513 / 674
うら若き有閑貴族夫人になったからには、安穏なだらだらニート生活をしたい。【1】
一筋縄ではいかなかった任務。
しおりを挟む
聖女の情報を集めると、遥か東の果てにあるというフソウの国に感心があるという情報を得る。
丁度その国の奴隷が居るということで贈り物として決定。その奴隷の世話は男が行った。
故郷から遠い外国へ連れて来られ、人ならぬ扱いを受ける奴隷が時折涙を流すのを見る度に憐れみを覚えもしたが、聖女に献上される分自分よりマシだろう。そう酷い扱いはされない筈だ。
自分の逃走を手助けする為、エスパーニャの豊潤な資金を投入して手練れも雇った。事が露見した時は、自分のことは知らぬ存ぜぬで切り捨てるように大使らに言い含めてある。
小間使いの身分を拝借して成り代わる形でうまうまと聖女の誕生日の宴に潜り込むことに成功した男は、グレイ・ダージリン伯爵を殺すべく動き始めた――の、だったが。
偶然かそれとも。
男の暗殺は次々と失敗した。
普通に近付くのは手練れであろう護衛が邪魔だった。ダンスが始まったので好機とばかりに貴族に変装し、手近な貴族令嬢を誘って近付こうと試みる。
しかし聖女達を囲んで踊る者達の壁が立ちはだかった。
更に何故か自分から遠ざかるように移動する為、必死で追いかけるしかない。強引に動こうとした男は、相手の令嬢から苦情と疑いの眼差しを受けてしまう。果てはふくよかな貴婦人にぶつかって床に倒れてしまった。
ダンスが終わってしまったのならばと今度は給仕に変装。グレイ・ダージリン伯爵の侍女だと目星を付けた女に近付いて毒入りの杯を渡すも、あろうことかその女は何かに躓き倒れてしまった。勿論毒杯もパアである。
何と悪運の強い男だ、と男は臍を噛んだ。
この日を逃せばこんな好機は二度と無いというのに。もし、暗殺に失敗しておめおめと戻ろうものなら……
焦りと苛立ちが男を支配する。
じりじりと隙を伺っていると、グレイ・ダージリン伯爵が中座した。
どうやら用を足しに行くようだ。遠くからそれを尾行する。
やがて広間へ戻ると、聖女の姿が消えていた。じっと様子を窺っていると、聖女の侍女がやってきて、護衛の男に話しかけている。グレイ・ダージリン伯爵が一言二言何かを言うと、侍女と護衛は共に連れ立って離れて行った。
――しめた。
広間にいるとはいえ、グレイ・ダージリン伯爵は一人になった。
またとない好機に、男は急ぐ。
適当な警備兵を昏倒させ、空き室へ運ぶ。自分の着ていた服を着せ、招待客の一人が酔いどれて眠ってしまったように酒瓶を転がし小細工をした。
警備兵に化けた男は急ぎ広間へ戻る。
グレイ・ダージリン伯爵の傍にはカレドニアの騎士の男が居たが、他国の伯爵を本気で護衛する理由も無いだろうと踏む。
男は伯爵に近付き、聖女が呼んでいる、という理由を付けて庭へと誘い出す。途中、頭上を一羽の見慣れない鷲が飛んでいることに気付く。聖女は鳥を操るという噂を思い出し、万が一を考え木々が多い方へと誘導する。
背後から疑っているような視線を感じた男は、ここで決着を付けるべきだとナイフを握りしめた。
振り向きざま、死ね! と叫ぶ。
同時に短銃を向けられていることに気付いた刹那、破裂音が耳朶を打つ。腕に衝撃と熱が走った。
――外した!
グレイ・ダージリン伯爵はカレドニアの騎士に横っ飛びに庇われ、地に伏している。騎士はすぐさま立ち上がると抜剣してこちらに構えた。
自分の命がここで尽きようとも、目の前の聖女の夫だけは仕留めなければ!
しかし男はそれに構っている余裕は無かった。腕から生えた短い矢――第三者の攻撃。
誰かが木々の陰からこちらに近付いて来る。
男はそちらを見つめた。
「泳がせられていたとも知らず。当家を甘く見られては困りますわね」
女の声?
