118 / 690
貴族令嬢に生まれたからには念願のだらだらニート生活したい。
昔取った杵柄。
しおりを挟む
メイソンの処遇に関しての話し合いが終わった頃。
パーティーが無事に終わったらしく、他の家族達が喫茶室に戻ってきた。そこで事件を知って大変驚き慌てていた。母に抱きしめられ、アナベラ姉に怖かったわねと労わられる。メリーにも縋りつかれた。義姉キャロラインには護身術を勧められる。
中でも特に、義兄アールは物凄く責任を感じたらしい。平謝りされ、後日改めて謝罪を、と言われた。そんな一幕があったものの、一先ずこの場はお開きとなる。
そして、皆が寝静まった頃――。
私はサリーナと馬の脚共を引き連れてメイソンの捕らえられている客間へ向かっていた。
兄達からの怪しいバタフライ仮面、祖母からの女王襟を装備して気合を入れる。
というのも、殴られた仕返しをする為である。その機会は今を置いて他にはない。勿論反対されるので父達には内緒だ。
要は、身体に目立った傷を負わせなければ何をしても良いと私は解釈した。
私が受けた恐怖と痛み、百倍返しにしてやる!
所持品。鞭良し、目隠し良し、口枷と鼻フック良し、縄良し。蝋燭や替えの服その他の道具もちゃんと準備してある。
入室する時に警備の者に大分渋られたが、サリーナも馬の脚共も居る。ただメイソンと話をしたい、何かあれば叫ぶからと言って押し通った。
メイソンは縛られていたが、目を覚ましていたようだ。サリーナが明かりを灯していく。私の姿を認めると、異様な出で立ちに一瞬息を飲んだようだが、やがてフンと小馬鹿にしたように鼻を鳴らす。
「……マリアージュ姫か。ドルトン侯爵家を敵に回したく無ければ私をさっさと解放するのだな。今なら私を騙した事も含めて許してやらんでもない」
捕らわれの身、まな板の鯉になったというのにまだ高慢な物言い。私の眉間に皺が寄る。
「おお、臭い。雨に濡れた野良犬のような臭いが部屋中に染み付いていますわ」
「何だと!?」
「それにしてもさっきから随分と余裕ですこと。豚風情が生意気にも人語を話して服を着ているわ。脱がせなさい!」
「「ははっ!」」
鞭をわざと大きく鳴らす。それを命令の合図とばかりに素直に動き出す馬の脚共。奴を押さえ付け、ナイフでビリビリと服を引き裂いて行く。
流石に動転したのだろう。メイソンは焦った顔になって首を振った。
「なっ、何をする、やめろ! 私を辱めるつもりか!? このようなことをすればドルトン家が黙っていないぞ!」
「お黙りっ! 豚は豚らしくブヒッと鳴きなさいっ!」
痕が残らない程度に鞭で露わになった尻をピシリと叩く。それでもそれなりの痛みはあるだろう。馬の脚共が手際良く口枷を噛ませ、鼻フックを装着。メイソンの顔があっという間に豚面になった。
もごご! ごごごごご! と言葉にならない声を出すメイソン。
「では今からされることをご両親に逐一詳しく説明するのかしら? まずは自分のその恥ずかしい姿を見てご覧なさいな」
サリーナに合図をして鏡を差し出させる。メイソンは自分の豚面を見てショックを受けたように呆けた。
「さぁ、これからお仕置きの時間ですわ。反省の色も無い薄汚い雄豚はとことん躾けて差し上げなくてはね?」
鞭を両手で弄びながら宣言する。小刻みに震えながらこちらを見上げるメイソンの瞳に恐怖が宿った。
数時間後――。
「マリアージュ様……この日この時よりこの罪深き雄豚奴隷メイソンはマリアージュ様に全てを委ねます……」
前世来取った杵柄、怒涛の調きょ…躾けを受けた後。目からハイライトが消えたメイソンは、私のハイヒールに踏みつけられながら恍惚とした顔で堕ちた。
途中、馬の脚共も鞭で打って下さいと申し出てきたりお座りくださいと四つん這いになったり色々あったが、あくまでもそれは想定内の範疇で……メイソンのこれは流石に私としても計算外だった。
そういう男は社会的地位が高く、プライドをぶっ壊される事で堕ちると言われているが――メイソンも例に漏れなかったようである。
……どうしよう、これ。
ちょっとした仕返しのつもりが奴隷を作ってしまった。
いや、と思う。メイソンは二度と犯罪出来ないように座敷牢にでも監禁されるだろう、きっと。
つまり二度と会う事はあるまい。
後の事は知ーらないっ!
