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魔王
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「分かったわ!貴方が魔王みたいになってた理由が。あいつ等、私達が霊魂を預けた連中…貴方が、悪者だったらいいと、誰もが思っていたわ。だから、そういう罪悪感だけ、掻き集めて、繋げたの。すり替えね。そういう、塊みたいなのがあったわ。そう、巨大なコンピュータみたいね。アニメで出てきそうよ。貴方はどう思うかしら?」
「トラウマと混ぜてる?」
「そうね!」
「心の傷を受けた時…」
「思いつきでいいから、話してみて!ヒロインだから助けるわ!」
「ptsdの事を勉強していた時に、ptsdが取り沙汰されるようになったのは、確かベトナムの帰還兵が、同じような症状が出る事を調べられて、それが性虐待の被害者にも、震災の生き残りにも当てはまるってことで、広まった…」
「そうだと思うわ。知ってる者がいるもの。」
「ベトナムの帰還兵に、ptsdが多い理由が、ゲリラ戦が多かったから。地理的に、密林が多くて、必然的に白兵戦が多くなって、戦いが残酷だった。その戦いの状態がカオス、混沌として、全てが混ざるという状態だと本にあった。悪、正義、現実、非現実、夢、自分、他人…そのカオスが、震災の生き残りや虐待の被害者が、共通して持ってる…」
「震災の事について、話して欲しいのだわ!疑問にというか、何かをされているわ。」
「人類が傲慢になっていたから、自然に対しての畏敬の念を持って欲しいと、望みをかけた。残念な結果に終わったが。」
「そうね…人類は、被害妄想して終わったわね!妄想に浸るだけで、何も学ばなかった。貴方はもう答えを出した。人は変わらないと。もう大きな震災は起こらないって、中日如来が言っていたわ。私もそう思う。要らない犠牲など、貴方は出したくないもの…」
「有り難う…」
「そうね…調べるわ!続きを話してくれるかしら?!大変なのよ!」
「その塊みたいなのが、カオスなんじゃなかろうか?」
「そうね…もう少し話してくれるかしら?そんなに誰も頭が良くないの!私だってかなり賢いのよ!言いにくわね!日本人って面倒だわ!」
「カオス、混ざるって状態は、違いが自分では分からなくなってる。正義が悪なのか、現実が非現実なのか…」
「どうしてかしら?」
「信頼を裏切られる、逃げられない恐怖などで、今まで信じていたもなのが信じられなくなる、信じたくない、でも信じたいという気持ちで…」
「そうね!もうちょっと聞こうかしら?」
「いいと思っていたものが、悪かった、優しいはずの親が、夜だけ部屋にやって来て、身体を触るが、昼間は全くそんな様子がない…優しい親を信じたい、虐待を信じたくない、混乱する。何が確かなのか、現実なのか分からなくなる。分かりたくない。記憶が曖昧になる。自分じゃない、現実じゃないと思いたい。心が離れて、残酷な現実が理解出来ず、現実逃避して…」
「判断力が無くなるのね。」
「うん…それで、混乱している自己認識のまま、記憶に蓋をして、意識出来ないから、その恐怖は、関係ないことに投影という形で現れたりする。」
「貴方は虫がとっても怖いわね!分かったわ!ちょっと待ってて!」
「トラウマと混ぜてる?」
「そうね!」
「心の傷を受けた時…」
「思いつきでいいから、話してみて!ヒロインだから助けるわ!」
「ptsdの事を勉強していた時に、ptsdが取り沙汰されるようになったのは、確かベトナムの帰還兵が、同じような症状が出る事を調べられて、それが性虐待の被害者にも、震災の生き残りにも当てはまるってことで、広まった…」
「そうだと思うわ。知ってる者がいるもの。」
「ベトナムの帰還兵に、ptsdが多い理由が、ゲリラ戦が多かったから。地理的に、密林が多くて、必然的に白兵戦が多くなって、戦いが残酷だった。その戦いの状態がカオス、混沌として、全てが混ざるという状態だと本にあった。悪、正義、現実、非現実、夢、自分、他人…そのカオスが、震災の生き残りや虐待の被害者が、共通して持ってる…」
「震災の事について、話して欲しいのだわ!疑問にというか、何かをされているわ。」
「人類が傲慢になっていたから、自然に対しての畏敬の念を持って欲しいと、望みをかけた。残念な結果に終わったが。」
「そうね…人類は、被害妄想して終わったわね!妄想に浸るだけで、何も学ばなかった。貴方はもう答えを出した。人は変わらないと。もう大きな震災は起こらないって、中日如来が言っていたわ。私もそう思う。要らない犠牲など、貴方は出したくないもの…」
「有り難う…」
「そうね…調べるわ!続きを話してくれるかしら?!大変なのよ!」
「その塊みたいなのが、カオスなんじゃなかろうか?」
「そうね…もう少し話してくれるかしら?そんなに誰も頭が良くないの!私だってかなり賢いのよ!言いにくわね!日本人って面倒だわ!」
「カオス、混ざるって状態は、違いが自分では分からなくなってる。正義が悪なのか、現実が非現実なのか…」
「どうしてかしら?」
「信頼を裏切られる、逃げられない恐怖などで、今まで信じていたもなのが信じられなくなる、信じたくない、でも信じたいという気持ちで…」
「そうね!もうちょっと聞こうかしら?」
「いいと思っていたものが、悪かった、優しいはずの親が、夜だけ部屋にやって来て、身体を触るが、昼間は全くそんな様子がない…優しい親を信じたい、虐待を信じたくない、混乱する。何が確かなのか、現実なのか分からなくなる。分かりたくない。記憶が曖昧になる。自分じゃない、現実じゃないと思いたい。心が離れて、残酷な現実が理解出来ず、現実逃避して…」
「判断力が無くなるのね。」
「うん…それで、混乱している自己認識のまま、記憶に蓋をして、意識出来ないから、その恐怖は、関係ないことに投影という形で現れたりする。」
「貴方は虫がとっても怖いわね!分かったわ!ちょっと待ってて!」
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