疱瘡禍は穀倉地帯でも何でもお構いなしなので、食糧難になるのは目に見えている。
小麦などが媒介する可能性は無いが、防疫に対する知識が無いので、疱瘡罹患者が出た地域の農作物その他は暴落、 都市部などでは疱瘡罹患地域外の産物が高騰する。

罹患者を隔離して様子を見る最初期はそろそろ終わりを告げる頃かな？
次は罹患者をまとめて隔離、小コミュニティ(村)と小教会区での治療行為が始まりますが、大した防疫体制も知識も無いので刻印無し地域ではあっという間に体制が破綻する。
軽度と重度と、無関係な単なる風邪などの患者がいっしょくたに教会などに集められ、一部の住民は親戚などを頼ってコミュニティを勝手に離脱し、離脱出来ない者は戦々恐々としながらそのまま生活。やがて罹患する。
そして離脱した者達を通じて次のコミュニティが罹患していく訳です。
これが同時多発する。
なにせ習慣的な手洗い/うがいすらほとんど行われず、洗濯は石鹸無しの手洗い。
入浴もほとんど無し。
発症するまでは元気なので、潜在的なキャリアはそれこそ幾らでも出てしまう土壌が確立されてしまっているのです。
一部の権力者は末端の村などを焼き討ちするかもしれませんが、それでも教会関係者や兵士の身内などに漏れは出る。
止まりませんよ。

食糧難が発生する前にある程度確保するのは基本ですが、罹患すると農作業その他が不可能になるので、翌年以降はもっと飢餓がやってくる事になる。
疱瘡禍を含む疫病の恐ろしい所はそこです。
食料生産を担う第一次産業が壊滅する為に、自力での立て直しが難しい。
まあ、ある程度疱瘡が蔓延して不寛容派が動けなくなったら刻印済みの人員総動員して、罹患地域の無事な畑の刈り入れ/製粉まで何とかしたい所ですね。

本当に、程の趣味が悪いにも程があるが、まあ、カーフィにとってはあのイヌサフランがそれだけ大事という事。
奥さん大好きな私としては、まあ個人的には良い事と言ってやれなくはない。
ただ、あのド阿呆には通じないんだろうな～とは思う。
もう、何とか助けられたら、何処かに監禁でもしておくしか無いよ。
野放し厳禁。

疱瘡の禍は確かに恐ろしいが、見積もりの甘すぎる不寛容派と違ってこちらは『刻印』という切り札が確かに存在する。
小国家群もアヤスラニ帝国に近い立ち位置を選択した者達は被害抑制が出来るので、疱瘡禍後の世界で足場を広げ、固める事になる。
これは楽観ではない。
単なる事実。
故に、皇帝イブラーヒムはその冷徹な頭脳をもって、必要な判断をくだしている訳です。
グレイも負けてちゃ駄目ですよ～w

人の命を数字で判断し、時に金額換算するのは為政者には必要な能力だが、それがちゃんと出来ているのが皇帝イブラーヒムであり、出来ているつもりになっているだけなのが冥医と生臭ブラザーズ、そして不寛容派の連中ですね。
他人の命を軽んじるのだから、自分の命も軽いんでしょうから、事態が悪化して首を刎ねられても文句はなかろうよww

三魔女様がたが味方なのは本当に心強い。
ウーマンパワーでつまらん横槍を入れてくる阿呆共なんぞ蹴散らしてくれるでしょう。

グレイはちょっと落ち着きましょう。
鉄道による大規模物資/人員移動は間違いなく歴史を変えるし、それ以上に『蒸気機関』そのものが世界を変える起爆剤。
皇帝イブラーヒムがその事に気付かない筈が無いのだから、覇気に呑まれてやる必要も無いんですよ。
大口の取引先ってだけ。

そしてデブ&アブラミの生臭ブラザーズの暴走は(些か早かったが)予想の範囲内。
無闇に慌てず、まずは状況の把握からです。
(*´･ω･｀)b

蒸気機関のシリンダー垂直運動を車輪の回転運動に変換するギアだけでも設計図なしでの模倣はまず不可能。
更に部品を複数の工廠で製作させ、組み立てだけを専門に行う様にすれば警備上の隙はほぼ無くなる。

ギャビン(偽)ことアルバート(阿呆)王子は驚いていますが、それは取りも直さず、自分の父である国王の事をこれまで全く見ていなかった証拠だ。
少しは視野が広がると良いのだけれどね。