私は分かればよいのだと偉そうに言って、外の警備と馬の脚共にすっかり抵抗を止めたメイソンに替えの服を着せ元通りに縛っておくよう命じると、客室をそそくさと撤退した。
***
さて、結論から言おう。
義兄ザインにドルトン侯爵家へ苦情を入れて貰おうとしたのだが、その前にアルバート第一王子殿下の仲裁という名の横やりが入ったのである。ギャヴィンの奴だろう。第一王子殿下の恩を売るつもりだろうが、全く余計な事しかしない。
メイソンは事件のあった次の日の朝に、王家から回収班がやってきた。「悪いようにはしないから、メイソンの身柄は一旦アルバート第一王子殿下預かりにするように」との王命を携えて。
我が家としても流石に勅命に逆らう訳には行かず、メイソンを引き渡す事に。
その後、改めてリプトン伯爵家やドルトン侯爵家に知らせが行き、殿下の名で交渉の場が持たれたそうだ。
その結果、メイソンは監視付き座敷牢で暫く謹慎、リプトン伯爵位そのものは継続となった。ただ、この態度も一過性のものかも知れないという事で、謹慎が解けても一年は監察処分が続くそうだ。
犯した罪からすれば甘い処分だと思うが、それには理由があった。私の躾けによってすっかり大人しくなったメイソンは反省の色を見せて素直に謝罪し、どんな処分でも甘んじて受けます、とさえ口にした――つまり、すっかり人が変わったようになっていたからである。
何故そのように変わってしまったのかと訊かれたメイソンは、「自分は女神によって生まれ変わったのだ」と聖人の如く清らかな目で言うだけで詳しくは語ろうとしなかったそうだ。ほっ。
ただ、私が何かをした事は警備から報告を受けてバレているらしく、語ってる最中こちらをピンポイントで見詰めて来る父サイモンの目力が半端なかった。
馬の脚共やサリーナにもこっそり聞いたのだが、詳細は秘密にしてくれているらしい。うん、若気の至りは墓場まで持って行こう。
我が家は賠償としてドルトン侯爵家から多額の金および侯爵領地における銀行の設立に我が家への商売に関する税制優遇、そしてリプトン伯爵家からは幾ばくかの不動産や産業と税制優遇を得る形となった。
両家からの賠償に第一王子殿下からの頼みで手打ちにしてくれ、という事である。メイソンとフレールの離婚も回避された形なので、父もそこで矛を収める形となった。
ウィッタード公爵家もドルトン侯爵家から賠償を申し入れられたが、ザインは貸し一つという事で保留にしたらしい。もしかしたら殿下から何か言われたのかも知れないが、具体的な内容が無い分、厄介な気もする。
……というのが数日の内に瞬く間に決まったのである。
パーティーが無事に終わったらしく、他の家族達が喫茶室に戻ってきた。そこで事件を知って大変驚き慌てていた。母に抱きしめられ、アナベラ姉に怖かったわねと労わられる。メリーにも縋りつかれた。義姉キャロラインには護身術を勧められる。
中でも特に、義兄アールは物凄く責任を感じたらしい。平謝りされ、後日改めて謝罪を、と言われた。そんな一幕があったものの、一先ずこの場はお開きとなる。
そして、皆が寝静まった頃――。
私はサリーナと馬の脚共を引き連れてメイソンの捕らえられている客間へ向かっていた。
兄達からの怪しいバタフライ仮面、祖母からの女王襟を装備して気合を入れる。
というのも、殴られた仕返しをする為である。その機会は今を置いて他にはない。勿論反対されるので父達には内緒だ。
要は、身体に目立った傷を負わせなければ何をしても良いと私は解釈した。
私が受けた恐怖と痛み、百倍返しにしてやる!
