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【1】ちーとにゃんこと世界樹の茶畑ドタバタドラゴン大戦争!
70にゃん
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次の日の朝早く、私達はクスァーツ族の集落を旅立った――未だぐっすり眠っているヒュペルトを残して。
新婚さんを邪魔してはいけない。
魔族の国へ行くのに、途中までクマルが送ってくれることになった。
「"魔族の国に行く前に、難所がある。大雪山ア・クァギと大河トーネだ。それを越えさえすれば魔族の国は近い"」
クマルは棒で地面に地図らしきものを描きながら説明してくれる。
「"ここが大雪山、そしてしばらく行くと大河トーネ。トーネを渡ったところが魔族の国だ。雪山と大河がグンマ―ルと魔王の国を隔てている。私はア・クァギから流れているワー・タラセー川まで送ろう。ここまでくればア・クァギはどこからでも見れる事になるから迷わない"」
「雪山か…相当高く険しいんだろうな。それに大河…どうやって渡るか」
通訳すると、ライオットの言葉に皆考え込む。
どうすればいいのか、いい案がないのかクマルにも訊いてみた。
「"ア・クァギは直接越えるのではなく迂回するように行けば少し時間はかかるが問題ないはずだ。問題は、トーネだろう。
泳いで渡れぬ程大きな河だ。私も一度見た事はあるが、遠くに対岸がかすんで見えるんだ。雨季になると度々洪水を起こすから、河の民は移動して暮らす。今は雨季が終わった直後だから、誰もいないだろう"」
河の民にも助けを求められない、つまりは八方塞がりである。
ライオット達に伝えると、ますます悩みだした。
いざとなったら私が魔法を使える事を明かすしかないかな、と覚悟をしかけていると…鈴からサラマンダーの声。
"大丈夫だ、ニャンコ。トーネの畔に来たらスカーレットが迎えを寄越してくれるってよ!"
ア・クァギまでは無理でも、トーネの対岸なら彼女の部下を差し向けてくれるらしい。
その言葉にほっとしつつもそれをライオットらに言う訳にもいかず。
結局冒険者達は、最悪上流まで回り込む覚悟をして、ひとまず行くだけ行ってみようという事になった。
「ココ、ワー・タラセー。アレ、ア・クァギ。クマル、ココマデ」
ワー・タラセー川まで到着するのに、一週間かかった。そこは、森を抜けたところの草原になっていて、見通しが良い。
遠くに成程、日本アルプスみたいな山脈が鎮座しているのが見える。
道中、クマルが森の中を行く色々なノウハウ――食べられる物、毒性の植物や薬草、危険な生き物の知識等――を教えてくれた。
ライオット達も感動しながら未知の知識を吸収しており、最後にはクマルを尊敬すらし始めていた。
ワー・タラセー川にあった大木の丸太橋を渡ると、ここでお別れになる。
「"此処からは一本道だ。ア・クァギの、あの辺りを目指していくと谷になっている。そこなら何とか向こうへ抜けられるだろう。気を付けていけ"」
しんみりしながらも私はそれを通訳した。
皆も寂しそうに頷くと、胸に手を当ててクマルに敬礼を取る。
「"クマル、たくさん、ありがとう!"」
感謝と尊敬の意を伝えるため、ライオット達は一緒にいる間に覚えたクスァーツ族の言葉でお礼を言った。
クマルは恥ずかしそうに微笑む。
「"クマルしゃん、ありがとうにゃ!"」
私もお礼を言うと、最後に抱きしめさせてくれ、と言われたので承諾した。
彼女の名誉の為に敢えて多くは語らないが、恍惚として私をフルモッフするクマルは傍から見て相当な危険人物であったようだ。
ワー・タラセーの水を汲み、沸かして水筒に詰めると出発である。
クマルと別れ、私達は遠くに見える大雪山ア・クァギを目指して歩き出した。
***
その魔狼は自由を満喫していた。
かつて人間の住む地域に叔母を訪ねるべく旅をしていた時、ダークエルフに捕まってしまった。
人間よりも遥かに強かった筈の自分が、である。
何故、と考え愕然とした。
そして、悟った――人間の土地は魔素が少なかったため、自分もまた弱体化していたのだ!
それに気が付いても後の祭り。それ以来、彼は妙な術で縛られて従わされ続けていた。
しかしそれも先日終わりを告げた。
あの時、人間の女子供達を襲うようにけしかけられた瞬間。
魔狼は生まれて初めての苦しみに襲われのたうち回った。
嘔吐と体の絶不調に苛まれ、死すらも覚悟したが――しかし気が付くと自身を縛っていた妙な術も解かれ、この生まれ故郷に帰って来ていたのだ!
