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うら若き有閑貴族夫人になったからには、安穏なだらだらニート生活をしたい。【2】
教えておじいさん。
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そんな事を考えていると。
「グレイ猊下、聖女様――お傍に参る許可を頂いても宜しいですかな?」
見ると、正装したアルトガルが恭しく紳士の礼を取っていた。
その背後には山岳国家ヘルヴェティアの代表であろう白髪に立派な髭を蓄えた老紳士と焦げ茶で巻き毛の若い女性――以前会った事のあるアーデルハイドを引き連れている。
老紳士は結構な年齢のように見えるのに、福の上からでも分かる程体躯が立派だった。きっとかつて傭兵をしていたのだろうと思う。
「ええ、勿論よアルトガル」
私がにこやかに許可を出すと、アルトガルは「では」と軽い足取りで上がって来た。老紳士達も後に続くと、広間が少し騒めく。
耳を澄ますと、「ヘルべティアの者が何故聖女様とあのように親しく……」とか、「あの男は何者だ」などという声。
アルトガルは周囲を意に介した様子も無く、目の前までやってくると後続の二人に視線を向ける。アーデルハイドと老紳士は、アルトガルより数歩後ろで立ち止まった。
「猊下も聖女様も、アーデルハイドの事は存じておられますな。こちらはアーデルハイドの祖父――我輩達雪山の民を統べる長にございます」
アーデルハイドが礼を取ると、続けて老紳士に雪山の言葉で何事かを言うアルトガル。
グレイ、マリアージュという音は聞き取れたので、きっと私達を紹介しているのだろう。
――おお、という事は!
ある種の期待に胸が膨らむ。
老紳士がこちらを見たので、私とグレイがそれぞれ会釈をすると、相手は綺麗に礼を取った。
「お初にお目にかかります。私は白竜氏族のハンスユルグ――雪山の者達には『アルムのおんじ』と呼ばれる者にございまする。
聖女様がたには、日頃よりアルトガルや孫娘をお引き立て頂き感謝に堪えません」
キター!
流石は傭兵というべきか。訛りのないトラス語で語られた自己紹介に私は嬉しくなった。
やっぱり、この人こそがアルムのおんじ!
前世でも謎だったおんじの名前を知ることが出来た事に密かに興奮しながら、私はにこりと微笑んだ。
「まあ、これはご丁寧に。ハンスユルグ卿、お会い出来て光栄に存じますわ」
「私もハンスユルグ卿にお会い出来て嬉しく思います。アーデルハイドもお変わりなく」
「うふふ、私の誕生日以来ですわね。その節は素敵な贈り物をありがとうございました」
忘れちゃいけない、ハイ…アーデルハイドにもお礼を言う。
あの時貰ったヘルべティアの民芸品、刺繍で飾られ絵付けされたカウベルや木彫りの置物、民族衣装の人々を縫い取ったタペストリー等は大事に部屋に飾ってあるのだ。
サリーナ達が引いた椅子にどうぞと座って貰う。紅茶が供されたところで、私はアーデルハイドに話しかけた。
「そう言えば、クララさんの姿が見えないけれど、彼女もお元気かしら?」
まさか車椅子に座るような羽目になっていないだろうな、と少し心配になって訊くと、アーデルハイドは少し申し訳なさそうな表情で紅茶カップを置いた。
「はい。ただ残念ながら年越しは雪山に戻っておりまして」
「まあ。お会いする事があれば宜しくお伝え下さいまし」
「かしこまりました。聖女様がお心に留めて下さっている事、クララも喜びましょう」
うむ、やっぱりハイジはクララとワンセットでなければな!
するとそれまでグレイと会話していたハンスユルグ卿がおほん、と一つ咳をした。
「一つお訊ねしたいことがあるのですが宜しいですか? 時に聖女様はかつて、私の過去を言い当てられたとか……」
うふふ、そうでしたっけ?
首を傾げると、アルトガルが笑いを堪えながら口を開く。
「ほら、あれですよ。『金持ちだったけど若い頃に得体の知れない連中と付き合って博打と酒で全財産失った』っていう。聖女様が仰ったんですがねぇ?」
ああ、あの事ねー。思い出した。
おお、偉大なるヨハンナ(『アルプスの少女ハイジ』の作者)よ!
