40 / 51
【1】大魔術師
16.魔剣士
しおりを挟むサマンサ王女の元へ向かった3人はサマンサ王女にユウキが合流した事を伝えた。
「ユウキさんお久しぶりです。無事に王都に着いたんですね。」
「はい。王女様のお陰で、村に騎士を派遣して頂きましたので安心して王都に来ることができました。」
(本当はあの時、カツヤとアイと離れたかったとは言えないよな。まあ王女様は王女様で勇者の為に必死なんだろうな~)
「いえいえ。カツヤ様に魔王討伐に集中してもらう為ですもの。これぐらい些細な事ですわ。」
「それで王女様。ユウキにも魔法使いの装備をお願いしたいんですが??」
(えっ?カツヤとアイの装備って王都で買ったんじゃないの?王女様がくれたの?何それ?ゲームと違ってるじゃん。ゲームじゃ100ゴールドしかくれなかったんだよな。そいゆうモノだと思ってたけど、よく考えたら100ゴールドって少ないよな。3人で竹の槍しか買えないもんな。どんだけケチ臭いんだよ!?って感じか。それを考えると装備品をくれるのはまあまあ現実的か」
「もちろんです。ユウキ様にも魔法使い様のローブと杖を用意いたします。」
(おおやったぞ。でももう一声がんばってみるか)
「ありがとうございます王女様。杖とは別にカツヤのような剣も頂きたいのですが可能でしょうか?私は魔法使いですが、魔法を使ってMPがなくなると魔物と戦えません。幸いカツヤと剣術に関しては訓練していましたので剣を頂ければどちらも使いこなせるかと思います。」
「なるほど・・・わかりました。剣なら騎士用のが多くありますので大丈夫ですよ。」
(やったぞ。言ってみるもんだな。)
「ユウキ?お前魔法使いなのに剣なんて使えるのか?」
(いやいや、魔法使いになった初日に剣術で気絶させたのはどこのどいつだよ?お前だろ?)
「ああ。カツヤ程じゃないけどあったら便利だからな。」
王女から魔法使いのローブと杖と騎士の剣をもらったユウキは準備を整えた。
準備が終わったので冒険に出る事にした。
ユウキ達は北のポルートを目指して冒険を始めた。道なりに北に進んでいけばポルートの街は見える。ゲームでは道なりにキャラクターを進ませれば5分以内にはつくだろう。実際に自分の足で歩いたらどれぐらいかかるのかはまだ検討がつかなかった。
(どれぐらいで次の村に着くんだろ?ゲームだったら夜が来てもひたすら歩き続けたけど、そういう訳にもいかないよな。夜になったら野営するだろうし・・・)
3人で北にむかって歩いていくと当然の様にモンスターが出た。
「俺に任せろ。ファイア!!」
この辺りのモンスターならファイア一発で十分瞬殺できた。
「ユウキ。すごい!!」
アイがユウキを褒める。
「さすが魔法使いだな。」
「ああ、まだMPがあまりないから10発ぐらいしか使えないけどな。」
ユウキは職業は英雄だが、カツヤとアイには隠している。実際はレベルは50あり、能力も平均で360程あるが、魔法使いレベル5でカツヤとアイには説明している。レベル5の魔法使いの能力は平均で20程である。ファイアの魔法は1回でMPを2消費するのでだいたい10回使えばMPが0になる計算だ。ちなみにカツヤはレベル7の勇者で能力はだいたい60程だ。アイは僧侶のレベル7で能力はだいたい25程である。
ユウキの魔法でモンスターを倒したり、カツヤが剣でモンスターを倒したり、傷を負ったらアイの回復魔法で回復したりしながら進むとその日の内に次の村が見えてきた。
「おっ!?あれ村じゃないか?たしかポルートに行くまでに村が一つあるって王女様が言ってたよな。あれがそうじゃないか?」
「たしかにあれっぽいね。てかカツヤ。お前よくその鎧であんな遠くの村が見えるな。戦闘もガチャガチャ動きにくそうに見えるけど、十分戦闘できてるしな。」
「だろ?見た目じゃないんだって」
そんな事を言いながら村についた。入って見るとなんだか空気が悪かった。さびれている感じだ。
「なんか王都と全然違うね。さびれてるっていうか・・・」
「そうだね。村の人に話を聞いてみようか?」
(多分、盗賊に村長の娘が攫われた後ぐらいなんだろうな~。村長の家は一番奥だろうけどとりあえず近くに居る人から話を聞いてみよう。)
ユウキは村に入って村人に話を聞いた。
「ここはリルの村だよ。今はちょっと問題が起きててね。盗賊が定期的にやってきて食料とかを奪って行くんだ。昨日は村長の娘さんが連れていかれてさ。どうしたらいいかわからずみんな暗くなってるんだ。」
「村長の家はどこだ?」
「あの一番奥の家だよ。」
ユウキ達は村長の家に向かって行った。カツヤは勇者らしく村長に自分が勇者である事をつげ、盗賊から村長の娘を取り返してやる。と話していた。
「盗賊どもは西の洞窟にいるはずじゃ。勇者様よろしくお願いします」
「おう。まかせておけ」
(これでイベント発生だな。でもカツヤのレベルって7だろ?このままじゃ盗賊を倒すのはちょっと苦労するよな??どうするんだ?)
「よし。じゃあ盗賊を倒して村長の娘さんを助けに行こうぜ」
「えっちょっとまってよ。カツヤ!もう暗いんだから今日は宿屋で休もうよ。」
「それもそうだな。今日は宿屋で休んで明日盗賊を倒しに行こう。」
(えっ、いきなり西の洞窟に向かうつもりか?死ぬぞお前?)
