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うら若き有閑貴族夫人になったからには、安穏なだらだらニート生活をしたい。【1】
聖女出没ホットスポット。
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トゥラントゥール宮殿から帰った翌日、私はヴェスカルとエヴァン修道士を連れてソルツァグマ修道院へ足を運んでいた。
昨日のレアンドロ王子には本当に参った。恋と崇拝の眼差しはよく似ている。
レアンドロ王子は信仰心が篤いのだろうが、婚約者である皇女エリーザベトの前で私を情熱的に口説いているようにも感じられたから内心冷や冷やものだった。しかし思い返せば皇女本人は不快感をあまり見せてなかったので、恐らくあれがレアンドロ王子の平常運転。
ということは、エスパーニャ王国自体が女を口説くことが礼儀みたいな文化圏なのだろう、多分。息を吐くように口説き文句を言うお国柄。
馬車の中でそう結論付けたところで裏門の辺りで馬車を降りると、エヴァン修道士が「べリーチェ修道女、久しぶりですね」と声を掛ける。出迎えてくれていた彼女は「ええ、貴方もお元気そうね」と返した。そしてこちらに向き直り祈りの所作をする。
「聖女様、ヴェスカルもお久しぶりにございます。グレイ猊下のお姿が見えないのですが、本日はいらっしゃらないのですか?」
「ああ、彼は王都のキーマン商会の方へ。随分長いこと留守にしていたものですから」
「まあまあ、伯爵と商会と忙しいことですわね。イエイツ修道士とメイソン修道士も例の仕事で駆けずり回っております。それが終われば留守にしていた間免除されていたお勤めを再開することになりますわ。
エヴァン修道士、貴方もですよ。院長様は今後も彼らが聖女様のお傍に侍るのならば位階を上げるべく努力すべきだと仰っております」
「まあ」
イエイツとメイソンの二人には刻印の運び手となる子供達と共に一足先に修道院へ帰していた。種痘の方法を伝えること、そして植え継ぎ要員の孤児達を確保するためだ。
ちなみに王宮へも同行して貰ったエヴァン修道士には、ヴェスカルだけでなくイサークの勉強も多少見て貰っていた。有難かったと思う。お陰で二人共勉強はそれほど遅れずに済んだのだから。
「信仰が試されるということですね。望むところです。ところで院長は?」
不敵に笑ったエヴァン修道士の問いに、べリーチェ修道女はそのことなのですが、と手に持っていた黒い布を差し出す。
「目立つことは避けるようにとのことで……ご案内しますわ。聖女様と侍女の方、こちらを被って下さいまし」
受け取ったそれを私とサリーナは頭から被った。目立たぬ色のドレスで来たが、これを被ると黒ミサ……もとい、訳ありっぽい貴婦人の出来上がりである。
馬の脚共は、と見ると既に目立たぬような格好に変わっている。
いつの間に……と思ったら、よく見ると服がリバーシブルだった。色々工夫しているらしい。
裏門――ラベンダー畑側の入り口から建物に入り、修道院長室に案内される。
何故だろう、人がやけに多いような。視線は結構感じたが、訳あり貴婦人状態なのが功を奏したのか声は掛けられなかった。
院長室に入ると、テーブルの上には既に茶器やお菓子がセッティングされていた。馬の脚共が扉の両側に立ち、私は勧められた席へ。続いてエヴァン修道士も「失礼致します、」と席に着いた。
茶器を動かすべリーチェ修道女。サリーナもヴェールと取って手伝い始める。私もヴェールを取った。
顔見知りの修道女が湯気の漏れ出る薬缶を運んでくると、べリーチェ修道女は薬草茶を淹れ始める。
「失礼致します」
サリーナが毒味をした後、給仕される。
仕方ないこととは言え、何となく気まずくて、そう言えば……と私は話を切り出した。
「ラベンダーの花はすっかり終わってしまったのね」
「はい。刈り取りは終わりましたので肥料を施す時期なのです。代わりにと言ってはなんですが、ラベンダーの薬草茶と焼き菓子を用意させて頂いております」
花が見れなかったのが少し残念だったが、べリーチェ修道女の言葉に私はカップを手に取って香りを嗅いでみる。
爽やかなラベンダーの香りが立ち上る。
「ありがとう、目を瞑るとラベンダーの花畑が浮かぶわ」
ラベンダー茶を堪能していると。
「ところで、聖女様。そろそろ姉君のアン姫様――ウィッタード公爵夫人の出産が近付いております。もうお会いしに行かれましたか?」
唐突に問われて、長いことアン姉に会っていなかったな、と思う。
そう言えば前回会った時に色々注意してべリーチェ修道女にも頼んだんだっけ。
「いえ、まだ。近い内にと思っているのですけれど、姉の妊娠は順調かしら?」
