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やり口

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 「頑張るわ。私しか話せないのよ。私は特別能力が高いから話せるけど、私の能力はそうね…プロバイダみたいな感じで、切り替えや繋げるのが上手いのよ。」
 「存在自体が、大きいから…?」
 「それもあると思うわ。それより、今はそうね…難しいわね!頑張る気があるけれど、怖くて動けない人が結構いるわ。嬉しいのね。安心してる感情が伝わってくる。裏切りたいわけじゃないのよ。そう私が思いたいのも…あると思うわ。甘いのね、貴方からしたら…そんな残酷な世界に居るのだと思いたくないのよ。仕方ないと思うにはまだ、心が成熟してないのかしら…質問ね!怖い理由は何かしら?」
 「…集団イジメみたいな目に現実に合っている…」
 「そうね!そんな感じだわ!」
 「イジメっていうのは、特に理由が無い。何か生意気、気に食わないとか言うけど、実際には具体的な理由なんかほぼない。じゃあなんでそうなるかっていうと、俺の私見だが、前言った日本のコミュニティ、和を重んじる為に、平等や意見を合わせる、多数決なんかが重要視される。その為よくされてたのが村八分。誰か一人を排除することで、集団が安定する。あんな奴が居なければ自分達は平和なのに、という結束感が持てる。自分達の不満を排除した一人のせいにする。そうやって、コミュニティを維持するというのが、日本にはあったからだと思う。」
 「海外にはあんまり無いわ…」
 「アムラーキムタクひどい版の話をしたけど、否定され過ぎた人間は、自己評価が低いから自分は当て嵌らないと思ってしまう。能力の高い人間は、周囲が常に嫉妬して否定することが原因だ。イジメの理由もそういうことが多いと思う。」
 「合っているわ!」
 「自分らしく生きられなくて、勝ち組でいようと躍起になって、実は一人になると自信が無い、イジメ集団みたいな奴は、自分を貫いて生きてる、休み時間に一人で本を読んでるとか、そういうのが羨ましい、自分がそう生きられないから否定したいってのもある。」
 「そうね!そんな感じだわ!」
 「能力の高い人間に嫉妬した連中は、その時だけ結託して集団で責めたりするんだ。俺がよくそういう目に合う。目的やら理由やら最初言ってたことは全然違う癖に、俺を責める時だけは息を合わせる。しかも何が悪いとは具体的には言わないから、何のことか分からん。一人だけ我儘だとか、皆心配してくれてるのにとか、ちょっとそれはとか、ちゃんとしろとか、あり得ないとか、奥歯に物が挟まるような曖昧な表現を繰り返すだけだ。」 
 「そういう時は、どうするのかしら?」
 「相手から言質を取って、納得せざるを得ないように証明する。そちらの仕事は、こうですから、出来ますよね?あれ、出来ないんですか。じゃあこちらでさせてもらいますって感じで、自分がやりやすいように事を運ぶ。」
 「分かったわ!集団イジメの話を聞こうかしら!」
 「だから目的や思惑が違う連中が集まっても、責める時だけ手を組んで説教するんだ。何が悪いのか具体的に言わないし、周りが皆して自分の行動を止めるから、混乱して自信が無くなるんじゃないか。」
 「そうね!それでいいと思うわ!」
 
 「俺達の会話を使徒が書き換えたら、あの胡散臭い、妄想だらけの新約聖書になるよな…?」
 「そうね…!そうねとしか言えない…!…ヒロイン頑張る!!」
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