゃ?」
「申し訳ありません。陛下は今しがた、急な来客がありまして……」
「にゃー……」
申し訳なさそうな近衛のお姉さんによれば、獣人国家への使者を選別中、無下に出来ない相手が乗り込んで来たらしい。
「翼人の方でした。何でも大事なお方が行方不明になったのだ、と」
その言葉に私達は顔を見合わせた。
***
「魔王陛下! どうか、ハニエル殿下捜索の手を貸して下さいませんか! 出来れば転移の出来る精霊の愛し子を!」
「光の愛し子であるのなら、そのハニエル殿がそうやすやすと攫われるとも思えないけれど……」
「分かりませんよ? 本人の意思を捻じ曲げるような、怪しげな薬などを盛られれば! この魔王国王都でいなくなったのだもの、陛下には治安維持の責任がおありの筈!」
「……自分の意思でいなくなった、という線は」
「ありえないわ! ハニエル殿下がこのカマエルを置いて行くなんて!」
案内された部屋に近付くと、そんな言い合いが漏れ聞こえて来る。というか、スカーレットさんと言い合っている声が……嫌に低いのが気になる。
近衛のお姉さんが扉をノックすると、中が静まり返った。
「あー……スカーレットさん。取込み中ちょっと良いか?」
ライオットが声を掛けると「こっちが先なの、後にしなさいよっ!」と低い声がヒステリックに答える。
「まあまあ、カマエル殿。彼らが貴殿の問題を解決してくれるかも知れませんよ?」
スカーレットさんはそう相手を宥めた後、入室許可を出してくれた。
部屋に入ると、鈍色の短髪を逆立てた、虹色に輝く翼をもつマッチョな翼人が腰を浮かせてこちらを見ている。この翼人がカマエルなのだろう……オカm……オネエの。
「人間!?」
カマエルは、こちらを見るなり顔を険しくした。
あまり人間に良い印象を抱いていないらしい。
「魔王陛下、何時から魔王国は野蛮な人間と仲良くするようになったのかしら?」
「おいおい、ご挨拶だな」
「人間に奴隷にされて酷い目に遭った翼人の記録は枚挙に暇がないわ――はっ、まさかハニエル殿下は!」
凄い形相でライオットを睨みつけるカマエル。その前にスィルが躍り出た。
「違うわ、誤解よ!」
「……エルフ?」
「話を聞いて。私の目の前でハニエルさんは姿を消したの。多分、闇の精霊王だと思う」
「な、なんですってぇぇぇ!?」
カマエルはヒステリックに絶叫した。
「何時、どこで見たの!? 答えなさいエルフ!」とスィルに掴みかからんばかりである。ライオット達男衆三人が止めようとするも、「触らないで!」と振り払う。
三人纏めて吹っ飛ばされかけた。凄い膂力だ。空を飛ぶ分、筋肉が強いのだろう。
「カマエルしゃん、とりあえず落ち着くにゃ」
私は翼人オネエに飛びついた。「『翼人カマエルの精神が冷静になる』にゃ」
「神語……って、希少種族のケット・シーが何でここに!?」
カマエルが瞠目してこちらを見る。私はその腕をポンポンとしてから飛び降りた。
「落ち着いたみたいだにゃ。頭がカッカしてるとハニエルしゃんを探すのもそれだけ遅れちゃうから、先ずは座るにゃー」
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