642 / 674
うら若き有閑貴族夫人になったからには、安穏なだらだらニート生活をしたい。【2】
グレイ・ダージリン(174)
しおりを挟む
コロンボ子爵の声色に混じる、少し相手を小馬鹿にするかのような感情。
そういえばこの男は教会の説くところの奇跡や伝説・迷信めいたことには懐疑的な奴だったな、とルイージは思う。
しかしエリザベルは気を悪くした様子もなく、淡々としていた。
「普通はそう思われますわよね。勿論、我が国の貴族達でそう考える者も少なからずおりましたわ。
けれど、違ったのです。最近ではラブリアン辺境伯領で野生のカラスまでも意のままに操った、と。私の父が裏を取りましたが、誇張でも何でもなかったそうですわ」
「ふむ……『マンデーズ教会の神託』にも、確かにそのように書かれておりましたなぁ。あれは真実であった、と?」
コロンボ子爵の言葉にエリザベルは頷いた。
「ええ、聖女の力は本物ですわ。実は……元々私は、ジェレミー様の妃になる筈でしたの」
「彼女のムーランス伯爵家は、元々聖女のキャンディ伯爵家と敵対しておりました」
ネマランシが続けて説明する。エリザベルは目を閉じた。
「あの女――マリアージュ・キャンディが聖女となって王宮にやってきたあの日を忘れもしませんわ。
あの女はジェレミー様に色目を使ったばかりか、オディロン陛下に取り入って、中立派以外の貴族達が陛下の死を願っていると言いがかりをつけたんですのよ!」
話している内に気が昂ったのか、目を見開きわなわなと震え息を喘がせるエリザベス。その肩を抱くように「落ち着いて、」とラヴィンヌが宥めにかかった。
「私もエリザベルも親戚同士、同じくジェレミー殿下を支持しておりました。
あの日、聖女に無礼を働いたという罪が私達のお父様に被せられ……心優しいエリザベルは父親を庇ったばかりに共に連行されてしまいましたわ」
それでネマランシ家が存続を危ぶまれるのは勿論、エリザベルもまたジェレミー第二王子の妃になる道が閉ざされてしまったという。ネマランシ伯爵家も領地替えとなり、元の領地は今やダージリン伯爵領となったのだ、とラヴィンヌは苦々し気に語った。
「ジェレミー様と王妃様のお慈悲がなければ、我が家は今頃……」
よよ、と泣き崩れるエリザベル。それに寄り添い、背を撫でるラヴィンヌ。話を聞けば聖女は随分酷い人間のようだ。
「よもやそのような事が……」と眉を顰めるルイージに、「それだけではありませんわ」とラヴィンヌが柳眉を逆立てた。
「ムーランス伯爵やエリザベル達が王命によって連行された後……開かれた祝宴の場で、聖女はアルバート殿下に毒が盛られたと騒ぎ立て、王妃様が真犯人だと示唆するような真似をしましたの。
その時も、あの女の傍にはカラスが居て――あれで王妃様は蟄居を命じられ、ジェレミー殿下のお立場も悪くなってしまいましたわ!」
その時の感情が蘇って来たのか、「私は認めませんわ!」とエリザベルが激昂し叫び出す。
「あんな女が聖女だなんて! やっている事を見れば、魔女ではありませんの!」
「僭越ながら私ネマランシ伯爵家ラヴィンヌがご忠告を……ガリア王国ルイージ王太子殿下、どうかゆめゆめあの魔女にはお近づきになりませんよう。本当に危険なのです」
「しかし」
ルイージは逡巡する。そうは言っても金鉱山の事を放置する訳にはいかないのだ。
何としてでも聖女に近付き、兄シルヴィオから勝ち取らねばならないのに。
そんなルイージの迷いを感じ取ったのか、ラヴィンヌは大きく溜息を吐いて続ける。
「既に前例がございますの。エスパーニャのレアンドロ・フェリペ第一王子殿下に対しても、聖アレマニア皇女殿下という婚約者がいらっしゃるにも関わらず、あの女は恥知らずな約束をしておりましたわ」
「……確か、条件付きでダージリン伯爵と離縁して結婚する、ということでしたな」
「な、何だと!?」