ユウキはカツヤが心配になったが、取り合えず今日は休んで明日考える事にした。
「ユウキさんお久しぶりです。無事に王都に着いたんですね。」
「はい。王女様のお陰で、村に騎士を派遣して頂きましたので安心して王都に来ることができました。」
(本当はあの時、カツヤとアイと離れたかったとは言えないよな。まあ王女様は王女様で勇者の為に必死なんだろうな~)
「いえいえ。カツヤ様に魔王討伐に集中してもらう為ですもの。これぐらい些細な事ですわ。」
「それで王女様。ユウキにも魔法使いの装備をお願いしたいんですが??」
(えっ?カツヤとアイの装備って王都で買ったんじゃないの?王女様がくれたの?何それ?ゲームと違ってるじゃん。ゲームじゃ100ゴールドしかくれなかったんだよな。そいゆうモノだと思ってたけど、よく考えたら100ゴールドって少ないよな。3人で竹の槍しか買えないもんな。どんだけケチ臭いんだよ!?って感じか。それを考えると装備品をくれるのはまあまあ現実的か」
「もちろんです。ユウキ様にも魔法使い様のローブと杖を用意いたします。」
(おおやったぞ。でももう一声がんばってみるか)
「ありがとうございます王女様。杖とは別にカツヤのような剣も頂きたいのですが可能でしょうか?私は魔法使いですが、魔法を使ってMPがなくなると魔物と戦えません。幸いカツヤと剣術に関しては訓練していましたので剣を頂ければどちらも使いこなせるかと思います。」
「なるほど・・・わかりました。剣なら騎士用のが多くありますので大丈夫ですよ。」
(やったぞ。言ってみるもんだな。)
「ユウキ?お前魔法使いなのに剣なんて使えるのか?」
(いやいや、魔法使いになった初日に剣術で気絶させたのはどこのどいつだよ?お前だろ?)
「ああ。カツヤ程じゃないけどあったら便利だからな。」
王女から魔法使いのローブと杖と騎士の剣をもらったユウキは準備を整えた。
準備が終わったので冒険に出る事にした。
ユウキ達は北のポルートを目指して冒険を始めた。道なりに北に進んでいけばポルートの街は見える。ゲームでは道なりにキャラクターを進ませれば5分以内にはつくだろう。実際に自分の足で歩いたらどれぐらいかかるのかはまだ検討がつかなかった。
(どれぐらいで次の村に着くんだろ?ゲームだったら夜が来てもひたすら歩き続けたけど、そういう訳にもいかないよな。夜になったら野営するだろうし・・・)
3人で北にむかって歩いていくと当然の様にモンスターが出た。
「俺に任せろ。ファイア!!」
この辺りのモンスターならファイア一発で十分瞬殺できた。
「ユウキ。すごい!!」
アイがユウキを褒める。
「さすが魔法使いだな。」
「ああ、まだMPがあまりないから10発ぐらいしか使えないけどな。」
ユウキは職業は英雄だが、カツヤとアイには隠している。実際はレベルは50あり、能力も平均で360程あるが、魔法使いレベル5でカツヤとアイには説明している。レベル5の魔法使いの能力は平均で20程である。ファイアの魔法は1回でMPを2消費するのでだいたい10回使えばMPが0になる計算だ。ちなみにカツヤはレベル7の勇者で能力はだいたい60程だ。アイは僧侶のレベル7で能力はだいたい25程である。
ユウキの魔法でモンスターを倒したり、カツヤが剣でモンスターを倒したり、傷を負ったらアイの回復魔法で回復したりしながら進むとその日の内に次の村が見えてきた。
「おっ!?あれ村じゃないか?たしかポルートに行くまでに村が一つあるって王女様が言ってたよな。あれがそうじゃないか?」
「たしかにあれっぽいね。てかカツヤ。お前よくその鎧であんな遠くの村が見えるな。戦闘もガチャガチャ動きにくそうに見えるけど、十分戦闘できてるしな。」
「だろ?見た目じゃないんだって」
そんな事を言いながら村についた。入って見るとなんだか空気が悪かった。さびれている感じだ。
「なんか王都と全然違うね。さびれてるっていうか・・・」
「そうだね。村の人に話を聞いてみようか?」
(多分、盗賊に村長の娘が攫われた後ぐらいなんだろうな~。村長の家は一番奥だろうけどとりあえず近くに居る人から話を聞いてみよう。)
ユウキは村に入って村人に話を聞いた。
「ここはリルの村だよ。今はちょっと問題が起きててね。盗賊が定期的にやってきて食料とかを奪って行くんだ。昨日は村長の娘さんが連れていかれてさ。どうしたらいいかわからずみんな暗くなってるんだ。」
「村長の家はどこだ?」
「あの一番奥の家だよ。」
ユウキ達は村長の家に向かって行った。カツヤは勇者らしく村長に自分が勇者である事をつげ、盗賊から村長の娘を取り返してやる。と話していた。
「盗賊どもは西の洞窟にいるはずじゃ。勇者様よろしくお願いします」
「おう。まかせておけ」
(これでイベント発生だな。でもカツヤのレベルって7だろ?このままじゃ盗賊を倒すのはちょっと苦労するよな??どうするんだ?)
「よし。じゃあ盗賊を倒して村長の娘さんを助けに行こうぜ」
「えっちょっとまってよ。カツヤ!もう暗いんだから今日は宿屋で休もうよ。」
「それもそうだな。今日は宿屋で休んで明日盗賊を倒しに行こう。」
(えっ、いきなり西の洞窟に向かうつもりか?死ぬぞお前?)
ユウキはカツヤが心配になったが、取り合えず今日は休んで明日考える事にした。
0
お気に入りに追加
175
あなたにおすすめの小説