男は呆然と呟く。
光の下に現れたのは、こちらに腕を伸ばした女だった。よく見ると、その上には小さな仕込み型のボウガンが乗っている。
――確か、聖女の侍女の。
そう思った瞬間、男の意識は暗転した。
――頭が痛い。
後頭部がズキズキと酷く痛む。
男はゆっくり瞼を開けた。
意識がハッキリした瞬間、男はガバリと起き上がりかけた瞬間――
「動くな!」
殺気と共に、ヒヤリとした冷たいものを喉に当てられる。
眼球だけを動かして横を見ると、金髪の顔立ちの似た男達二人の姿が視界に入る。
確か――
「……聖騎士か」
聖女の傍に常に控えていた姿を思い出す。更にその隣には、男にボウガンを放った聖女の侍女、グレイ・ダージリン伯爵の護衛の男も居た。
「起きたようですね。マリー様に伝えて来ます」
侍女が出て行く。
自分は囚われの身となったと理解した男は、舌を噛み切るべく口を大きく開けた。
***
ヒゲワシが起きたとサリーナから知らせを受けて部屋を訪ねたのは良いが。
猿轡をされ、更に縄で縛られた状態で鼻息荒くこちらを無言で睨みつけるヒゲワシ。
「舌を噛み切ろうとしたので已む無く」
「任務失敗し捕らえられた以上、この男には死を選ぶより他にないのでしょう」
看病兼見張りで置いておいた馬の脚共が説明をする。
というか、お前達――何故亀甲縛りなのか。
丁度その国の奴隷が居るということで贈り物として決定。その奴隷の世話は男が行った。
故郷から遠い外国へ連れて来られ、人ならぬ扱いを受ける奴隷が時折涙を流すのを見る度に憐れみを覚えもしたが、聖女に献上される分自分よりマシだろう。そう酷い扱いはされない筈だ。
自分の逃走を手助けする為、エスパーニャの豊潤な資金を投入して手練れも雇った。事が露見した時は、自分のことは知らぬ存ぜぬで切り捨てるように大使らに言い含めてある。
小間使いの身分を拝借して成り代わる形でうまうまと聖女の誕生日の宴に潜り込むことに成功した男は、グレイ・ダージリン伯爵を殺すべく動き始めた――の、だったが。
偶然かそれとも。
男の暗殺は次々と失敗した。
普通に近付くのは手練れであろう護衛が邪魔だった。ダンスが始まったので好機とばかりに貴族に変装し、手近な貴族令嬢を誘って近付こうと試みる。
しかし聖女達を囲んで踊る者達の壁が立ちはだかった。
更に何故か自分から遠ざかるように移動する為、必死で追いかけるしかない。強引に動こうとした男は、相手の令嬢から苦情と疑いの眼差しを受けてしまう。果てはふくよかな貴婦人にぶつかって床に倒れてしまった。
ダンスが終わってしまったのならばと今度は給仕に変装。グレイ・ダージリン伯爵の侍女だと目星を付けた女に近付いて毒入りの杯を渡すも、あろうことかその女は何かに躓き倒れてしまった。勿論毒杯もパアである。
何と悪運の強い男だ、と男は臍を噛んだ。
この日を逃せばこんな好機は二度と無いというのに。もし、暗殺に失敗しておめおめと戻ろうものなら……
焦りと苛立ちが男を支配する。
じりじりと隙を伺っていると、グレイ・ダージリン伯爵が中座した。
どうやら用を足しに行くようだ。遠くからそれを尾行する。
やがて広間へ戻ると、聖女の姿が消えていた。じっと様子を窺っていると、聖女の侍女がやってきて、護衛の男に話しかけている。グレイ・ダージリン伯爵が一言二言何かを言うと、侍女と護衛は共に連れ立って離れて行った。
――しめた。
広間にいるとはいえ、グレイ・ダージリン伯爵は一人になった。
またとない好機に、男は急ぐ。
適当な警備兵を昏倒させ、空き室へ運ぶ。自分の着ていた服を着せ、招待客の一人が酔いどれて眠ってしまったように酒瓶を転がし小細工をした。
警備兵に化けた男は急ぎ広間へ戻る。
グレイ・ダージリン伯爵の傍にはカレドニアの騎士の男が居たが、他国の伯爵を本気で護衛する理由も無いだろうと踏む。
男は伯爵に近付き、聖女が呼んでいる、という理由を付けて庭へと誘い出す。途中、頭上を一羽の見慣れない鷲が飛んでいることに気付く。聖女は鳥を操るという噂を思い出し、万が一を考え木々が多い方へと誘導する。
背後から疑っているような視線を感じた男は、ここで決着を付けるべきだとナイフを握りしめた。
振り向きざま、死ね! と叫ぶ。
同時に短銃を向けられていることに気付いた刹那、破裂音が耳朶を打つ。腕に衝撃と熱が走った。
――外した!
グレイ・ダージリン伯爵はカレドニアの騎士に横っ飛びに庇われ、地に伏している。騎士はすぐさま立ち上がると抜剣してこちらに構えた。
自分の命がここで尽きようとも、目の前の聖女の夫だけは仕留めなければ!
しかし男はそれに構っている余裕は無かった。腕から生えた短い矢――第三者の攻撃。
誰かが木々の陰からこちらに近付いて来る。
男はそちらを見つめた。
「泳がせられていたとも知らず。当家を甘く見られては困りますわね」
女の声?