――もう二度と人間の土地などへは行くまい。
魔狼はそう決意する。
そんな彼は帰って来て魔素が体に再び満ちると、即行群れのボスに収まった。
そして妻を作ったのだ。
故郷にいる魔物では、魔狼は個体ではそう強くはない。
だが、群れになると強者魔獅子すら倒す。そういう生き物だ。
魔素の豊富な平和な故郷で群れを作り子を育て、平和に死ぬ――それが何よりの幸せだと魔狼は思う。
今日も今日とて妻に捧げる獲物を探していると、群れのナンバーツーがやってきた。
"ボス、ニンゲン、タクサン、キタ。ダークエルフ、イル"
伝えられた事に魔狼のボスは目を光らせる。
――ダークエルフ。
自分を捕まえた奴ではないかも知れないが、許せるものではない。
この故郷では負けない――殺し、喰らい、恨みを晴らさせてもらう。
魔狼のボスは舌なめずりをしながら、ナンバーツーの先導に従って駆け出した。
【おまけ】
一方、グンマ―ルでは――
目が覚めては妻とさせられたレアズの顔をドアップにされて気絶を繰り返していたヒュペルト様。
流石に慣れて来て、気絶しなくなったのは良かったが、腹も減ってきて限界になった。
仕方なくプライドを捨てて芋を食べる事に。
「うう~、まずいよ~」
べそをかきながら食べる。
腹がとりあえず膨れたら、冒険者達を探した。
酋長に聞いて初めて置いてけぼりにされていたことを悟って真っ青になる。
「あああ~、お、追いかけないと~!」
慌ててクスァ―ツ集落を出ようとした矢先にレアズに捕獲される。
「ムコ、ドコイク?」
「離せ~! 僕は行かなきゃいけないんだ~!」
「ソトイク、ムコ、ヨワイ、シヌ」
レアズの言葉に我に返って暴れるのを止めるヒュペルト様。
「……じゃあ連れてってよ~」
気を取り直してレアズを護衛にしようと画策。
しかしそんなヒュペルト様の期待はあっさりと裏切られた!
「ムリ。ドコイク、シラナイ」
「な、なんだって~!?」
新婚さんを邪魔してはいけない。
魔族の国へ行くのに、途中までクマルが送ってくれることになった。
「"魔族の国に行く前に、難所がある。大雪山ア・クァギと大河トーネだ。それを越えさえすれば魔族の国は近い"」
クマルは棒で地面に地図らしきものを描きながら説明してくれる。
「"ここが大雪山、そしてしばらく行くと大河トーネ。トーネを渡ったところが魔族の国だ。雪山と大河がグンマ―ルと魔王の国を隔てている。私はア・クァギから流れているワー・タラセー川まで送ろう。ここまでくればア・クァギはどこからでも見れる事になるから迷わない"」
「雪山か…相当高く険しいんだろうな。それに大河…どうやって渡るか」
通訳すると、ライオットの言葉に皆考え込む。
どうすればいいのか、いい案がないのかクマルにも訊いてみた。
「"ア・クァギは直接越えるのではなく迂回するように行けば少し時間はかかるが問題ないはずだ。問題は、トーネだろう。
泳いで渡れぬ程大きな河だ。私も一度見た事はあるが、遠くに対岸がかすんで見えるんだ。雨季になると度々洪水を起こすから、河の民は移動して暮らす。今は雨季が終わった直後だから、誰もいないだろう"」
河の民にも助けを求められない、つまりは八方塞がりである。
ライオット達に伝えると、ますます悩みだした。
いざとなったら私が魔法を使える事を明かすしかないかな、と覚悟をしかけていると…鈴からサラマンダーの声。
"大丈夫だ、ニャンコ。トーネの畔に来たらスカーレットが迎えを寄越してくれるってよ!"