「聖女様の仰る通りに軽く体を動かされ、また食べ物にも気を付けていらっしゃるのでお元気そのものですわ。このままいけば出産も順調かと存じます」
「まあ、それは良かったわ」
産婆でもあるべリーチェ修道女の太鼓判に安心していると、扉がノックされた。馬の脚共がそっと開けると、修道院長――メンデル・ディンブラ大司教の姿。
「お待たせして申し訳ございません。聖女様の王都への無事のご帰還をお喜び申し上げます」
「それでは、聖女様。私はこれで。ヴェスカル、行きましょう?」
「はい」
ヴェスカルはべリーチェ修道女に連れられて出て行った。あの子はこれから勉強である。
私は首を横に振り、笑顔で修道院長を迎えた。
「ありがとうございます。お久しぶりですわね、メンデル修道院長。お元気そうで何よりですわ」
修道院長はお蔭様で、と言いながら席に座って自分の分のラベンダー茶を注ぐ。私の分にも注ぎ足してくれた。
「お出迎えしなかったご無礼をお許しください。エヴァン修道士から話は聞きました……尊き御身を崇める者ばかりではないことが嘆かわしい。聖女様の身の安全には万全を期すため、やむを得ずこのような手段を取ったのでございます」
「そう言えば、ラベンダー畑の方で馬車を降りたのだけれど……」
エヴァン修道士が「それは私が」と口を挟む。修道院長は「表では目立ちすぎるのです、」と話し始めた。
「このソルツァグマ修道院が聖女様と縁が深いとの話は諸国にも伝わり始めているようでしてな。
先日もエスパーニャ王国のレアンドロ殿下がいらっしゃいまして。聖女様の奇跡の話を聞きたいということで、お話をしましたが……先程も来られましてな。ご挨拶に向かい、修道士に対応を頼んでこちらへ急いで来た、という次第で
昨今ではトラス王国人だけではなく、他国の貴人も遠くから参拝に来られるようになりました。決まって聖女様とお会いしたい、ここには何時いらっしゃるのか、と訊かれます。聖女様が王都にご帰還なされたことが広まれば、一層人が集まって来るでしょうな」
「まあ」
何と、そんなことになっていたとは。
すれ違った人の多さに納得である。つまり、聖女出没ホットスポットと認識された訳だ、ここは。
聖堂の方を透視してみると、確かに様々な身形の多くの人々と共に祈りを捧げるレアンドロ王子が見えた。
危ねぇー!
そんな所にひょっこり聖女である私が現れようもんなら……エヴァン修道士や修道院長の判断は正しかったと言える。
「……そう言うことだったのですね、ありがとう」
私は心の底から感謝の言葉を述べた。
メンデル修道院長&エヴァン修道士、グッジョブ。実にファインプレーである。
昨日のレアンドロ王子には本当に参った。恋と崇拝の眼差しはよく似ている。
レアンドロ王子は信仰心が篤いのだろうが、婚約者である皇女エリーザベトの前で私を情熱的に口説いているようにも感じられたから内心冷や冷やものだった。しかし思い返せば皇女本人は不快感をあまり見せてなかったので、恐らくあれがレアンドロ王子の平常運転。
ということは、エスパーニャ王国自体が女を口説くことが礼儀みたいな文化圏なのだろう、多分。息を吐くように口説き文句を言うお国柄。
馬車の中でそう結論付けたところで裏門の辺りで馬車を降りると、エヴァン修道士が「べリーチェ修道女、久しぶりですね」と声を掛ける。出迎えてくれていた彼女は「ええ、貴方もお元気そうね」と返した。そしてこちらに向き直り祈りの所作をする。
「聖女様、ヴェスカルもお久しぶりにございます。グレイ猊下のお姿が見えないのですが、本日はいらっしゃらないのですか?」
「ああ、彼は王都のキーマン商会の方へ。随分長いこと留守にしていたものですから」
「まあまあ、伯爵と商会と忙しいことですわね。イエイツ修道士とメイソン修道士も例の仕事で駆けずり回っております。それが終われば留守にしていた間免除されていたお勤めを再開することになりますわ。
エヴァン修道士、貴方もですよ。院長様は今後も彼らが聖女様のお傍に侍るのならば位階を上げるべく努力すべきだと仰っております」
「まあ」
イエイツとメイソンの二人には刻印の運び手となる子供達と共に一足先に修道院へ帰していた。種痘の方法を伝えること、そして植え継ぎ要員の孤児達を確保するためだ。
ちなみに王宮へも同行して貰ったエヴァン修道士には、ヴェスカルだけでなくイサークの勉強も多少見て貰っていた。有難かったと思う。お陰で二人共勉強はそれほど遅れずに済んだのだから。
「信仰が試されるということですね。望むところです。ところで院長は?」
不敵に笑ったエヴァン修道士の問いに、べリーチェ修道女はそのことなのですが、と手に持っていた黒い布を差し出す。
「目立つことは避けるようにとのことで……ご案内しますわ。聖女様と侍女の方、こちらを被って下さいまし」
