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うら若き有閑貴族夫人になったからには、安穏なだらだらニート生活をしたい。【2】
国際鉄道の夢。
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それに承諾した後、今度は聖地へと意識を飛ばして遠隔精神感応を使う。サングマ教皇は丁度、枢機卿達と共に大聖堂で礼拝の真最中だった。
声を掛けてアブラーモ大司教の教皇僭称について伝えると、存外落ち着いた態度で『その可能性は考えておりました』と言う。
『ただ、流石にそのような真似はすまいと思っておりましたが――まさか本当にやるとは。救いようのない程の愚か者だったようですね』
笑みの向こうに怒りを湛えている、そんな表情が思い浮かぶのは気のせいだろうか。
結構な毒舌を吐くサングマ教皇。
『聖女様、これは戦になるやも知れません』
正統な教皇として声明を出し、アブラーモ達、ひいては神聖アレマニア帝国を糾弾する。見過ごす訳にはいかない、そんな強い覚悟が伝わって来た。
しかし私は首を振る。
『いいえ、私達は下手に手を出さず、ただ種痘を徹底して守りを固めるだけで良いのですわ。エトムント枢機卿にも言いましたが、彼らは自滅していく事でしょう』
種痘の成果はマンデーズ教会で既に実証されている。それを拒否した者達は病に倒れることだろう。
ただ――
『ただ、愚か者達は兎も角。騙されてそれに巻き込まれる民達は可哀想に思います』
フォウツの企みについて話す。神聖アレマニア帝国はエトムント枢機卿が何とか頑張ってくれるだろう。
問題は東方小国群だ。そこの民達にもこっそりと種痘という選択肢を与えたい。
東方小国群出身の枢機卿に、種痘の梃入れをして欲しいと話すと、サングマ教皇は『分かりました、』と承諾してくれた。
『ただ一つお願いがあります。彼らに聖女様の奇跡を示して頂けませんか?』
そうすることで、より真剣に取り組んでくれるだろうから、とのことだった。
奇跡、ねぇ……何をすれば?
『ただ、このように心でお言葉を賜るだけで良いのです』
私が承諾すると、サングマ教皇は祈りを止め、東方小国群出身の枢機卿達を集めてくれたのだった。
***
「……伝えるべき所には伝え、然るべき指示を出したわ」
精神感応でのやりとりをその場全員に説明した後、私は息を吐いた。
――ふぅ、疲れた。
それにしても東方小国群の枢機卿達がやる気になってくれて助かった。
私が聖地に行った時は国元に居た所為か、聖女という存在をどこか信じ切れていなかったようである。
不寛容派の勢力が強ければ、種痘はアウェイの中で人目を忍ぶような活動になるだろう。何とか援護を――まてよ?
ある事を思い当たり、私は皇帝イブラヒームに向き直った。
「イブラヒーム陛下、神聖アレマニア帝国とアヤスラニ帝国との間に東方小国群がありますわよね。アヤスラニ帝国はそちらに対していかほどの影響力がありますの?」
精神感応を交えて、皆にも伝わるように声に出した問いかけ。
皇帝イブラヒームはふむ……と考えるように顎に手をやった。
「『こちら側に接している国々であれば交易が盛んであり、ほぼ属国扱いとなっている。神聖アレマニア帝国に接している方はそうでもないが、かつて我が帝国が支配していたこともあった』」
月女神信仰は他の信仰に対し、月女神信仰の者達を害さず税金を多少多めに払いさえすれば受け入れているそうで。
東方において、アヤスラニ帝国に接している国は色んな信仰が入り乱れて共存しているらしい。
逆に神聖アレマニア帝国に接してる国はかつて激戦区となった事もあり、アヤスラニ帝国に対して否定的であるとの事。