コロンボ子爵の言葉にルイージは仰天した。
それが本当なら、ルイージとて聖女の夫になり代わる可能性が――。
しかしそんなルイージに、コロンボ子爵は冷や水を浴びせる。
「落ち着いて下さい。条件付き、でございますよ殿下。
ダージリン伯爵以上の功績を立て、神の難問を解くことで晴れて聖女様との婚姻が太陽神に認められるとか……その内の一つが、大陸銀と砂糖の取引だそうで、しかも、相場より二割も安いと」
「……どういうことだ? それでは功績とは言えぬ。レアンドロ・フェリペの方に利がある」
それが条件ならガリアが取引しても良い位だ。首を傾げるルイージに、ラヴィンヌが口を開いた。
「効率の良い常識外れな砂糖の製法、もしくは秘密の輸入経路――相場より二割安く売っても利が出る何らかのカラクリがある、と私達は見ておりますの」
その時にはもう、落ち着きを取り戻したエリザベルが「そうですわ」と相槌を打つ。
「その砂糖の出所が一体どこなのか。私の父も密かに探っておりますが、少なくともダージリン伯爵擁するキーマン商会の商船ではなさそうでした。
後は、ヘルヴェティアの傭兵――彼らがキャンディ伯爵家に頻繁に出入りし始めている事に関係があるのでは、と」
コロンボ子爵の目が鋭くなった。
「ヘルヴェティアか。もしかして砂糖の製法は彼らからもたらされた? いや、ならば彼ら自身で作る筈ですなぁ」
「待て、何らかの理由があれば――例えば、原材料が雪山では得られない、とか」
そして、砂糖の秘密の製法を土産に雪山の傭兵達はキャンディ伯爵の――聖女を選び、その懐へ潜り込んだ。
狙いは――聖女を担ぎ出しての山岳国家ヘルヴェティアの主権強化あたりか。あの国は昔から貧しく、傭兵業で成り立っている以上は周辺国家の綱引きで揺れ動く。
――もし、その元首が王よりも権威を持ち、また国としても傭兵以外で金を稼ぐ手段があれば?
そう考えれば辻褄は合う。ルイージの考察を聞いたコロンボ子爵は、大きく溜息を吐いた。
「いずれにせよ、キャンディ伯爵家や聖女様が雪山の民を傭兵として雇うではなく配下として取り込んだとなれば厄介な事です。
今後傭兵をを使う者達の情報は、当然そちらに漏れる可能性を考えねばなりますまい」
そういえばこの男は教会の説くところの奇跡や伝説・迷信めいたことには懐疑的な奴だったな、とルイージは思う。
しかしエリザベルは気を悪くした様子もなく、淡々としていた。
「普通はそう思われますわよね。勿論、我が国の貴族達でそう考える者も少なからずおりましたわ。
けれど、違ったのです。最近ではラブリアン辺境伯領で野生のカラスまでも意のままに操った、と。私の父が裏を取りましたが、誇張でも何でもなかったそうですわ」
「ふむ……『マンデーズ教会の神託』にも、確かにそのように書かれておりましたなぁ。あれは真実であった、と?」
コロンボ子爵の言葉にエリザベルは頷いた。
「ええ、聖女の力は本物ですわ。実は……元々私は、ジェレミー様の妃になる筈でしたの」
「彼女のムーランス伯爵家は、元々聖女のキャンディ伯爵家と敵対しておりました」
ネマランシが続けて説明する。エリザベルは目を閉じた。
「あの女――マリアージュ・キャンディが聖女となって王宮にやってきたあの日を忘れもしませんわ。
あの女はジェレミー様に色目を使ったばかりか、オディロン陛下に取り入って、中立派以外の貴族達が陛下の死を願っていると言いがかりをつけたんですのよ!」
話している内に気が昂ったのか、目を見開きわなわなと震え息を喘がせるエリザベス。その肩を抱くように「落ち着いて、」とラヴィンヌが宥めにかかった。
「私もエリザベルも親戚同士、同じくジェレミー殿下を支持しておりました。
あの日、聖女に無礼を働いたという罪が私達のお父様に被せられ……心優しいエリザベルは父親を庇ったばかりに共に連行されてしまいましたわ」