癪が爵に。

カレル兄の相手妄想の続き(希望)
手芸とか工作とかデザインが好きで自分と家族の色々をプロデュースするのが好きな職人気質の研究肌のお嬢様、とか
薬草マニアのお嬢様とか
ダンスが大好き過ぎて、マリーたちとゆくゆくはダンス競技会とか開いちゃうお嬢様とか
狩猟が得意な活動的なお嬢様とか。。
要するに何か得意な分野があってイキイキしてるマリーの素(愚民ども～が一緒にできるような)も面白がるような心の自立した女性が良い！是非お願いします

う〜ん、あくまで個人的な意見ですが、キャンディ家の中でカレル兄は、思いやりがあって、我慢強く、繊細なイメージなんですよねぇ。

１．ナヴィガポールで、あえて憎まれ役をやったり。
（マリーちゃんを守ろうとしたのがメインだけど、剣に手を掛けて見せなくても事態の収集はついたはず。
ただその分、周囲の人達が、不安や不満から指示に従うまでに時間もかかっただろう。混乱中のピエールさんや他の平民が更に無礼を重ねる不安もあった。それを防ぐ為に、あえて剣に手をかけるのを見せたんだと思う。普段マリーちゃんよりも貴族として生活してる分カレル兄は、そういう場の空気を読むのに長けてそう）
２．サイモンパパのサポートを文句も言わずにやってる。
（マリーちゃんに付いてるのが多いのは絶対サイモンパパによるカモフラージュな気がする）
３．長兄のトーマス兄を立てる。
（月光の君と呼ばれてても、「兄君より次期投手に相応しいのでは」とは言われてない。コレ、絶対本人がそうならないように調整してるでしょ。派手な見た目って本人より外野が煩そうだし、内部分裂起こして弱体化して欲しい他派閥の貴族とか絶対居るはず。なのに、カレル兄はトーマス兄が継ぐのが当然というスタンス）

こういう思いやりがあって、空気を読むのに長けてる人は傷付き易くもあるから、リュサイ達の様に常に受け身で他力本願な女性は合わないと思う。
（結婚しても悋気が酷そう…。情報収集したりするカレル兄の奥さんには向かないと思う）

カレル兄には、
月の女神のような見た目で（マリーちゃんの太陽の娘と対になるイメージ）
中身男前で（カレル兄の見た目にあまり興味がない、というよりイケメンなのをちょくちょく忘れるｗ。けど、繊細なとこは支えてくれて、子供っぽいところは一緒になって楽しんでくれる）
ちょっと恋愛に慣れてないタイプの女性（素の自分を女性扱いされると慌てる）が合うと思う。

時々マリーちゃんと一緒にやらかして二人で正座でお説教され、その後カレル兄に個人的にオシオキ♡されてアワアワして赤面涙目してるとなおグッド(๑•̀ㅂ•́)و✧(*´﹃｀*)ｼﾞｭﾙﾘ　　Σ(´∀｀；)ｵｲ!　m(_ _;)mｽﾐﾏｾﾝ

まあ、あくまで私の希望と言う名の妄想ですけどねｗ
いつも面白いお話ありがとうございます。たのしく読ませて頂いてます。

うん、まあ王族/貴族間の婚約というのは『何がなんでも結婚する』というものではなくて、家の都合で簡単に解消出来る商契約の一面があるので、別に恋人の真似事は必要ではないんですがね。
ダディサイモン的にはそれで『なし崩し的展開』になっても問題はありませんしね。
エリーザベトの侍女さんは、きっと『既成事実』狙いで色々頑張るから……
カレル、ファイト～ww

結婚しないようで安心～カレル兄にはもっと心が強くて家の強みになる嫁を貰って欲しい！
殿下はいろいろ足手まといだわ。人柄的にも環境的にも
しかし女王がまだ残っていたか。。実は誰かに想いを寄せてたりしないの？
何か山とか園とか善き物件を抱えている貴族のお嬢様なんか登場しないかな～
楽して暮らすならそういうの必要でしょ？
ちなみに増えすぎた孔雀は今どうなっているのかな？孔雀ビジネスしてたっけ
マリーはインフルエンサーだから服飾とか細工に強い職人がたくさんいる領地のお嬢様とかどうかな？？