その間にある国々はよく言えば中立的、悪く言えば風見鶏なんだそうだ。
「では、アヤスラニ帝国に近い方であれば、神の刻印を広める協力を期待できるという事ですわね?」
「『……やろうと思えば、な』」
含みのある言葉。
勿論その意図は分かっているとも。
「うふふ、先程の話の続きと行きましょうか」と私は続けた。
「蒸気機関は画期的な技術ですが、その便利さは広めて使われてこそ。イブラヒーム陛下は仲間ですし。トラス王国の後にはなりますが、優先的にその恩恵と利益を融通しても構いませんわ」
「待て、またお前はそう勝手なことを……!」
『父、大丈夫よ』
慌てた様子で腰を浮かせてこちらを制止しようとする父サイモンを一瞥する。
勿論、最初の内はトラス王国内で普及する事になるが、いずれは国外にも広めていくつもりだ。
先程言った『恩恵』とは鉄道インフラによる便利さであり、『利益』はその儲け――具体的には株式である。
鉄道事業の株式は基本、仲間内で共有するのだ。
父の懸念している事に関しては、根幹技術さえこちらが握っていれば良いという答えである。
そう精神感応で伝えると、父サイモンは渋々と言った態で腰を下ろした。
私は続ける。
「――ただしその代わりと言っては何ですが、陛下には東方小国群の人心を出来る限り掌握して頂きたいんですの。
将来的にこのトラス王国とアヤスラニ帝国を蒸気機関車で繋ごうとするならば、神聖アレマニア帝国と東方小国群を通る事になりますから」
国際鉄道――その夢が実現すれば貿易が活発になり、沿線にある都市や町、村々の潤う。輸出入で物資の余りや不足を調整出来るだろう。勿論、大量生産した砂糖や布も大量に運んで、売れる。「マリーチャン、オオモウケ!」と脳内ヘドヴァンが翼を広げた。
ただ、鉄道の敷設にはその国の民の支持がなければ難しい。
「そのついでと言っては何ですけれど……刻印も広めて頂けると嬉しいですわ」
東方小国群に面している神聖アレマニア帝国の東側は不寛容派貴族の領地ばかり。
不寛容派が種痘を自己責任で拒否して天然痘になるのは仕方ないが、飛び火を食らう東方小国群にしたらたまったもんじゃないだろう。
さりとて、こちらの人手も限られている。
皇帝イブラヒームが動いて枢機卿達の援助をしてくれるなら大いに助かる。
「『分かった、聖女よ。それぐらい安いものだ。そなたの願いを叶えよう』」
期待を込めた眼差しを向けていると、皇帝イブラヒームは笑いながら私の願いを承諾。
私はパラリと扇を開く。
「私、叶う事ならイブラヒーム陛下にずぅーっとアヤスラニ帝国の実権を握っていて欲しいんですの。それをいずれ受け継ぐ方も、私が信頼出来る方が良いですわ」
私が皇帝イブラヒームに持たせようとしている力は、オス麿が皇帝になっても、好き勝手出来ないようにする布石となる。だから、いずれ遺産として引き継がせる場合であっても、オス麿に渡るとかだけは止めて欲しい。
私の言葉に、皇帝は苦笑いを浮かべて頷いた。
「『ああ、勿論分かっている。悪しき子殺しの因習も、私の代で廃止するとしよう。私の死後、皇帝になれぬ子供の内、聖女に友好的で信頼出来そうな賢い者達に後を託して暮らしていけるようにしてやろうと思っている』」
そして、特に銀行の株に関してはイドゥリースに残すつもりだと。
慌てたイドゥリースが皇帝イブラヒームの袖を掴んだ。
「『父皇、宜しいのですか!?』」
「『構わぬ。イドゥリースが継がずとも、その子供達に受け継がれて行けば良い』」
じっとこちらを見る皇帝。精神感応を使ってみると。
もし、因習を廃止した後でも子供達が命を狙われるようなことがあれば、トラス王国に逃がしてイドゥリースに頼るようにしたいという気持ち。
そしていずれ時代が変わった頃にでも、息子家族がアヤスラニ帝国の地を踏んで母親を訪ねてくれる可能性があればとの親心だった。