それでネマランシ家が存続を危ぶまれるのは勿論、エリザベルもまたジェレミー第二王子の妃になる道が閉ざされてしまったという。ネマランシ伯爵家も領地替えとなり、元の領地は今やダージリン伯爵領となったのだ、とラヴィンヌは苦々し気に語った。
「ジェレミー様と王妃様のお慈悲がなければ、我が家は今頃……」
よよ、と泣き崩れるエリザベル。それに寄り添い、背を撫でるラヴィンヌ。話を聞けば聖女は随分酷い人間のようだ。
「よもやそのような事が……」と眉を顰めるルイージに、「それだけではありませんわ」とラヴィンヌが柳眉を逆立てた。
「ムーランス伯爵やエリザベル達が王命によって連行された後……開かれた祝宴の場で、聖女はアルバート殿下に毒が盛られたと騒ぎ立て、王妃様が真犯人だと示唆するような真似をしましたの。
その時も、あの女の傍にはカラスが居て――あれで王妃様は蟄居を命じられ、ジェレミー殿下のお立場も悪くなってしまいましたわ!」
その時の感情が蘇って来たのか、「私は認めませんわ!」とエリザベルが激昂し叫び出す。
「あんな女が聖女だなんて! やっている事を見れば、魔女ではありませんの!」
「僭越ながら私ネマランシ伯爵家ラヴィンヌがご忠告を……ガリア王国ルイージ王太子殿下、どうかゆめゆめあの魔女にはお近づきになりませんよう。本当に危険なのです」
「しかし」
ルイージは逡巡する。そうは言っても金鉱山の事を放置する訳にはいかないのだ。
何としてでも聖女に近付き、兄シルヴィオから勝ち取らねばならないのに。
そんなルイージの迷いを感じ取ったのか、ラヴィンヌは大きく溜息を吐いて続ける。
「既に前例がございますの。エスパーニャのレアンドロ・フェリペ第一王子殿下に対しても、聖アレマニア皇女殿下という婚約者がいらっしゃるにも関わらず、あの女は恥知らずな約束をしておりましたわ」
「……確か、条件付きでダージリン伯爵と離縁して結婚する、ということでしたな」
「な、何だと!?」
コロンボ子爵の言葉にルイージは仰天した。
それが本当なら、ルイージとて聖女の夫になり代わる可能性が――。
しかしそんなルイージに、コロンボ子爵は冷や水を浴びせる。
「落ち着いて下さい。条件付き、でございますよ殿下。
ダージリン伯爵以上の功績を立て、神の難問を解くことで晴れて聖女様との婚姻が太陽神に認められるとか……その内の一つが、大陸銀と砂糖の取引だそうで、しかも、相場より二割も安いと」
「……どういうことだ? それでは功績とは言えぬ。レアンドロ・フェリペの方に利がある」
それが条件ならガリアが取引しても良い位だ。首を傾げるルイージに、ラヴィンヌが口を開いた。
「効率の良い常識外れな砂糖の製法、もしくは秘密の輸入経路――相場より二割安く売っても利が出る何らかのカラクリがある、と私達は見ておりますの」
その時にはもう、落ち着きを取り戻したエリザベルが「そうですわ」と相槌を打つ。
「その砂糖の出所が一体どこなのか。私の父も密かに探っておりますが、少なくともダージリン伯爵擁するキーマン商会の商船ではなさそうでした。
後は、ヘルヴェティアの傭兵――彼らがキャンディ伯爵家に頻繁に出入りし始めている事に関係があるのでは、と」
コロンボ子爵の目が鋭くなった。
「ヘルヴェティアか。もしかして砂糖の製法は彼らからもたらされた? いや、ならば彼ら自身で作る筈ですなぁ」
「待て、何らかの理由があれば――例えば、原材料が雪山では得られない、とか」
そして、砂糖の秘密の製法を土産に雪山の傭兵達はキャンディ伯爵の――聖女を選び、その懐へ潜り込んだ。
狙いは――聖女を担ぎ出しての山岳国家ヘルヴェティアの主権強化あたりか。あの国は昔から貧しく、傭兵業で成り立っている以上は周辺国家の綱引きで揺れ動く。
――もし、その元首が王よりも権威を持ち、また国としても傭兵以外で金を稼ぐ手段があれば?
