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【1】ちーとにゃんこと世界樹の茶畑ドタバタドラゴン大戦争!
39にゃん
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イシュラエア王国、王都サーディアに着いた後。
私達は冒険者ギルドに届出をし、その足で大神殿にやってきた。
最高司祭ヴォード様に謁見を申し出て挨拶を済ませる。
本当ならそこでお別れのはずだったのだが、私の事を心配する冒険者達を見て――ヴォード様は、ケット・シー保護区を見学する事を特別な計らいで許可してくれた。
保護されているケット・シーがどんな環境でどんな生活をしているのか。
許可が下りたのは、恐らく私を保護して連れてきたという功績が大きかったと思われる。
***
案内されたケット・シー保護区――そこは、正しく絶滅危惧種ケット・シー達の楽園。
大神殿の広大な敷地内にその場所はあった。
丁度食事の時間だったようで、配膳係の人達が大きなワゴンを引いてきている。
色んなタイプのケット・シー達が数百人、食事を受け取るために並んでいる様子は実に微笑ましい。
「にゃっ、今日はおいしいシャンマ魚にゃっ!」
「やったにゃっ♪ おやつは大好きなプリンにゃっ!」
そんな事を言いながらトレーを受け取っていくケット・シー達。
数百膳もの量を配り終えかけた頃、最初の方にトレーを貰ったケット・シー達が食べ終わり、配膳の人に向かっていく。
トレーを返すのかと思いきや、
「シャンマ魚、もっと食べたいにゃっ!」
「プリン、まだあるにゃ? ちょーらいにゃっ!」
「これだけじゃ足りないにゃっ、もっとちょーらいにゃっ!」
その数は瞬く間に増えて行き、いつの間にかちょーらい、ちょーらいの大合唱である。
「かわいいからと言って無条件におかわりをあげてはダメです、耐えなさい! 一人にあげたら公平を期すために他の子にもあげなくてはいけなくなりますし、栄養過多になれば病気の心配もあるのですから!」
先程保護区の責任者だと紹介された水色の髪をした女性――エアルベスさんが澄んだ声で注意を飛ばす。
配膳係の一人が危うくお代わりをあげそうになっていた。
「お代わりを貰える子は午前中の作業で人一倍頑張った、タレミミ、ミケ、マルオ、キーティル、ブチ、ハチクロ……」
彼女が名簿を見ながら次々と名前を読み上げていくと、該当者であるケット・シーたちが嬉しそうに前へ出てきた。
配膳係の人達がその子らにお代わりをあげていく。
「ソ、ソウゼツなのにゃ……」
その様子を見ながら、私は唖然としていた。
弱肉強食――保護が必要な種族であってさえ、その自然の法則は適用されるっぽい。
アレに私も混ざって暮らさなければいけないのか……もっとまったりゆったりした生活を想像していただけに、にわかに不安になってくる。
ましてや、スカーレットさんに頼まれた事もあるし。
ケット・シー達の食事風景を見詰める。
一人が他の子の食事に手を出そうとしてエアルベスさんに叱られているのを見ながら、私は先日の事を思い出していた。
***
「でも、なんでその事をわたちに教えてくれたのにゃ?」
スカーレットさんを慰めた後、私は先程から気になっていた疑問をぶつける。
彼女はじっと私を見詰めた。
「……ニャンコ。あなた、本当は猫獣人ではなく、ケット・シーでしょう?」
「にゃっ!! ――な、何で分かったのにゃ!!?」
本当の姿を看破されて驚く。
スカーレットさんの琥珀色の瞳が、金色に輝いて見えた。
"あっ、そっかー、魔族だもんねー!"
"そう、魔眼ってやつさ。真実を映し出すんだ"
「ニャンコ、ドラゴン探しに協力して欲しいの。どうしてもあなたでなければいけない。この国で、一ヶ所だけ、探すのに非常に困難な場所があるの――大神殿の、ケット・シー保護区よ」
「にゃっ!?」
ケット・シー保護区!
「保護区の一定の面積の土地は精霊を弾く結界に覆われているから、サラマンダーもそこの調査は出来ないの。結界の内部がどうなっているのか分からないけど、特殊な環境にあるみたい。でも――」
"ニャンコの鈴に俺達の精霊石を加えりゃ、話は別って訳だ。結界だって越えられる"
サラマンダーは、精霊石が通り道にもなると言った。
「ドラゴンは危険な生き物だから、ニャンコはただ保護区で普通に過ごしてくれるだけでいいの。実際に探すのはサラマンダーがやるから」
だから、鈴に火の精霊の石を加えさせて――スカーレットさんの真摯なお願いに、私は頷くことしか出来なかった。
"早速、と言いたいとこだが……悪ィ、ちょっと魔力くんねぇかな? ちょっと力不足なんだ"
サラマンダーの申し出に、スカーレットを見る。
彼女は頷いて了承する――しかし、どうすれば?