男は呆然と呟く。
光の下に現れたのは、こちらに腕を伸ばした女だった。よく見ると、その上には小さな仕込み型のボウガンが乗っている。
――確か、聖女の侍女の。
そう思った瞬間、男の意識は暗転した。
――頭が痛い。
後頭部がズキズキと酷く痛む。
男はゆっくり瞼を開けた。
意識がハッキリした瞬間、男はガバリと起き上がりかけた瞬間――
「動くな!」
殺気と共に、ヒヤリとした冷たいものを喉に当てられる。
眼球だけを動かして横を見ると、金髪の顔立ちの似た男達二人の姿が視界に入る。
確か――
「……聖騎士か」
聖女の傍に常に控えていた姿を思い出す。更にその隣には、男にボウガンを放った聖女の侍女、グレイ・ダージリン伯爵の護衛の男も居た。
「起きたようですね。マリー様に伝えて来ます」
侍女が出て行く。
自分は囚われの身となったと理解した男は、舌を噛み切るべく口を大きく開けた。
***
ヒゲワシが起きたとサリーナから知らせを受けて部屋を訪ねたのは良いが。
猿轡をされ、更に縄で縛られた状態で鼻息荒くこちらを無言で睨みつけるヒゲワシ。
「舌を噛み切ろうとしたので已む無く」
「任務失敗し捕らえられた以上、この男には死を選ぶより他にないのでしょう」
看病兼見張りで置いておいた馬の脚共が説明をする。
というか、お前達――何故亀甲縛りなのか。
47
お気に入りに追加
4,790
あなたにおすすめの小説
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
【完結】家族にサヨナラ。皆様ゴキゲンヨウ。
くま
恋愛
「すまない、アデライトを愛してしまった」
「ソフィア、私の事許してくれるわよね?」
いきなり婚約破棄をする婚約者と、それが当たり前だと言い張る姉。そしてその事を家族は姉達を責めない。
「病弱なアデライトに譲ってあげなさい」と……
私は昔から家族からは二番目扱いをされていた。いや、二番目どころでもなかった。私だって、兄や姉、妹達のように愛されたかった……だけど、いつも優先されるのは他のキョウダイばかり……我慢ばかりの毎日。
「マカロン家の長男であり次期当主のジェイコブをきちんと、敬い立てなさい」
「はい、お父様、お母様」
「長女のアデライトは体が弱いのですよ。ソフィア、貴女がきちんと長女の代わりに動くのですよ」
「……はい」
「妹のアメリーはまだ幼い。お前は我慢しなさい。下の子を面倒見るのは当然なのだから」
「はい、わかりました」
パーティー、私の誕生日、どれも私だけのなんてなかった。親はいつも私以外のキョウダイばかり、
兄も姉や妹ばかり構ってばかり。姉は病弱だからと言い私に八つ当たりするばかり。妹は我儘放題。
誰も私の言葉を聞いてくれない。
誰も私を見てくれない。
そして婚約者だったオスカー様もその一人だ。病弱な姉を守ってあげたいと婚約破棄してすぐに姉と婚約をした。家族は姉を祝福していた。私に一言も…慰めもせず。
ある日、熱にうなされ誰もお見舞いにきてくれなかった時、前世を思い出す。前世の私は家族と仲良くもしており、色々と明るい性格の持ち主さん。
「……なんか、馬鹿みたいだわ!」
もう、我慢もやめよう!家族の前で良い子になるのはもうやめる!
ふるゆわ設定です。
※家族という呪縛から解き放たれ自分自身を見つめ、好きな事を見つけだすソフィアを応援して下さい!
※ざまあ話とか読むのは好きだけど書くとなると難しいので…読者様が望むような結末に納得いかないかもしれません。🙇♀️でも頑張るます。それでもよければ、どうぞ!
追加文
番外編も現在進行中です。こちらはまた別な主人公です。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
私が死んで満足ですか?
マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。
ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。
全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。
書籍化にともない本編を引き下げいたしました
【完結】皇太子の愛人が懐妊した事を、お妃様は結婚式の一週間後に知りました。皇太子様はお妃様を愛するつもりは無いようです。
五月ふう
恋愛
リックストン国皇太子ポール・リックストンの部屋。
「マティア。僕は一生、君を愛するつもりはない。」
今日は結婚式前夜。婚約者のポールの声が部屋に響き渡る。
「そう……。」
マティアは小さく笑みを浮かべ、ゆっくりとソファーに身を預けた。
明日、ポールの花嫁になるはずの彼女の名前はマティア・ドントール。ドントール国第一王女。21歳。
リッカルド国とドントール国の和平のために、マティアはこの国に嫁いできた。ポールとの結婚は政略的なもの。彼らの意志は一切介入していない。
「どんなことがあっても、僕は君を王妃とは認めない。」
ポールはマティアを憎しみを込めた目でマティアを見つめる。美しい黒髪に青い瞳。ドントール国の宝石と評されるマティア。
「私が……ずっと貴方を好きだったと知っても、妻として認めてくれないの……?」
「ちっ……」
ポールは顔をしかめて舌打ちをした。
「……だからどうした。幼いころのくだらない感情に……今更意味はない。」
ポールは険しい顔でマティアを睨みつける。銀色の髪に赤い瞳のポール。マティアにとってポールは大切な初恋の相手。
だが、ポールにはマティアを愛することはできない理由があった。
二人の結婚式が行われた一週間後、マティアは衝撃の事実を知ることになる。
「サラが懐妊したですって‥‥‥!?」
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。