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貴族令嬢に生まれたからには念願のだらだらニート生活したい。
キングオブ深夜馬車『おうと号』。
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「父! ただいま!」
私はタラップを駆け下りるなり、ナヴィガポールの船着き場で待っていてくれた父サイモンに飛び付くように抱き着いた。その香りと温もりに、ふっと心が緩んで――
「あ、あれ……?」
気が付くと、自然に涙腺が緩み、ポロポロと涙が頬を伝っていた。後から後から溢れ出て止まらない。
旅の間、本当に次から次へと色々な事があった。私は思ったよりも父を恋しく思っていたようだ。
「ふっ、まだまだ子供だな」
父サイモンは苦笑いを浮かべながら私を抱き上げ、背中をポンポンとしてくれる。恥ずかしくて、私は父の服に顔を擦りつけて涙を拭いた。
「本当に帰って来たのだな、マリー。カレルも、無事で良かった――お前達も長い間苦労を掛けたな」
「勿体無いお言葉です、旦那様」
サリーナが深々と一礼をすると、
「はっ、マリー様をお守りする事は苦労の内に入りませぬ!」
「兄者の申す通り、寧ろ我が身の幸運を噛み締めておりました。それに船に乗るという貴重な経験をさせて頂きました故」
と馬の脚共。カレル兄が両掌を上に向け、肩を竦める。
「はぁ……本当、色々と大変だったよ。でもこれで肩の荷が下りた」
安堵の溜息に、父は頷く。
「ああ、ここからは私に任せておけ。それから、グレイ。いや、グレイ枢機卿猊下と言うべきか?」
「やめてください、サイモン様! 私はマリーのおこぼれと言う形で枢機卿を頂いただけの身です。どうか、これまで通り!」
グレイが慌てて首を横に振っている。
「ふふふ、キャンディ伯爵、そのような意地悪を申されますな」
「これはサリューン枢機卿猊下。道中我が娘が大変お世話になりまして。これより急ぎの旅になりますが、王都までお供する栄誉を頂けましょうか」
私を抱っこしたまま礼を取る父。サリューン枢機卿は穏やかな笑みを浮かべて聖職者の礼で返した。
「お言葉有難く。ただ、私も枢機卿と大層なお役目を頂いてはおりますが、教皇猊下や聖女様にお仕えする身に過ぎません。その父君ともあろうお方がそのように畏まられる必要はありません」
「い、いえ。そのような訳には」
サリューン枢機卿の半分冗談めかした言葉に、どのような応対をすれば正解なのか分からず困り果てる父サイモン。
「はぁ、猊下も大概意地悪をなさる」
「そうですよ、サリューン枢機卿猊下は名ばかりの僕とはお立場が違います」
「これは一本取られましたね、エヴァン、グレイ」
旅の間で打ち解けた仲間同士の、そんなやり取り。穏やかな笑いが起こった。
父が、改めてグレイ他の面子にも旅の無事を喜び、私が世話になった旨のお礼の言葉を掛けた。
「では、そろそろ……」と朝霧のナヴィガポールの町中を移動していく。ちなみに私は父に抱っこされたままだ。
歩きながら交わされるカレル兄と父との会話を聞くに、父は夜通し隣町から来てくれたそうだ。
王子達に気取られぬよう、こっそりとレイモン氏と連絡を取り。真夜中に隣町を出、私からの精神感応があるまでナヴィガポールから離れた所に待機していたとか。
そっと透視すると、王子二人はぐっすり眠っているようだ。
領主館近くに差し掛かると、複数の人影が近付いて来た。ドキリとして咄嗟に能力を使うと、レイモン氏とジュデ、リノ、イルディオ、そして交易所のランベール・ジレスさん、グラ・ノルベール司祭の面々。警戒を見せる皆に大丈夫、と声を掛ける。
「皆様、道中御無事で何よりでございました」
レイモン氏が深々と頭を下げた。私も父に下ろして貰って皆に挨拶と見送りのお礼をした。
グレイが王子二人に関する謝罪といたわりの言葉を口にすると、レイモン氏は「早く帰って頂きたいというのが正直な所です」ときっぱり言い、他の面々も溜息を吐いている。これは相当だな。
「大変心苦しいが、後少しだけ辛抱して貰えるだろうか。今日から数えて四日後ならば我々の事を殿下方に伝えて構わない。そうすれば直ぐに王都に帰られるだろう」
気の毒そうに父がそう言うと、彼らは明らかに胸を撫で下ろしていた。