所持品。鞭良し、目隠し良し、口枷と鼻フック良し、縄良し。蝋燭や替えの服その他の道具もちゃんと準備してある。
入室する時に警備の者に大分渋られたが、サリーナも馬の脚共も居る。ただメイソンと話をしたい、何かあれば叫ぶからと言って押し通った。
メイソンは縛られていたが、目を覚ましていたようだ。サリーナが明かりを灯していく。私の姿を認めると、異様な出で立ちに一瞬息を飲んだようだが、やがてフンと小馬鹿にしたように鼻を鳴らす。
「……マリアージュ姫か。ドルトン侯爵家を敵に回したく無ければ私をさっさと解放するのだな。今なら私を騙した事も含めて許してやらんでもない」
捕らわれの身、まな板の鯉になったというのにまだ高慢な物言い。私の眉間に皺が寄る。
「おお、臭い。雨に濡れた野良犬のような臭いが部屋中に染み付いていますわ」
「何だと!?」
「それにしてもさっきから随分と余裕ですこと。豚風情が生意気にも人語を話して服を着ているわ。脱がせなさい!」
「「ははっ!」」
鞭をわざと大きく鳴らす。それを命令の合図とばかりに素直に動き出す馬の脚共。奴を押さえ付け、ナイフでビリビリと服を引き裂いて行く。
流石に動転したのだろう。メイソンは焦った顔になって首を振った。
「なっ、何をする、やめろ! 私を辱めるつもりか!? このようなことをすればドルトン家が黙っていないぞ!」
「お黙りっ! 豚は豚らしくブヒッと鳴きなさいっ!」
痕が残らない程度に鞭で露わになった尻をピシリと叩く。それでもそれなりの痛みはあるだろう。馬の脚共が手際良く口枷を噛ませ、鼻フックを装着。メイソンの顔があっという間に豚面になった。
もごご! ごごごごご! と言葉にならない声を出すメイソン。
「では今からされることをご両親に逐一詳しく説明するのかしら? まずは自分のその恥ずかしい姿を見てご覧なさいな」
サリーナに合図をして鏡を差し出させる。メイソンは自分の豚面を見てショックを受けたように呆けた。
「さぁ、これからお仕置きの時間ですわ。反省の色も無い薄汚い雄豚はとことん躾けて差し上げなくてはね?」
鞭を両手で弄びながら宣言する。小刻みに震えながらこちらを見上げるメイソンの瞳に恐怖が宿った。
数時間後――。
「マリアージュ様……この日この時よりこの罪深き雄豚奴隷メイソンはマリアージュ様に全てを委ねます……」
前世来取った杵柄、怒涛の調きょ…躾けを受けた後。目からハイライトが消えたメイソンは、私のハイヒールに踏みつけられながら恍惚とした顔で堕ちた。
途中、馬の脚共も鞭で打って下さいと申し出てきたりお座りくださいと四つん這いになったり色々あったが、あくまでもそれは想定内の範疇で……メイソンのこれは流石に私としても計算外だった。
そういう男は社会的地位が高く、プライドをぶっ壊される事で堕ちると言われているが――メイソンも例に漏れなかったようである。
……どうしよう、これ。
ちょっとした仕返しのつもりが奴隷を作ってしまった。
いや、と思う。メイソンは二度と犯罪出来ないように座敷牢にでも監禁されるだろう、きっと。
つまり二度と会う事はあるまい。
後の事は知ーらないっ!