受け取ったそれを私とサリーナは頭から被った。目立たぬ色のドレスで来たが、これを被ると黒ミサ……もとい、訳ありっぽい貴婦人の出来上がりである。
馬の脚共は、と見ると既に目立たぬような格好に変わっている。
いつの間に……と思ったら、よく見ると服がリバーシブルだった。色々工夫しているらしい。
裏門――ラベンダー畑側の入り口から建物に入り、修道院長室に案内される。
何故だろう、人がやけに多いような。視線は結構感じたが、訳あり貴婦人状態なのが功を奏したのか声は掛けられなかった。
院長室に入ると、テーブルの上には既に茶器やお菓子がセッティングされていた。馬の脚共が扉の両側に立ち、私は勧められた席へ。続いてエヴァン修道士も「失礼致します、」と席に着いた。
茶器を動かすべリーチェ修道女。サリーナもヴェールと取って手伝い始める。私もヴェールを取った。
顔見知りの修道女が湯気の漏れ出る薬缶を運んでくると、べリーチェ修道女は薬草茶を淹れ始める。
「失礼致します」
サリーナが毒味をした後、給仕される。
仕方ないこととは言え、何となく気まずくて、そう言えば……と私は話を切り出した。
「ラベンダーの花はすっかり終わってしまったのね」
「はい。刈り取りは終わりましたので肥料を施す時期なのです。代わりにと言ってはなんですが、ラベンダーの薬草茶と焼き菓子を用意させて頂いております」
花が見れなかったのが少し残念だったが、べリーチェ修道女の言葉に私はカップを手に取って香りを嗅いでみる。
爽やかなラベンダーの香りが立ち上る。
「ありがとう、目を瞑るとラベンダーの花畑が浮かぶわ」
ラベンダー茶を堪能していると。
「ところで、聖女様。そろそろ姉君のアン姫様――ウィッタード公爵夫人の出産が近付いております。もうお会いしに行かれましたか?」
唐突に問われて、長いことアン姉に会っていなかったな、と思う。
そう言えば前回会った時に色々注意してべリーチェ修道女にも頼んだんだっけ。
「いえ、まだ。近い内にと思っているのですけれど、姉の妊娠は順調かしら?」
「聖女様の仰る通りに軽く体を動かされ、また食べ物にも気を付けていらっしゃるのでお元気そのものですわ。このままいけば出産も順調かと存じます」
「まあ、それは良かったわ」
産婆でもあるべリーチェ修道女の太鼓判に安心していると、扉がノックされた。馬の脚共がそっと開けると、修道院長――メンデル・ディンブラ大司教の姿。
「お待たせして申し訳ございません。聖女様の王都への無事のご帰還をお喜び申し上げます」
「それでは、聖女様。私はこれで。ヴェスカル、行きましょう?」
「はい」
ヴェスカルはべリーチェ修道女に連れられて出て行った。あの子はこれから勉強である。
私は首を横に振り、笑顔で修道院長を迎えた。
「ありがとうございます。お久しぶりですわね、メンデル修道院長。お元気そうで何よりですわ」
修道院長はお蔭様で、と言いながら席に座って自分の分のラベンダー茶を注ぐ。私の分にも注ぎ足してくれた。
「お出迎えしなかったご無礼をお許しください。エヴァン修道士から話は聞きました……尊き御身を崇める者ばかりではないことが嘆かわしい。聖女様の身の安全には万全を期すため、やむを得ずこのような手段を取ったのでございます」
「そう言えば、ラベンダー畑の方で馬車を降りたのだけれど……」
エヴァン修道士が「それは私が」と口を挟む。修道院長は「表では目立ちすぎるのです、」と話し始めた。
「このソルツァグマ修道院が聖女様と縁が深いとの話は諸国にも伝わり始めているようでしてな。
先日もエスパーニャ王国のレアンドロ殿下がいらっしゃいまして。聖女様の奇跡の話を聞きたいということで、お話をしましたが……先程も来られましてな。ご挨拶に向かい、修道士に対応を頼んでこちらへ急いで来た、という次第で
昨今ではトラス王国人だけではなく、他国の貴人も遠くから参拝に来られるようになりました。決まって聖女様とお会いしたい、ここには何時いらっしゃるのか、と訊かれます。聖女様が王都にご帰還なされたことが広まれば、一層人が集まって来るでしょうな」
「まあ」
何と、そんなことになっていたとは。
すれ違った人の多さに納得である。つまり、聖女出没ホットスポットと認識された訳だ、ここは。
聖堂の方を透視してみると、確かに様々な身形の多くの人々と共に祈りを捧げるレアンドロ王子が見えた。
危ねぇー!
そんな所にひょっこり聖女である私が現れようもんなら……エヴァン修道士や修道院長の判断は正しかったと言える。
「……そう言うことだったのですね、ありがとう」
私は心の底から感謝の言葉を述べた。
メンデル修道院長&エヴァン修道士、グッジョブ。実にファインプレーである。
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