「じゃあ私はここでお別れしましょう」
とファリエロが離脱。リノとイルディオの頭をポンポンと叩き、二人の肩に手を乗せてこちらに向き直る。
またナヴィガポールに来てくださいね、との別れの言葉を背に私達は用意されていた馬車へと向かった。懐かしき我が家の馬車だ。
乗り込むと、すぐにそれは動き出す。私は窓から顔を出して小さくなっていく彼らに「またね、ありがとう!」と叫び、大きく手を振ったのだった。
***
「ああ、懐かしき我が家が見える。とうとう、帰って来たのね……」
本当は喜びと元気いっぱいで叫びたかったが、そんな体力は残されていなかった。
というのも、父サイモンのペースが鬼のような強行軍だったからである。
今の私は砂漠の真っ只中で「オアシスだ……やっと水が飲める……」等と蜃気楼を見て譫言を口にする旅人のようなもの。体力は無に等しく、意識が飛びそうである。
般若サイモンは何と、車中泊と宿一泊を交互にする形で、宿場町では馬を替え、私が眠っている間もほぼノンストップで王都まで走り抜けるという暴挙を仕出かしたのである。
マジでしんどかった。どこのキングオブ深夜バスなのかと小一時間問い詰めたい。いや、キングオブ深夜馬車か。名前はきっと『おうと号』、王都に到着する頃には嘔吐しかねないえげつなさである。
行きは休み休みのんびりと十一日かけてナヴィガポールに行ったのに、帰りは一週間弱とか……これでも私を連れてるから手加減したそうだけど、帰り着いた頃にはもうヘトヘトになっていた。
私以外の面々は少し疲れを見せているが、それだけである。なんでそんなに体力あるのさ、くそう。
それでも懐かしき我が家には違いない。家の門を潜った馬車は家の玄関へと真っ直ぐに進んで行く。連絡が行っていたのか、そこには家族が勢揃いしていた。義兄アールは勿論、グレイの家族も全員うちに来て出迎えてくれている。それに、領地に居る筈の祖父母まで居た。
「あっ、馬車が来た来たー!」
「おーい、お父様ー、カレル兄様ー、マリーお姉ちゃまー、グレイ兄様も! お帰りなさいー!」
「お帰りなさい―!」
馬車の窓からはイサークとメリーが手を振りながら元気にぴょんぴょんと飛び上がっているのが見える。私は姉の面子にかけてなけなしの力を振り絞って手を振り返したのであった。
私はタラップを駆け下りるなり、ナヴィガポールの船着き場で待っていてくれた父サイモンに飛び付くように抱き着いた。その香りと温もりに、ふっと心が緩んで――
「あ、あれ……?」
気が付くと、自然に涙腺が緩み、ポロポロと涙が頬を伝っていた。後から後から溢れ出て止まらない。
旅の間、本当に次から次へと色々な事があった。私は思ったよりも父を恋しく思っていたようだ。
「ふっ、まだまだ子供だな」
父サイモンは苦笑いを浮かべながら私を抱き上げ、背中をポンポンとしてくれる。恥ずかしくて、私は父の服に顔を擦りつけて涙を拭いた。
「本当に帰って来たのだな、マリー。カレルも、無事で良かった――お前達も長い間苦労を掛けたな」
「勿体無いお言葉です、旦那様」
サリーナが深々と一礼をすると、
「はっ、マリー様をお守りする事は苦労の内に入りませぬ!」
「兄者の申す通り、寧ろ我が身の幸運を噛み締めておりました。それに船に乗るという貴重な経験をさせて頂きました故」
と馬の脚共。カレル兄が両掌を上に向け、肩を竦める。
「はぁ……本当、色々と大変だったよ。でもこれで肩の荷が下りた」
安堵の溜息に、父は頷く。
「ああ、ここからは私に任せておけ。それから、グレイ。いや、グレイ枢機卿猊下と言うべきか?」
「やめてください、サイモン様! 私はマリーのおこぼれと言う形で枢機卿を頂いただけの身です。どうか、これまで通り!」
グレイが慌てて首を横に振っている。
「ふふふ、キャンディ伯爵、そのような意地悪を申されますな」
「これはサリューン枢機卿猊下。道中我が娘が大変お世話になりまして。これより急ぎの旅になりますが、王都までお供する栄誉を頂けましょうか」
私を抱っこしたまま礼を取る父。サリューン枢機卿は穏やかな笑みを浮かべて聖職者の礼で返した。
「お言葉有難く。ただ、私も枢機卿と大層なお役目を頂いてはおりますが、教皇猊下や聖女様にお仕えする身に過ぎません。その父君ともあろうお方がそのように畏まられる必要はありません」