「あっ、そう言えば私もお訊ねしたい事が。おじい…ハンスユルグ卿のお住まいはやっぱりデルフリ村なのかしら? 後、セントバーナード――口がでろんと垂れたような大きな犬を飼ってらして? 名前はヨーゼフという」
教えておじいさん。
敢えてこの状況を楽しむ為に、精神感応を使わずに訊ねる。アルムのおんじは少し狼狽した様子を見せた後、疑念を抱いたのかじろりとアルトガルを見た。
「……アルトガル」
「おんじ殿、我輩は全くお伝えしておりませんぞ!」
雪山の長の睨みに冷や汗をかくアルトガル。
私は肩を竦めた。
「あら、それも当たってたのね」
流石はヨハンナである。彼女はきっと、転生してヘルヴェティアの女神となったに違いない。
私の呑気な言葉に、ハンスユルグ卿から圧が消える。「アルトガルから聞いてはおりましたが、」と溜息を吐いた。
「まさか犬の名前まで……聖女様は本当に全てを見通しておられる」
「ハンスユルグ卿。それよりも私、いつかデルフリ村へ遊びに行ってみたいわ」
行ってみたいなぁ、デルフリ村。
ヨーゼフや山羊達とも遊びたい。乾草のベッドで寝て、ヨーデルを聞いて。名物のチーズも食べてみたい。
脳内でアルプスの少女ハイジツアーに思いを馳せていると、「もしいらっしゃるならその時は私がご案内いたしますわ」と遠慮がちに言うアーデルハイド。
えっ、本当なの!? アルプスの少女ハイジ本人に案内して貰えるなんて嬉し過ぎるんだけど!
私は思わず彼女の手を握った。
いつかは仲良くなりたいと思っていたが、今この時が彼女と距離を詰める絶好の機会!
「とっても嬉しいわ、アーデルハイド……良かったらお友達になって貰えないかしら。私の事はマリーと呼んで欲しいの。その代わり、貴女の事はハイジと呼んでも?」
「は、はい。親しい者は私をそう呼びますし、構いませんが……」
よっしゃああ、友達ゲットォォ!
これで私も児童文学の脇役! と冗談交じりでニコニコしていると、アーデルハイドとハンスユルグ卿が目を合わせて何やら頷き合っている。
「聖女様。ヘルヴェティアを代表し、私と孫娘はこの広間に居る全ての人々に宣言したきことがございます」
失礼、と言って椅子から立ち上がるハンスユルグ卿とハイジ。
私の正面に回ると、広間に向かって「我ら山岳国家ヘルべティアはこれよりある事を宣言する! 皆様にはその見届け役となって頂きたい!」と叫んだ。
静まり返った広間を背に、今度は私に向かって膝を折る二人。
ま、まさか……。
「聖女様! 我ら山岳国家ヘルヴェティアは、今この時を以って聖女様を元首に頂き、その庇護を受ける事を宣言致します! 今後、我らヘルヴェティアの民は聖女様のみに膝を折る――何卒、我らの忠誠をお受け取り下さい!」
「グレイ猊下、聖女様――お傍に参る許可を頂いても宜しいですかな?」
見ると、正装したアルトガルが恭しく紳士の礼を取っていた。
その背後には山岳国家ヘルヴェティアの代表であろう白髪に立派な髭を蓄えた老紳士と焦げ茶で巻き毛の若い女性――以前会った事のあるアーデルハイドを引き連れている。
老紳士は結構な年齢のように見えるのに、福の上からでも分かる程体躯が立派だった。きっとかつて傭兵をしていたのだろうと思う。
「ええ、勿論よアルトガル」
私がにこやかに許可を出すと、アルトガルは「では」と軽い足取りで上がって来た。老紳士達も後に続くと、広間が少し騒めく。
耳を澄ますと、「ヘルべティアの者が何故聖女様とあのように親しく……」とか、「あの男は何者だ」などという声。
アルトガルは周囲を意に介した様子も無く、目の前までやってくると後続の二人に視線を向ける。アーデルハイドと老紳士は、アルトガルより数歩後ろで立ち止まった。
「猊下も聖女様も、アーデルハイドの事は存じておられますな。こちらはアーデルハイドの祖父――我輩達雪山の民を統べる長にございます」
アーデルハイドが礼を取ると、続けて老紳士に雪山の言葉で何事かを言うアルトガル。
グレイ、マリアージュという音は聞き取れたので、きっと私達を紹介しているのだろう。
――おお、という事は!
ある種の期待に胸が膨らむ。
老紳士がこちらを見たので、私とグレイがそれぞれ会釈をすると、相手は綺麗に礼を取った。
「お初にお目にかかります。私は白竜氏族のハンスユルグ――雪山の者達には『アルムのおんじ』と呼ばれる者にございまする。
聖女様がたには、日頃よりアルトガルや孫娘をお引き立て頂き感謝に堪えません」
キター!
流石は傭兵というべきか。訛りのないトラス語で語られた自己紹介に私は嬉しくなった。
やっぱり、この人こそがアルムのおんじ!