そう考えれば辻褄は合う。ルイージの考察を聞いたコロンボ子爵は、大きく溜息を吐いた。
「いずれにせよ、キャンディ伯爵家や聖女様が雪山の民を傭兵として雇うではなく配下として取り込んだとなれば厄介な事です。
今後傭兵をを使う者達の情報は、当然そちらに漏れる可能性を考えねばなりますまい」
230
お気に入りに追加
4,790
あなたにおすすめの小説
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
【完結】家族にサヨナラ。皆様ゴキゲンヨウ。
くま
恋愛
「すまない、アデライトを愛してしまった」
「ソフィア、私の事許してくれるわよね?」
いきなり婚約破棄をする婚約者と、それが当たり前だと言い張る姉。そしてその事を家族は姉達を責めない。
「病弱なアデライトに譲ってあげなさい」と……
私は昔から家族からは二番目扱いをされていた。いや、二番目どころでもなかった。私だって、兄や姉、妹達のように愛されたかった……だけど、いつも優先されるのは他のキョウダイばかり……我慢ばかりの毎日。
「マカロン家の長男であり次期当主のジェイコブをきちんと、敬い立てなさい」
「はい、お父様、お母様」
「長女のアデライトは体が弱いのですよ。ソフィア、貴女がきちんと長女の代わりに動くのですよ」
「……はい」
「妹のアメリーはまだ幼い。お前は我慢しなさい。下の子を面倒見るのは当然なのだから」
「はい、わかりました」
パーティー、私の誕生日、どれも私だけのなんてなかった。親はいつも私以外のキョウダイばかり、
兄も姉や妹ばかり構ってばかり。姉は病弱だからと言い私に八つ当たりするばかり。妹は我儘放題。
誰も私の言葉を聞いてくれない。
誰も私を見てくれない。
そして婚約者だったオスカー様もその一人だ。病弱な姉を守ってあげたいと婚約破棄してすぐに姉と婚約をした。家族は姉を祝福していた。私に一言も…慰めもせず。
ある日、熱にうなされ誰もお見舞いにきてくれなかった時、前世を思い出す。前世の私は家族と仲良くもしており、色々と明るい性格の持ち主さん。
「……なんか、馬鹿みたいだわ!」
もう、我慢もやめよう!家族の前で良い子になるのはもうやめる!
ふるゆわ設定です。
※家族という呪縛から解き放たれ自分自身を見つめ、好きな事を見つけだすソフィアを応援して下さい!
※ざまあ話とか読むのは好きだけど書くとなると難しいので…読者様が望むような結末に納得いかないかもしれません。🙇♀️でも頑張るます。それでもよければ、どうぞ!
追加文
番外編も現在進行中です。こちらはまた別な主人公です。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
【完結】皇太子の愛人が懐妊した事を、お妃様は結婚式の一週間後に知りました。皇太子様はお妃様を愛するつもりは無いようです。
五月ふう
恋愛
リックストン国皇太子ポール・リックストンの部屋。
「マティア。僕は一生、君を愛するつもりはない。」
今日は結婚式前夜。婚約者のポールの声が部屋に響き渡る。
「そう……。」
マティアは小さく笑みを浮かべ、ゆっくりとソファーに身を預けた。
明日、ポールの花嫁になるはずの彼女の名前はマティア・ドントール。ドントール国第一王女。21歳。
リッカルド国とドントール国の和平のために、マティアはこの国に嫁いできた。ポールとの結婚は政略的なもの。彼らの意志は一切介入していない。
「どんなことがあっても、僕は君を王妃とは認めない。」
ポールはマティアを憎しみを込めた目でマティアを見つめる。美しい黒髪に青い瞳。ドントール国の宝石と評されるマティア。
「私が……ずっと貴方を好きだったと知っても、妻として認めてくれないの……?」
「ちっ……」
ポールは顔をしかめて舌打ちをした。
「……だからどうした。幼いころのくだらない感情に……今更意味はない。」
ポールは険しい顔でマティアを睨みつける。銀色の髪に赤い瞳のポール。マティアにとってポールは大切な初恋の相手。
だが、ポールにはマティアを愛することはできない理由があった。
二人の結婚式が行われた一週間後、マティアは衝撃の事実を知ることになる。
「サラが懐妊したですって‥‥‥!?」
私が死んで満足ですか?
マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。
ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。
全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。
書籍化にともない本編を引き下げいたしました
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。