私は分かればよいのだと偉そうに言って、外の警備と馬の脚共にすっかり抵抗を止めたメイソンに替えの服を着せ元通りに縛っておくよう命じると、客室をそそくさと撤退した。
***
さて、結論から言おう。
義兄ザインにドルトン侯爵家へ苦情を入れて貰おうとしたのだが、その前にアルバート第一王子殿下の仲裁という名の横やりが入ったのである。ギャヴィンの奴だろう。第一王子殿下の恩を売るつもりだろうが、全く余計な事しかしない。
メイソンは事件のあった次の日の朝に、王家から回収班がやってきた。「悪いようにはしないから、メイソンの身柄は一旦アルバート第一王子殿下預かりにするように」との王命を携えて。
我が家としても流石に勅命に逆らう訳には行かず、メイソンを引き渡す事に。
その後、改めてリプトン伯爵家やドルトン侯爵家に知らせが行き、殿下の名で交渉の場が持たれたそうだ。
その結果、メイソンは監視付き座敷牢で暫く謹慎、リプトン伯爵位そのものは継続となった。ただ、この態度も一過性のものかも知れないという事で、謹慎が解けても一年は監察処分が続くそうだ。
犯した罪からすれば甘い処分だと思うが、それには理由があった。私の躾けによってすっかり大人しくなったメイソンは反省の色を見せて素直に謝罪し、どんな処分でも甘んじて受けます、とさえ口にした――つまり、すっかり人が変わったようになっていたからである。
何故そのように変わってしまったのかと訊かれたメイソンは、「自分は女神によって生まれ変わったのだ」と聖人の如く清らかな目で言うだけで詳しくは語ろうとしなかったそうだ。ほっ。
ただ、私が何かをした事は警備から報告を受けてバレているらしく、語ってる最中こちらをピンポイントで見詰めて来る父サイモンの目力が半端なかった。
馬の脚共やサリーナにもこっそり聞いたのだが、詳細は秘密にしてくれているらしい。うん、若気の至りは墓場まで持って行こう。
我が家は賠償としてドルトン侯爵家から多額の金および侯爵領地における銀行の設立に我が家への商売に関する税制優遇、そしてリプトン伯爵家からは幾ばくかの不動産や産業と税制優遇を得る形となった。
両家からの賠償に第一王子殿下からの頼みで手打ちにしてくれ、という事である。メイソンとフレールの離婚も回避された形なので、父もそこで矛を収める形となった。
ウィッタード公爵家もドルトン侯爵家から賠償を申し入れられたが、ザインは貸し一つという事で保留にしたらしい。もしかしたら殿下から何か言われたのかも知れないが、具体的な内容が無い分、厄介な気もする。
……というのが数日の内に瞬く間に決まったのである。
249
お気に入りに追加
5,701
あなたにおすすめの小説
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
政略より愛を選んだ結婚。~後悔は十年後にやってきた。~
つくも茄子
恋愛
幼い頃からの婚約者であった侯爵令嬢との婚約を解消して、学生時代からの恋人と結婚した王太子殿下。
政略よりも愛を選んだ生活は思っていたのとは違っていた。「お幸せに」と微笑んだ元婚約者。結婚によって去っていた側近達。愛する妻の妃教育がままならない中での出産。世継ぎの王子の誕生を望んだものの産まれたのは王女だった。妻に瓜二つの娘は可愛い。無邪気な娘は欲望のままに動く。断罪の時、全てが明らかになった。王太子の思い描いていた未来は元から無かったものだった。後悔は続く。どこから間違っていたのか。
他サイトにも公開中。
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました
結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】
私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。
2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます
*「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
※2023年8月 書籍化
【完結】家族にサヨナラ。皆様ゴキゲンヨウ。
くま
恋愛
「すまない、アデライトを愛してしまった」
「ソフィア、私の事許してくれるわよね?」
いきなり婚約破棄をする婚約者と、それが当たり前だと言い張る姉。そしてその事を家族は姉達を責めない。
「病弱なアデライトに譲ってあげなさい」と……
私は昔から家族からは二番目扱いをされていた。いや、二番目どころでもなかった。私だって、兄や姉、妹達のように愛されたかった……だけど、いつも優先されるのは他のキョウダイばかり……我慢ばかりの毎日。
「マカロン家の長男であり次期当主のジェイコブをきちんと、敬い立てなさい」
「はい、お父様、お母様」
「長女のアデライトは体が弱いのですよ。ソフィア、貴女がきちんと長女の代わりに動くのですよ」
「……はい」
「妹のアメリーはまだ幼い。お前は我慢しなさい。下の子を面倒見るのは当然なのだから」
「はい、わかりました」
パーティー、私の誕生日、どれも私だけのなんてなかった。親はいつも私以外のキョウダイばかり、
兄も姉や妹ばかり構ってばかり。姉は病弱だからと言い私に八つ当たりするばかり。妹は我儘放題。
誰も私の言葉を聞いてくれない。
誰も私を見てくれない。
そして婚約者だったオスカー様もその一人だ。病弱な姉を守ってあげたいと婚約破棄してすぐに姉と婚約をした。家族は姉を祝福していた。私に一言も…慰めもせず。
ある日、熱にうなされ誰もお見舞いにきてくれなかった時、前世を思い出す。前世の私は家族と仲良くもしており、色々と明るい性格の持ち主さん。
「……なんか、馬鹿みたいだわ!」
もう、我慢もやめよう!家族の前で良い子になるのはもうやめる!