前世でも謎だったおんじの名前を知ることが出来た事に密かに興奮しながら、私はにこりと微笑んだ。
「まあ、これはご丁寧に。ハンスユルグ卿、お会い出来て光栄に存じますわ」
「私もハンスユルグ卿にお会い出来て嬉しく思います。アーデルハイドもお変わりなく」
「うふふ、私の誕生日以来ですわね。その節は素敵な贈り物をありがとうございました」
忘れちゃいけない、ハイ…アーデルハイドにもお礼を言う。
あの時貰ったヘルべティアの民芸品、刺繍で飾られ絵付けされたカウベルや木彫りの置物、民族衣装の人々を縫い取ったタペストリー等は大事に部屋に飾ってあるのだ。
サリーナ達が引いた椅子にどうぞと座って貰う。紅茶が供されたところで、私はアーデルハイドに話しかけた。
「そう言えば、クララさんの姿が見えないけれど、彼女もお元気かしら?」
まさか車椅子に座るような羽目になっていないだろうな、と少し心配になって訊くと、アーデルハイドは少し申し訳なさそうな表情で紅茶カップを置いた。
「はい。ただ残念ながら年越しは雪山に戻っておりまして」
「まあ。お会いする事があれば宜しくお伝え下さいまし」
「かしこまりました。聖女様がお心に留めて下さっている事、クララも喜びましょう」
うむ、やっぱりハイジはクララとワンセットでなければな!
するとそれまでグレイと会話していたハンスユルグ卿がおほん、と一つ咳をした。
「一つお訊ねしたいことがあるのですが宜しいですか? 時に聖女様はかつて、私の過去を言い当てられたとか……」
うふふ、そうでしたっけ?
首を傾げると、アルトガルが笑いを堪えながら口を開く。
「ほら、あれですよ。『金持ちだったけど若い頃に得体の知れない連中と付き合って博打と酒で全財産失った』っていう。聖女様が仰ったんですがねぇ?」
ああ、あの事ねー。思い出した。
おお、偉大なるヨハンナ(『アルプスの少女ハイジ』の作者)よ!
「あっ、そう言えば私もお訊ねしたい事が。おじい…ハンスユルグ卿のお住まいはやっぱりデルフリ村なのかしら? 後、セントバーナード――口がでろんと垂れたような大きな犬を飼ってらして? 名前はヨーゼフという」
教えておじいさん。
敢えてこの状況を楽しむ為に、精神感応を使わずに訊ねる。アルムのおんじは少し狼狽した様子を見せた後、疑念を抱いたのかじろりとアルトガルを見た。
「……アルトガル」
「おんじ殿、我輩は全くお伝えしておりませんぞ!」
雪山の長の睨みに冷や汗をかくアルトガル。
私は肩を竦めた。
「あら、それも当たってたのね」
流石はヨハンナである。彼女はきっと、転生してヘルヴェティアの女神となったに違いない。
私の呑気な言葉に、ハンスユルグ卿から圧が消える。「アルトガルから聞いてはおりましたが、」と溜息を吐いた。
「まさか犬の名前まで……聖女様は本当に全てを見通しておられる」
「ハンスユルグ卿。それよりも私、いつかデルフリ村へ遊びに行ってみたいわ」
行ってみたいなぁ、デルフリ村。
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脳内でアルプスの少女ハイジツアーに思いを馳せていると、「もしいらっしゃるならその時は私がご案内いたしますわ」と遠慮がちに言うアーデルハイド。
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「とっても嬉しいわ、アーデルハイド……良かったらお友達になって貰えないかしら。私の事はマリーと呼んで欲しいの。その代わり、貴女の事はハイジと呼んでも?」
「は、はい。親しい者は私をそう呼びますし、構いませんが……」
よっしゃああ、友達ゲットォォ!
これで私も児童文学の脇役! と冗談交じりでニコニコしていると、アーデルハイドとハンスユルグ卿が目を合わせて何やら頷き合っている。
「聖女様。ヘルヴェティアを代表し、私と孫娘はこの広間に居る全ての人々に宣言したきことがございます」
失礼、と言って椅子から立ち上がるハンスユルグ卿とハイジ。
私の正面に回ると、広間に向かって「我ら山岳国家ヘルべティアはこれよりある事を宣言する! 皆様にはその見届け役となって頂きたい!」と叫んだ。
静まり返った広間を背に、今度は私に向かって膝を折る二人。
ま、まさか……。
「聖女様! 我ら山岳国家ヘルヴェティアは、今この時を以って聖女様を元首に頂き、その庇護を受ける事を宣言致します! 今後、我らヘルヴェティアの民は聖女様のみに膝を折る――何卒、我らの忠誠をお受け取り下さい!」
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