『それにしても聖女よ。この国と我が帝国を蒸気機関車で繋げるということは、その間に通る国々をまとめ上げるつもりであろう?』
確信を持って問われた私は、答える代わりにパチリと扇を閉じる。
その先端を唇に当ててにっこりと微笑んだ。
声を掛けてアブラーモ大司教の教皇僭称について伝えると、存外落ち着いた態度で『その可能性は考えておりました』と言う。
『ただ、流石にそのような真似はすまいと思っておりましたが――まさか本当にやるとは。救いようのない程の愚か者だったようですね』
笑みの向こうに怒りを湛えている、そんな表情が思い浮かぶのは気のせいだろうか。
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『いいえ、私達は下手に手を出さず、ただ種痘を徹底して守りを固めるだけで良いのですわ。エトムント枢機卿にも言いましたが、彼らは自滅していく事でしょう』
種痘の成果はマンデーズ教会で既に実証されている。それを拒否した者達は病に倒れることだろう。
ただ――
『ただ、愚か者達は兎も角。騙されてそれに巻き込まれる民達は可哀想に思います』
フォウツの企みについて話す。神聖アレマニア帝国はエトムント枢機卿が何とか頑張ってくれるだろう。
問題は東方小国群だ。そこの民達にもこっそりと種痘という選択肢を与えたい。
東方小国群出身の枢機卿に、種痘の梃入れをして欲しいと話すと、サングマ教皇は『分かりました、』と承諾してくれた。
『ただ一つお願いがあります。彼らに聖女様の奇跡を示して頂けませんか?』
そうすることで、より真剣に取り組んでくれるだろうから、とのことだった。
奇跡、ねぇ……何をすれば?
『ただ、このように心でお言葉を賜るだけで良いのです』
私が承諾すると、サングマ教皇は祈りを止め、東方小国群出身の枢機卿達を集めてくれたのだった。
***
「……伝えるべき所には伝え、然るべき指示を出したわ」
精神感応でのやりとりをその場全員に説明した後、私は息を吐いた。
――ふぅ、疲れた。
それにしても東方小国群の枢機卿達がやる気になってくれて助かった。
私が聖地に行った時は国元に居た所為か、聖女という存在をどこか信じ切れていなかったようである。
不寛容派の勢力が強ければ、種痘はアウェイの中で人目を忍ぶような活動になるだろう。何とか援護を――まてよ?
ある事を思い当たり、私は皇帝イブラヒームに向き直った。
「イブラヒーム陛下、神聖アレマニア帝国とアヤスラニ帝国との間に東方小国群がありますわよね。アヤスラニ帝国はそちらに対していかほどの影響力がありますの?」
精神感応を交えて、皆にも伝わるように声に出した問いかけ。
皇帝イブラヒームはふむ……と考えるように顎に手をやった。
「『こちら側に接している国々であれば交易が盛んであり、ほぼ属国扱いとなっている。神聖アレマニア帝国に接している方はそうでもないが、かつて我が帝国が支配していたこともあった』」
月女神信仰は他の信仰に対し、月女神信仰の者達を害さず税金を多少多めに払いさえすれば受け入れているそうで。
東方において、アヤスラニ帝国に接している国は色んな信仰が入り乱れて共存しているらしい。
逆に神聖アレマニア帝国に接してる国はかつて激戦区となった事もあり、アヤスラニ帝国に対して否定的であるとの事。
その間にある国々はよく言えば中立的、悪く言えば風見鶏なんだそうだ。
「では、アヤスラニ帝国に近い方であれば、神の刻印を広める協力を期待できるという事ですわね?」
「『……やろうと思えば、な』」
含みのある言葉。
勿論その意図は分かっているとも。
「うふふ、先程の話の続きと行きましょうか」と私は続けた。
