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うら若き有閑貴族夫人になったからには、安穏なだらだらニート生活をしたい。【1】
グレイ・ダージリン(61)
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フレールのことは気になるけれど、その消息が分かるまで待つしかないだろう。家出同然で旅に出るなんて、カーフィ相手の結婚生活が気に入らなかったのかどうか知らないけれど、まったく身勝手で人騒がせな人間だ。
リプトン伯爵位は既にカーフィのものになっている。フレールが万が一のことがあってもその地位は揺るがないだろう。
マリーなら所在をすぐ見通すだろうけれど、僕は敢えて彼女にフレールのことを告げないことを決めた。
――少しは世間を知ればいいんだ、あんな女。
***
次の日、アントン・ヴァッガーが城の牢獄から解放された男達と共に出立するのを見送った後――僕とマリーは城の執務室でアルトガルからダージリン伯爵領の現況報告を聞くことになった。
「ダージリン伯爵領は現在、収城使であるギャヴィン・ウエッジウッド子爵が代理統治に当たっておられます――」
貴族の領地替えなどがあった際、王宮からは代理統治者として収城使が派遣される。収城使は新たな領主に領地を引き渡すまでの間、責任を持って行政を担う役目を負う。
その収城使は、何とアルバート王子の側近のギャヴィン・ウエッジウッド子爵だったようだ。
「よく治めておられるようですが、残念ながら」
アルトガル曰く、領政官が横領を働いているそうだ。ウエッジウッド子爵も薄々は感づいている様子だけれど、確たる証拠を掴めていないという。
恐らくは、元統治していた貴族が出て行ってから、気が緩んで悪事を働いているのだろう。他所から来た収城使やまだ若造だという新領主――僕のことなどどうとでも言いくるめて誤魔化されるとたかを括っている。
ウエッジウッド子爵は横領についていい所まで調べたんだろうけど――残念ながら、領政官の方が一枚上手で、一人の有能な領政官補佐に横領の罪を被せて放逐したそうだ。
また、冤罪の男の同僚で同じ領政官補佐の男は、家族を人質に取られ働かされているという。故に王宮に訴え出る事も出来ずにいるのだろう。
横領した領政官はきっと、次はその同僚の男に罪を被せるつもりなんだと思う。
「それから、グレイ猊下にお仕えしたいという者達の中で、他国や他の貴族の息が掛かっていると思われる人物も粗方洗い出しておきました」
裏帳簿の在処は既に把握しているのならばこちらとしても助かる。
マリーも喜んでいた。アルトガル達雪山の民のの仕事ぶりが優秀で恐ろしいぐらいだ。
裏帳簿の在処をウエッジウッド子爵に伝えるのも出来るけれど、どこに領政官の息の掛かっている者がいるかも分からない状況、僕達が行くまでは現状維持の方が賢明だろう。ウエッジウッド子爵の身の安全の為にも。
「丁度人材募集をするのだし、それを上手く利用して領政官を処断出来れば……」
僕の呟きを耳にしたサイモン様はニヤリと笑う。
「もっともだが、それには領主の手足となる信頼のおける者が必要だろう? お前に仕える隠密騎士達を引き合わせようと思う」
サイモン様が手を叩くと、「失礼致します」と十数人の男女がぞろぞろと入室して来る。
自ら立候補して来た者の他、隠密騎士の里を回る旅で会った顔ぶれ。
皆一斉に僕達に膝をついて騎士の礼を取る。
「牛ノ庄猛牛のウルリアン・ナグリ、普段は料理人としてお仕えしましょう」
最初に口火を切ったのは、料理人に立候補してきた牛ノ庄ウルリアン・ナグリだった。
「お久しぶりです、この龍ノ庄ワイバーンのアーベルト・メレン。ダージリン伯爵家の為に尽力する所存です」
「猿ノ庄、魔猿のジークラス・ヴァトゥクバー。鉄鉱山採掘と反射炉に携わる仕事をさせて頂ければと存じます」
ウルリアンに続いてアーベルトとジークラスも挨拶の口上を述べる。三人共、僕達一行を迎えに来てくれた面々だ。
しかし他の二人はどこかで見た顔だと思うんだけど……
「覚えておいででしょうか? 熊ノ庄、影熊のディートフリート・マカイバリでございます。気球の際にお目通りさせて頂きましたね」