貴方が側妃を望んだのです
cyaru
恋愛
「君はそれでいいのか」王太子ハロルドは言った。
「えぇ。勿論ですわ」婚約者の公爵令嬢フランセアは答えた。
誠の愛に気がついたと言われたフランセアは微笑んで答えた。
※2022年6月12日。一部書き足しました。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。
史実などに基づいたものではない事をご理解ください。
※話の都合上、残酷な描写がありますがそれがざまぁなのかは受け取り方は人それぞれです。
表現的にどうかと思う回は冒頭に注意喚起を書き込むようにしますが有無は作者の判断です。
※更新していくうえでタグは幾つか増えます。
※作者都合のご都合主義です。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。

いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持
空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。
その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。
※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。
※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。

前世を思い出しました。恥ずかしすぎて、死んでしまいそうです。
棚から現ナマ
恋愛
前世を思い出したフィオナは、今までの自分の所業に、恥ずかしすぎて身もだえてしまう。自分は痛い女だったのだ。いままでの黒歴史から目を背けたい。黒歴史を思い出したくない。黒歴史関係の人々と接触したくない。
これからは、まっとうに地味に生きていきたいの。
それなのに、王子様や公爵令嬢、王子の側近と今まで迷惑をかけてきた人たちが向こうからやって来る。何でぇ?ほっといて下さい。お願いします。恥ずかしすぎて、死んでしまいそうです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

とある元令嬢の選択
こうじ
ファンタジー
アメリアは1年前まで公爵令嬢であり王太子の婚約者だった。しかし、ある日を境に一変した。今の彼女は小さな村で暮らすただの平民だ。そして、それは彼女が自ら下した選択であり結果だった。彼女は言う『今が1番幸せ』だ、と。何故貴族としての幸せよりも平民としての暮らしを決断したのか。そこには彼女しかわからない悩みがあった……。

竜王の花嫁は番じゃない。
豆狸
恋愛
「……だから申し上げましたのに。私は貴方の番(つがい)などではないと。私はなんの衝動も感じていないと。私には……愛する婚約者がいるのだと……」
シンシアの瞳に涙はない。もう涸れ果ててしまっているのだ。
──番じゃないと叫んでも聞いてもらえなかった花嫁の話です。

絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。

魅了魔法…?それで相思相愛ならいいんじゃないんですか。
iBuKi
恋愛
私がこの世界に誕生した瞬間から決まっていた婚約者。
完璧な皇子様に婚約者に決定した瞬間から溺愛され続け、蜂蜜漬けにされていたけれど――
気付いたら、皇子の隣には子爵令嬢が居て。
――魅了魔法ですか…。
国家転覆とか、王権強奪とか、大変な事は絡んでないんですよね?
第一皇子とその方が相思相愛ならいいんじゃないんですか?
サクッと婚約解消のち、私はしばらく領地で静養しておきますね。
✂----------------------------
カクヨム、なろうにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる