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貴族令嬢に生まれたからには念願のだらだらニート生活したい。
グレイ・ルフナー(24)
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「あっ、あったと思うわ! うっ…」
マリーは失念していたのか叫ぶように言いかけ、ばっと口を押えた。
「あっ、いや何でもないの」
どうしたんだろう。首を振って慌てた様子のマリー。おほほほほ、と不自然に笑っている。なるほど、多分淑女らしくないと途中で我に返ったのだろうな。
少し頬を赤く染めた彼女が侍女に囁く。侍女は頷いてどこかへと歩いて行った。侍女が戻ってきて暫くしてから、庭師二人が野薔薇の枝を持って現れた。
マリーはラベンダーにしたように薔薇のお茶を作ると、蜂蜜を垂らして上機嫌そうに味わっている。本当に好きなんだな。きっとうちの薔薇園も気に入ってくれるだろう。
僕は彼女を家に招待した。マリーは何時でも構わないと言ってくれたので、明後日にする。明日はきっと準備で大忙しだ。
僕も薔薇のお茶を啜ってみると、大きな薔薇に包まれているような心地になる。ラベンダーよりも良いな。
二人してお茶を飲んでいると、マリーがふと思い出したように望遠鏡が手に入るかと聞いて来た。望遠鏡は数十年前に作られたばかりの遠くを見る事が出来る道具だ。高価で、限られた職種の人にしか需要が無い。そんなものを伯爵令嬢のマリーが何に使うのだろう。
そう思って訊くと、僕の商売に役立てる為だと言う。太陽神の烏を特殊な仕掛けを使って観察して、小さな周期で十数年に一度の不作の訪れる――ひいては商売の損失が出やすい時期を推定するらしい。僕の祖父なら知っているかもと彼女は言うが、僕はそんな事聞いた事もなかった。
まるで占い師みたいだと言うと、マリーはそれを否定する。水が高所から低所へ流れるようなものだと。続けて彼女が話した内容は、以前似たような話を船乗りに聞いた覚えがあった。
そう言えば、と思う。先程『小さな周期』と言っていたけど。
「さっきは小さな周期って言ってたけど、大きな周期もあるって事?」
僕の素朴な疑問に、マリーは表情をやや曇らせて頷いた。その後に語られた怒涛の、驚異的な――余りにも大それた内容に、質問した事を非常に後悔する羽目になる。
まさか望遠鏡からあのような壮大な話を聞かされるなんて。まるで……神の視座から世界を見渡しているような。
君は本当に何者なんだろうか。今朝のイエイツ修道士の話が可愛いらしく思える程だ。
これが他の人間から聞かされたのだったらほら話だと笑って一蹴したんだけど、誰も知らない筈の事を知っているようなマリーだ。お茶の実績もある。
信じたくないけど、きっと真実なのだろうと思う。『何故空を飛ぶ鳥は世界が動くのに取り残されてしまわないの?』という問いにだって、マリーなら平気な顔であっさり答えてしまうのかも。有り得る。怖くて訊けないけど。
大災害、疫病、飢饉に戦乱――ただの商人子爵如きじゃとてもじゃないけど手に負えない。
「ちょっと話が大きすぎないかな。国とかそういう規模だよ、マリー。それにまず、そういう事はサイモン様に話した方が良いんじゃ……?」
というか、何故僕なんかにその話をしたんだ。正直聞かなかった事にして逃げ出したくなる。せめてサイモン様を巻き込んで道連れにしたい。
そんな僕のなけなしの思いを知ってか知らずか、マリーは「だってお父様は今忙しいんだもの」とけろりとした顔でのたまった。
「それに望遠鏡の事でどっちみちグレイに話が来ると思うわ」
確かにそうだった、と天を仰ぐ。今や僕はマリーの婚約者。その上、望遠鏡を手に入れられる商会は王都でも数える程で、その内の一つが他ならぬ我がキーマン商会。自然、こちらに話が来るに決まってる。
それが分かってしまって思わず顔を両手で覆った。こうなったらイエイツ修道士に頼もう。彼ならこういう事を卒なくこなしてくれるだろうし、彼の研究にも役立つ高価な望遠鏡と引き換えなら喜んで話を受けてくれるだろう。
僕はイエイツ修道士に丸投げする事に決めた。
「……分かった。そういう事が得意そうな人に心当たりがある。その人に任せても良い?」
「もう、グレイったら。そんな大げさな話じゃないのに」
呆れたように言って、マリーは話の出所を秘密にする条件で許可を出した。
十分大事だよ!
僕は恨めしく思って彼女を見る。彼女は流石に悪いと思ったのか謝罪の言葉を口にして立ち上がった。
「でも今はグレイしか頼る人が居ないの」
そのまま中腰になってこちらに身を乗り出してくるマリー。
彼女の巻き毛が鼻を擽る。ふわりと薔薇の香りがしたかと思うと、頬に柔らかく温かいものが押し付けられた。
***
僕は何時の間にかサイモン様の執務室前に来ていた。パチパチと頬を叩いて気合を入れる。僕も男だ、グレイしか頼る人が居ないとまで言われては頑張るしかないじゃないか――ちょっとだけ、掌で転がされているような気がしないでもないけど。
普段通りに扉をノックし、名乗って入室許可を待つ。
「入れ」
「失礼します、サイモン様」
僕は再び先日の礼を述べ、次いで今朝の修道院長との話、そしてアールとアナベラ様との婚約式についてお訊きした。腕を組んで思案されるサイモン様。
「婚約式ともなれば人を呼ぶことになる。先ずはお前の兄の醜聞を何とかせねばな。社交界で妻や娘達に頑張って貰っているところだ。リプトン伯爵家の結婚に世間の耳目を集める事で上手く忘れられれば良いのだが。まだ時が必要だろう」
確かに、と僕も頷く。
「そうですね、僕も何か他に手立てを考えてみます。そう言えば、明後日マリーをうちに招待する事になりました。構いませんか?」
「ああ、良いだろう。もうマリーには会って来たのか?」
「はい。実は……」
僕は待ってましたとばかりににっこりと作り笑いをした。憂さ晴らしとばかりに望遠鏡から始まった先程の話を洗いざらい語って聞かせる。知り合いの修道士に任せる事も。
こうなったら道連れとまでは言わなくても父親として知っておいて貰いたい。
サイモン様は話を聞き終えると死んだ目になり、「ワタシハナニモキカナカッタ……」と呟いて明後日の方向を向いた。
「現実を見て下さい、サイモン様」
「すまんな、グレイ……だが、今回の事で私の気持ちが分かっただろう?」
「ええ。禿げそうな程に」
言って、僕はその生え際を凝視した。心なしか、後退しているような気がしないでもない。サイモン様は顔を顰め、マリーに貰った刺繍ハンカチそっくりの表情になった。
「言うな……私も少しは気にしているのだ」
マリーは失念していたのか叫ぶように言いかけ、ばっと口を押えた。
「あっ、いや何でもないの」
どうしたんだろう。首を振って慌てた様子のマリー。おほほほほ、と不自然に笑っている。なるほど、多分淑女らしくないと途中で我に返ったのだろうな。
少し頬を赤く染めた彼女が侍女に囁く。侍女は頷いてどこかへと歩いて行った。侍女が戻ってきて暫くしてから、庭師二人が野薔薇の枝を持って現れた。
マリーはラベンダーにしたように薔薇のお茶を作ると、蜂蜜を垂らして上機嫌そうに味わっている。本当に好きなんだな。きっとうちの薔薇園も気に入ってくれるだろう。
僕は彼女を家に招待した。マリーは何時でも構わないと言ってくれたので、明後日にする。明日はきっと準備で大忙しだ。
僕も薔薇のお茶を啜ってみると、大きな薔薇に包まれているような心地になる。ラベンダーよりも良いな。
二人してお茶を飲んでいると、マリーがふと思い出したように望遠鏡が手に入るかと聞いて来た。望遠鏡は数十年前に作られたばかりの遠くを見る事が出来る道具だ。高価で、限られた職種の人にしか需要が無い。そんなものを伯爵令嬢のマリーが何に使うのだろう。
そう思って訊くと、僕の商売に役立てる為だと言う。太陽神の烏を特殊な仕掛けを使って観察して、小さな周期で十数年に一度の不作の訪れる――ひいては商売の損失が出やすい時期を推定するらしい。僕の祖父なら知っているかもと彼女は言うが、僕はそんな事聞いた事もなかった。
まるで占い師みたいだと言うと、マリーはそれを否定する。水が高所から低所へ流れるようなものだと。続けて彼女が話した内容は、以前似たような話を船乗りに聞いた覚えがあった。
そう言えば、と思う。先程『小さな周期』と言っていたけど。
「さっきは小さな周期って言ってたけど、大きな周期もあるって事?」
僕の素朴な疑問に、マリーは表情をやや曇らせて頷いた。その後に語られた怒涛の、驚異的な――余りにも大それた内容に、質問した事を非常に後悔する羽目になる。
まさか望遠鏡からあのような壮大な話を聞かされるなんて。まるで……神の視座から世界を見渡しているような。
君は本当に何者なんだろうか。今朝のイエイツ修道士の話が可愛いらしく思える程だ。
これが他の人間から聞かされたのだったらほら話だと笑って一蹴したんだけど、誰も知らない筈の事を知っているようなマリーだ。お茶の実績もある。
信じたくないけど、きっと真実なのだろうと思う。『何故空を飛ぶ鳥は世界が動くのに取り残されてしまわないの?』という問いにだって、マリーなら平気な顔であっさり答えてしまうのかも。有り得る。怖くて訊けないけど。
大災害、疫病、飢饉に戦乱――ただの商人子爵如きじゃとてもじゃないけど手に負えない。
「ちょっと話が大きすぎないかな。国とかそういう規模だよ、マリー。それにまず、そういう事はサイモン様に話した方が良いんじゃ……?」
というか、何故僕なんかにその話をしたんだ。正直聞かなかった事にして逃げ出したくなる。せめてサイモン様を巻き込んで道連れにしたい。
そんな僕のなけなしの思いを知ってか知らずか、マリーは「だってお父様は今忙しいんだもの」とけろりとした顔でのたまった。
「それに望遠鏡の事でどっちみちグレイに話が来ると思うわ」
確かにそうだった、と天を仰ぐ。今や僕はマリーの婚約者。その上、望遠鏡を手に入れられる商会は王都でも数える程で、その内の一つが他ならぬ我がキーマン商会。自然、こちらに話が来るに決まってる。
それが分かってしまって思わず顔を両手で覆った。こうなったらイエイツ修道士に頼もう。彼ならこういう事を卒なくこなしてくれるだろうし、彼の研究にも役立つ高価な望遠鏡と引き換えなら喜んで話を受けてくれるだろう。
僕はイエイツ修道士に丸投げする事に決めた。
「……分かった。そういう事が得意そうな人に心当たりがある。その人に任せても良い?」
「もう、グレイったら。そんな大げさな話じゃないのに」
呆れたように言って、マリーは話の出所を秘密にする条件で許可を出した。
十分大事だよ!
僕は恨めしく思って彼女を見る。彼女は流石に悪いと思ったのか謝罪の言葉を口にして立ち上がった。
「でも今はグレイしか頼る人が居ないの」
そのまま中腰になってこちらに身を乗り出してくるマリー。
彼女の巻き毛が鼻を擽る。ふわりと薔薇の香りがしたかと思うと、頬に柔らかく温かいものが押し付けられた。
***
僕は何時の間にかサイモン様の執務室前に来ていた。パチパチと頬を叩いて気合を入れる。僕も男だ、グレイしか頼る人が居ないとまで言われては頑張るしかないじゃないか――ちょっとだけ、掌で転がされているような気がしないでもないけど。
普段通りに扉をノックし、名乗って入室許可を待つ。
「入れ」
「失礼します、サイモン様」
僕は再び先日の礼を述べ、次いで今朝の修道院長との話、そしてアールとアナベラ様との婚約式についてお訊きした。腕を組んで思案されるサイモン様。
「婚約式ともなれば人を呼ぶことになる。先ずはお前の兄の醜聞を何とかせねばな。社交界で妻や娘達に頑張って貰っているところだ。リプトン伯爵家の結婚に世間の耳目を集める事で上手く忘れられれば良いのだが。まだ時が必要だろう」
確かに、と僕も頷く。
「そうですね、僕も何か他に手立てを考えてみます。そう言えば、明後日マリーをうちに招待する事になりました。構いませんか?」
「ああ、良いだろう。もうマリーには会って来たのか?」
「はい。実は……」
僕は待ってましたとばかりににっこりと作り笑いをした。憂さ晴らしとばかりに望遠鏡から始まった先程の話を洗いざらい語って聞かせる。知り合いの修道士に任せる事も。
こうなったら道連れとまでは言わなくても父親として知っておいて貰いたい。
サイモン様は話を聞き終えると死んだ目になり、「ワタシハナニモキカナカッタ……」と呟いて明後日の方向を向いた。
「現実を見て下さい、サイモン様」
「すまんな、グレイ……だが、今回の事で私の気持ちが分かっただろう?」
「ええ。禿げそうな程に」
言って、僕はその生え際を凝視した。心なしか、後退しているような気がしないでもない。サイモン様は顔を顰め、マリーに貰った刺繍ハンカチそっくりの表情になった。
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