僕はあっと気が付いた。彼はあの時気球から降りて来た若い男だ。驚いていると、ナーテが「従兄弟でございます」と微笑む。そうだったのか。
その隣にいる彼のことは覚えていた。狼ノ庄で犬について説明してくれた人だ。
僕と目が合うと、彼はふわりと微笑む。
「狼ノ庄、黒狼のモーリック・ギダパール。屋敷の警護はお任せを。番犬達も何匹か連れて来ております。心を尽くしてお仕え致しましょう」
「……山羊ノ庄金角羊のアルトゥル・バラスン。放牧の時、遠くから」
モーリックの挨拶に続いて言葉少なに言った男には見覚えがなかった。成程、あの時の山羊飼いだったんだと気付く。遠くから一礼されたのみで言葉こそ交わさなかったけれど。
「すみません、彼は寡黙過ぎますが、仕事はきっちりやる人なんです」
その隣にいた侍女ヴェローナがふわりと金髪を揺らしながら困ったように微笑み、すぐに淑女の礼を取った。
「ああ、私もダージリン伯爵家にお仕え致します。アルトゥル共々、宜しくお願い致します」
「私も同じく」
「グレイ様、よろしくお願い申し上げます」
狼ノ庄のリュシール・ギダパールと鹿ノ庄のコジマ・ドゥームニ。同じ鹿ノ庄の隠密騎士ヘルフリッツ・ドゥームニが、「この大鹿のヘルフリッツ、彼らより年長ですが、まとめ・調整役として尽力致します」と続ける。
「うふふ、私達も害虫退治とお掃除は得意ですわ。ダージリン伯爵家の城を住み心地の良い環境に整えるべく力を尽くしますわね」
色っぽくウインクする鳥ノ庄のエロイーズ・シャトゥートゥン。
言っていることは意味深で、少々物騒な気がするけれど、深く考えない方が良いだろう。
彼らに加え、馬ノ庄のヨハン・シュテファン兄弟、そして蛇ノ庄カール、獅子ノ庄のサリーナを加えた全員がダージリン領へ来てくれることになる。
勿論ダージリン領に着いたらアルトガルを始めとする雪山の傭兵達も雇い入れる予定だ。
マリーは皆を見渡しながら、「まあ、心強いわ。これから末永くよろしくね」と嬉しそうにしている。
「皆、よくぞ私達夫婦に仕える為に来てくれました。心より感謝致します。若輩者にてまだまだ至らぬ事もあるかと思いますが、皆の主として相応しくあれるよう、精進することを誓いましょう」
僕は感謝の気持ちで胸がいっぱいになり、紳士の礼を取り彼らに対し深々と頭を下げた。
リプトン伯爵位は既にカーフィのものになっている。フレールが万が一のことがあってもその地位は揺るがないだろう。
マリーなら所在をすぐ見通すだろうけれど、僕は敢えて彼女にフレールのことを告げないことを決めた。
――少しは世間を知ればいいんだ、あんな女。
***
次の日、アントン・ヴァッガーが城の牢獄から解放された男達と共に出立するのを見送った後――僕とマリーは城の執務室でアルトガルからダージリン伯爵領の現況報告を聞くことになった。
「ダージリン伯爵領は現在、収城使であるギャヴィン・ウエッジウッド子爵が代理統治に当たっておられます――」
貴族の領地替えなどがあった際、王宮からは代理統治者として収城使が派遣される。収城使は新たな領主に領地を引き渡すまでの間、責任を持って行政を担う役目を負う。
その収城使は、何とアルバート王子の側近のギャヴィン・ウエッジウッド子爵だったようだ。
「よく治めておられるようですが、残念ながら」
アルトガル曰く、領政官が横領を働いているそうだ。ウエッジウッド子爵も薄々は感づいている様子だけれど、確たる証拠を掴めていないという。
恐らくは、元統治していた貴族が出て行ってから、気が緩んで悪事を働いているのだろう。他所から来た収城使やまだ若造だという新領主――僕のことなどどうとでも言いくるめて誤魔化されるとたかを括っている。
ウエッジウッド子爵は横領についていい所まで調べたんだろうけど――残念ながら、領政官の方が一枚上手で、一人の有能な領政官補佐に横領の罪を被せて放逐したそうだ。
また、冤罪の男の同僚で同じ領政官補佐の男は、家族を人質に取られ働かされているという。故に王宮に訴え出る事も出来ずにいるのだろう。
横領した領政官はきっと、次はその同僚の男に罪を被せるつもりなんだと思う。