「蒸気機関は画期的な技術ですが、その便利さは広めて使われてこそ。イブラヒーム陛下は仲間ですし。トラス王国の後にはなりますが、優先的にその恩恵と利益を融通しても構いませんわ」
「待て、またお前はそう勝手なことを……!」
『父、大丈夫よ』
慌てた様子で腰を浮かせてこちらを制止しようとする父サイモンを一瞥する。
勿論、最初の内はトラス王国内で普及する事になるが、いずれは国外にも広めていくつもりだ。
先程言った『恩恵』とは鉄道インフラによる便利さであり、『利益』はその儲け――具体的には株式である。
鉄道事業の株式は基本、仲間内で共有するのだ。
父の懸念している事に関しては、根幹技術さえこちらが握っていれば良いという答えである。
そう精神感応で伝えると、父サイモンは渋々と言った態で腰を下ろした。
私は続ける。
「――ただしその代わりと言っては何ですが、陛下には東方小国群の人心を出来る限り掌握して頂きたいんですの。
将来的にこのトラス王国とアヤスラニ帝国を蒸気機関車で繋ごうとするならば、神聖アレマニア帝国と東方小国群を通る事になりますから」
国際鉄道――その夢が実現すれば貿易が活発になり、沿線にある都市や町、村々の潤う。輸出入で物資の余りや不足を調整出来るだろう。勿論、大量生産した砂糖や布も大量に運んで、売れる。「マリーチャン、オオモウケ!」と脳内ヘドヴァンが翼を広げた。
ただ、鉄道の敷設にはその国の民の支持がなければ難しい。
「そのついでと言っては何ですけれど……刻印も広めて頂けると嬉しいですわ」
東方小国群に面している神聖アレマニア帝国の東側は不寛容派貴族の領地ばかり。
不寛容派が種痘を自己責任で拒否して天然痘になるのは仕方ないが、飛び火を食らう東方小国群にしたらたまったもんじゃないだろう。
さりとて、こちらの人手も限られている。
皇帝イブラヒームが動いて枢機卿達の援助をしてくれるなら大いに助かる。
「『分かった、聖女よ。それぐらい安いものだ。そなたの願いを叶えよう』」
期待を込めた眼差しを向けていると、皇帝イブラヒームは笑いながら私の願いを承諾。
私はパラリと扇を開く。
「私、叶う事ならイブラヒーム陛下にずぅーっとアヤスラニ帝国の実権を握っていて欲しいんですの。それをいずれ受け継ぐ方も、私が信頼出来る方が良いですわ」
私が皇帝イブラヒームに持たせようとしている力は、オス麿が皇帝になっても、好き勝手出来ないようにする布石となる。だから、いずれ遺産として引き継がせる場合であっても、オス麿に渡るとかだけは止めて欲しい。
私の言葉に、皇帝は苦笑いを浮かべて頷いた。
「『ああ、勿論分かっている。悪しき子殺しの因習も、私の代で廃止するとしよう。私の死後、皇帝になれぬ子供の内、聖女に友好的で信頼出来そうな賢い者達に後を託して暮らしていけるようにしてやろうと思っている』」
そして、特に銀行の株に関してはイドゥリースに残すつもりだと。
慌てたイドゥリースが皇帝イブラヒームの袖を掴んだ。
「『父皇、宜しいのですか!?』」
「『構わぬ。イドゥリースが継がずとも、その子供達に受け継がれて行けば良い』」
じっとこちらを見る皇帝。精神感応を使ってみると。
もし、因習を廃止した後でも子供達が命を狙われるようなことがあれば、トラス王国に逃がしてイドゥリースに頼るようにしたいという気持ち。
そしていずれ時代が変わった頃にでも、息子家族がアヤスラニ帝国の地を踏んで母親を訪ねてくれる可能性があればとの親心だった。
『それにしても聖女よ。この国と我が帝国を蒸気機関車で繋げるということは、その間に通る国々をまとめ上げるつもりであろう?』
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