「い、いえ。そのような訳には」
サリューン枢機卿の半分冗談めかした言葉に、どのような応対をすれば正解なのか分からず困り果てる父サイモン。
「はぁ、猊下も大概意地悪をなさる」
「そうですよ、サリューン枢機卿猊下は名ばかりの僕とはお立場が違います」
「これは一本取られましたね、エヴァン、グレイ」
旅の間で打ち解けた仲間同士の、そんなやり取り。穏やかな笑いが起こった。
父が、改めてグレイ他の面子にも旅の無事を喜び、私が世話になった旨のお礼の言葉を掛けた。
「では、そろそろ……」と朝霧のナヴィガポールの町中を移動していく。ちなみに私は父に抱っこされたままだ。
歩きながら交わされるカレル兄と父との会話を聞くに、父は夜通し隣町から来てくれたそうだ。
王子達に気取られぬよう、こっそりとレイモン氏と連絡を取り。真夜中に隣町を出、私からの精神感応があるまでナヴィガポールから離れた所に待機していたとか。
そっと透視すると、王子二人はぐっすり眠っているようだ。
領主館近くに差し掛かると、複数の人影が近付いて来た。ドキリとして咄嗟に能力を使うと、レイモン氏とジュデ、リノ、イルディオ、そして交易所のランベール・ジレスさん、グラ・ノルベール司祭の面々。警戒を見せる皆に大丈夫、と声を掛ける。
「皆様、道中御無事で何よりでございました」
レイモン氏が深々と頭を下げた。私も父に下ろして貰って皆に挨拶と見送りのお礼をした。
グレイが王子二人に関する謝罪といたわりの言葉を口にすると、レイモン氏は「早く帰って頂きたいというのが正直な所です」ときっぱり言い、他の面々も溜息を吐いている。これは相当だな。
「大変心苦しいが、後少しだけ辛抱して貰えるだろうか。今日から数えて四日後ならば我々の事を殿下方に伝えて構わない。そうすれば直ぐに王都に帰られるだろう」
気の毒そうに父がそう言うと、彼らは明らかに胸を撫で下ろしていた。
「じゃあ私はここでお別れしましょう」
とファリエロが離脱。リノとイルディオの頭をポンポンと叩き、二人の肩に手を乗せてこちらに向き直る。
またナヴィガポールに来てくださいね、との別れの言葉を背に私達は用意されていた馬車へと向かった。懐かしき我が家の馬車だ。
乗り込むと、すぐにそれは動き出す。私は窓から顔を出して小さくなっていく彼らに「またね、ありがとう!」と叫び、大きく手を振ったのだった。
***
「ああ、懐かしき我が家が見える。とうとう、帰って来たのね……」
本当は喜びと元気いっぱいで叫びたかったが、そんな体力は残されていなかった。
というのも、父サイモンのペースが鬼のような強行軍だったからである。
今の私は砂漠の真っ只中で「オアシスだ……やっと水が飲める……」等と蜃気楼を見て譫言を口にする旅人のようなもの。体力は無に等しく、意識が飛びそうである。
般若サイモンは何と、車中泊と宿一泊を交互にする形で、宿場町では馬を替え、私が眠っている間もほぼノンストップで王都まで走り抜けるという暴挙を仕出かしたのである。
マジでしんどかった。どこのキングオブ深夜バスなのかと小一時間問い詰めたい。いや、キングオブ深夜馬車か。名前はきっと『おうと号』、王都に到着する頃には嘔吐しかねないえげつなさである。
行きは休み休みのんびりと十一日かけてナヴィガポールに行ったのに、帰りは一週間弱とか……これでも私を連れてるから手加減したそうだけど、帰り着いた頃にはもうヘトヘトになっていた。
私以外の面々は少し疲れを見せているが、それだけである。なんでそんなに体力あるのさ、くそう。
それでも懐かしき我が家には違いない。家の門を潜った馬車は家の玄関へと真っ直ぐに進んで行く。連絡が行っていたのか、そこには家族が勢揃いしていた。義兄アールは勿論、グレイの家族も全員うちに来て出迎えてくれている。それに、領地に居る筈の祖父母まで居た。
「あっ、馬車が来た来たー!」
「おーい、お父様ー、カレル兄様ー、マリーお姉ちゃまー、グレイ兄様も! お帰りなさいー!」
「お帰りなさい―!」
馬車の窓からはイサークとメリーが手を振りながら元気にぴょんぴょんと飛び上がっているのが見える。私は姉の面子にかけてなけなしの力を振り絞って手を振り返したのであった。
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