ふるゆわ設定です。
※家族という呪縛から解き放たれ自分自身を見つめ、好きな事を見つけだすソフィアを応援して下さい!
※ざまあ話とか読むのは好きだけど書くとなると難しいので…読者様が望むような結末に納得いかないかもしれません。🙇♀️でも頑張るます。それでもよければ、どうぞ!
追加文
番外編も現在進行中です。こちらはまた別な主人公です。

妹と旦那様に子供ができたので、離縁して隣国に嫁ぎます
冬月光輝
恋愛
私がベルモンド公爵家に嫁いで3年の間、夫婦に子供は出来ませんでした。
そんな中、夫のファルマンは裏切り行為を働きます。
しかも相手は妹のレナ。
最初は夫を叱っていた義両親でしたが、レナに子供が出来たと知ると私を責めだしました。
夫も婚約中から私からの愛は感じていないと口にしており、あの頃に婚約破棄していればと謝罪すらしません。
最後には、二人と子供の幸せを害する権利はないと言われて離縁させられてしまいます。
それからまもなくして、隣国の王子であるレオン殿下が我が家に現れました。
「約束どおり、私の妻になってもらうぞ」
確かにそんな約束をした覚えがあるような気がしますが、殿下はまだ5歳だったような……。
言われるがままに、隣国へ向かった私。
その頃になって、子供が出来ない理由は元旦那にあることが発覚して――。
ベルモンド公爵家ではひと悶着起こりそうらしいのですが、もう私には関係ありません。
※ざまぁパートは第16話〜です
【完結】「私は善意に殺された」
まほりろ
恋愛
筆頭公爵家の娘である私が、母親は身分が低い王太子殿下の後ろ盾になるため、彼の婚約者になるのは自然な流れだった。
誰もが私が王太子妃になると信じて疑わなかった。
私も殿下と婚約してから一度も、彼との結婚を疑ったことはない。
だが殿下が病に倒れ、その治療のため異世界から聖女が召喚され二人が愛し合ったことで……全ての運命が狂い出す。
どなたにも悪意はなかった……私が不運な星の下に生まれた……ただそれだけ。
※無断転載を禁止します。
※朗読動画の無断配信も禁止します。
※他サイトにも投稿中。
※表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
「Copyright(C)2022-九頭竜坂まほろん」
※小説家になろうにて2022年11月19日昼、日間異世界恋愛ランキング38位、総合59位まで上がった作品です!

今日結婚した夫から2年経ったら出ていけと言われました
四折 柊
恋愛
子爵令嬢であるコーデリアは高位貴族である公爵家から是非にと望まれ結婚した。美しくもなく身分の低い自分が何故? 理由は分からないが自分にひどい扱いをする実家を出て幸せになれるかもしれないと淡い期待を抱く。ところがそこには思惑があり……。公爵は本当に愛する女性を妻にするためにコーデリアを利用したのだ。夫となった男は言った。「お前と本当の夫婦になるつもりはない。2年後には公爵邸から国外へ出ていってもらう。そして二度と戻ってくるな」と。(いいんですか? それは私にとって……ご褒美です!)
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。