"ニャンコ、火の精霊を呼べばいいのよー"
「…『火の精霊』にゃ」
大丈夫だろうかと思いながらもシルフィードの助言を実行すると、周囲にボボボボボッと火の精霊が溢れ出る。
スカーレットは驚きの溜息を吐いた。
「こんなに…あなたは私より魔力が多いのね、ニャンコ」
"うわっ、すっげ、すっげぇ! マジうまいんだけどこの魔力! 病みつきになるのも分かるわ!"
火の精霊達がはしゃぎながら私の周囲をぐるぐると飛び回る。
スィルがダンス中にも関わらず、こちらを見てライオットの腕をバシバシ叩いて注意を促しているのが見えた。
火の精霊が鈴めがけて力を注いで行く。
やがて、ルビーのような火の精霊石が宿された。
スィル達がこちらへ急いで来る前に、サラマンダーを残して火の精霊は全て姿を消した。
【おまけ】
《ケット・シー保護施設職員募集要項》
【募集職種】
・配膳係
・農園作業員
・警備員
【応募資格】
・18歳以上の健康な男女
・鼠の獣人、狼・犬の獣人、爬虫類の獣人の方は相談の上考慮します。
【求める人材】
・ケット・シーを護るだけの能力を有した方
・ケット・シーを愛する心と、彼らの愛くるしいおねだりに屈しない鋼鉄の心を兼ね備えた方
【以下の条件の方は実地試験の上優遇します】
・大勢の子供の保育経験のある方
・農園作業に従事した経験のある方
・護衛、警備等の職種にて、戦闘経験のある方
・レストラン等で調理経験のある方
【勤務予定地】
・イシュラエア王国大神殿ケット・シー保護区内
【採用予定人員】
・若干名
【採用予定日】
・即日~面談にて決定
【勤務条件】
・パート、正規職員、賃金等は応相談
・福利厚生・各種保険完備
・勤務時間はシフト制です
【応募方法】
・大神殿の窓口に履歴書持参の上でお申し出下さい。
私達は冒険者ギルドに届出をし、その足で大神殿にやってきた。
最高司祭ヴォード様に謁見を申し出て挨拶を済ませる。
本当ならそこでお別れのはずだったのだが、私の事を心配する冒険者達を見て――ヴォード様は、ケット・シー保護区を見学する事を特別な計らいで許可してくれた。
保護されているケット・シーがどんな環境でどんな生活をしているのか。
許可が下りたのは、恐らく私を保護して連れてきたという功績が大きかったと思われる。
***
案内されたケット・シー保護区――そこは、正しく絶滅危惧種ケット・シー達の楽園。
大神殿の広大な敷地内にその場所はあった。
丁度食事の時間だったようで、配膳係の人達が大きなワゴンを引いてきている。
色んなタイプのケット・シー達が数百人、食事を受け取るために並んでいる様子は実に微笑ましい。
「にゃっ、今日はおいしいシャンマ魚にゃっ!」
「やったにゃっ♪ おやつは大好きなプリンにゃっ!」
そんな事を言いながらトレーを受け取っていくケット・シー達。
数百膳もの量を配り終えかけた頃、最初の方にトレーを貰ったケット・シー達が食べ終わり、配膳の人に向かっていく。
トレーを返すのかと思いきや、
「シャンマ魚、もっと食べたいにゃっ!」
「プリン、まだあるにゃ? ちょーらいにゃっ!」
「これだけじゃ足りないにゃっ、もっとちょーらいにゃっ!」
その数は瞬く間に増えて行き、いつの間にかちょーらい、ちょーらいの大合唱である。
「かわいいからと言って無条件におかわりをあげてはダメです、耐えなさい! 一人にあげたら公平を期すために他の子にもあげなくてはいけなくなりますし、栄養過多になれば病気の心配もあるのですから!」
先程保護区の責任者だと紹介された水色の髪をした女性――エアルベスさんが澄んだ声で注意を飛ばす。
配膳係の一人が危うくお代わりをあげそうになっていた。
「お代わりを貰える子は午前中の作業で人一倍頑張った、タレミミ、ミケ、マルオ、キーティル、ブチ、ハチクロ……」
彼女が名簿を見ながら次々と名前を読み上げていくと、該当者であるケット・シーたちが嬉しそうに前へ出てきた。
配膳係の人達がその子らにお代わりをあげていく。