軽い人間不信というよりは『自信の無さ』と『甘え』かな。

結婚というのは勿論とても重いものではある。
カレル兄自身の意思は尊重されるべきではあるが、一方で、高位貴族の婚姻の大半は政略結婚であり、顔も知らぬ相手との結婚も普通にある事。
カレル兄自身の生活の全てはキャンディ家、ひいてはトラス王国の民によって支えられている。
つまりは政略結婚は『義務』でもある訳で、仮に今回の件をトラス王国上層部が知った場合、『王命』によってエリーザベトとの婚姻が決定される可能性は十分にあり得るでしょう。
個人的には、エリーザベトの告白をカレル個人の好き嫌いで断り、その後に『王命』だからと受け入れて結ばれるよりは、この場で腹をくくって受け入れ、キャンディ家の次男という『ぬるま湯』から脱却して自分の足で立つ方が良いと思いますよ。
そして自分の信念でもって断固固持するというのなら、エリーザベトの傷は深くならないで済む。恋心はあるが、エリーザベトの方がカレルの負担になるのを躊躇ってはいますからね。
カレルの意思が固いならば、ダディサイモンも息子の意思を尊重する様に動いてくれるでしょう。
つまり、決断はカレル自身がしなければならない。
受け入れる？
受け入れない？
どちらでも良いが、その決断はカレル自身が思うよりも遥かに重く、影響が大きいことは覚悟しなければならない。
単なる逃げとか思考停止での返答をするなら、カレルはこの先貴族社会で生きていくのは難しいかな。
親のすねかじりで終わるのか、貴族としての矜持を示すのか。

さて、どうする？

結局、どう足掻こうと不寛容派を切り捨てられず、黙認したというだけで皇帝もゴリラも先はない。
最終的には疱瘡で大打撃を受け、不寛容派の中核メンバーは破門される。
教皇と大司教を僭称してますからね。歴史に残る破戒坊主ですよ。疱瘡で生き残っても、異端審問でレッツ火炙り♪
よく燃えそうだ♪

ルーシー(ロシア)の動向は気掛かりですね。
さほど優秀ではないが、諜報はしている筈なので『刻印』に関しての情報が漏れていないかは確認したい所。
全面的な実施に踏み出す事は無いだろうが、兵士が畑から採れるとさえ言われた面倒な国なので人体実験に忌避感が無い。

やーめーてー。カレル兄断って～( ；∀；)

ドナドナド～ナ～ド～ナ～♪

行ってこい、そして真人間に矯正されると良い。
無理だろうけど。

子供の『結婚する』はいずれ忘れ去られるから大丈夫。
たぶん。
たまに、実っちゃうけど……特に駄目ンズウォーカー女子だと……

気を取り直して(？)
何となく『禿げてるのでは無い。面長なのだ』という言い訳を思い出す授業風景。
まあ、子供に心底嫌われて無視されたりするよりは、ダメ先生とか言われてイジられている位の方が良いでしょう。
反面教師としては優秀ですし。

……更正する事は良い事です。
良い事。
の筈。

専属は強いですねぇ
普通の位階と比べると実質的な一段上……下手すると二段程上に当たります。
具体的には教区長とほぼほぼ同等位。
これでそこいらの生臭大司教あたりでは、圧力を掛けられなくなる。
ヴぇスカルには、良い守りでしょう。

カレル兄とくっつけるの反対！！

リュサイ女王には気の毒だがカレル兄のお相手レース、どうやら流れはエリーザベトの方に来ている様子。
下手すると侍女に(エリーザベトごと)一服盛られて、既成事実作られるかもね。
そうなれば特急で国元に報告するでしょう。
帰国命令を知らない状態で、トラス王国の重鎮であるキャンディ家との縁組が(既成事実によって)成立したとなれば、もはやルーシーに送る訳にも、抗命罪に問う訳にもいかない。
表立ってトラス王国に対し宣戦布告している訳でも無いので、認めない訳にはいかなくなる。
ついでに姑息だが、それなりには利に聡い皇帝なので、不寛容派の話に乗って聖女批判の片棒を担がされた現状においては、自分の血筋を残す良い大義名分になると考える可能性は高い。
疱瘡禍が無事乗り越えられれば自分とゴリラは安泰だし、変に騒がなければエリーザベトを通じてトラス王国とも関係を継続出来る。
疱瘡禍で不寛容派ごと自分が滅んでも、エリーザベトだけは安泰。
まあ、その時はどこかの時点でゴリラを拘束とかして『息子は不寛容派に賛同した訳ではない』として、なんとかゴリラの逃げ道も作るつもりなんでしょうがね。