ア・クァギまでは無理でも、トーネの対岸なら彼女の部下を差し向けてくれるらしい。
その言葉にほっとしつつもそれをライオットらに言う訳にもいかず。
結局冒険者達は、最悪上流まで回り込む覚悟をして、ひとまず行くだけ行ってみようという事になった。
「ココ、ワー・タラセー。アレ、ア・クァギ。クマル、ココマデ」
ワー・タラセー川まで到着するのに、一週間かかった。そこは、森を抜けたところの草原になっていて、見通しが良い。
遠くに成程、日本アルプスみたいな山脈が鎮座しているのが見える。
道中、クマルが森の中を行く色々なノウハウ――食べられる物、毒性の植物や薬草、危険な生き物の知識等――を教えてくれた。
ライオット達も感動しながら未知の知識を吸収しており、最後にはクマルを尊敬すらし始めていた。
ワー・タラセー川にあった大木の丸太橋を渡ると、ここでお別れになる。
「"此処からは一本道だ。ア・クァギの、あの辺りを目指していくと谷になっている。そこなら何とか向こうへ抜けられるだろう。気を付けていけ"」
しんみりしながらも私はそれを通訳した。
皆も寂しそうに頷くと、胸に手を当ててクマルに敬礼を取る。
「"クマル、たくさん、ありがとう!"」
感謝と尊敬の意を伝えるため、ライオット達は一緒にいる間に覚えたクスァーツ族の言葉でお礼を言った。
クマルは恥ずかしそうに微笑む。
「"クマルしゃん、ありがとうにゃ!"」
私もお礼を言うと、最後に抱きしめさせてくれ、と言われたので承諾した。
彼女の名誉の為に敢えて多くは語らないが、恍惚として私をフルモッフするクマルは傍から見て相当な危険人物であったようだ。
ワー・タラセーの水を汲み、沸かして水筒に詰めると出発である。
クマルと別れ、私達は遠くに見える大雪山ア・クァギを目指して歩き出した。
***
その魔狼は自由を満喫していた。
かつて人間の住む地域に叔母を訪ねるべく旅をしていた時、ダークエルフに捕まってしまった。
人間よりも遥かに強かった筈の自分が、である。
何故、と考え愕然とした。
そして、悟った――人間の土地は魔素が少なかったため、自分もまた弱体化していたのだ!
それに気が付いても後の祭り。それ以来、彼は妙な術で縛られて従わされ続けていた。
しかしそれも先日終わりを告げた。
あの時、人間の女子供達を襲うようにけしかけられた瞬間。
魔狼は生まれて初めての苦しみに襲われのたうち回った。
嘔吐と体の絶不調に苛まれ、死すらも覚悟したが――しかし気が付くと自身を縛っていた妙な術も解かれ、この生まれ故郷に帰って来ていたのだ!
――もう二度と人間の土地などへは行くまい。
魔狼はそう決意する。
そんな彼は帰って来て魔素が体に再び満ちると、即行群れのボスに収まった。
そして妻を作ったのだ。
故郷にいる魔物では、魔狼は個体ではそう強くはない。
だが、群れになると強者魔獅子すら倒す。そういう生き物だ。
魔素の豊富な平和な故郷で群れを作り子を育て、平和に死ぬ――それが何よりの幸せだと魔狼は思う。
今日も今日とて妻に捧げる獲物を探していると、群れのナンバーツーがやってきた。
"ボス、ニンゲン、タクサン、キタ。ダークエルフ、イル"
伝えられた事に魔狼のボスは目を光らせる。
――ダークエルフ。
自分を捕まえた奴ではないかも知れないが、許せるものではない。
この故郷では負けない――殺し、喰らい、恨みを晴らさせてもらう。
魔狼のボスは舌なめずりをしながら、ナンバーツーの先導に従って駆け出した。
【おまけ】
一方、グンマ―ルでは――
目が覚めては妻とさせられたレアズの顔をドアップにされて気絶を繰り返していたヒュペルト様。
流石に慣れて来て、気絶しなくなったのは良かったが、腹も減ってきて限界になった。
仕方なくプライドを捨てて芋を食べる事に。
「うう~、まずいよ~」
べそをかきながら食べる。
腹がとりあえず膨れたら、冒険者達を探した。
酋長に聞いて初めて置いてけぼりにされていたことを悟って真っ青になる。
「あああ~、お、追いかけないと~!」
慌ててクスァ―ツ集落を出ようとした矢先にレアズに捕獲される。
「ムコ、ドコイク?」
「離せ~! 僕は行かなきゃいけないんだ~!」
「ソトイク、ムコ、ヨワイ、シヌ」
レアズの言葉に我に返って暴れるのを止めるヒュペルト様。
「……じゃあ連れてってよ~」
気を取り直してレアズを護衛にしようと画策。
しかしそんなヒュペルト様の期待はあっさりと裏切られた!
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