「ソ、ソウゼツなのにゃ……」
その様子を見ながら、私は唖然としていた。
弱肉強食――保護が必要な種族であってさえ、その自然の法則は適用されるっぽい。
アレに私も混ざって暮らさなければいけないのか……もっとまったりゆったりした生活を想像していただけに、にわかに不安になってくる。
ましてや、スカーレットさんに頼まれた事もあるし。
ケット・シー達の食事風景を見詰める。
一人が他の子の食事に手を出そうとしてエアルベスさんに叱られているのを見ながら、私は先日の事を思い出していた。
***
「でも、なんでその事をわたちに教えてくれたのにゃ?」
スカーレットさんを慰めた後、私は先程から気になっていた疑問をぶつける。
彼女はじっと私を見詰めた。
「……ニャンコ。あなた、本当は猫獣人ではなく、ケット・シーでしょう?」
「にゃっ!! ――な、何で分かったのにゃ!!?」
本当の姿を看破されて驚く。
スカーレットさんの琥珀色の瞳が、金色に輝いて見えた。
"あっ、そっかー、魔族だもんねー!"
"そう、魔眼ってやつさ。真実を映し出すんだ"
「ニャンコ、ドラゴン探しに協力して欲しいの。どうしてもあなたでなければいけない。この国で、一ヶ所だけ、探すのに非常に困難な場所があるの――大神殿の、ケット・シー保護区よ」
「にゃっ!?」
ケット・シー保護区!
「保護区の一定の面積の土地は精霊を弾く結界に覆われているから、サラマンダーもそこの調査は出来ないの。結界の内部がどうなっているのか分からないけど、特殊な環境にあるみたい。でも――」
"ニャンコの鈴に俺達の精霊石を加えりゃ、話は別って訳だ。結界だって越えられる"
サラマンダーは、精霊石が通り道にもなると言った。
「ドラゴンは危険な生き物だから、ニャンコはただ保護区で普通に過ごしてくれるだけでいいの。実際に探すのはサラマンダーがやるから」
だから、鈴に火の精霊の石を加えさせて――スカーレットさんの真摯なお願いに、私は頷くことしか出来なかった。
"早速、と言いたいとこだが……悪ィ、ちょっと魔力くんねぇかな? ちょっと力不足なんだ"
サラマンダーの申し出に、スカーレットを見る。
彼女は頷いて了承する――しかし、どうすれば?
"ニャンコ、火の精霊を呼べばいいのよー"
「…『火の精霊』にゃ」
大丈夫だろうかと思いながらもシルフィードの助言を実行すると、周囲にボボボボボッと火の精霊が溢れ出る。
スカーレットは驚きの溜息を吐いた。
「こんなに…あなたは私より魔力が多いのね、ニャンコ」
"うわっ、すっげ、すっげぇ! マジうまいんだけどこの魔力! 病みつきになるのも分かるわ!"
火の精霊達がはしゃぎながら私の周囲をぐるぐると飛び回る。
スィルがダンス中にも関わらず、こちらを見てライオットの腕をバシバシ叩いて注意を促しているのが見えた。
火の精霊が鈴めがけて力を注いで行く。
やがて、ルビーのような火の精霊石が宿された。
スィル達がこちらへ急いで来る前に、サラマンダーを残して火の精霊は全て姿を消した。
【おまけ】
《ケット・シー保護施設職員募集要項》
【募集職種】
・配膳係
・農園作業員
・警備員
【応募資格】
・18歳以上の健康な男女
・鼠の獣人、狼・犬の獣人、爬虫類の獣人の方は相談の上考慮します。
【求める人材】
・ケット・シーを護るだけの能力を有した方
・ケット・シーを愛する心と、彼らの愛くるしいおねだりに屈しない鋼鉄の心を兼ね備えた方
【以下の条件の方は実地試験の上優遇します】
・大勢の子供の保育経験のある方
・農園作業に従事した経験のある方
・護衛、警備等の職種にて、戦闘経験のある方
・レストラン等で調理経験のある方
【勤務予定地】
・イシュラエア王国大神殿ケット・シー保護区内
【採用予定人員】
・若干名
【採用予定日】
・即日~面談にて決定
【勤務条件】
・パート、正規職員、賃金等は応相談
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