遅ればせながら明けましておめでとうございますm(__)m
今年も先生の更なる栄達を心よりお祈り申し上げます！


〜本編感想〜


『年末年始、お休み無し……うっ…頭がーーー』
　

帰国命令に関しては、無視しておけば良いよ。
なんなら、エリーザベトが自分でサングマ教皇と聖女マリーに帰依して支持する旨を公式に発表して、デブ&アブラミ及び教皇を僭称する偽聖職者を認めた父と兄を告発したって良い。
今、国に戻れば幽閉から強制結婚の地獄コンボ炸裂待ったなし。場合によっては暗殺され、刻印のせいで病死したとか言われても不思議は無い。
トラス王国的には厄介者ではあるが、将来的に不寛容派が壊滅して、誰が王位に就くのかという場合に非常に大きな手札をゲット出来る。
手紙が到着した訳ですが、持ってきた人物を拘束しておけば『手紙が着いた事は知らない』事にしておけます。
帰国命令？結婚？
なんの事でしょうか？
手紙ですか？
受け取っておりませんけど？
というスタンス。
配達証明出来る程、郵便事業は発達してないしねぇ。
内容が内容だけに、聖女マリーを擁するトラス王国には内容を伝えられない。
この時代では配達人がどこかで野垂れ死にしてても何の不思議もない。
ま、使者にはちょっと不自由な目にあって貰わなければならないけどね。その上でエリーザベトはトラス国内の観光に出ているとして居場所を隠しつつ、キャンディ家の所領の内、いくつかの庄で細かく移動しながら時を待てば良いでしょう。
なに、長くても一年は掛かりません。
のらりくらりとかわしておけば、勝手に事態が動きますよ。

あ～
まあ、間抜けのギャビン(偽)は自分が知恵者のつもりの間抜なので、メティの掌で転がされても気がつきゃしないでしょうよ。
メティの実家の後ろ楯があれば、王太子レースの勝ちが見えるので満足してるだろうし。

またロクデナシ王太子が…ν……
女難の相は聞くけど、王太子難の相でもあるんかね。

回避ー！

それは機関車にだけは、絶対につけてはいけない禁断の名前ww

まあ、ひととなりとか、聖女としての能力とかは好きに見極めればよろし。
嘘偽りの無い聖女なので。

信義を軽んじる輩との約束なんぞ、たとえ書面で残してあっても意味はない。
まあ、疱瘡禍で大打撃を被り、国力が低下した所で内外から圧力掛ければ済む話ですがね。
なんせ、疱瘡という病は防ぐ手立てを放棄した連中には、まさしく死病なのだから、放っておけば勝手に権威もなにも失墜する。
食料生産その他も落ち込むので、援助名目で幾らでも政治中枢に食い込める様になる。
そうなってから、きっちり『約束』を履行して貰いましょう。

カーフィーもろとも切り捨てた方が遥かに安全なんですけどね。
正直、リプトン伯爵家の家名とか財産なんて、この期に及んでは大した価値はありゃしません。
カーフィーはこの場でさっくり殺れば良いし、フレールに関してはゴリラが言ってる通りですから。放っておけばあっちで始末してくれる。
まあ、そこはマリーなので、仕方ないかな。ただ、現状では助けるのは難しい。なんせ、本人はアッパラパ～で、拐っても何しても『魔女の呪い』でって事にされちゃいますからねぇ……

発生からしばらく経ってますけど、あの呑気さを見るにゴリラ周辺にはまだ疱瘡禍がやって来ていないのかな？
王族、貴族は平民より栄養も良いし罹患者と接する機会は少ないので、下級貴族と軍人あたりからの始まる貴族内感染が起きるまでの時間的余裕はありますが、そろそろ到達しても不思議ではない。

救える部分は救いたいのは当たり前。
とはいえ、寛容派でない所の人にこっそりは無理筋、
気の毒だが、不寛容派の推奨する似非治療薬が役に立たない事を立証して貰わねばならない。
千人、二千人程度の死者を想定して偽薬戦術を取っているのだろうが、それは疱瘡を舐めすぎ。
近代でも三億人もの死者を出し、歴史上の死者数を積み重ねれば、なんとこれまで死亡した全人口の１割にすら届こうという恐るべき病です。
不寛容派の国の幾つかは人口が減りすぎて国力が低下。それこそ寛容派国家に併呑されるか、小国同士でくっついてから属国化の道しか無くなるかも。

さすが、皇帝。
国益が何かを考え、親としての情に流される事なく、しかしきちんと人として情のある判断を下せている。
ほんとに、ずっと彼に権力掌握してて貰いたいもんです。
オス麿はなぁ……だいぶ叩き直さないと使い物にならない……