「それから、グレイ猊下にお仕えしたいという者達の中で、他国や他の貴族の息が掛かっていると思われる人物も粗方洗い出しておきました」
裏帳簿の在処は既に把握しているのならばこちらとしても助かる。
マリーも喜んでいた。アルトガル達雪山の民のの仕事ぶりが優秀で恐ろしいぐらいだ。
裏帳簿の在処をウエッジウッド子爵に伝えるのも出来るけれど、どこに領政官の息の掛かっている者がいるかも分からない状況、僕達が行くまでは現状維持の方が賢明だろう。ウエッジウッド子爵の身の安全の為にも。
「丁度人材募集をするのだし、それを上手く利用して領政官を処断出来れば……」
僕の呟きを耳にしたサイモン様はニヤリと笑う。
「もっともだが、それには領主の手足となる信頼のおける者が必要だろう? お前に仕える隠密騎士達を引き合わせようと思う」
サイモン様が手を叩くと、「失礼致します」と十数人の男女がぞろぞろと入室して来る。
自ら立候補して来た者の他、隠密騎士の里を回る旅で会った顔ぶれ。
皆一斉に僕達に膝をついて騎士の礼を取る。
「牛ノ庄猛牛のウルリアン・ナグリ、普段は料理人としてお仕えしましょう」
最初に口火を切ったのは、料理人に立候補してきた牛ノ庄ウルリアン・ナグリだった。
「お久しぶりです、この龍ノ庄ワイバーンのアーベルト・メレン。ダージリン伯爵家の為に尽力する所存です」
「猿ノ庄、魔猿のジークラス・ヴァトゥクバー。鉄鉱山採掘と反射炉に携わる仕事をさせて頂ければと存じます」
ウルリアンに続いてアーベルトとジークラスも挨拶の口上を述べる。三人共、僕達一行を迎えに来てくれた面々だ。
しかし他の二人はどこかで見た顔だと思うんだけど……
「覚えておいででしょうか? 熊ノ庄、影熊のディートフリート・マカイバリでございます。気球の際にお目通りさせて頂きましたね」
僕はあっと気が付いた。彼はあの時気球から降りて来た若い男だ。驚いていると、ナーテが「従兄弟でございます」と微笑む。そうだったのか。
その隣にいる彼のことは覚えていた。狼ノ庄で犬について説明してくれた人だ。
僕と目が合うと、彼はふわりと微笑む。
「狼ノ庄、黒狼のモーリック・ギダパール。屋敷の警護はお任せを。番犬達も何匹か連れて来ております。心を尽くしてお仕え致しましょう」
「……山羊ノ庄金角羊のアルトゥル・バラスン。放牧の時、遠くから」
モーリックの挨拶に続いて言葉少なに言った男には見覚えがなかった。成程、あの時の山羊飼いだったんだと気付く。遠くから一礼されたのみで言葉こそ交わさなかったけれど。
「すみません、彼は寡黙過ぎますが、仕事はきっちりやる人なんです」
その隣にいた侍女ヴェローナがふわりと金髪を揺らしながら困ったように微笑み、すぐに淑女の礼を取った。
「ああ、私もダージリン伯爵家にお仕え致します。アルトゥル共々、宜しくお願い致します」
「私も同じく」
「グレイ様、よろしくお願い申し上げます」
狼ノ庄のリュシール・ギダパールと鹿ノ庄のコジマ・ドゥームニ。同じ鹿ノ庄の隠密騎士ヘルフリッツ・ドゥームニが、「この大鹿のヘルフリッツ、彼らより年長ですが、まとめ・調整役として尽力致します」と続ける。
「うふふ、私達も害虫退治とお掃除は得意ですわ。ダージリン伯爵家の城を住み心地の良い環境に整えるべく力を尽くしますわね」
色っぽくウインクする鳥ノ庄のエロイーズ・シャトゥートゥン。
言っていることは意味深で、少々物騒な気がするけれど、深く考えない方が良いだろう。
彼らに加え、馬ノ庄のヨハン・シュテファン兄弟、そして蛇ノ庄カール、獅子ノ庄のサリーナを加えた全員がダージリン領へ来てくれることになる。
勿論ダージリン領に着いたらアルトガルを始めとする雪山の傭兵達も雇い入れる予定だ。
マリーは皆を見渡しながら、「まあ、心強いわ。これから末永くよろしくね」と嬉しそうにしている。
「皆、よくぞ私達夫婦に仕える為に来てくれました。心より感謝致します。若輩者にてまだまだ至らぬ事もあるかと思いますが、皆の主として相応しくあれるよう、精進することを誓いましょう」
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